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廃嫡
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「殿下も王族のサインの効力はお分かりでしょう。それにこれは国王陛下も認めていることです」
「俺は知らん、婚約破棄なんかした覚えがないぞ。認めん。アリア、お前不敬だぞ。おい、衛兵、こいつを捕らえろ。俺に対しての不敬罪で罰してやる」
またおかしなことを言い出したけど、誰も動こうとしない。それもそうね。古語も読めない王子になんて従いたくないもの。
「おい、捕らえろって言ってんだろ。聞こえないのか。ならば俺がこの手で罰してやる」
腰に差していた剣を抜き、わたくしに向かって振り上げた。
「まて」
カーン、ドスン。
「アリアは僕の婚約者だ。傷つけるのは許さない」
マキアス殿下がエディヤ殿下の剣を飛ばしてしまった。
「アリア、遅くなってすまない。また弟が君に無礼を働いたようだ。怪我はないかな」
「ありがとうございます。心配いりませんわ」
「マキアス殿下だ。帰っておられたのか」
「ラミーリア嬢の婚約者だと」
「素敵ですわ」
「婚約者だとふざけるな。アリアは俺のものだぞ。だから俺がしつけてあげようとしたのに。兄上は邪魔だ」
「まだ言っているのか。お前とアリアの婚約はとっくに破棄されているんだ」
エディヤ殿下はわたくしのことをどうも思っているのかしら。でも、もう関係ないわね。
「陛下、この学園の卒業生でない僕が突然この場に現れたことをどうかお許し願います。僕は我が弟であるエディヤ・ウクリナの廃嫡を願うためにやって参りました」
「廃嫡だと。兄上は何を「黙れ。マキアス、それはどういうことだ」
わたくしのお父様が止めていた国王陛下が、エディヤ殿下を黙らせ、マキアス殿下に尋ねる。
内心、色々思っているだろうけど、公衆の面前で親子ともども恥をさらすようなことには、ならなそうね。
「話す機会をくださり、感謝いたします。我が弟エディヤ・ウクリナには人身売買、違法娼館への関与が認められました。こちらの契約書をご覧ください」
殿下の従者が、陛下に何枚か紙を渡す。
陛下のお顔が読み進めるにつれて、険しくなっていった。
「これは。確かに人身売買の許可証ではないか。なぜエディヤが勝手に、こんなものにサインをしてるんだ。それにこれは、確かに我が国が禁止している違法娼館に関する契約書だ。なぜこれにもサインをしてるんだ」
「陛下が力を入れてる違法娼館への対策に、息子である殿下自ら反するとは」
「愚かな」
「その契約書に書いてある事実から、僕はエディヤ・ウクリナの廃嫡を願います。」
エディヤ殿下はやっとことの重大さに気づいたように慌て出した。
「こ、これは違うんだ。ただ、そこにサインすれば、美人がたくさん抱けるようになるって言われただけだ」
「……」
……いや、違わないでしょう。
「どんな理由があろうと、許されるものではない。俺が国中で禁止していることを息子であるお前が破っていることは事実だ。……よってエディヤ・ウクリナの廃嫡を認める」
エディヤ殿下を溺愛している陛下が簡単に廃嫡を認めると思っていなかったけど、愛している分、許せないのかもしれないわ。それに、ここまでやっていたら、廃嫡を認めないとまわりの目がこわいわね。何にしても、王妃様がおいでになっていないのは大きいわ。
「廃嫡だなんて嘘だ。父上は俺を愛してるんでしょ。いやだ、いやだ。俺は王になりたいんだ。父上も王になるのは俺だって言っていたじゃん」
「黙れ。何を勘違いしているのか知らんが俺はそんなこと言った覚えはない。勝手に王妃が言っていたんだろう。お前はもう俺の息子ではない。辺境地に幽閉する。さっさと捕らえろ。」
陛下はエディヤ殿下と王妃様に罪をなすりつけて逃げる気ね。しっかり言っているのをわたくしは聞いていたのだけれど。
エディヤ殿下が衛兵に連れられて出ていった。ディアナさんも一緒みたいだ。
「ラミーリア嬢、俺の息子がすまなかった」
「いえ」
すごく猫をかぶっているのかしら。1ヶ月前は一切謝られていないのに。人の親としては最悪だけど、まあ、国王としてはまだみられるわね。
「寛大なお心に感謝しよう。
そして、マキアス、そなたにはずいぶんひどい扱いをしてしまった。王妃を愛するあまり、そなたを邪険に扱ったことは許されることではない。今さら何の意味もないだろうが、本当にすまなかった」
「陛下、いや父上……」
「そして、マキアス・ウクリナ、そなたを王太子にしよう。愚かな俺のあとを継ぐのは嫌かもしれないが、どうか頼むぞ」
「はっ。この国のために、せいいっぱい自らの使命をまっとうさせていただきます」
「俺は知らん、婚約破棄なんかした覚えがないぞ。認めん。アリア、お前不敬だぞ。おい、衛兵、こいつを捕らえろ。俺に対しての不敬罪で罰してやる」
またおかしなことを言い出したけど、誰も動こうとしない。それもそうね。古語も読めない王子になんて従いたくないもの。
「おい、捕らえろって言ってんだろ。聞こえないのか。ならば俺がこの手で罰してやる」
腰に差していた剣を抜き、わたくしに向かって振り上げた。
「まて」
カーン、ドスン。
「アリアは僕の婚約者だ。傷つけるのは許さない」
マキアス殿下がエディヤ殿下の剣を飛ばしてしまった。
「アリア、遅くなってすまない。また弟が君に無礼を働いたようだ。怪我はないかな」
「ありがとうございます。心配いりませんわ」
「マキアス殿下だ。帰っておられたのか」
「ラミーリア嬢の婚約者だと」
「素敵ですわ」
「婚約者だとふざけるな。アリアは俺のものだぞ。だから俺がしつけてあげようとしたのに。兄上は邪魔だ」
「まだ言っているのか。お前とアリアの婚約はとっくに破棄されているんだ」
エディヤ殿下はわたくしのことをどうも思っているのかしら。でも、もう関係ないわね。
「陛下、この学園の卒業生でない僕が突然この場に現れたことをどうかお許し願います。僕は我が弟であるエディヤ・ウクリナの廃嫡を願うためにやって参りました」
「廃嫡だと。兄上は何を「黙れ。マキアス、それはどういうことだ」
わたくしのお父様が止めていた国王陛下が、エディヤ殿下を黙らせ、マキアス殿下に尋ねる。
内心、色々思っているだろうけど、公衆の面前で親子ともども恥をさらすようなことには、ならなそうね。
「話す機会をくださり、感謝いたします。我が弟エディヤ・ウクリナには人身売買、違法娼館への関与が認められました。こちらの契約書をご覧ください」
殿下の従者が、陛下に何枚か紙を渡す。
陛下のお顔が読み進めるにつれて、険しくなっていった。
「これは。確かに人身売買の許可証ではないか。なぜエディヤが勝手に、こんなものにサインをしてるんだ。それにこれは、確かに我が国が禁止している違法娼館に関する契約書だ。なぜこれにもサインをしてるんだ」
「陛下が力を入れてる違法娼館への対策に、息子である殿下自ら反するとは」
「愚かな」
「その契約書に書いてある事実から、僕はエディヤ・ウクリナの廃嫡を願います。」
エディヤ殿下はやっとことの重大さに気づいたように慌て出した。
「こ、これは違うんだ。ただ、そこにサインすれば、美人がたくさん抱けるようになるって言われただけだ」
「……」
……いや、違わないでしょう。
「どんな理由があろうと、許されるものではない。俺が国中で禁止していることを息子であるお前が破っていることは事実だ。……よってエディヤ・ウクリナの廃嫡を認める」
エディヤ殿下を溺愛している陛下が簡単に廃嫡を認めると思っていなかったけど、愛している分、許せないのかもしれないわ。それに、ここまでやっていたら、廃嫡を認めないとまわりの目がこわいわね。何にしても、王妃様がおいでになっていないのは大きいわ。
「廃嫡だなんて嘘だ。父上は俺を愛してるんでしょ。いやだ、いやだ。俺は王になりたいんだ。父上も王になるのは俺だって言っていたじゃん」
「黙れ。何を勘違いしているのか知らんが俺はそんなこと言った覚えはない。勝手に王妃が言っていたんだろう。お前はもう俺の息子ではない。辺境地に幽閉する。さっさと捕らえろ。」
陛下はエディヤ殿下と王妃様に罪をなすりつけて逃げる気ね。しっかり言っているのをわたくしは聞いていたのだけれど。
エディヤ殿下が衛兵に連れられて出ていった。ディアナさんも一緒みたいだ。
「ラミーリア嬢、俺の息子がすまなかった」
「いえ」
すごく猫をかぶっているのかしら。1ヶ月前は一切謝られていないのに。人の親としては最悪だけど、まあ、国王としてはまだみられるわね。
「寛大なお心に感謝しよう。
そして、マキアス、そなたにはずいぶんひどい扱いをしてしまった。王妃を愛するあまり、そなたを邪険に扱ったことは許されることではない。今さら何の意味もないだろうが、本当にすまなかった」
「陛下、いや父上……」
「そして、マキアス・ウクリナ、そなたを王太子にしよう。愚かな俺のあとを継ぐのは嫌かもしれないが、どうか頼むぞ」
「はっ。この国のために、せいいっぱい自らの使命をまっとうさせていただきます」
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