乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰も知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利 アサキエイリ

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1章 4幕 学園長と魔族

6話 決戦〜死闘の先の覚醒

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こういう時に限って俺は、、、なんてざまなんだか、、、」

目は開かない。さっきの攻撃で視力を失ったのだろう。あいつが言うには不可能の悪魔だったか、、、相手に見るということを不可能にさせるとは、、、クソみたいなスキルだと思う。

「やっと立ち上がりやがったか、、、寝坊だぞクソガキ、、、」

目は見えないがこの悪態的にあのクソ神だろう。

「寝てる間に決めきれねぇなんてざまあねぇな、、、俺が決めたらお前俺以下だな」

こういうやり取りも何度目か忘れたが、まだどちらも同じくらい冗談は言えるようだった。

「はっ、舐めるなよ、、、だがかなりあいつは強いぞ?お前なんかが勝てるのか?」

明らかにこれは煽りではなく事実だろう。こいつが強いと言うレベルだ。かなりなんだろう。なんなら一撃で1回意識を飛ばされたから何となくわかっていた。

「舐めるなよ?俺はこの世界を知り尽くしてるんだぜ?そんな簡単に負けるわけねぇだろ。」

俺はこの世界を、、、いや、このゲームの全てを知っている。だから負けるなんて、、、それに忘れられては困る。

「残念だけど、僕は全てを凌駕する。」

刹那、彼の目は青く光る。悪魔から見たらただ光っているだけに見えるが、これはそんなちゃちなものではない。クソ神またはクソ女神であろうとこれで一泡は吹かせることが出来る。

何も感じずただ悪魔は2人を倒すために不可視のスピードで襲いに来る、、、が、それは無駄に終わった。アラルの間合いに入るやいなやそのスピードは明らかに下がり、おかしいくらい動きが鈍くなった。そして悪魔は同時に気づいた。自分の力が全く使えなくなっていることに。

「お、おい、そりゃなんだ?明らかにおかしいだろ、、、神に匹敵、、、いや、神より上だろ、、、こんな力。」

「はっ、流石に驚くか?呪神倣失眼、、、悪魔、神、超越者全ての者からあらゆるものを奪う神の目、、、最高だろ?」

「アラル、、、そりゃ元々作ってた能力か?スキルか?」

彼の疑問ももっともだ。そんなのがあれば少なくとも彼はすぐに倒されていてもおかしくないのだから。だがアラルは微笑んで

「いや!たった今俺の理論と全ての魔力を使って作った即興オリジナル魔法だ!ちなみに成功確率は2パー!めっちゃ賭博だったぜ!」

運に身を任せた狂人科学者はそう言いながら笑うのだった。

呪神倣失眼。相手が間合いに入った瞬間から使える神の目。そのスキルは4つ。
1つ目は相手が近づく度に動きを遅く出来、最後には動けなくなる呪いの目。

2つ目は相手の格が上だろうと1つ絶対にスキルや能力を模倣出来る賭博模倣の目。

3つ目は神を殺すことが出来る目。神は神殺しの称号持ちでない限り殺せないのだ。もちろん俺は神の従者と名乗る奴を殺して手下にしているので持っているが、この目があることで神の弱体化が可能なのだ。勿論これは悪魔にも効く。悪魔は魔神の眷属だ。それに連ならのであれば、効力はもちろんある。ただデメリットは浅木にもこれが及ぶことだ。まぁあいつなら何とかなる、、、だろう。ご都合主義ってやつだ。

4つ目は失眼。まぁこれは先程の相手を見れば分かる通り、、、相手のスキルを失くす、、、消すことだ。まぁ、2つ目の効果で得たスキルを相手は使えなくなるというだけなのだが、、、このスキルの死角はないが、1つデメリットがあるとすれば1人の時以外あまり使えないということ、、、まあ今この状況では大したデメリットではない、、、だから、、、この悪魔を消すことが出来る。

「さっきは油断してやられたからな、、、完全に消し炭にしてやるよ、、、
   【不可能】ワンショット」

敵に対してのイメージを上げ、逆に相手を一撃で仕留める力を不可能を可能にする。

「さあ仕上げと行こうか、、、」

今まではこの魔法の全てを出し切れていなかった。これは俺の原点にして最強オリジナルの魔法。

「今宵も終焉と行こうか!終わりを始める宇宙の神秘

暗闇  星の灯り 世界の表裏  
 
       暗転領域    下界と上界の狭間  大罪と闇の原点

全ての敵を禊くらい尽くせ、、、

完全詠唱型新最高術式魔法、、、

     星神魔法 ブラックホール!!」

その一撃はあの頃とは比にならないもの。肉食獣のような速さで、激しい音を鳴らしながらそのブラックホールは悪魔に向かって飛んでいく。もちろん悪魔は動くことは出来ない。彼の範囲内なのだから。

「さぁ、久しぶりに研究しに行こうか。」

ブラックホールは簡単に悪魔を飲み込んで、アラルと浅木だけが残るのだった。その一撃だけはまさに世界最強と言っても過言では無い強さで、、、

「あ、ああ、それにしてもすごい神がかりな一撃だった、おい、大丈夫かーー」

アラルは浅木の方に振り返り微笑みながら倒れるのだった。
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