乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰も知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利 アサキエイリ

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0章 三幕ユラと盗賊、そしてダルカナ

3話 子供は自由を願って、ダルカナは笑う。

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「ねぇ,アラル。最近思うの。騎士が巡回するの早いなと。なんでか知ってる?」

「ここ最近、メリフェス盗賊団と言うのがこの侯爵領に来たらしくてね?んでもって,その棟梁は元SS級冒険者。だから警戒してるんじゃないの?」

「あなた本当、、、たまに子供と思えないこと言うわよね。どこの情報なのよ」

「あー、、、一つ言えることは、この情報はギルドだよ。今ギルドに泊まってるからね。」

「そうなの?ま、あなたは謎が多いものね」

「なぁ、そうは言うけどさ、、、そこまで仲良いわけじゃなくない?会って四日だよ?そんなすぐに決めるべきだと思わないんだけど?」

そう。アレからまだ二日しか経ってないのだ。なのにすぐにそう決めつけられるとは、、、誰も思わないだろう。

それからも少し雑談して別れることとなったが、、、そこで時間が起きた。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

突如響くその叫び声。それはこの街全体に響き、僕はその声に惹かれるままに全力で走り出した。

なぜならその声は、、、彼が最近一番聞く、仲のいい子の声だったのだから。

現場近くに行くと、そこには人集りが出来ていた。

そこを分け入って,その中心を見ると、そこにはーーーそれが現実となって欲しくなかった、、、先程悲鳴をあげていたユラ・シーナが心臓にナイフが刺されて、死んでいた。

それも、ちょうど刺されたところで。

それと同時に、僕の中で何かが壊れて,消える感覚がわかった。

「、、、おい、、、わかってるよな、お前はしちゃいけない事をした、、ゴミカス三下SS、、、貴様は今からーーー超死刑だ。

魂残さず、全ての輪廻から消える。

それは神の所業の如く。

待っているのは無。全ては我、勇神の言う通り。

我が怒りに触れたものは誰一人として許さない。

全世界線から、あらゆる次元であろうと、生きること、存在することを許さぬ。

神 禁忌魔法  無天虚空ノ怒髪天」

その言葉と同時に周りが結界によって覆われる。

「あ?俺はこのガキを殺したら金が貰えるんだ!死ぬわけねぇーーー」

「黙れ、

 我の名を持って,今、命ずる。

現れよ、世界最強の悪魔達。

ーーー大罪の悪魔。」

「「「「「「「我が主人の為に、いままた、力を全力を出します。」」」」」」」

「は?なんだよこれ、こんなのーーー」

「ーーー無様に死ね、最弱のゴミ。」

それと同時に彼の周りに無数の光が集まり、そのナイフを刺した男を逆に刺しまくり完全消滅ーーー存在を消した。

そう,存在をだ。生まれたという存在ごと、彼が倒したものも、生きた証も、触れてきた人間からの記憶も、全て、消した。

そして、僕は最後の工程に移る。

「全ては勇神、として命ずる。
光あるこの世界に今また,戻られよ。

完全術式 聖天魔法 生還 」

自分ですらわからない。

いつもならその人が死んだとしても別に何もしない。

でも、彼女が死んだ時、僕は何かを感じた。

わからない。だって、たかが一人のヒロイン。

勇者のお嫁さんになるやつだ。

私に関係はないのにーーーなのに、死んだ時、悲しくなった。

何かが痛んだ。

「、、、俺は、、、この世界でも何がしたいんだろうな、、、」

「アラ、、、ル?どうして、、、私は、、、」

「、、、もう1人で外に出るのはやめろよ。いつまでも俺はお人好しでいるつもりはない、、、でも、、、今回こうなった理由に俺が関与しているかもしれないから、、、復活させた。これは2人だけの、、、最初で最後の、、、秘密だ。」

唐突すぎる、、、確かにそうだろう。それにあまりにも身勝手で、、、

「なんで!私は貴方ともっと!」

だから私は呼び止める。その人とまた話すために、、、だが呼び止めるには少し遅かったようで、彼は振り返って

「、、、もう、、、多分次はないだろうけど、、、学園、、、で会えたら、、、また話してあげる。両方覚えてたらね。」

そう呟いてその群れの中から転移で消えるのだった。

「、、、ここで一つ言おう、、、君たちはおもっているのではないか?何してんのこいつって。、、、悲劇回避できなかった。ということで、次は私の“推し様”アサネのお助けなので入念な準備をするための時間だ!ということで諸君!少しお別れだ!その間なんか見ておけ。アデュー」

そう意味深なことを言い残してその場を彼は去っていった。
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