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51話 忘れられない風景(side城戸克人)
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「城戸君!」
「こっち向いて!」
黄色い歓声を受け、俺、城戸克人は参ったなと後頭部を掻く。
学校で探索者をやってる奴はそれなりに居るが、ステータスと同等のライセンスを持ってる奴は稀だった。
そう言う意味では俺たちは上澄みの中の上澄み。
「人気者だねぇ、カッちゃんは」
「お前だってファンクラブあるだろ?」
背後から馴染みの声。
振り返るまでもない、同じランクで一緒に活動している飯塚暁人、アキトだ。
「まぁね」
「でもよ、学校で持て囃されててもしょうがねーよ」
「それはあるよね」
探索者の道に入ったのはモテる為。
不純な動機で始めたけど、いつの間にか探索者としての自分に自信を持っていた。本末転倒とはこの事か。
今じゃクラスの女子には目もくれず、自分たちのランクを上げるのが楽しくて仕方がないのだ。
「あら城戸君、今日も探索?」
「ええ、いい加減ここのダンジョンも先に行きたいし。採取クエストで良いのある?」
「それだったらこう言うのあるわよ?」
「全部雑草に見えるんだけど」
「えー、違うわよ。こっちの薬草は葉っぱがギザギザだし、こっちは茎がトゲトゲよ?」
「ぱっと見は分かんないじゃんそれー」
「もうちょっと見る目を養いなさい!」
こんな何気ないやりとりが、最近楽しい。
クラスや学校の女子とは違い、大人の色気がムンムンな田端さんと無駄な話を繰り返す。
「あの、あちらの看板は?」
アキトが何かに気がついた。
そこには『ダンジョン美食倶楽部営業中!』と言う立て看板があった。
田端さんは「あー」と何かを思い出すように口を開く。
「世良支部長が地方から引っ張ってきた新人が来てるのよ」
「新人、ですか?」
「年齢は行ってるけど、凄腕という話よ。モンスターを捌いてその場で食べてるんですって。珍しい食材も取り扱ってるらしいし、配信もしてるそうなの」
「同業者って奴ですか?」
「バリバリの戦闘で視聴数を稼ぐわけではないそうよ?」
「ふーん、どちらにせよ、先輩としてビシッと指導してやんなくちゃな!」
俺は田端さんの前でいい顔をした。
アキトはどうなっても知らないよって顔。
なんだよー、男ならここは格好つけるところだろー?
「ねぇ、カッちゃんあの人達じゃない?」
噂の新人は、年上どころかどう見てもおじさんだった。
どうやって引っ張れきたかも分からない屋台を前に、うまそうな匂いをさせていた。
「……うわぁ、いい匂い。僕お腹空いてきちゃった」
「まだ入ったばっかじゃんよ。飯にするには早いぞ?」
調子が狂う。これじゃ指導どころじゃない。
俺たち以外にも遠巻きに様子を伺うパーティが複数見受けられる。
謎の肉を焼き、集客するでもなく自分たちで食っていた。
なんのためにこのダンジョンに来たのか?
やる気のかけらも見られないのは確かだ。
アルコールも入ってる。
あれじゃあライバルにもなりやしない。
期待の新人という噂は噂だけで終わりそうだ。
「俺たちは俺たちの仕事をこなすとするか」
「だね」
このダンジョンは空がある。
世界が変わったわけではない、ダンジョンが俺達探索者を惑わすようにまやかしの世界を見せているのだ。
その世界はモンスターの身体能力を大幅に上昇させ、雑魚であろうと手強くなる。
前のめり気味に大ネズミがボディを狙ってくる。
「カッちゃん!」
「平気だ! 暁人は数を減らせ!」
「分かった!」
『スーパーアーマー』のスキルがあとわずかでも遅かったらダメージを受けるところだった。
ヘイトを取りすぎたか。
たたらを踏んで体勢を立て直す。
『切断』で強化したブレードで横凪に巨大ネズミの頭部を飛ばす。
汚いオブジェが一つ出来上がった。
「良かった、無事だったんだね!」
「お前も怪我はないか?」
「平気。ちょっとヘイト取りすぎちゃった。いつも通り冷静に対処すれば余裕だったよ」
最初に狂わされたペースを取り戻そうとする焦りが、おのずと油断を生んでいた。
先輩としての自負。期待の新人、期待はずれだった新人。
一度乱れたペースは新たな油断を生み、今日はいつもより調子が悪かった。
「一度休憩挟むか」
「うん、そうしよう」
コンビニで買い付けたパンに牛乳。
腹持ちが良くて、栄養もいい。
ご飯や肉があればいいんだが、流石にそんなものをダンジョンに持ち込む奇特な人はいない。
一部を除いては。
「ねぇカッちゃん……」
「アキトも同じこと思ってたか」
期待はずれの新人、やる気のない新人。
しかしうまそうな飯を食っていた新人。
今も肉を焼いていた時の美味そうな煙の匂いを思い出し、腹の虫が鳴った。
「先輩として指導しにいくか?」
「ついでにご飯奢ってもらう?」
「それを含めての指導だよ」
「あはは」
そのつもりで先ほど見かけた場所に戻れば……そこにはこのダンジョンでは見かけないほどの人・人・人。
明らかに探索者に見えない人まで集まって晩酌をしていた。
「宇都宮にようこそポンちゃん、餃子食べた? 餃子」
「いつも配信見てるよ。近くまで来たっていうから食べに来た。でもCランクは敷居が高いから、今度はDに来てね」
「会社帰りに来たよ! ゾンビドッグチーズのパスタは絶品だった。今度はあれでボロネーゼ作って欲しいな」
見慣れない客層。
しかし大盛況といった様子。
みんなが盛大にビールジョッキで乾杯をし、例の二人はその中心にいた。
話題の中心だ。
孤立していたのは、拠点にしていた場所から移動したばかりでアウェイだったから。
しかし一度配信を始めればこの盛況ぶり。
先輩として指導するどころじゃない。
格の違いを見せつけられた感じだ。
「なんか、入り込めそうにないね?」
「いや! いくぞアキト。着いてこい!」
そして俺たちは新人とは名ばかりの凄腕探索者と遭遇した。
ちょっとした道案内がてら、遭遇したモンスターを駆逐した腕前。
二人ともアルコールが入っていてほろ酔いであるにも関わらず、戦闘面では頼りないどころか俺たちの出番がないほど。
あっという間に白い悪魔とメタルシザーを捌いて料理してしまった。
ご相伴に預かりながら、そこで俺たちは天使を目撃した。
「ソフトドリンクをお待ちの方~」
俺はその日恋に落ちた。
アキトもまた、ときめいている。
洋一さん曰く、ダンジョンセンターで働いてる女の子で、倉持クララさんと言うらしい。
妹を食べさせるために学校を辞めて住み込みで働いているらしく、たまにアルバイトでソフトドリンクを配りにくるそうだ。
いいことを聞いたと俺たちはソフトドリンクを頼みまくった。
おかげでお腹がタプタプだぜ。
「俺たちはこのままボスまで行くけどどうする?」
洋一さん達はダンジョンの踏破を目的とし、ここにもそのつもりで来たといってた。
俺たちは道案内がてらで同行し、そして見た。
天まで届きそうな扉の前で、並び立つ石像を。
洋一さん達はまるで怖け流こともなく、幾つもの魔法を同時に発動してよろめかせた。
「ヨッちゃん、転ばせる。囮頼む」
「はいよー!」
アイコンタクト。わずかな指示で阿吽の呼吸のようにそれぞれが配置についた。
洋一さんが横凪に包丁を振るう。
浅い!
スキルの発動が間に合わなかったのかのように空を切る。
が、膝を突く石巨人。
踏み込んだ筈の軸足が、くるぶしの当たりでスライドした。
まるで自重を支えきれずに滑り落ちるように。
「すげぇ」
俺の『切断』でここまで綺麗に斬れたことはない。
洋一さんのそれはスキルとは違うのだそうだ。
言うなれば視力、目に見える情報がスキル。
弱点を目視することができて、その隙に包丁を入れるだけで捌けると聞いてレベルの差を思い知る。
右足を捌けば、次は左足、右腕、左腕、足の付け根、太ももとどんどん解体されていく。
「キュッ!」
強大な枝肉はお供のスライムがみるみる飲み込んで収納。
あっという間に一体が消えた。
本来ならその巨体から逃げ回る場面を想像するだろう。
しかしそうはならなかった。
まるで蹂躙。
一方的な暴力がモンスターを襲い、そしてもう一匹も駆逐された。
そしてこの人たちの場合、これで終わらない。
どんな場所であろうと、食材が手に入ればその場で調理。
「君たちも食べてくだろう?」
「味見してけ、味見」
この人たちの強さの根源がわかった気がする。
ずっとこれを貫いてきたのだろうとわかる手際の良さ。
そしていつ何時でもモンスターが襲ってくるからこそ、いつでも対応できるように臨戦体制。
俺たちは最初、ダンジョン内でアルコール摂取するとかダンジョンを舐めてるのかと思った。
けど一緒にいるうちにそれは誘いなのだと思った。
あえて油断を見せて、攻撃させている。
その上で圧倒する。
これは敵わない。
俺たちにはその余裕がないのだと思い知らされる。
そしてこの先で、洋一さん達は恐ろしいことをしでかすんだ。
「そういえば君たち、ボスの肉って食ったことある?」
当然ない。何せボスは倒せば消える。
門の向こうから先、ボスを倒すまで出口はピッタリと閉められて脱出不可能。
それを食べるなんて思っても見ない。
しかしそれを聞いた二人、藤本さんの方が「それは人生の半分損してるぞ」と言った。
そしてそれは行われる。
ダンジョンボスの誘拐。
倒すのではなく、気絶させて脱獄!
俺たちはこの日起きた出来事を忘れることはないだろう。
なんせボスモンスターがめっちゃ美味くてまた食べたいと思ったくらいだ。
そして追いかける配信チャンネルのお気に入りが一つ増えた。
「ダンジョン美食倶楽部」
授業中に見て先生から叱られるも、宣伝するくらいにはファンの一員となった。
「こっち向いて!」
黄色い歓声を受け、俺、城戸克人は参ったなと後頭部を掻く。
学校で探索者をやってる奴はそれなりに居るが、ステータスと同等のライセンスを持ってる奴は稀だった。
そう言う意味では俺たちは上澄みの中の上澄み。
「人気者だねぇ、カッちゃんは」
「お前だってファンクラブあるだろ?」
背後から馴染みの声。
振り返るまでもない、同じランクで一緒に活動している飯塚暁人、アキトだ。
「まぁね」
「でもよ、学校で持て囃されててもしょうがねーよ」
「それはあるよね」
探索者の道に入ったのはモテる為。
不純な動機で始めたけど、いつの間にか探索者としての自分に自信を持っていた。本末転倒とはこの事か。
今じゃクラスの女子には目もくれず、自分たちのランクを上げるのが楽しくて仕方がないのだ。
「あら城戸君、今日も探索?」
「ええ、いい加減ここのダンジョンも先に行きたいし。採取クエストで良いのある?」
「それだったらこう言うのあるわよ?」
「全部雑草に見えるんだけど」
「えー、違うわよ。こっちの薬草は葉っぱがギザギザだし、こっちは茎がトゲトゲよ?」
「ぱっと見は分かんないじゃんそれー」
「もうちょっと見る目を養いなさい!」
こんな何気ないやりとりが、最近楽しい。
クラスや学校の女子とは違い、大人の色気がムンムンな田端さんと無駄な話を繰り返す。
「あの、あちらの看板は?」
アキトが何かに気がついた。
そこには『ダンジョン美食倶楽部営業中!』と言う立て看板があった。
田端さんは「あー」と何かを思い出すように口を開く。
「世良支部長が地方から引っ張ってきた新人が来てるのよ」
「新人、ですか?」
「年齢は行ってるけど、凄腕という話よ。モンスターを捌いてその場で食べてるんですって。珍しい食材も取り扱ってるらしいし、配信もしてるそうなの」
「同業者って奴ですか?」
「バリバリの戦闘で視聴数を稼ぐわけではないそうよ?」
「ふーん、どちらにせよ、先輩としてビシッと指導してやんなくちゃな!」
俺は田端さんの前でいい顔をした。
アキトはどうなっても知らないよって顔。
なんだよー、男ならここは格好つけるところだろー?
「ねぇ、カッちゃんあの人達じゃない?」
噂の新人は、年上どころかどう見てもおじさんだった。
どうやって引っ張れきたかも分からない屋台を前に、うまそうな匂いをさせていた。
「……うわぁ、いい匂い。僕お腹空いてきちゃった」
「まだ入ったばっかじゃんよ。飯にするには早いぞ?」
調子が狂う。これじゃ指導どころじゃない。
俺たち以外にも遠巻きに様子を伺うパーティが複数見受けられる。
謎の肉を焼き、集客するでもなく自分たちで食っていた。
なんのためにこのダンジョンに来たのか?
やる気のかけらも見られないのは確かだ。
アルコールも入ってる。
あれじゃあライバルにもなりやしない。
期待の新人という噂は噂だけで終わりそうだ。
「俺たちは俺たちの仕事をこなすとするか」
「だね」
このダンジョンは空がある。
世界が変わったわけではない、ダンジョンが俺達探索者を惑わすようにまやかしの世界を見せているのだ。
その世界はモンスターの身体能力を大幅に上昇させ、雑魚であろうと手強くなる。
前のめり気味に大ネズミがボディを狙ってくる。
「カッちゃん!」
「平気だ! 暁人は数を減らせ!」
「分かった!」
『スーパーアーマー』のスキルがあとわずかでも遅かったらダメージを受けるところだった。
ヘイトを取りすぎたか。
たたらを踏んで体勢を立て直す。
『切断』で強化したブレードで横凪に巨大ネズミの頭部を飛ばす。
汚いオブジェが一つ出来上がった。
「良かった、無事だったんだね!」
「お前も怪我はないか?」
「平気。ちょっとヘイト取りすぎちゃった。いつも通り冷静に対処すれば余裕だったよ」
最初に狂わされたペースを取り戻そうとする焦りが、おのずと油断を生んでいた。
先輩としての自負。期待の新人、期待はずれだった新人。
一度乱れたペースは新たな油断を生み、今日はいつもより調子が悪かった。
「一度休憩挟むか」
「うん、そうしよう」
コンビニで買い付けたパンに牛乳。
腹持ちが良くて、栄養もいい。
ご飯や肉があればいいんだが、流石にそんなものをダンジョンに持ち込む奇特な人はいない。
一部を除いては。
「ねぇカッちゃん……」
「アキトも同じこと思ってたか」
期待はずれの新人、やる気のない新人。
しかしうまそうな飯を食っていた新人。
今も肉を焼いていた時の美味そうな煙の匂いを思い出し、腹の虫が鳴った。
「先輩として指導しにいくか?」
「ついでにご飯奢ってもらう?」
「それを含めての指導だよ」
「あはは」
そのつもりで先ほど見かけた場所に戻れば……そこにはこのダンジョンでは見かけないほどの人・人・人。
明らかに探索者に見えない人まで集まって晩酌をしていた。
「宇都宮にようこそポンちゃん、餃子食べた? 餃子」
「いつも配信見てるよ。近くまで来たっていうから食べに来た。でもCランクは敷居が高いから、今度はDに来てね」
「会社帰りに来たよ! ゾンビドッグチーズのパスタは絶品だった。今度はあれでボロネーゼ作って欲しいな」
見慣れない客層。
しかし大盛況といった様子。
みんなが盛大にビールジョッキで乾杯をし、例の二人はその中心にいた。
話題の中心だ。
孤立していたのは、拠点にしていた場所から移動したばかりでアウェイだったから。
しかし一度配信を始めればこの盛況ぶり。
先輩として指導するどころじゃない。
格の違いを見せつけられた感じだ。
「なんか、入り込めそうにないね?」
「いや! いくぞアキト。着いてこい!」
そして俺たちは新人とは名ばかりの凄腕探索者と遭遇した。
ちょっとした道案内がてら、遭遇したモンスターを駆逐した腕前。
二人ともアルコールが入っていてほろ酔いであるにも関わらず、戦闘面では頼りないどころか俺たちの出番がないほど。
あっという間に白い悪魔とメタルシザーを捌いて料理してしまった。
ご相伴に預かりながら、そこで俺たちは天使を目撃した。
「ソフトドリンクをお待ちの方~」
俺はその日恋に落ちた。
アキトもまた、ときめいている。
洋一さん曰く、ダンジョンセンターで働いてる女の子で、倉持クララさんと言うらしい。
妹を食べさせるために学校を辞めて住み込みで働いているらしく、たまにアルバイトでソフトドリンクを配りにくるそうだ。
いいことを聞いたと俺たちはソフトドリンクを頼みまくった。
おかげでお腹がタプタプだぜ。
「俺たちはこのままボスまで行くけどどうする?」
洋一さん達はダンジョンの踏破を目的とし、ここにもそのつもりで来たといってた。
俺たちは道案内がてらで同行し、そして見た。
天まで届きそうな扉の前で、並び立つ石像を。
洋一さん達はまるで怖け流こともなく、幾つもの魔法を同時に発動してよろめかせた。
「ヨッちゃん、転ばせる。囮頼む」
「はいよー!」
アイコンタクト。わずかな指示で阿吽の呼吸のようにそれぞれが配置についた。
洋一さんが横凪に包丁を振るう。
浅い!
スキルの発動が間に合わなかったのかのように空を切る。
が、膝を突く石巨人。
踏み込んだ筈の軸足が、くるぶしの当たりでスライドした。
まるで自重を支えきれずに滑り落ちるように。
「すげぇ」
俺の『切断』でここまで綺麗に斬れたことはない。
洋一さんのそれはスキルとは違うのだそうだ。
言うなれば視力、目に見える情報がスキル。
弱点を目視することができて、その隙に包丁を入れるだけで捌けると聞いてレベルの差を思い知る。
右足を捌けば、次は左足、右腕、左腕、足の付け根、太ももとどんどん解体されていく。
「キュッ!」
強大な枝肉はお供のスライムがみるみる飲み込んで収納。
あっという間に一体が消えた。
本来ならその巨体から逃げ回る場面を想像するだろう。
しかしそうはならなかった。
まるで蹂躙。
一方的な暴力がモンスターを襲い、そしてもう一匹も駆逐された。
そしてこの人たちの場合、これで終わらない。
どんな場所であろうと、食材が手に入ればその場で調理。
「君たちも食べてくだろう?」
「味見してけ、味見」
この人たちの強さの根源がわかった気がする。
ずっとこれを貫いてきたのだろうとわかる手際の良さ。
そしていつ何時でもモンスターが襲ってくるからこそ、いつでも対応できるように臨戦体制。
俺たちは最初、ダンジョン内でアルコール摂取するとかダンジョンを舐めてるのかと思った。
けど一緒にいるうちにそれは誘いなのだと思った。
あえて油断を見せて、攻撃させている。
その上で圧倒する。
これは敵わない。
俺たちにはその余裕がないのだと思い知らされる。
そしてこの先で、洋一さん達は恐ろしいことをしでかすんだ。
「そういえば君たち、ボスの肉って食ったことある?」
当然ない。何せボスは倒せば消える。
門の向こうから先、ボスを倒すまで出口はピッタリと閉められて脱出不可能。
それを食べるなんて思っても見ない。
しかしそれを聞いた二人、藤本さんの方が「それは人生の半分損してるぞ」と言った。
そしてそれは行われる。
ダンジョンボスの誘拐。
倒すのではなく、気絶させて脱獄!
俺たちはこの日起きた出来事を忘れることはないだろう。
なんせボスモンスターがめっちゃ美味くてまた食べたいと思ったくらいだ。
そして追いかける配信チャンネルのお気に入りが一つ増えた。
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