1 / 109
序章
束の間の休日
しおりを挟む
ピンポーン
「はーい」
インターホンの呼び出しに扉の向こうでは「お持ちしました」と爽やかな笑顔を振りまくコンシェルジェのお姉さん。最近この方にはお世話になってばかりです。私宛に届いた荷物を受け取り「ありがとうございました」と言って別れます。
なんだかかっこいい方ですよね。体の内側から自信が満ち溢れているようで、同性としても憧れてしまいます。
部屋に戻り小包を部屋の片隅に置き、その横にズラッと並べられた贈り物を見て思わず溜息。
はぁ、これで6個目。
中は見なくても何となくわかってしまうのが悲しいところ。
それと同時に一人で居られる時間も残りわずかなのだと確信してしまいます。
小包の中身は見るまでもなくお見合い相手の特徴を書いた気に入られポイントでしょう。
両親は今回のお見合いは一人娘の私を差し置いて気合を入れており「絶対に先方に恥をかかせない様に」と念を押されているのでした。
私、黒桐 祐美は、大手企業の会長を父に持つ、所謂社長令嬢、お嬢様などと言われるタイプの人間です。
忙しい合間を縫って出来た子供なので兄弟も居らず、家では一人きり。
やることといえば専ら両親の機嫌取り。その為だけに育ててもらったようなものです。
それに今更自分のやりたいことがあるかと振られても困ってしまいます。
その為友人関係を築く暇すら取れず、学校でも常に私は一人ぼっちでした。
とはいえ一人である事を寂しく思う暇もなく忙しないレッスンの日々。
親からの愛情もなく育った私は誰かに甘えたい気持ちを押し殺しながら育ち、いつしか笑う事も忘れてしまいました。
ついたあだ名が人形姫。
人形のように従順で、美しい姫君であるとの事ですが、私は言い得て妙だなと思ってます。
学業でも常にトップの成績をキープし、その動きはまるで精密機械のようだと言われ始めます。
勿論皮肉も込められていますが、友人関係を築いてこなかった私にはお似合いだなと思いました。
だってその通りですから。私は親の言うことを聞くだけの人形なのです。
そんな私にも奇跡的にも親友関係を築けた人物がいます。
リアルではなんの接点もないけど、特殊な電脳空間で出会い、一緒に時間を共有した……そんな関係の彼女。
フルダイブ型ヴァーチャルリアリティMMORPG。
確かタイトルは<Imagination βrave>
想像力を器に勇気の火を焚べてファンタジーの種族が闊歩する環境を切り開いていく冒険譚。
そこで出会った一期一会の出会い。
その中でも私なんかに親身になってくれた相手こそ、マリーという少女でした。
世間一般ではゲーム内フレンドと呼ばれる浅い関係。
……だけど人形と呼ばれた当時の私に初めて人として接してくれ、時間を共有してくれた友人。
いっぱい失敗したし、いっぱい笑って、いっぱい慰めてくれた。
失われた時間を埋めていくように、彼女は私に感情を与えてくれました。
今の私の大部分を形成してくれたのは彼女のおかげであると言っても過言ではないくらいに大切な友人。
親友と呼んでいるのは彼女には内緒です。
ふふ、あの子はすぐに調子に乗ってしまいますからね。
鎖に囚われていた私を救い出してくれたのは皮肉にも白馬に乗った素敵な王子様ではなかったけど、そんな夢物語よりも欲して止まなかった同世代の女友達でした。
どれだけ彼女に救われてきたかなんて言葉では言い表せないくらい。
それくらい感謝の念を抱いています。
ふぅ。感慨深い一時でした。
休日、とはいえあまりのんびりとしている暇もありません。
明日にはお父様の務めている会社に赴いて、業務内容を報告しなくてはなりませんし。
あぁ、短い癒しでした。
でも楽しい時を思い出させてくれてありがとうございます。迫って来る現実に向かい合うのは辛いですけれど、泣き言ばかりも言ってられません。
「女は度胸」とは彼女の言葉です。
彼女にはゲーム以外でもこうして内面的に助けられてきました。
胸の前でガッツポーズを組んで、明日の日程を確認します。
相変わらず予定はびっしりと入っていますね。
いつまでもお姫様扱いしてもらうわけにもいきませんし、だからといって一人で出来ることなんて限られています。
ゲームを離れて既に10年近く経っていますし、当時学生だった私達も、今ではすっかりおばさんと呼ばれる年齢に差し迫っています。
いつまでも気持ちだけは若いつもりでしたが……はぁ。ため息ばかりついているのは歳をとった証拠でしょうか?
さて、小腹も空いてきましたし、ご飯でも頂きましょうか。予約を入れようと受話器に手をかけたところでベルが鳴ります。
思わずビクッとしてしまったのは内緒です。涙が出そうになったのも秘密です。
恐る恐る受話器を取ると私の会社の専属秘書である沢渡さんから、私宛のお電話という事でした。
私はお飾りですから携帯端末すら持たされてません。どこかでへんな虫がついても困るとお母様の判断でこのような環境で暮らしているのです。
会社からのやり取りも固定の電話で済みますしね。
話を戻しましょう。
沢渡さんからの内容はですね、本日は休暇申請してありましたのでアポのない相手からのお電話を取次ぐか迷った上で確認の電話を入れたとの事でした。
こんなお時間に誰からでしょう?
相手の名は立橋様……取り引き相手先にその様な名の方はいましたでしょうか……でも、もしかして?
記憶の引き出しからは取り出された思い出。先程蓋をしてしまったばかりのまだ暖かさの残る感情です。
それをまた引き出して、いてもたってもいられなくなってしまいます。
沢渡さんには昔の知人である旨を伝えてこちらに電話を回すように伝えました。
何やら向こうから焦ったようなごにょごにょと小さな声で葛藤が聞こえましたが無視。
そして受話機の向こうから聞こえてきた声に思わず涙が出る思いでした。
「あ、祐美~! 元気してた? あたしあたし」
ああ、やっぱり彼女さんでした。ご無沙汰してます。
感涙で震えそうになる声をこらえて押し殺します。彼女はこういうのを嫌いますから。
ご結婚されてからお電話をかけるのをためらっていたのですが、こうして声を聞くと元気をもらえます。
彼女は但馬 茉莉さん。
現在は名字が変わって立橋 茉莉さんになってます。
だから立橋という名字にピンときました。
茉莉さんとは実はリアルで一度だけあったことがあるんですよね。懐かしいです。
あれは彼女の結婚式、その披露宴でしたか。
当時から世間知らずだった私はメインである彼女よりも気合を入れすぎた衣装で登場してしまい、その節は大変ご迷惑をおかけしました。
彼女はなんだかんだ笑って許してくれたのですけど、今でも当時のことは恥ずかしくなってしまいますね。顔から火が出てしまいそうです。
と、ついつい妄想に耽ってしまいました。お返事をしませんと。
「茉莉さん? 本当の本当に茉莉さんなの?」
「うん? あたしは茉莉さんだよ。祐美はちょっち元気ないぞ~? どしたん?」
彼女は昔から変わりませんね。
「その気軽さは茉莉さんで間違いないですね。ホッとしました。ちょうど今貴女のことを思い出していたんですよ。偶然てあるものなんですね」
「へぇ、嬉しいね。あたしも祐美のこと思い出してたんだー。もしかして運命かもね。ふふふ」
「そうかもしれません。それで、こんな時間にどういったご用で?」
「思い出したら祐美の声が久し振りに聴きたくなっちゃってさ、どう? 祐美はあたしの声聞けて嬉しい?」
こう言うやり取りも実に久しぶりです。
私もつい吹き出してしまうのをこらえてしまいます。
「はい。明日の業務に身が入る思いです。しかし……これは喜んでいいことなのでしょうか? 異性に言われたら最高でしたのですけど……」
「固いこと言いっこなし。あたしと祐美の仲じゃん。それとも、お付き合いしているお相手でもいるの? このこの~祐美も隅に置けないね」
「いえ……そのようなお相手など」
「かーっ、相変わらずかぁ!」
仕方がないじゃないですか。
生き方はそう簡単には変えられないですから。それに私はそのような自由など許されていませんし……
「それよりもさっきからなんかお声が暗いけどどしたん? 」
「うん……茉莉さんはうちの系列会社に起きた件はもう知ってるでしょ? それでそろそろ覚悟を決めなくては行けない時期に差し迫ってきているの」
「あー……外部に発注出したら不祥事抱えて責任者が高飛びしたってやつ? やっぱ本社が責任持つんだ」
「そりゃね。大きなプロジェクトでしたし、お父様も結構投資してましたから」
「ふーん、大変なんだ。それと祐美の気持ちが暗い理由が結びつかないんだけど?」
「……私の永久就職先が決まりそうなのよ」
「あちゃー、親御さんもとうとうジョーカー切るかー」
「まだ確定ではないけどね。送られてくる小包から両親の気合の入れ具合が見て取れるの。さっきもトドメとばかりに少し大きめな小包が届いたし……他に送ってくれる友人関係なんて築いてないし、もう年貢の納め時かなーってね」
「うわぁ、ははは大変だ」
「もう、笑い事じゃないよー」
本当に、笑い事じゃない。
でもそうやって笑い飛ばせるぐらいの経験を乗り越えてきているんだろうな。この子はまっすぐ前を見ているから。私は俯いてばかりで……はぁ。やだ、またため息が出ちゃった。
「あはは、ごめんごめん。それでね、ちょっとお伺いしたいんだけど、祐美のところにも小包届いたって言ってたじゃない?」
「あ、うん。トドメの」
「それは本当にご両親からだった?」
……どういう事?
「はーい」
インターホンの呼び出しに扉の向こうでは「お持ちしました」と爽やかな笑顔を振りまくコンシェルジェのお姉さん。最近この方にはお世話になってばかりです。私宛に届いた荷物を受け取り「ありがとうございました」と言って別れます。
なんだかかっこいい方ですよね。体の内側から自信が満ち溢れているようで、同性としても憧れてしまいます。
部屋に戻り小包を部屋の片隅に置き、その横にズラッと並べられた贈り物を見て思わず溜息。
はぁ、これで6個目。
中は見なくても何となくわかってしまうのが悲しいところ。
それと同時に一人で居られる時間も残りわずかなのだと確信してしまいます。
小包の中身は見るまでもなくお見合い相手の特徴を書いた気に入られポイントでしょう。
両親は今回のお見合いは一人娘の私を差し置いて気合を入れており「絶対に先方に恥をかかせない様に」と念を押されているのでした。
私、黒桐 祐美は、大手企業の会長を父に持つ、所謂社長令嬢、お嬢様などと言われるタイプの人間です。
忙しい合間を縫って出来た子供なので兄弟も居らず、家では一人きり。
やることといえば専ら両親の機嫌取り。その為だけに育ててもらったようなものです。
それに今更自分のやりたいことがあるかと振られても困ってしまいます。
その為友人関係を築く暇すら取れず、学校でも常に私は一人ぼっちでした。
とはいえ一人である事を寂しく思う暇もなく忙しないレッスンの日々。
親からの愛情もなく育った私は誰かに甘えたい気持ちを押し殺しながら育ち、いつしか笑う事も忘れてしまいました。
ついたあだ名が人形姫。
人形のように従順で、美しい姫君であるとの事ですが、私は言い得て妙だなと思ってます。
学業でも常にトップの成績をキープし、その動きはまるで精密機械のようだと言われ始めます。
勿論皮肉も込められていますが、友人関係を築いてこなかった私にはお似合いだなと思いました。
だってその通りですから。私は親の言うことを聞くだけの人形なのです。
そんな私にも奇跡的にも親友関係を築けた人物がいます。
リアルではなんの接点もないけど、特殊な電脳空間で出会い、一緒に時間を共有した……そんな関係の彼女。
フルダイブ型ヴァーチャルリアリティMMORPG。
確かタイトルは<Imagination βrave>
想像力を器に勇気の火を焚べてファンタジーの種族が闊歩する環境を切り開いていく冒険譚。
そこで出会った一期一会の出会い。
その中でも私なんかに親身になってくれた相手こそ、マリーという少女でした。
世間一般ではゲーム内フレンドと呼ばれる浅い関係。
……だけど人形と呼ばれた当時の私に初めて人として接してくれ、時間を共有してくれた友人。
いっぱい失敗したし、いっぱい笑って、いっぱい慰めてくれた。
失われた時間を埋めていくように、彼女は私に感情を与えてくれました。
今の私の大部分を形成してくれたのは彼女のおかげであると言っても過言ではないくらいに大切な友人。
親友と呼んでいるのは彼女には内緒です。
ふふ、あの子はすぐに調子に乗ってしまいますからね。
鎖に囚われていた私を救い出してくれたのは皮肉にも白馬に乗った素敵な王子様ではなかったけど、そんな夢物語よりも欲して止まなかった同世代の女友達でした。
どれだけ彼女に救われてきたかなんて言葉では言い表せないくらい。
それくらい感謝の念を抱いています。
ふぅ。感慨深い一時でした。
休日、とはいえあまりのんびりとしている暇もありません。
明日にはお父様の務めている会社に赴いて、業務内容を報告しなくてはなりませんし。
あぁ、短い癒しでした。
でも楽しい時を思い出させてくれてありがとうございます。迫って来る現実に向かい合うのは辛いですけれど、泣き言ばかりも言ってられません。
「女は度胸」とは彼女の言葉です。
彼女にはゲーム以外でもこうして内面的に助けられてきました。
胸の前でガッツポーズを組んで、明日の日程を確認します。
相変わらず予定はびっしりと入っていますね。
いつまでもお姫様扱いしてもらうわけにもいきませんし、だからといって一人で出来ることなんて限られています。
ゲームを離れて既に10年近く経っていますし、当時学生だった私達も、今ではすっかりおばさんと呼ばれる年齢に差し迫っています。
いつまでも気持ちだけは若いつもりでしたが……はぁ。ため息ばかりついているのは歳をとった証拠でしょうか?
さて、小腹も空いてきましたし、ご飯でも頂きましょうか。予約を入れようと受話器に手をかけたところでベルが鳴ります。
思わずビクッとしてしまったのは内緒です。涙が出そうになったのも秘密です。
恐る恐る受話器を取ると私の会社の専属秘書である沢渡さんから、私宛のお電話という事でした。
私はお飾りですから携帯端末すら持たされてません。どこかでへんな虫がついても困るとお母様の判断でこのような環境で暮らしているのです。
会社からのやり取りも固定の電話で済みますしね。
話を戻しましょう。
沢渡さんからの内容はですね、本日は休暇申請してありましたのでアポのない相手からのお電話を取次ぐか迷った上で確認の電話を入れたとの事でした。
こんなお時間に誰からでしょう?
相手の名は立橋様……取り引き相手先にその様な名の方はいましたでしょうか……でも、もしかして?
記憶の引き出しからは取り出された思い出。先程蓋をしてしまったばかりのまだ暖かさの残る感情です。
それをまた引き出して、いてもたってもいられなくなってしまいます。
沢渡さんには昔の知人である旨を伝えてこちらに電話を回すように伝えました。
何やら向こうから焦ったようなごにょごにょと小さな声で葛藤が聞こえましたが無視。
そして受話機の向こうから聞こえてきた声に思わず涙が出る思いでした。
「あ、祐美~! 元気してた? あたしあたし」
ああ、やっぱり彼女さんでした。ご無沙汰してます。
感涙で震えそうになる声をこらえて押し殺します。彼女はこういうのを嫌いますから。
ご結婚されてからお電話をかけるのをためらっていたのですが、こうして声を聞くと元気をもらえます。
彼女は但馬 茉莉さん。
現在は名字が変わって立橋 茉莉さんになってます。
だから立橋という名字にピンときました。
茉莉さんとは実はリアルで一度だけあったことがあるんですよね。懐かしいです。
あれは彼女の結婚式、その披露宴でしたか。
当時から世間知らずだった私はメインである彼女よりも気合を入れすぎた衣装で登場してしまい、その節は大変ご迷惑をおかけしました。
彼女はなんだかんだ笑って許してくれたのですけど、今でも当時のことは恥ずかしくなってしまいますね。顔から火が出てしまいそうです。
と、ついつい妄想に耽ってしまいました。お返事をしませんと。
「茉莉さん? 本当の本当に茉莉さんなの?」
「うん? あたしは茉莉さんだよ。祐美はちょっち元気ないぞ~? どしたん?」
彼女は昔から変わりませんね。
「その気軽さは茉莉さんで間違いないですね。ホッとしました。ちょうど今貴女のことを思い出していたんですよ。偶然てあるものなんですね」
「へぇ、嬉しいね。あたしも祐美のこと思い出してたんだー。もしかして運命かもね。ふふふ」
「そうかもしれません。それで、こんな時間にどういったご用で?」
「思い出したら祐美の声が久し振りに聴きたくなっちゃってさ、どう? 祐美はあたしの声聞けて嬉しい?」
こう言うやり取りも実に久しぶりです。
私もつい吹き出してしまうのをこらえてしまいます。
「はい。明日の業務に身が入る思いです。しかし……これは喜んでいいことなのでしょうか? 異性に言われたら最高でしたのですけど……」
「固いこと言いっこなし。あたしと祐美の仲じゃん。それとも、お付き合いしているお相手でもいるの? このこの~祐美も隅に置けないね」
「いえ……そのようなお相手など」
「かーっ、相変わらずかぁ!」
仕方がないじゃないですか。
生き方はそう簡単には変えられないですから。それに私はそのような自由など許されていませんし……
「それよりもさっきからなんかお声が暗いけどどしたん? 」
「うん……茉莉さんはうちの系列会社に起きた件はもう知ってるでしょ? それでそろそろ覚悟を決めなくては行けない時期に差し迫ってきているの」
「あー……外部に発注出したら不祥事抱えて責任者が高飛びしたってやつ? やっぱ本社が責任持つんだ」
「そりゃね。大きなプロジェクトでしたし、お父様も結構投資してましたから」
「ふーん、大変なんだ。それと祐美の気持ちが暗い理由が結びつかないんだけど?」
「……私の永久就職先が決まりそうなのよ」
「あちゃー、親御さんもとうとうジョーカー切るかー」
「まだ確定ではないけどね。送られてくる小包から両親の気合の入れ具合が見て取れるの。さっきもトドメとばかりに少し大きめな小包が届いたし……他に送ってくれる友人関係なんて築いてないし、もう年貢の納め時かなーってね」
「うわぁ、ははは大変だ」
「もう、笑い事じゃないよー」
本当に、笑い事じゃない。
でもそうやって笑い飛ばせるぐらいの経験を乗り越えてきているんだろうな。この子はまっすぐ前を見ているから。私は俯いてばかりで……はぁ。やだ、またため息が出ちゃった。
「あはは、ごめんごめん。それでね、ちょっとお伺いしたいんだけど、祐美のところにも小包届いたって言ってたじゃない?」
「あ、うん。トドメの」
「それは本当にご両親からだった?」
……どういう事?
1
あなたにおすすめの小説
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる