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49話 営業努力
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配信者の傍で加工食品の卸売業をしてるので、それなりに自信はあったつもりのプレゼンは『認知度の低さ』によって瓦解した。
所詮俺たちは素人に毛が生えた程度の存在。
商売は二の次だったからこそ、売り込みの甘さが目立つのだ。
普段視聴してくれるリスナーさんがこの界隈に居たのならともかく、今回はいない。
全く知識がない状態での説明は、いつもの調子での回答では全く相手側に伝わらなかった。
そんな時、いつだって助け舟を出してくれるのがヨッちゃんだ。
「悪いな、うちの相棒は口下手なんだ。そんかわし包丁握らせたら大したもんだぜ? と、まあ人にはそれぞれ得手不得手があるってこったな。と、話が脱線しちまった。この素材は確かに可食不可と言われたらリビングアーマーで合ってる。実際に加工現場を目にしてる、俺が保証するぜ!」
「本当にリビングアーマーなのか!」
「が、こいつはポンちゃんのスキル〝ミンサー〟があって初めて加工が成立するもんだ。誰でもできるもんじゃない」
「そうでしょうね、この業界で長いですがそんな話は聞いたことがなかったです」
ヨッちゃんの会話に、センター職員は相槌を打った。
俺からすれば使えて当たり前のスキル。
うっかりその存在を忘れてしまいがちだが、確かにそのスキルがあるからこその精肉加工である。
「で、その〝ミンサー〟ならゴーレムやゴースト、ゾンビドッグですらフレッシュミートにしちまうんだ」
「一概には信じられませんが……」
「実際にできちまう。まずは知る事から始めねーか? 水掛け論はお互い時間の無駄だしな」
「そうですね、食に携わる物同士、有意義な時間を過ごしたいです」
先ほどは突然のことに疑心暗鬼になってすいませんでした、と謝罪後、改めて俺の話を聞く姿勢になってくれた。
ここから先は任せたぜ、とヨッちゃんがウインクする。
そこから先はスムーズに、モンスター肉の提供を快く引き受けてくれた。
流石に一気に病院食への導入は出来ないが、それぞれの利点を伝えた上での検討となることを伝えてくれた。
進展があれば伝えてくれるらしく、お互いの連絡先の交換をする。
こういう時、Dフォンは便利だ。
「まずは第一関門突破ってところだな」
「理解してもらえるためにも何か努力した方が良いですかね?」
「営業努力か? そう言うのは真っ当に働いてる企業がするもんだ。あんたには似合わん」
「そうそう、もしあちこちで食材提供してくれーって掛かり切りになったらオレたちの食い分が無くなっちまう。ポンちゃんは一人しかいないんだぜ?」
「そりゃそうだが……」
「それにこの味を独占したいと思うワシはライバルをあまり増やしたくない。強欲と取られようと、お主にはそのままでいて欲しい。噂なんて口コミですぐに広がるものさ。お主らは確かダンチューバーをしているのだろう? ワシはそれでお主らを知ったからの。これ以上の宣伝はそうそうない。武蔵野支部の支部長が抱えたがっていた気持ちもわからんでもないのよ」
今回無理を言ってきてもらった理由を八尾さんは語る。
その日は何件か日本酒の酒蔵を紹介してもらってお別れした。
あとはBランクに向けてダンジョンをクリアしつつ、配信を行う。
武蔵野支部で配信していた頃より、客入りは悪いが、わざわざ向こうから来てくれたリスナーで溢れかえる。
その賑わいに誘われてちょくちょく探索者が顔を出してくれた。
ランクCともなると、身なりからして違う。
全員がライバルという顔で、俺たちみたいに飲酒をしながらダンジョンに入る輩はあまり好ましく思われてないらしかった。
しかし蓋を開けてみれば前から興味は持っていたと明かす二人組の探索者。
ノンアルコールの炭酸飲料をお供に軽いつまみを食べ食いしていた少年たちはこの界隈のルールを教えてくれた。
「野良でのパーティは組まない? なんだそりゃ」
ヨッちゃんが信じられないみたいな態度で愚痴をこぼす。
「先輩曰く、効率の問題だそうです。即興のパーティだと稼ぎが減るので、なるべくパーティは維持するのがお約束だそうで。だから宇都宮では固定パーティでのアタックが通例となってます。この店を遠巻きに見てるのはきっと新たなライバルの登場に困っていると思います。俺たちもそう思ってました」
「あー、じゃあダンジョン内で飲み屋ってあんまり歓迎されないんだ?」
「普通どこでも歓迎されないと思います」
真っ直ぐに見返されて推し黙る。
そりゃそうだ。ここはもうCランクダンジョン。
ほろ酔い気分で足を入れても許されるEランクダンジョンの比ではない。
とはいえ、俺たちはステータスとランクが見合ってない探索者の筆頭。
「落ち込むなよなポンちゃん! オレには絶対に必要だ! 居酒屋のないダンジョンなんてこっちから願い下げだね!」
俺の味方はヨッちゃんだけだと痛感する。
「とは言え、俺たちは新参だ。案内してくれたら嬉しいね。もちろん食事のサービス付きで」
「獲物を横取りしなければ」
「しないしない、横殴りなんて絶対やっちゃいけないマナー違反じゃん」
「そうそう、俺たち腕には自信あるからさ」
悪い大人二人の言い分に少年たちは渋い顔。
なんの因果で巻き込まれたのかわからないと言った顔で彼らは俺たちにダンジョンの案内をしてくれた。
ダンジョンセンター内でのやり取りを挟めばもっと信用してもらえたんだろうか?
やっぱり営業努力も必要かなって思う俺だった。
「へー、ここのダンジョンは空があるんだな」
周囲を見渡しながらヨッちゃんが言葉を投げかける。
確かに珍しいな。俺たちの巡ってきたダンジョンはどれも洞窟といった感じの自然の迷路。
こうやって開けた空間は初めてである。
「Cランクダンジョンの中でも随一の広さを誇るダンジョンですから。それと途中でBランクダンジョンにもつながってます。あまり奥に行きすぎないように注意してください」
ふぅん、複合ダンジョンか。
初めて体験する。
「キュ(成長させすぎたな。どこぞで綻びが出始めておるわ。糧にせず、全て成長に回すとこうなりやすい。エネルギーがオーバーフローしておる)」
「不味い状況なのか?」
「いえ、わかりやすい境界線がありますので大丈夫です」
オリンの念話への答えを、少年が受け取って返答する。
ただの独り言にも律儀に返してくれるのは偉いな。
そういう教育でも受けてるんだろうか?
最初の十分は普段見慣れてるダンジョン。
しかし急に開けて空が出てきたと思ったら、今度は砂漠地帯、海岸と同じ空間とは思えないくらいに景色が乱雑に広がる。
「ここから先、砂漠地帯から荒野、火山地帯がランクBとして認定されてます。蒸し暑さを感じたら引き返してください。逆に塩の香りがしたらCランクダンジョンに戻ってきた証拠となります。この矢印のついた椰子の木から北にまっすぐ歩けばダンジョンセンターに着きます。方位磁石は持ち込んでますよね?」
まるで持ってて当たり前のように聞いてくる。
「ヨッちゃん、持ってる?」
「ボス殴って帰れば良くね?」
俺もヨッちゃんの意見に同意だ。
なんだったら海岸のダンジョンボスがどんな味か非常気になるのでここに入り浸るまであるぞ?
「それができたら苦労しません!」
「カッちゃん、不味いよ。この人達常識通じない」
「アキトは黙ってて、今なんとか上手い説明方法考えるから」
どうやら俺たちは大人としてだけでなく、探索者としても非常識だったらしい。
しかしそこで割って入ってくる侵入者、もといモンスター。
「ギチギチギチギチ!」
大きな蟹が現れた。あれは武蔵野にも居たダンジョンクラブじゃないか!
そして現れたのはそこを餌場として巨大化した空ウツボ。
セットでの登場に俺たちは内心歓喜する。
ヨッちゃんに至っては飛んで火に入る夏の虫とばかりに歓喜していたのだが……
しかし、少年たちは様子が違っていて。
「やばいよカッちゃん白い悪魔だ!」
「クソッタレ、メタルシザー迄出やがった。セットなんてBランク探索者でも厳しいぞ?」
何やらお困りのご様子。
「なぁ、あれ狩らないの? オレたちがもらっちゃっていいか?」
「おじさん達はあれがどんなに恐ろしい存在か知らないから落胆的で居られるんだ! あいつはこの街の探索者を餌か何かだと思ってる! 見かけたら非常事態宣言が出るくらいなんだぞ!」
「へぇ、そんな事態になるんだ。俺たちのホームだったら、早い者勝ちだけどな」
「それな」
今や絶滅危惧種みたいに扱われてるもん。
俺たち以外はそこまで乱獲してないが、ミサちゃんがなぁ、目の色変えてまで捕獲したから。
「あなたたちのホームのはそうかも知れませんが、それはこのダンジョンでは特別警戒されてる個体で!」
ヨッちゃんは自分の適合食材を他人に譲る気はないとばかりに交渉に入るも、少年はとりつく島もないとばかりに否定の連続。
いやぁ、倒すのは普通に倒せるんだが、倒していいかの許可が欲しいだけなのに。
この意識のすれ違いはどうしたもんかな?
ヨッちゃんがパッと狩って俺が解体。
これだけでかいと解体しがいがある。
カニの方はサイズ的にボイルはひたすらに面倒だと判断し、ミンサーで肉にしてクリームコロッケを作った。
お上がりよ。
ヨッちゃんは喜び酒をパカパカ飲み干し、少年たちは言葉を失い放心していた。
ごめんなー? うちらこんな感じで普段から飲み食いしてるから。
まぁ慣れてもらう感じで。
カニクリームコロッケは普通に絶賛された。
やはり信頼を得るなら胃袋を掴むのが一番だ。
所詮俺たちは素人に毛が生えた程度の存在。
商売は二の次だったからこそ、売り込みの甘さが目立つのだ。
普段視聴してくれるリスナーさんがこの界隈に居たのならともかく、今回はいない。
全く知識がない状態での説明は、いつもの調子での回答では全く相手側に伝わらなかった。
そんな時、いつだって助け舟を出してくれるのがヨッちゃんだ。
「悪いな、うちの相棒は口下手なんだ。そんかわし包丁握らせたら大したもんだぜ? と、まあ人にはそれぞれ得手不得手があるってこったな。と、話が脱線しちまった。この素材は確かに可食不可と言われたらリビングアーマーで合ってる。実際に加工現場を目にしてる、俺が保証するぜ!」
「本当にリビングアーマーなのか!」
「が、こいつはポンちゃんのスキル〝ミンサー〟があって初めて加工が成立するもんだ。誰でもできるもんじゃない」
「そうでしょうね、この業界で長いですがそんな話は聞いたことがなかったです」
ヨッちゃんの会話に、センター職員は相槌を打った。
俺からすれば使えて当たり前のスキル。
うっかりその存在を忘れてしまいがちだが、確かにそのスキルがあるからこその精肉加工である。
「で、その〝ミンサー〟ならゴーレムやゴースト、ゾンビドッグですらフレッシュミートにしちまうんだ」
「一概には信じられませんが……」
「実際にできちまう。まずは知る事から始めねーか? 水掛け論はお互い時間の無駄だしな」
「そうですね、食に携わる物同士、有意義な時間を過ごしたいです」
先ほどは突然のことに疑心暗鬼になってすいませんでした、と謝罪後、改めて俺の話を聞く姿勢になってくれた。
ここから先は任せたぜ、とヨッちゃんがウインクする。
そこから先はスムーズに、モンスター肉の提供を快く引き受けてくれた。
流石に一気に病院食への導入は出来ないが、それぞれの利点を伝えた上での検討となることを伝えてくれた。
進展があれば伝えてくれるらしく、お互いの連絡先の交換をする。
こういう時、Dフォンは便利だ。
「まずは第一関門突破ってところだな」
「理解してもらえるためにも何か努力した方が良いですかね?」
「営業努力か? そう言うのは真っ当に働いてる企業がするもんだ。あんたには似合わん」
「そうそう、もしあちこちで食材提供してくれーって掛かり切りになったらオレたちの食い分が無くなっちまう。ポンちゃんは一人しかいないんだぜ?」
「そりゃそうだが……」
「それにこの味を独占したいと思うワシはライバルをあまり増やしたくない。強欲と取られようと、お主にはそのままでいて欲しい。噂なんて口コミですぐに広がるものさ。お主らは確かダンチューバーをしているのだろう? ワシはそれでお主らを知ったからの。これ以上の宣伝はそうそうない。武蔵野支部の支部長が抱えたがっていた気持ちもわからんでもないのよ」
今回無理を言ってきてもらった理由を八尾さんは語る。
その日は何件か日本酒の酒蔵を紹介してもらってお別れした。
あとはBランクに向けてダンジョンをクリアしつつ、配信を行う。
武蔵野支部で配信していた頃より、客入りは悪いが、わざわざ向こうから来てくれたリスナーで溢れかえる。
その賑わいに誘われてちょくちょく探索者が顔を出してくれた。
ランクCともなると、身なりからして違う。
全員がライバルという顔で、俺たちみたいに飲酒をしながらダンジョンに入る輩はあまり好ましく思われてないらしかった。
しかし蓋を開けてみれば前から興味は持っていたと明かす二人組の探索者。
ノンアルコールの炭酸飲料をお供に軽いつまみを食べ食いしていた少年たちはこの界隈のルールを教えてくれた。
「野良でのパーティは組まない? なんだそりゃ」
ヨッちゃんが信じられないみたいな態度で愚痴をこぼす。
「先輩曰く、効率の問題だそうです。即興のパーティだと稼ぎが減るので、なるべくパーティは維持するのがお約束だそうで。だから宇都宮では固定パーティでのアタックが通例となってます。この店を遠巻きに見てるのはきっと新たなライバルの登場に困っていると思います。俺たちもそう思ってました」
「あー、じゃあダンジョン内で飲み屋ってあんまり歓迎されないんだ?」
「普通どこでも歓迎されないと思います」
真っ直ぐに見返されて推し黙る。
そりゃそうだ。ここはもうCランクダンジョン。
ほろ酔い気分で足を入れても許されるEランクダンジョンの比ではない。
とはいえ、俺たちはステータスとランクが見合ってない探索者の筆頭。
「落ち込むなよなポンちゃん! オレには絶対に必要だ! 居酒屋のないダンジョンなんてこっちから願い下げだね!」
俺の味方はヨッちゃんだけだと痛感する。
「とは言え、俺たちは新参だ。案内してくれたら嬉しいね。もちろん食事のサービス付きで」
「獲物を横取りしなければ」
「しないしない、横殴りなんて絶対やっちゃいけないマナー違反じゃん」
「そうそう、俺たち腕には自信あるからさ」
悪い大人二人の言い分に少年たちは渋い顔。
なんの因果で巻き込まれたのかわからないと言った顔で彼らは俺たちにダンジョンの案内をしてくれた。
ダンジョンセンター内でのやり取りを挟めばもっと信用してもらえたんだろうか?
やっぱり営業努力も必要かなって思う俺だった。
「へー、ここのダンジョンは空があるんだな」
周囲を見渡しながらヨッちゃんが言葉を投げかける。
確かに珍しいな。俺たちの巡ってきたダンジョンはどれも洞窟といった感じの自然の迷路。
こうやって開けた空間は初めてである。
「Cランクダンジョンの中でも随一の広さを誇るダンジョンですから。それと途中でBランクダンジョンにもつながってます。あまり奥に行きすぎないように注意してください」
ふぅん、複合ダンジョンか。
初めて体験する。
「キュ(成長させすぎたな。どこぞで綻びが出始めておるわ。糧にせず、全て成長に回すとこうなりやすい。エネルギーがオーバーフローしておる)」
「不味い状況なのか?」
「いえ、わかりやすい境界線がありますので大丈夫です」
オリンの念話への答えを、少年が受け取って返答する。
ただの独り言にも律儀に返してくれるのは偉いな。
そういう教育でも受けてるんだろうか?
最初の十分は普段見慣れてるダンジョン。
しかし急に開けて空が出てきたと思ったら、今度は砂漠地帯、海岸と同じ空間とは思えないくらいに景色が乱雑に広がる。
「ここから先、砂漠地帯から荒野、火山地帯がランクBとして認定されてます。蒸し暑さを感じたら引き返してください。逆に塩の香りがしたらCランクダンジョンに戻ってきた証拠となります。この矢印のついた椰子の木から北にまっすぐ歩けばダンジョンセンターに着きます。方位磁石は持ち込んでますよね?」
まるで持ってて当たり前のように聞いてくる。
「ヨッちゃん、持ってる?」
「ボス殴って帰れば良くね?」
俺もヨッちゃんの意見に同意だ。
なんだったら海岸のダンジョンボスがどんな味か非常気になるのでここに入り浸るまであるぞ?
「それができたら苦労しません!」
「カッちゃん、不味いよ。この人達常識通じない」
「アキトは黙ってて、今なんとか上手い説明方法考えるから」
どうやら俺たちは大人としてだけでなく、探索者としても非常識だったらしい。
しかしそこで割って入ってくる侵入者、もといモンスター。
「ギチギチギチギチ!」
大きな蟹が現れた。あれは武蔵野にも居たダンジョンクラブじゃないか!
そして現れたのはそこを餌場として巨大化した空ウツボ。
セットでの登場に俺たちは内心歓喜する。
ヨッちゃんに至っては飛んで火に入る夏の虫とばかりに歓喜していたのだが……
しかし、少年たちは様子が違っていて。
「やばいよカッちゃん白い悪魔だ!」
「クソッタレ、メタルシザー迄出やがった。セットなんてBランク探索者でも厳しいぞ?」
何やらお困りのご様子。
「なぁ、あれ狩らないの? オレたちがもらっちゃっていいか?」
「おじさん達はあれがどんなに恐ろしい存在か知らないから落胆的で居られるんだ! あいつはこの街の探索者を餌か何かだと思ってる! 見かけたら非常事態宣言が出るくらいなんだぞ!」
「へぇ、そんな事態になるんだ。俺たちのホームだったら、早い者勝ちだけどな」
「それな」
今や絶滅危惧種みたいに扱われてるもん。
俺たち以外はそこまで乱獲してないが、ミサちゃんがなぁ、目の色変えてまで捕獲したから。
「あなたたちのホームのはそうかも知れませんが、それはこのダンジョンでは特別警戒されてる個体で!」
ヨッちゃんは自分の適合食材を他人に譲る気はないとばかりに交渉に入るも、少年はとりつく島もないとばかりに否定の連続。
いやぁ、倒すのは普通に倒せるんだが、倒していいかの許可が欲しいだけなのに。
この意識のすれ違いはどうしたもんかな?
ヨッちゃんがパッと狩って俺が解体。
これだけでかいと解体しがいがある。
カニの方はサイズ的にボイルはひたすらに面倒だと判断し、ミンサーで肉にしてクリームコロッケを作った。
お上がりよ。
ヨッちゃんは喜び酒をパカパカ飲み干し、少年たちは言葉を失い放心していた。
ごめんなー? うちらこんな感じで普段から飲み食いしてるから。
まぁ慣れてもらう感じで。
カニクリームコロッケは普通に絶賛された。
やはり信頼を得るなら胃袋を掴むのが一番だ。
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