【完結】ドライアドの糸使い

双葉 鳴

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七章

過去と現在

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 草原ボス『レンゼルフィア』

 かつてこの地に降臨し、多くのプレイヤーを血祭りにあげ、蹂躙の限りを尽くしたボスモンスターにプレイヤー達は何度も挑んだ。

 このモンスターが人気なのはクラン解放の他に、このモンスターがこのゲームにおける第一の壁として君臨するからに他ならない。
 このゲームは他の作品とは違い、野性味溢れる臨場感が味わえるものとして人気を博している。
 だがそれと同時に圧倒的リアリティはエンジョイ勢を排除し、プレイヤーキラー達の温床と化すきっかけになっていた。

 それ故にボスエリアは素人出入り禁止の戦闘区域として認識されていた。

 このゲームにおいてボスとはその地を守る存在である。ボスが倒されればフィールドのモンスターは弱体化され、フィールド効果はプレイヤーに状態異常を撒き散らさない。
 そうしてプレイヤー達は効率を上げ、発展してきた歴史を持つ。

 しかしこのゲームでは雑魚モンスターでさえもプレイヤーをキルすれば経験値が手に入る。
 そしてキル数が大台に乗れば、当然種族進化すらした。それはボスモンスターである『レンゼルフィア』も、また例外ではなかった。

 かつて訪れたベータテスターによって弱体化されたレンゼルフィアだったが、そのプレイヤーが居なくなってからはまた同じことを繰り返した。
 たまには負けることもあれど、負けるだけ学習し、勝ち続けた。
 そして4度に至る進化で、彼は『殺戮』の称号を冠してこの地に君臨している。
 しかしその称号もあと少しで変わるところまで来ていた。
 あとたったひとつ挑戦者と呼ばれる贄をキルすれば、さらに力を得ることができるのだ。

 だがレンゼルフィアはこの地に縛り付けられて以降、強敵の現れぬ現状に飽き飽きしていた。
 もうこれ以上強くなる必要もないくらいに力を手に入れている。
 だからこれ以上無駄な力を手に入れてどうするのだろうかと自問自答を繰り返していた。

 レンゼルフィアは、強敵に飢えていた。

 BOSS用の優秀なAIを搭載しているレンゼルフィアは人間以上に狡猾で並列思考にも似た能力の高さを持つ。
 それが災いして今まさに苦悩していた。
 優秀故にいらぬ心配ごとばかり増えてゆく。

 そんな彼の前に新たな供物が歩み出る。一目見て雑魚だと彼の両目は看破した。
 ただ両腕を振るうだけで容易くその命を散らしてしまうだろう。
 そんな退屈な時間が始まるのが彼には憂鬱で仕方なかった。
 もはや目の前にあるのは作業に他ならない。
 気だるげに前足を払う。
 しかしそこには捉えたはずの贄の姿はなかった。

 はて?
 まさか今の一撃で消え去ってしまうほど弱い生き物だったのか?
 最近加減の出来ぬ力にやれやれとため息をつく。
 だがようやくこれで進化する。
 それを得てもうひと暴れするかと思ったところで、自身の体が進化の光に包まれていないことに気づいた。

 なんだ?
 何が起きている。
 レンゼルフィアは考える。
 しかし状況を理解出来ぬまま、生まれてから一度も体験したことのない奇妙な出来事を直後彼は味わうことになった。


 ──ゴロゴロゴロゴロ……

 突如空が唸りを上げる。
 これは知っている。確か雷と呼ばれる現象だ。
 レンゼルフィアは顔をしかめた。
 雷という攻撃は苦手だ。
 スキルで何度か受けたことがあるが、威力は大した事はない。
 だがその強烈な音で耳が使えなくなってしまうのが嫌だった。
 それに雨。これがセットで付いてくる。雨は嫌いだ。毛皮に張り付いて体温を奪うからだ。体が冷えてはスタミナが減り続ける。動き回るレンゼルフィアにとって、スタミナは減らさないことが重要だった。

 こういう時は大概雨雲が集う時だとレンゼルフィアは学習していた。
 スキルの類であろうと、それを引き裂いて仕舞えば防ぐのは容易い。
 何度も経験して打ち破ってきた勝負勘。
 しかしレンゼルフィアが思ったような雨雲は見上げた先にはどこにもない。
 空は吸い込まれるような青空が広がっているばかりだ。

 では空耳か?
 耳をやられたかとレンゼルフィアは鈍った勘を確かめるためにステータスを見やる。
 しかしステータスに状態異常の類は見られない。
 ……一体何が起きている?

 ピカッ!

 今度は光が視界を焼いた。
 目の前がチカチカとして、ほんの少しだけバッドステータスの『明滅』を受けてしまった。
 それも目を閉じて瞬きを数度すればすぐに取れた。一瞬のタイムラグ。しかしてレンゼルフィアにとってはなんの痛手も負わない。

 だがすぐにそれが贄が引き起こしたものだと気がつく。

 先程仕留めたとばかり思っていた贄は仕留め損ねていたのだ。
 最初に確認した贄の数は二つ。
 だが先程から足元でチョロチョロと何かをしているのが一つある。

 レンゼルフィアは立ち上がるのも面倒くさいとばかりに後ろ足で顎を搔……こうとしたが、どういうことか後ろ足はピクリとも動かなかった。

 そこで近くでウロチョロしている一つが原因だと気づく。なにかをされているようだ。
 微妙に前足の届く位置から離れているのがもどかしい。
 仕方ない。
 レンゼルフィアは立ち上がり、咆哮を上げようと口を開く──


『ワォオオオオオ──……グゥ!?』


 口を開けたところまでは良かった。
 だが吠えたと同時に喉が何かによって締め付けられていた。
 思わずむせて咆哮を途中でやめてしまう。咆哮による自己ステータス強化は得られず、レンゼルフィアは自らの喉の痛みにその場でもんどり打たざるをえなかった。

 直後、──天より稲光が走り、自らの鼻を強烈に焼く!

 ビリビリとした痛みがレンゼルフィアの生命を脅かした。
 ステータスを見ればHPゲージを減らすほどの攻撃を受けたのだと、ようやくレンゼルフィアは認識する。
 贄や供物だと思っていた対象が敵であるという事実を、ようやく再認識した。

 敵は一人ではなく二人。そこで先程の攻撃で倒してはいないのだと知る。
 まさか、……あの距離で避けられた?

 起動するのが遅れた感知は確かに二つの生命反応を示している。
 炙り出すか。レンゼルフィアは遠距離攻撃として魔法スキルを持っている。
 咆哮によって自己ステータスを強化させた大魔法がレンゼルフィアの奥の手だ。
 しかし運悪くレンゼルフィアは咆哮を封じられてしまっていた。

 ……いや、運が悪いのではない。
 相手は初めからこれを狙っていたのだ。なのに自分ときたら雑魚だと決めつけて根拠もなく慢心した。
 そこを狙われたのだ。最早雑魚とは思わない。
 一方的にやられっぱなしのレンゼルフィアは、相手を敵から強敵に切り替えた。

 最早手段は選んではいられなかった。
 なにせレンゼルフィアのHPゲージは何をされているか判断できぬまま、既に半分を切っていたのだから……






 ◇side.ユミリア


「ユミ、ナイスアシスト。でも危ない真似はこれ以上やめてくれないか?」


 姿の見えない夫の声に、私は頷かない。それにクロウさんは諦めたように姿を現してくれました。背後よりひっそり近づいて呼びかけてくるのは今後やめてくださいね?


「お帰りなさい、あなた」
「ただいま」


 クロウさんの姿を確認して、ようやく言葉を交わします。今までの感覚でしたらそれでも良かったのですけど、今回はここに普段できない日常生活の延長をしに来ているのです。
 あまり戦闘ばかりに気をかけず、もっと私の心配をしてくれてたって良いんですよ?
 戦闘面ではなく、メンタルケアの方を気にかけて欲しいのです。これってワガママですかね?


「すごくかっこよかったですけど、びっくりするので次からはなにをするのか事前に相談してください」
「善処する。しかしそれは君も同じだ。空から見ていてヒヤヒヤしたよ」
「では、以降フレンドメッセージを使ってやりとりしませんか? 戦闘中にログを見る余裕くらいありますよね?」
「うむ。だが僕の力は結構特殊だ。口頭で説明して理解してもらえるかどうか……」


 口ごもるクロウさん。しかしそういう意味では私も同じです。


「でも言ってくれるのと、言ってくれないのでは圧倒的に言ってくれた方がこちらで対処が出来ます。私のタコ糸もそれと同じですからね。今後私の方からも伝えますから……それで同意してもらえませんか?」
「わかった。僕の方もその点の注意が足りなかった。今後フレンドメッセージを取り入れよう。さて、向こうも正気を取り戻したようだよ。僕は一旦上に上がる」
「では私は足止めを続行しますね」
「出来るのか?」
「出来ないとお思いですか?」
「いや、君を信じるよ。僕の妻はゲームの中では最強だって夫の僕が信じてやらなければ」
「うふふ、ありがとうございます。私もクロウさんが最強だと信じてますから」
「嬉しいね。ではさっさと障害を取り除いてしまおうか」
「ご随意に」


 直後クロウさんは姿を搔き消します。
 なんの音もなく姿がかき消え、最早高性能の感知すら反応しません。
 ほんと、何者なんでしょうか?
 でも今は気にしない事にしましょう。
 私の旦那様は最強無敵なのだと、そう思えばいいだけです。過去はどうあれから今は私の旦那様ですからね。


「だから、ここは勝たせてもらいますよ……ワンちゃん?」






 ◇side.レンゼルフィア

 焦っていた。憔悴していた。この勝負も本気を出せば勝てるだろうと慢心していた。
 かつてないほどの焦りが慢心を誘い、油断を生んだ。

 最強の血筋として生まれてきたレンゼルフィアと言う名の個体は、かつてないほどの窮地に追い込まれていた。

 看破してなお、相手の動作の正体が理解できない。
 スキルとは力だ。その力には自ずと理屈がある。だが敵対している相手の力には不可解なものが多く存在した。

 動き出す、動き出したいのに、ここぞという時に体が言うことを聞かない。
 偶然ではない。そんな事が既に十数回起きている。こうなった直後は雷が落ちるのだと頭で理解していても、体が一切言うことを聞かず、何十回目の肌を切り裂く落雷を負う。

 我はここで死ぬのか?

 望んでいたのは血湧き肉躍る戦いだった。
 取るに足らぬ弱者では如何に進化直前だとしても味気ないものだ。
 それによって危機意識が低下しきっていた。
 それがこのような強敵を前になにもできずに負けるなど、血族の恥さらしよ。
 せめて相手に手傷を負わせねば、王としての示しがつかん。

 あと少しで拘束が解かれる。
 その時を今か今かと待つが、最後まで我はなにもできずに意識を絶つ事になった。

 今までの十数回は布石だと、死の間際になって悟ったのだ。十数回にも及ぶ拘束回数。
 だいたいこのぐらいで解けるものだと思わされていた。

 しかし蓋を開ければそれは我の希望だった。
 希望を見せておいて、それを学習させられていたのだ。
 学習する知力をこれほど恨めしく思ったことは初めてだった。
 意識を散らす直前に思ったのは相手を見下さない慢心を徹底的に消すことだった。
 それがなければ王としての責務を全う出来ると頑なに信じて。



 ……その日多くのプレイヤーを屠ってきた草原の王者は息を引き取る。
 あまりの一方的な出来事に勝者であるヒューマンの二人組みには意識が向かぬまま、なにが起きたのか頭を納得させるのに順番待ちプレイヤーは棒立ちになっていた。

 その二人組みを出迎えたのは、先ほどまで共にいたもう一組のヒューマン二人組。


「まーた派手な勝ち方しやがって」


 勝ったことに対してさして驚かず、ただ皮肉をたっぷり込めて歓迎する。


「羨ましいか? だったらお前もやり返してみたらどうだ」
「はっ、そうさせてもらうわ」


 皮肉に対して皮肉で返す夫達。
 妻達はただそれを微笑ましく見つめ、談笑していた。


「リアさーん、あんな前に出て心配されなかった?」
「そりゃもちろん、めちゃくちゃ心配されましたよ」
「ダメじゃん」
「でも、ゲームの中でくらいは最強で無敵なんだって信じることにしました。彼ならやれる、私にだったら出来るって」
「なにそれ?」
「過去はどうあれ、私達はリアルの延長戦をしに来ているだけですよね? 一緒にご飯食べたり、イチャイチャしたりがメインですよね?」
「そだねー」
「だからそれ以外の事は気にするだけ無駄だって思ったんです」
「ふーん。リアさんはそれでいいの?」
「変に考え込んでせっかくの時間をパーにするなんてもったいないじゃないですか」
「そりゃそうだ。だったらあたしも本気出しちゃおっかな?」
「楽しみにしてますよ。あ、それと」
「なに?」
「一人で決めずにそれとなくジドさんにも言っておいてあげてくださいね? 過去はどうあれ、今の私達は夫婦なのですから」
「わかったー。リアさんに気を使われるとは思わなかったよ。成長したね?」
「おかげ様で」
「んじゃ、みんなの度肝を抜いちゃうもんねー」


 順番を代わり、次の挑戦者が門を潜る。
 見上げた先には光の粒子が編み上げられている最中だった。今新しく生まれ変わったレンゼルフィアは、必殺の能力を封印されてなお威風堂々と佇んでいる。
 その瞳には既に慢心などなく、相手をじっと見据えて。



 ◇side.ローズ


「いやーリアさん達凄かったね!」
「ああ、でも彼女の力の本質は彼女に……」


 何かに勘付いた夫に、あたしは甘えるように抱きついた。


「ちょ、ローズ。時と場合を考えてだな」
「そんなのどーだっていいじゃん」
「なんだって?」
「過去の詮索とか無駄だって事よ、闇影っち」
「……知っていたのか?」
「気づいたのはついさっき。でもね、だからこそあの二人はそっとしておいて欲しいの。あの子はようやく幸せを手に入れたの。それを余計な情報を与えて壊したくない」


 それがあたしの今の本心だ。


「……わかった。かつてのクラメンに言われちゃそう言うことにしておくしかないか」
「今はダーリンの奥様なんだけど?」
「わかったわかった、俺の負けだよハニー」


 茶化しあい、先制し合う。


「だからさ、あたし達も負けてらんないよね?」
「そーだな。で、ハニーは実際このアバターでどの程度できるわけ?」
「そだねー、奥の手ならいくつか。まずは──」


 手の内を語り、作戦を組む。
 闇影──過去において一切の素性を見せなかった剛の者。
 そしておちょくりにおいての名人芸の光るトラブルメイカー。
 その彼が、あたしにだけ見せてくれる本気が今目の前に構築されていく。


「オッケー、予想以上だ」
「ダーリンは?」
「地盤沈下がせいぜいだな」
「勝率はどれほど?」
「んなもん──」


 100%に決まってる!

 そう言い切ったダーリンと一緒に、あたし達はボスと対峙した。
 時間にしておよそ15分くらい。
 弱体化したとはいえ、4度の進化を終えたボスをたった二人のヒューマンが下すのは前代未聞だったらしいよ?

 うちのダーリンの凄さはリアさんも褒めてたように、その構築能力の高さだと思うの。
 流石あたしのダーリン。派手さこそないけど、自重するのをやめた途端とんでもないことをしでかすんだから。
 あたしもついつい張り切っちゃって、リアさんにも見せたことのない切り札出しちゃった。
 ダーリンたら10分稼いでくれって言うんだもん。だから期待に応えてあげたの。
 早速お山の大将であるワンちゃんに隠された鞭捌きを披露してあげたわ。

 その結果が、見上げるほどのボスが生き埋めになる地盤沈下と、抉り取った地面が空から降ってくる岩盤のシャワー。
 見事生き埋めにしてあたし達夫婦の勝利になった。

 驚いた。本当に驚く。
 だってこんなこと、当時のノワールならいざ知らず、どちらかといえばサポート向きのダーリンがしでかすんだもん。
 だからキャーキャー言いながらハグしちゃった。今夜は寝かせないぜ? って冗談で言ってたけど、本気にしちゃうよ?
 だってそれぐらい本当に格好良かったんだもん。





 ◇side.ユミリア

 親友夫婦を出迎えて以降、クロウさんはダンマリです。ふふ、それも仕方のないことですね。よもやあんな目に見える大災害を精霊ではなくヒューマンの身でやってのけたんですから。
 つまり彼も彼女にとって最強無敵の旦那様だってことです。よかったですね、ローズさん。


「ユミ」
「はい」
「次はもっとスマートに決めてやろう」
「まだ戦うおつもりですか?」
「アイツに負けを認めるのは、なんか癪だ」
「たまには花を持たせてあげましょうよ。ローズさんから聞いてますよ、ジドさんは常にあなたの二番手だったって」
「その事か。アイツは実力があるくせに、それをあえて隠すのが美学だとか言ってるようなやつなんだ」
「実力は認めているんですね」
「そうとも。だからこそ許せないんだ。次こそは勝つぞ」
「はい、分かりました」
「……すまない、僕のワガママに付き合わせてしまって」
「お気になさらないでください。私が好きでお付き合いしているのですから」


 私は可笑しそうに声を出して笑います。
 ですが直ぐに順番が回ってくる訳もなく、一度腹ごしらえをしようということになりました。
 クロウさんも私もたくさん動きましたからね。満腹度も結構消費しちゃいましたしいい頃合いですね。

 そのあとローズさんとジドさんを誘ってお夕食をいただきました。
 あり合わせのものばかりじゃつまらないだろうと先ほど入手したばかりのお肉を使って調理をしたところ、さっきまで静かだったプレイヤーの皆さんがとても羨ましそうに鼻を鳴らしていました。嫌な予感がしますね。

 もしかしなくてもこの流れはきっとアレでしょう。んもー、家族の団欒中くらいわきまえてほしいものです。
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