乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰も知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利 アサキエイリ

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1章 一幕 恋冬学園 運命

2話 過去と未来の話

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あらかた全てを話し終えると空気に耐えられなかった彼は作り笑顔で話をする。

「、、、これが俺の今までの話だ、、、確かに他にも色んなことかあったが、、、今話せることは、、、これくらいだな。」

そう言ってアカネの方を見ると、、、アカネは号泣していた。

「え、えぇ?だ、どうした⁈なんかしたか俺⁈」

俺は女性経験とか全く無かった為泣かれてはアワアワするしかなかった。

「あーえーとだな、、、まぁ、、、こんなだからこそ、俺は強くなりたいんだ。」

これは俺があの時に決めた一つの目標だ。
そうまた強く思っているとアカネが首を傾げて聞いてきた。

「あれ?母様と父様が殺されたなら、、、なんで今生きているんですか?」

確かにそう思ってもわからなくはない。だけど。一つ忘れてないだろうか?この世界は結局どこまで行っても俺にご都合主義だと。

「そりゃ僕が初めてそこで力を使えるようになり、初蘇生したのが両親なんだよ。、、、まぁ、、、かなり不安定だけどね。」

僕は苦笑いしながら呟く。

「不安定?」

「ああ。そうだな、、、わかりやすく言えば何かが外れていてグラグラな状態だ。だからこそ少し完璧な蘇生はできなかった。例えばトーナの姉。あれは初めて完璧に出来た蘇生魔法だな。」

「え、もしかして、、、実験、、、だったの?」

「ああ。だが死霊術とは一切違う。、、、そうだな。わかりやすく言えば、蘇生魔法は未だ未完成だ。、、、と言うか、術式自体が不完全というのもあるだろうな。」

「そうなの?でも教会でやってもらっている時は不具合とかないって言ってる人いるけど、、、」

「そうだな、、、蘇生魔法というのは対象を生き返らせるということができるが、、、ゾンビのようなものになってしまう。これは俺の経験談だがな。」

今でも覚えているがあれのおかげで魔族の街を一つ消せたんだ。兵器としては完璧と言えるだろうな。

「なんか、、、マッドサイエンティストね、、、」

「世界最狂の科学者、、、まぁ似たようなものかもね、、、じゃなくて、、、まぁだから完璧な蘇生なんて不可能、、、だって思った。」

俺は不敵な笑みを浮かべ、その言葉を口にする。

「完全完璧の蘇生魔法は存在した。、、、まあ、蘇生魔法だけだと不完全だけど。」

「そうなの?そうなると、、、神聖魔法とか?」

首を傾げてアカネは聞いてくる。

「惜しいな。それの最上位互換。聖天魔法だな。主な術式の構造は四基本属性の上級術式を混ぜて、蘇生魔法の術式をそれに合わせる。そしてそこに神聖魔法の最上位術式を複合させることによって完成する。、、、要は、完全に元の状態に戻すことができる」

「⁈そ、そんなこと、、、魔法界の全てを覆すような、無理に決まって、、、」

「まぁ、理論上出来るという話だ。ま、これは俺にしか出来ないがな。魔力が【無限魔力】によって使えるやつがあるなら、、、可能だろうが。」

そう。これはあくまでも出来るという理論の話だ。

「ま、深く考えるなよ。あ、後今度の試験頑張って生き残れよ。」

俺はそれだけ言って寮へと帰るのであった。

そして帰るとそこには、、、一番今会いたかった人がいた。金色に輝く綺麗な髪。そして蒼い眼をしたあの頃から全く変わらない女の子。

「、、、ただいま。“アサネ”」

「、、、」

返事はない。何故なら死んでいるから。だが、それは動いて僕にお辞儀する。

「我ながら、、、本当に哀れな“世界最狂の科学者”だよ」

何故動くのか。それは自動人形魔法で覚えさせた動きをできるようにしたから。そして顔、体が元通りなのは外見だけを勇神の魔法で復元したからだ。

「ま、こんなのいくらでも出来るけどな。」

部屋の周りを見る。師匠の自動人形。公爵魔族“グラタニア”の自動人形。六厄神の美少女、美男子化。、、、と言うか六厄神に性別があるなんて知らなかった、、、

「で、何故かこいつらだけは、、、」

自分に言い聞かせるように何かを言おうとすると六厄神だった1人、、、元コラルナが話しかけてきた。

「まあまあ、私らもなんでかは知りませんけど主人と喋れてると言う時点で嬉しいです!」

まさかこいつこんなタイプだったとは知らなかった、、、というか、こいつ、顔立ちは普通にいいんだよな、、、そんなことを思っているとアサネの人形に叩かれた。

「いつも思うんだが、人形なのに感情がなんとなく伝わってくるんだよな、、、不完全な蘇生で、、、ごめんね。」

実を言うと今でも治すことができないかと頑張っているが、、、どの研究も行き詰まっている、、、最終的に辿り着いたのは原初ノ白神魔法なら完全蘇生できるのではないかと思っている。師匠も、、、そしたら可能だと、、、思っている。

「まぁいい。とりあえずは目の前のことを終わらせよう。もうすぐ始まるぞ!試験にはあいつも来る、、、さて、、、最終回を序盤で終わらせてやるよ、、、待ってろよ、、、クク。」

「主!!そういえばなんで名前を決めてくださらないのですか?」

コラルナのその言葉に僕は首を傾げる。

「え?コラルナって名前ついてるだろ?ゼロだって、ソウも、シアラも。」

「いえ、それはあくまでも六厄神時に人間どもが勝手に名付けた名前です。元々私たちに名前はありませんよ。」

流石の僕もびっくりした。かなりこのゲームについて知っていると自負していたのだが、まだまだだった、、、のか?

「まぁ、そうだな、、、なら、コラルナは、、、まぁ、顔整ってるし?高嶺の花って事で、、、赤天利音、で利音。、、ゼロは、、、かっこいいし、、、凛々しいから、、、神理 剣也。だから剣也。ソウは、、、一番真面目っぽくて、慎重なところがあり、そしてとっても珍しいオッドアイ、、、で銀髪ロングとちょーかわいいから白星 茜。で茜でいいだろう。そしてシアラなのだが、、、」

「私はどうでしょうか?」

一人だけ溜められて少し期待と不安が混ざった表情でこちらをみて。
実を言うとシアラはめちゃくちゃ、、、ショタっ子なのだ。可愛すぎる、、、はっ!これなら!

「白海 永都、、、でどうだ?なんか、、、いいんじゃないかなって思ってな。」

特に理由とかは無い。だけど、なんとなく、シアラがスキル含め六厄神最強なのは覚えてたから永く続く都、、、要塞?って考えで、、、意外と考えてたわ。

「ハハっ、白海永都、、、いい名前ですね。ありがとうございます。」

微笑んでくれた永都に俺は鼻血を垂らしながら

「ああ。」

と言って、満面の笑みで倒れるのであった。
気絶しながら俺は思った。ショタは最強だと。
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