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三章
マリさんの居ない日②
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冒険者組合を出てすぐにわたしは草原フィールドへと向かいました。
正直なところを言えば、知り合いが他にいないため街にいるのが無性に居心地が悪くなったといったところでしょうか。
街には第二陣が来た影響か、多くの種族の方が歩いていました。物珍しい目で見られることはなくなったものの、やはり精霊に対して興味は尽きないのか、おのぼりさんを見守るような視線を感じてしまうんですよね。
逃げるように、とは違いますが命のやり取りをするフィールドに出れば多少は注目を浴びる事もないでしょう。それぐらいの認識でお散歩に出かけます。
草原フィールドのエリア1では多くの冒険者が賑わっていました。
ラビットによる連携プレーでやられているようなプレイヤーもいれば、ホーンラビットを優先して狩っている初心者を卒業したばかりのプレイヤーも見受けられます。
同じパーティの方でしょうか? 「ちゃんと後ろも確認しろよー」と声かけしながら「すんませーん」と返していました。和気藹々とした雰囲気が良いですね。
精霊って単体だと弱いだのなんだのと言われてますけど、弱い故にソロだと戦闘行動を取らない限りMOBから敵視されない特性があるんですよね。むしろ精霊が居ないとMOBも生きていけませんから。共存共栄というやつです。
ただし敵と認識している住民やプレイヤーとパーティを組んだら流石に牙を向いてきます。取るに足らない存在だけど、命までくれてやる気はないと、そういうことなのでしょうね。
道中、MOBへちょっかいをかけながらエリア移動を繰り返します。結局のところヘイトをたくさん取ろうが相手の動きを封印してしまえば怖くもなんともないんですよね。へいへーい、敵さんビビってる~。
ウサギは下半身を大地に沈め、蛙は目から下を大地に沈め、羊も蛙と同じようにしてやりました。最終的に窒息するか、プレイヤーに狩られるかの二択ですからね。少しお手伝いするという名目で種族スキルのレベリングをさせていただきました。【ホール】……相変わらずその使い勝手の良さには感心させられますね。
なんとなく街から飛び出したお散歩もすぐに終点にたどり着いてしまいました。
ここは「草原フィールド・荒れ果てた大地」少し凶暴化したらしいワンワンことレンゼルフィアが住まうエリアですね。
まっ、こわーい。ジロリとこちらを見つめてきたわ。野蛮ね~。マリさんがいたら交わしていたであろう会話を脳内で繰り広げ、順番待ちで賑わうボスエリア前に顔見知りを発見する。早速突撃ですよー。ごーごー。
『おはよう! アーサーさんにリージュさん』
「ん? 誰かと思えばミュウさんか。今日はマリさんと一緒じゃないんだな?」
「ミュウさん、お久しぶりです。今日はお一人ですか~?」
「だれだれー?」
「あ、精霊の人だ!」
「え? 噂の? かわい~」
「精霊ってやってる人いたんだ」
なんだか色んな人から声をかけられてしまいました。どうやらアーサーさんのパーティメンバーの方達のようですね。
かわいいと言われて悪い気はしません。ただしその噂がどういう類かはとても気になります。
『今日はリチャードさんはいないんだね』
キョロキョロとパーティメンバーを見回すと、ニヒルなウサギさんことリチャードさんの姿が見当たりませんでした。
どこかで人参でもかじっているのでしょうか? 彼は普段から人参を葉巻でも吸うような感じで咥えてますからね。
「リッチは今のイベントに躍起になってるんだよ。今日も誘ったけど「今日こそトップテンに返り咲いてやるっす!」なんて張り切っててな」
ボリボリと後頭部を掻きながらアーサーさんは溜息を吐きました。どうやら前のパーティがなんの成果も得られずに全滅してしまったようですね。
『そういえばココも言ってた。リチャードさんアサシンになったんでしたっけ?』
「あいつに会ったのか? もう少しクランに金を入れろってミュウさんからも言ってやってくれないか? そのくせクランのものを勝手に持ち出すわで良い加減に頭にきているんだ」
『そんな事言われても知らないよー。アーサーさん達は彼女とリアルの知り合いなんでしょ?』
「そうですけど、あの子があんなに他人に懐くなんて珍しい事なんですよ!」
『ラジーは?』
「あの子はちょっと、何考えてるかわからないんですよね。私達とは口聞いてくれないので」
『あー……あの子はココットの為ならなんでもお世話しちゃう感じだから言うこと聞かせるのは無理かー。じゃあやっぱりわたしがやるのかー、めんどっ』
思わず本音をぶちまけてしまいます。
皆さんもそう思っているのかウンウンと頷いていました。あの子どれだけ迷惑かけているんですか。身内だったら最悪ですね。
『うーん、まぁ言うだけいってみるけど、まずわたしの言うこと聞かないと思うよ? その場合は仕方ないから極刑に処すけど』
「もうそれだけで良いですから! あの子を懲らしめることができるのはミュウさんだけですから。袋に詰めてもすぐにでてきちゃうし!」
結構リアルフレンドに対して過激なことしてるよね、この子達って。飲み会の時も……それはともかくとして、状況はだいぶ不味いんじゃない?
レンゼルフィアは元気一杯で物足りないみたいにあくびしてるし、次に順番が回ってきたパーティは前のパーティの散り様を見て戦々恐々としてるしで。
何気なく指差して聞いて見たところ、
「悪い。みんな躍起になって戦ってるが、空歩だったか? アレのおかげで完全に空中ヘイトが死んだ」
と返ってきた。あちゃー。そっちに進化してきたかー。
『それでも見る限りダメージは与えられてるっぽいね。有効策はあるんだ?』
「回避盾が交わしてその一瞬生まれた隙に殴るのが主流だな。ラディさんクラスのヘイト剥がしが居ないとすぐ全滅になっちまう、嫌な進化をしてくれたもんだ」
アーサーさんはそう言うと溜息を吐いて目を伏せてしまいます。
タダでさえ隙を見せてくるような駆け引きをしてきますからね。一般プレイヤーのアーサーさんにとってはさぞかしお悔しいことでしょう。わたしは応援することしかできませんが頑張って欲しいところです。草原ボス討伐の鍵は彼の双肩にかかっている! ともっぱらの噂ですから──モテる……人気者は辛いですね。
しかし空歩持ちですか。月に吠えるのとおんなじ状況ですかー。でも全体攻撃のアースクェイクをしてこないだけマシかなー?
ちょっとステータスを確認してみたところ、最大HPは20000の、ステータスが200台、スキルに空歩が追加されている程度だね。
ただちょっと気をつけておきたいのが様子見をする仁王立ちからの行動の組み立てが早いことぐらい。今全滅したパーティも連携は悪くないんだけど後衛から先に倒されて継戦能力が落ちたところを一人づつむしゃむしゃされちゃってたね。
背伸びをする感じでレンゼルフィアを覗いてたら背後から声がかけられました。振り向かずとも声色でわかります。
「ミュウさんはお一人で挑戦されるんですか?」
『え? うん。ダメだった?』
リージュさんの質問に率直な答えを出すと、興味を持って集まってきた人がザワザワと騒ぎ出しました。ムッ、失礼ですね。こう見えて結構戦えるんだよ?
「つかぬ事をお伺いしますがLVは? 」
『今はもう28だよ! もうちょいで30。低くはないでしょ?』
「28!? 私達の上位クラスでも24ですよ?」
『美味しいレベリング場所を見つけてねー』
「なるほど……その場所を教えてもらっても?」
『別に良いけどMOBを倒すわけじゃないから精霊にしか旨味ないよ?』
「ああ、そういうものなんですか。でもミュウさんじゃなきゃそれもできないと」
『んー、どうだろ? できると思うけどな~、みんなそれをやりたがらないっていうか知らない? 過酷な道にばっかり行きたがるんだよね。不思議』
精霊にとってフィールドの復元は必須科目なのに、プレイヤーはみんな戦闘をしたがる。それを説いても理解不能とばかりに考えを放棄する癖に、あとで美味しい思いができると知るや否や突っかかってくるのが本当に不思議でならない。
「じゃあ今からパーティ空いてる場所を探す感じですか?」
『うん。あ、もしかして飛び入り参加はダメな感じだった?』
「ですねー。今日の参加パーティは締め切られちゃいました。だから入るならどこかのパーティに加えてもらうしかないですねー」
リージュはニッコリと微笑みながら説明してくれた。そしてそう言えば、と思い出したように付け足す。
「ミュウさん、掲示板でのお噂は本当ですか?」
『なんの話?』
「えっとですね、ミュウさんが英雄ではないかって話です」
英雄? どこでバレたっけ?
あのマリさんがバラすわけないし……あれだけ慎重に行こうって相談したからバラしてはいないはず。じゃあきっと憶測だな。
だってドライアド使う人ってあまりいないし。だからドライアド=英雄=わたしって形が出来上がっちゃってるんだね。
うむぅ参ったな。目立ちたくないと言うのも半分、面倒ごとに関わりたくないと言うのも半分。ここはシラを切るか。
『んー? 英雄は知っているけど、わたしが英雄かって事なら違うね』
「お知り合いにおられるんですか? どんな方かお尋ねしても?」
あ、食いついてきた。
これ絶対まだわたしの事疑ってるよね。だってそう言う目をしてるもん。でも待てよ? そう言えばわたしの……『糸使いノワール』の噂はよく聞くけどマリさんの、『刀匠マリー』の情報って案外出回ってないんだよね。言っちゃおうかな? えーい言っちゃえ。へへっ。
『そう言えばリージュさん、刀匠マリーって知ってる? 』
「はい。今作には参加されてないようで残念です。彼女がいたのなら冒険がもっと楽になっていたであろうともっぱらの噂ですし」
『実は居るんだな~、刀匠』
「え? それ本当ですか? 詳しくお聞きしても?」
『あ、うん。良いよ。でもこの話は他言無用でね?』
「はい……」
緊張が伝わったのか、リージュさんは喉を鳴らします。
『実はうちのマリさんがかの刀匠なんだ!』
「…………は?」
結果、無表情で威圧されました。
きゃーこわーい。
「流石に嘘ですよね?」
『ホントだよ!』
「えー、イメージと違う……」
『……それは本人に言ってよ』
とても嫌そうに、リージュさんは不満を口にしました。
マリさん、言われてるよ?
「そう言えばミュウさん、マサムネさんて知ってますか? 酒場のとは違う方」
『ん~? あのうるさくて頭のおかしな狼男でしょ? あいつがどうかしたの?』
「へー、あの人ミュウさんにはそう思われてるんだ」
『え? あいつはイマブレプレイヤーの共通認識で変人だよ? リージュさんこそ何言ってるの? あんな奴の話間に受けちゃダメだからね?』
「そうなんだ? NPCの方から酒場で武勇伝聞けるんだけど、まるで御伽噺に出てくる英雄のようにご自身の事を自慢してましたよ?」
『あの駄狼、話を盛ってるな!』
いっぺん〆てやらな。
そう思っていたらリージュさんにクスクスと笑われた。なによ、もー。
「その噂のマサムネさんも今プレイしてるんですって。ミュウさん知ってました?」
『ふーん』
「あら気の無いお返事」
『いや、だってあいつストーカーじゃん。それがインしてるって事実を知ってわたしになんの得がある訳?』
「そうですね。でも彼は昔のあなたを追いかけてきたみたいですよ。そういうのって素敵じゃないですか?」
だからこの子はどうしてわたしをノワールと特定して話すんでしょうか。
『それはノワールさんご本人に言ってあげてよ。わたしに言われても困るから』
言葉を濁して誤魔化す。
でもきっと誤魔化せてない。
リージュは「そういうことにしてあげます」と言いたげに笑った。
まあ酒場でイキってる狼は後で〆るとして、この鬱憤は目の前で威張ってる狼にぶつけてやろうと空いてるパーティを探します。
一人で声をかけるのは億劫ですので、ここは有名人でもあるアーサーさんに案内してもらって漸く一つのパーティに辿り着きました。
とりあえず挨拶しろって言われたので元気よく行きます。
『えーと、ミュウです。Cランクのマリとはマブダチです。素材集めとかマッピングとか得意です。よろしくお願いしまーす!』
「そこはもっと、こう……詳しい説明が欲しいが……まあいいか。あんたの噂はかねがね。当てにさせてもらって良いんだな?」
引き取ってもらったパーティリーダーのルゼルダさんに早速ツッコミを入れられながらわたしはテヘペローとごまかした。ルゼルダさんは漁師のザインと同じく熊獣人で大きな盾を担いだ純タンクの人です。そうですよね、普通こういうビルドにしますよね。だからこそザインさんはいいキャラだと思います。ふふっ。
「ミュウさんて残念な方なんですか? 僕はベリア。ラディさんに憧れるラビットの弓術師さ」
そう言ってベリアさんは自慢の小弓をくるくると回して腰にセットしました。
口調は男の子のようですが、ベリアさんは彼ではなくて彼女のようです。これが俗にいう男装女子ですか。ふわー、初めて拝見しました!
「あはは、おもしろーい。あたしはグリッド! 蛇獣人(サーペント)呪術師だよー。にょろろろろー」
グリッドさんはまんま蛇女でイメージしてもらうと分かりやすいですね。にょろろろろーが鳴き声なのか掛け声なのかいまいちつかめませんが、ユニークな方なのでしょう。マリさんのようなお調子者なのでしょうね。
『ぼくはねー、ヒューイっていうんだー。陽の精霊なんだよ。よろしくね、ミュウおねえちゃん?』
きゃー、なんですかこの可愛い生き物は!
思わず抱きしめて頬擦りしたくなる愛くるしさです。
『よろしくねー、ヒューイくん』
『うん!』
「なんかこうして並んでるの見ると姉妹みたいだね……尊い」
「わかる……でゅふふ」
「騙されるな、ヒューイの中身は男だぞ」
「こんな可愛い子が女の子のわけない……だよね?」
「激しく同意!」
「だめだこのパーティ、組むのが早すぎたんだ……腐ってやがる」
吐き捨てるようにルゼルダさんは眉間のシワを揉み、ベリアさんとグリッドさんは抱き合ってキャーキャー言ってました。なんとも騒がしげなパーティですけど、こういうパーティは初めてです。
『一緒に頑張ろうね、ヒューイくん』
『うん。ぼくがんばるよ、おねーちゃん』
あーん、もうなんなのこの子、可愛すぎる。
なんなの? わたしの乙女心を鷲掴みにして離してくれないの! これはきっとこの子に甘えてやさぐれた心を癒せって神からの啓示に違いないわ!
今日はずっと離さないんだからね! ぎゅー……
と言うわけにもいかずに、戦闘が開始されます。くそっ!
ヒューイ君はルゼルダさんに奪われてしまいます。もともと彼とコンビを組んでいたようですが……
なんでしょうかこの気持ちは……嫉妬の炎がメラメラとわたしの内側に燃え広がります。ドライアドは火に弱いのできっと火事確定ですね。
陣形はルゼルダさんがタンクで、ヘイト剥がしのベリアさんとデバフを撒き散らすグリッドさんという陣形にわたしが加わった形です。とりあえず降り掛かる火の粉を振り払いましょうかね。
とか言っている間にレンゼルフィアは肉薄して来ます。堪え性のない。だからあんたは野蛮だのと言われるんですよ。
馬鹿の一つ覚えみたいに力を溜めてからの突進とか生きてて恥ずかしくないんですか?
お生憎様。他の人に通じたからと言ってわたしに通じると思うんでしたら100万年早いですよ?
わたしは糸に鋼糸と斬糸を乗せて突き刺すように地面から生やして足止めをします。足の裏にクリティカルヒット。
レンゼルフィアは勢いを急には止められず、地面から生えた糸に引っ張られる形で地面に顔をぶつけました。いい気味。だけどそこ、もう一つ仕掛けがあるんですよね。
あらかじめ仕掛けておいた【ホール】を地表すれすれで抉り、抉りとった質量をその場に待機。レンゼルフィアがその場に着地すると同時に【ノック】で弾き出して、顎をぶっ飛ばしてあげました。
あらあら予想外みたいな顔しちゃって。わたしなんてまだまだ優しい方なんですから。
ルゼルダさんは驚愕に目を見開いてこちらを振り返って来ましたので微笑んでサムズアップしておきました。
『ほら、リーダー。アタックチャンスですよ。ボヤボヤしてないで殴る』
「あ、ああ……」
「ミュウちゃん尊い」
「え? 可愛くて強いとかやばくない? さっきから妄想が止まらないんですけどーー」
『おねーちゃん、すごーい』
ルゼルダさんを皮切りにパーティメンバーからお褒めの言葉をいただきました。
ふへへ、ヒューイくんはもっとわたしを褒めてくれて良いんですよ?
正直なところを言えば、知り合いが他にいないため街にいるのが無性に居心地が悪くなったといったところでしょうか。
街には第二陣が来た影響か、多くの種族の方が歩いていました。物珍しい目で見られることはなくなったものの、やはり精霊に対して興味は尽きないのか、おのぼりさんを見守るような視線を感じてしまうんですよね。
逃げるように、とは違いますが命のやり取りをするフィールドに出れば多少は注目を浴びる事もないでしょう。それぐらいの認識でお散歩に出かけます。
草原フィールドのエリア1では多くの冒険者が賑わっていました。
ラビットによる連携プレーでやられているようなプレイヤーもいれば、ホーンラビットを優先して狩っている初心者を卒業したばかりのプレイヤーも見受けられます。
同じパーティの方でしょうか? 「ちゃんと後ろも確認しろよー」と声かけしながら「すんませーん」と返していました。和気藹々とした雰囲気が良いですね。
精霊って単体だと弱いだのなんだのと言われてますけど、弱い故にソロだと戦闘行動を取らない限りMOBから敵視されない特性があるんですよね。むしろ精霊が居ないとMOBも生きていけませんから。共存共栄というやつです。
ただし敵と認識している住民やプレイヤーとパーティを組んだら流石に牙を向いてきます。取るに足らない存在だけど、命までくれてやる気はないと、そういうことなのでしょうね。
道中、MOBへちょっかいをかけながらエリア移動を繰り返します。結局のところヘイトをたくさん取ろうが相手の動きを封印してしまえば怖くもなんともないんですよね。へいへーい、敵さんビビってる~。
ウサギは下半身を大地に沈め、蛙は目から下を大地に沈め、羊も蛙と同じようにしてやりました。最終的に窒息するか、プレイヤーに狩られるかの二択ですからね。少しお手伝いするという名目で種族スキルのレベリングをさせていただきました。【ホール】……相変わらずその使い勝手の良さには感心させられますね。
なんとなく街から飛び出したお散歩もすぐに終点にたどり着いてしまいました。
ここは「草原フィールド・荒れ果てた大地」少し凶暴化したらしいワンワンことレンゼルフィアが住まうエリアですね。
まっ、こわーい。ジロリとこちらを見つめてきたわ。野蛮ね~。マリさんがいたら交わしていたであろう会話を脳内で繰り広げ、順番待ちで賑わうボスエリア前に顔見知りを発見する。早速突撃ですよー。ごーごー。
『おはよう! アーサーさんにリージュさん』
「ん? 誰かと思えばミュウさんか。今日はマリさんと一緒じゃないんだな?」
「ミュウさん、お久しぶりです。今日はお一人ですか~?」
「だれだれー?」
「あ、精霊の人だ!」
「え? 噂の? かわい~」
「精霊ってやってる人いたんだ」
なんだか色んな人から声をかけられてしまいました。どうやらアーサーさんのパーティメンバーの方達のようですね。
かわいいと言われて悪い気はしません。ただしその噂がどういう類かはとても気になります。
『今日はリチャードさんはいないんだね』
キョロキョロとパーティメンバーを見回すと、ニヒルなウサギさんことリチャードさんの姿が見当たりませんでした。
どこかで人参でもかじっているのでしょうか? 彼は普段から人参を葉巻でも吸うような感じで咥えてますからね。
「リッチは今のイベントに躍起になってるんだよ。今日も誘ったけど「今日こそトップテンに返り咲いてやるっす!」なんて張り切っててな」
ボリボリと後頭部を掻きながらアーサーさんは溜息を吐きました。どうやら前のパーティがなんの成果も得られずに全滅してしまったようですね。
『そういえばココも言ってた。リチャードさんアサシンになったんでしたっけ?』
「あいつに会ったのか? もう少しクランに金を入れろってミュウさんからも言ってやってくれないか? そのくせクランのものを勝手に持ち出すわで良い加減に頭にきているんだ」
『そんな事言われても知らないよー。アーサーさん達は彼女とリアルの知り合いなんでしょ?』
「そうですけど、あの子があんなに他人に懐くなんて珍しい事なんですよ!」
『ラジーは?』
「あの子はちょっと、何考えてるかわからないんですよね。私達とは口聞いてくれないので」
『あー……あの子はココットの為ならなんでもお世話しちゃう感じだから言うこと聞かせるのは無理かー。じゃあやっぱりわたしがやるのかー、めんどっ』
思わず本音をぶちまけてしまいます。
皆さんもそう思っているのかウンウンと頷いていました。あの子どれだけ迷惑かけているんですか。身内だったら最悪ですね。
『うーん、まぁ言うだけいってみるけど、まずわたしの言うこと聞かないと思うよ? その場合は仕方ないから極刑に処すけど』
「もうそれだけで良いですから! あの子を懲らしめることができるのはミュウさんだけですから。袋に詰めてもすぐにでてきちゃうし!」
結構リアルフレンドに対して過激なことしてるよね、この子達って。飲み会の時も……それはともかくとして、状況はだいぶ不味いんじゃない?
レンゼルフィアは元気一杯で物足りないみたいにあくびしてるし、次に順番が回ってきたパーティは前のパーティの散り様を見て戦々恐々としてるしで。
何気なく指差して聞いて見たところ、
「悪い。みんな躍起になって戦ってるが、空歩だったか? アレのおかげで完全に空中ヘイトが死んだ」
と返ってきた。あちゃー。そっちに進化してきたかー。
『それでも見る限りダメージは与えられてるっぽいね。有効策はあるんだ?』
「回避盾が交わしてその一瞬生まれた隙に殴るのが主流だな。ラディさんクラスのヘイト剥がしが居ないとすぐ全滅になっちまう、嫌な進化をしてくれたもんだ」
アーサーさんはそう言うと溜息を吐いて目を伏せてしまいます。
タダでさえ隙を見せてくるような駆け引きをしてきますからね。一般プレイヤーのアーサーさんにとってはさぞかしお悔しいことでしょう。わたしは応援することしかできませんが頑張って欲しいところです。草原ボス討伐の鍵は彼の双肩にかかっている! ともっぱらの噂ですから──モテる……人気者は辛いですね。
しかし空歩持ちですか。月に吠えるのとおんなじ状況ですかー。でも全体攻撃のアースクェイクをしてこないだけマシかなー?
ちょっとステータスを確認してみたところ、最大HPは20000の、ステータスが200台、スキルに空歩が追加されている程度だね。
ただちょっと気をつけておきたいのが様子見をする仁王立ちからの行動の組み立てが早いことぐらい。今全滅したパーティも連携は悪くないんだけど後衛から先に倒されて継戦能力が落ちたところを一人づつむしゃむしゃされちゃってたね。
背伸びをする感じでレンゼルフィアを覗いてたら背後から声がかけられました。振り向かずとも声色でわかります。
「ミュウさんはお一人で挑戦されるんですか?」
『え? うん。ダメだった?』
リージュさんの質問に率直な答えを出すと、興味を持って集まってきた人がザワザワと騒ぎ出しました。ムッ、失礼ですね。こう見えて結構戦えるんだよ?
「つかぬ事をお伺いしますがLVは? 」
『今はもう28だよ! もうちょいで30。低くはないでしょ?』
「28!? 私達の上位クラスでも24ですよ?」
『美味しいレベリング場所を見つけてねー』
「なるほど……その場所を教えてもらっても?」
『別に良いけどMOBを倒すわけじゃないから精霊にしか旨味ないよ?』
「ああ、そういうものなんですか。でもミュウさんじゃなきゃそれもできないと」
『んー、どうだろ? できると思うけどな~、みんなそれをやりたがらないっていうか知らない? 過酷な道にばっかり行きたがるんだよね。不思議』
精霊にとってフィールドの復元は必須科目なのに、プレイヤーはみんな戦闘をしたがる。それを説いても理解不能とばかりに考えを放棄する癖に、あとで美味しい思いができると知るや否や突っかかってくるのが本当に不思議でならない。
「じゃあ今からパーティ空いてる場所を探す感じですか?」
『うん。あ、もしかして飛び入り参加はダメな感じだった?』
「ですねー。今日の参加パーティは締め切られちゃいました。だから入るならどこかのパーティに加えてもらうしかないですねー」
リージュはニッコリと微笑みながら説明してくれた。そしてそう言えば、と思い出したように付け足す。
「ミュウさん、掲示板でのお噂は本当ですか?」
『なんの話?』
「えっとですね、ミュウさんが英雄ではないかって話です」
英雄? どこでバレたっけ?
あのマリさんがバラすわけないし……あれだけ慎重に行こうって相談したからバラしてはいないはず。じゃあきっと憶測だな。
だってドライアド使う人ってあまりいないし。だからドライアド=英雄=わたしって形が出来上がっちゃってるんだね。
うむぅ参ったな。目立ちたくないと言うのも半分、面倒ごとに関わりたくないと言うのも半分。ここはシラを切るか。
『んー? 英雄は知っているけど、わたしが英雄かって事なら違うね』
「お知り合いにおられるんですか? どんな方かお尋ねしても?」
あ、食いついてきた。
これ絶対まだわたしの事疑ってるよね。だってそう言う目をしてるもん。でも待てよ? そう言えばわたしの……『糸使いノワール』の噂はよく聞くけどマリさんの、『刀匠マリー』の情報って案外出回ってないんだよね。言っちゃおうかな? えーい言っちゃえ。へへっ。
『そう言えばリージュさん、刀匠マリーって知ってる? 』
「はい。今作には参加されてないようで残念です。彼女がいたのなら冒険がもっと楽になっていたであろうともっぱらの噂ですし」
『実は居るんだな~、刀匠』
「え? それ本当ですか? 詳しくお聞きしても?」
『あ、うん。良いよ。でもこの話は他言無用でね?』
「はい……」
緊張が伝わったのか、リージュさんは喉を鳴らします。
『実はうちのマリさんがかの刀匠なんだ!』
「…………は?」
結果、無表情で威圧されました。
きゃーこわーい。
「流石に嘘ですよね?」
『ホントだよ!』
「えー、イメージと違う……」
『……それは本人に言ってよ』
とても嫌そうに、リージュさんは不満を口にしました。
マリさん、言われてるよ?
「そう言えばミュウさん、マサムネさんて知ってますか? 酒場のとは違う方」
『ん~? あのうるさくて頭のおかしな狼男でしょ? あいつがどうかしたの?』
「へー、あの人ミュウさんにはそう思われてるんだ」
『え? あいつはイマブレプレイヤーの共通認識で変人だよ? リージュさんこそ何言ってるの? あんな奴の話間に受けちゃダメだからね?』
「そうなんだ? NPCの方から酒場で武勇伝聞けるんだけど、まるで御伽噺に出てくる英雄のようにご自身の事を自慢してましたよ?」
『あの駄狼、話を盛ってるな!』
いっぺん〆てやらな。
そう思っていたらリージュさんにクスクスと笑われた。なによ、もー。
「その噂のマサムネさんも今プレイしてるんですって。ミュウさん知ってました?」
『ふーん』
「あら気の無いお返事」
『いや、だってあいつストーカーじゃん。それがインしてるって事実を知ってわたしになんの得がある訳?』
「そうですね。でも彼は昔のあなたを追いかけてきたみたいですよ。そういうのって素敵じゃないですか?」
だからこの子はどうしてわたしをノワールと特定して話すんでしょうか。
『それはノワールさんご本人に言ってあげてよ。わたしに言われても困るから』
言葉を濁して誤魔化す。
でもきっと誤魔化せてない。
リージュは「そういうことにしてあげます」と言いたげに笑った。
まあ酒場でイキってる狼は後で〆るとして、この鬱憤は目の前で威張ってる狼にぶつけてやろうと空いてるパーティを探します。
一人で声をかけるのは億劫ですので、ここは有名人でもあるアーサーさんに案内してもらって漸く一つのパーティに辿り着きました。
とりあえず挨拶しろって言われたので元気よく行きます。
『えーと、ミュウです。Cランクのマリとはマブダチです。素材集めとかマッピングとか得意です。よろしくお願いしまーす!』
「そこはもっと、こう……詳しい説明が欲しいが……まあいいか。あんたの噂はかねがね。当てにさせてもらって良いんだな?」
引き取ってもらったパーティリーダーのルゼルダさんに早速ツッコミを入れられながらわたしはテヘペローとごまかした。ルゼルダさんは漁師のザインと同じく熊獣人で大きな盾を担いだ純タンクの人です。そうですよね、普通こういうビルドにしますよね。だからこそザインさんはいいキャラだと思います。ふふっ。
「ミュウさんて残念な方なんですか? 僕はベリア。ラディさんに憧れるラビットの弓術師さ」
そう言ってベリアさんは自慢の小弓をくるくると回して腰にセットしました。
口調は男の子のようですが、ベリアさんは彼ではなくて彼女のようです。これが俗にいう男装女子ですか。ふわー、初めて拝見しました!
「あはは、おもしろーい。あたしはグリッド! 蛇獣人(サーペント)呪術師だよー。にょろろろろー」
グリッドさんはまんま蛇女でイメージしてもらうと分かりやすいですね。にょろろろろーが鳴き声なのか掛け声なのかいまいちつかめませんが、ユニークな方なのでしょう。マリさんのようなお調子者なのでしょうね。
『ぼくはねー、ヒューイっていうんだー。陽の精霊なんだよ。よろしくね、ミュウおねえちゃん?』
きゃー、なんですかこの可愛い生き物は!
思わず抱きしめて頬擦りしたくなる愛くるしさです。
『よろしくねー、ヒューイくん』
『うん!』
「なんかこうして並んでるの見ると姉妹みたいだね……尊い」
「わかる……でゅふふ」
「騙されるな、ヒューイの中身は男だぞ」
「こんな可愛い子が女の子のわけない……だよね?」
「激しく同意!」
「だめだこのパーティ、組むのが早すぎたんだ……腐ってやがる」
吐き捨てるようにルゼルダさんは眉間のシワを揉み、ベリアさんとグリッドさんは抱き合ってキャーキャー言ってました。なんとも騒がしげなパーティですけど、こういうパーティは初めてです。
『一緒に頑張ろうね、ヒューイくん』
『うん。ぼくがんばるよ、おねーちゃん』
あーん、もうなんなのこの子、可愛すぎる。
なんなの? わたしの乙女心を鷲掴みにして離してくれないの! これはきっとこの子に甘えてやさぐれた心を癒せって神からの啓示に違いないわ!
今日はずっと離さないんだからね! ぎゅー……
と言うわけにもいかずに、戦闘が開始されます。くそっ!
ヒューイ君はルゼルダさんに奪われてしまいます。もともと彼とコンビを組んでいたようですが……
なんでしょうかこの気持ちは……嫉妬の炎がメラメラとわたしの内側に燃え広がります。ドライアドは火に弱いのできっと火事確定ですね。
陣形はルゼルダさんがタンクで、ヘイト剥がしのベリアさんとデバフを撒き散らすグリッドさんという陣形にわたしが加わった形です。とりあえず降り掛かる火の粉を振り払いましょうかね。
とか言っている間にレンゼルフィアは肉薄して来ます。堪え性のない。だからあんたは野蛮だのと言われるんですよ。
馬鹿の一つ覚えみたいに力を溜めてからの突進とか生きてて恥ずかしくないんですか?
お生憎様。他の人に通じたからと言ってわたしに通じると思うんでしたら100万年早いですよ?
わたしは糸に鋼糸と斬糸を乗せて突き刺すように地面から生やして足止めをします。足の裏にクリティカルヒット。
レンゼルフィアは勢いを急には止められず、地面から生えた糸に引っ張られる形で地面に顔をぶつけました。いい気味。だけどそこ、もう一つ仕掛けがあるんですよね。
あらかじめ仕掛けておいた【ホール】を地表すれすれで抉り、抉りとった質量をその場に待機。レンゼルフィアがその場に着地すると同時に【ノック】で弾き出して、顎をぶっ飛ばしてあげました。
あらあら予想外みたいな顔しちゃって。わたしなんてまだまだ優しい方なんですから。
ルゼルダさんは驚愕に目を見開いてこちらを振り返って来ましたので微笑んでサムズアップしておきました。
『ほら、リーダー。アタックチャンスですよ。ボヤボヤしてないで殴る』
「あ、ああ……」
「ミュウちゃん尊い」
「え? 可愛くて強いとかやばくない? さっきから妄想が止まらないんですけどーー」
『おねーちゃん、すごーい』
ルゼルダさんを皮切りにパーティメンバーからお褒めの言葉をいただきました。
ふへへ、ヒューイくんはもっとわたしを褒めてくれて良いんですよ?
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記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
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出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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