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二章 ゴミ拾いともふもふ生活
23 獣魔契約
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水路掃除を終えた事で勝ち取った信頼。
Fランクにしておくには惜しい実力だ、と僕たちのパーティ『サーカス』は討伐モンスターの特徴、部位を提供の上改めてEランクとなった。
たった一度のクエストでランクが上がる事は珍しくない物だと思っていたけど、前の街と違ってこっちは信頼がものを言うそうだ。過去に厄災を追い払った英雄だとしても、現在腑抜けていたら当然のようにランクは落とされる。
僕たちの場合は偶然クエスト発注者がこの街のお偉いさんで、ベタ褒めしてくれたからそちらのコネもあっての昇格らしい。
ここまで成長し切る前にもっと早く誰かに頼めばよかったのにね。
「そうだルーク、ついでにあいつも登録しちまえよ」
「あ、そうだった。僕、リフレッシュ以外にも特定のモンスターと意思を疎通できるスキルも持っていて。一匹仲良くなった子に戦闘時に手伝ってもらってるんです。もちろん対等な立場で命令とかは出来ないんですけど、獣魔契約ってできますか?」
「テイマーとして活躍すると言うことですか?」
「そんな感じで。まだ一匹だけなんですけど」
「少しお待ちください。書類の確認をいたします」
受付のお姉さんは奥の部屋に引っ込んだ。
昨晩よくしてもらったオレノーさんがどんなモンスターw手懐けたんだ? と興味津々で聞いてくる。
「この子です。ほら、もう人形のふりしなくて良いから」
『ずっと黙ってるのしんどいよ、兄ちゃん』
「ごめんね」
肩掛けバッグの中に押し込めた人形の一部が動き出す。
伸縮のスキルで小さくなってもらっていたのだ。
その体が大きくなって、その体格を見定めてギルド中に戦慄が走る。
「ハンター……ラビット!」
オレノーさん意外は身構えて武器に手をかけるものまでいる。
向こうの街でもそうだった。兄さんも特に顕著だ。
こっちの街でも同様に、災害指定種と言うのは変わらないのかもしれない。
でも、だからこそ僕はこの子のお兄ちゃんとして架け橋になってあげなければならない。
「あ、この子人参あげてる限りはおとなしいのでそんなに驚かないでください。武器を構えられると敵だと思っちゃうので、それもなしでお願いします」
「ははは、そうか。坊やに取ったら初めての獣魔がハンターラビットなのは普通なのか」
? どう言う事だろう。
流石にソニンを普通のペット感覚で扱ってはいない。
何か勘違いさせちゃってる。誤解を解かないと。
「僕は駆け出しなので基準がわかりません。この子にとって僕は兄代わりです」
「生まれたてを拾って養ったって所か?」
「空腹で倒れてたところを餌をあげて養った方ですね」
オレノーさんは信じられないと大きく瞳を剥き、しかしその可能性も捨て切れないかとブツブツ一人言を言った後に考えを改めた。
「なぁ、俺も人参あげて良いか? そいつが本当に安全なのか確かめさせて欲しいんだ」
「そうしてあげてください。餌をくれる人はいい人だって教えてますから」
無論、ソニンの自由意思を尊重した上での提案だ。
お腹いっぱいの時に餌をくれたって懐かない。
見せ物ではないからね。
「そうか、どぉれ。はは、本当に食ってるな。うまいかー?」
『兄ちゃん、この人間良い奴だね?』
満更でもなさそうに一鳴きするソニン。
「そうだね。じゃあ僕はこのあと手続きするから、この人の相手をしてくれるかい?」
『分かった』
「よぉし、この子の世話は俺が引き受けた。みんな、怖がる必要はない! これはこのルークが育てて見事に調教した安全な個体だ。だから武器はおろして人参タイムと行こう!」
オレノーさんが周囲に向けてそう発した。
僕たちが言ってもそこまで信じてくれないけど、この街でトップクラスの冒険者の言う事なら信じられるのか、一人、また一人武器から手を離す。
どこから呼んだのかタイミングよく人参が木箱に積まれて運び込まれてきた。
それを切り分けて、みんなで並んでソニンに餌をあげる列が出来たほどだ。良かったね、ソニン。この期待は裏切っちゃいけない奴だぞ?
「お待たせしました……ってなんの騒ぎです?」
受付のお姉さんが、もう一人ちょっと怖いおじさんを連れて来た。どうやらこのギルドを預かる偉い人らしい。
「あ、僕のテイムしたモンスターがみんなから愛されてしまったようで」
「なるほど、あそこまで大勢の人間に取り囲まれて怯えないモンスターは確かに安全ですね。許可します。種族はなんと言うのですか?」
「ハンターラビットだ」
「あ、僕が言おうと思ったのに!」
兄さんが横から出てきてしれっと答える。
それを聞いた職員さんと強面おじさんが固まった。
その疑うような瞳は正気か? と書かれている、
「マスター、こいつは人に慣れてるぜ? 他の個体とは違う、なんつーか血に飢えてねぇ。人馴れしてやがるぜ。こいつの安全は俺が保証する」
「オレノーにそこまで言わせるか。分かった。だがいざという時の対処はお前が受けもてよ?」
「と、言うわけだ。そいつが暴れたら俺がお仕置きに行く。うまく扱えよ?」
「ありがとうございます、オレノーさん」
僕がオレノーさんにお礼を言ってる側で、ギルドのお偉いさんはハンターラビットの今後の扱いを考慮して提案してくれた。
まだ駆け出しだからと言って、戦力を余らせておくのはもったいないと言いたげだ。
「災害指定種を手懐けるテイマーがEランクでは他のギルドに示しがつかなくなる。お前の目は節穴かと言われてしまうな。何か適当な依頼をしておけ。どの程度やるのか見てみたい」
と言うギルドのお偉いさん判断で、僕達はEランクであるにも関わらずランクを超えてのクエストが舞い込むようになった。
Fランクにしておくには惜しい実力だ、と僕たちのパーティ『サーカス』は討伐モンスターの特徴、部位を提供の上改めてEランクとなった。
たった一度のクエストでランクが上がる事は珍しくない物だと思っていたけど、前の街と違ってこっちは信頼がものを言うそうだ。過去に厄災を追い払った英雄だとしても、現在腑抜けていたら当然のようにランクは落とされる。
僕たちの場合は偶然クエスト発注者がこの街のお偉いさんで、ベタ褒めしてくれたからそちらのコネもあっての昇格らしい。
ここまで成長し切る前にもっと早く誰かに頼めばよかったのにね。
「そうだルーク、ついでにあいつも登録しちまえよ」
「あ、そうだった。僕、リフレッシュ以外にも特定のモンスターと意思を疎通できるスキルも持っていて。一匹仲良くなった子に戦闘時に手伝ってもらってるんです。もちろん対等な立場で命令とかは出来ないんですけど、獣魔契約ってできますか?」
「テイマーとして活躍すると言うことですか?」
「そんな感じで。まだ一匹だけなんですけど」
「少しお待ちください。書類の確認をいたします」
受付のお姉さんは奥の部屋に引っ込んだ。
昨晩よくしてもらったオレノーさんがどんなモンスターw手懐けたんだ? と興味津々で聞いてくる。
「この子です。ほら、もう人形のふりしなくて良いから」
『ずっと黙ってるのしんどいよ、兄ちゃん』
「ごめんね」
肩掛けバッグの中に押し込めた人形の一部が動き出す。
伸縮のスキルで小さくなってもらっていたのだ。
その体が大きくなって、その体格を見定めてギルド中に戦慄が走る。
「ハンター……ラビット!」
オレノーさん意外は身構えて武器に手をかけるものまでいる。
向こうの街でもそうだった。兄さんも特に顕著だ。
こっちの街でも同様に、災害指定種と言うのは変わらないのかもしれない。
でも、だからこそ僕はこの子のお兄ちゃんとして架け橋になってあげなければならない。
「あ、この子人参あげてる限りはおとなしいのでそんなに驚かないでください。武器を構えられると敵だと思っちゃうので、それもなしでお願いします」
「ははは、そうか。坊やに取ったら初めての獣魔がハンターラビットなのは普通なのか」
? どう言う事だろう。
流石にソニンを普通のペット感覚で扱ってはいない。
何か勘違いさせちゃってる。誤解を解かないと。
「僕は駆け出しなので基準がわかりません。この子にとって僕は兄代わりです」
「生まれたてを拾って養ったって所か?」
「空腹で倒れてたところを餌をあげて養った方ですね」
オレノーさんは信じられないと大きく瞳を剥き、しかしその可能性も捨て切れないかとブツブツ一人言を言った後に考えを改めた。
「なぁ、俺も人参あげて良いか? そいつが本当に安全なのか確かめさせて欲しいんだ」
「そうしてあげてください。餌をくれる人はいい人だって教えてますから」
無論、ソニンの自由意思を尊重した上での提案だ。
お腹いっぱいの時に餌をくれたって懐かない。
見せ物ではないからね。
「そうか、どぉれ。はは、本当に食ってるな。うまいかー?」
『兄ちゃん、この人間良い奴だね?』
満更でもなさそうに一鳴きするソニン。
「そうだね。じゃあ僕はこのあと手続きするから、この人の相手をしてくれるかい?」
『分かった』
「よぉし、この子の世話は俺が引き受けた。みんな、怖がる必要はない! これはこのルークが育てて見事に調教した安全な個体だ。だから武器はおろして人参タイムと行こう!」
オレノーさんが周囲に向けてそう発した。
僕たちが言ってもそこまで信じてくれないけど、この街でトップクラスの冒険者の言う事なら信じられるのか、一人、また一人武器から手を離す。
どこから呼んだのかタイミングよく人参が木箱に積まれて運び込まれてきた。
それを切り分けて、みんなで並んでソニンに餌をあげる列が出来たほどだ。良かったね、ソニン。この期待は裏切っちゃいけない奴だぞ?
「お待たせしました……ってなんの騒ぎです?」
受付のお姉さんが、もう一人ちょっと怖いおじさんを連れて来た。どうやらこのギルドを預かる偉い人らしい。
「あ、僕のテイムしたモンスターがみんなから愛されてしまったようで」
「なるほど、あそこまで大勢の人間に取り囲まれて怯えないモンスターは確かに安全ですね。許可します。種族はなんと言うのですか?」
「ハンターラビットだ」
「あ、僕が言おうと思ったのに!」
兄さんが横から出てきてしれっと答える。
それを聞いた職員さんと強面おじさんが固まった。
その疑うような瞳は正気か? と書かれている、
「マスター、こいつは人に慣れてるぜ? 他の個体とは違う、なんつーか血に飢えてねぇ。人馴れしてやがるぜ。こいつの安全は俺が保証する」
「オレノーにそこまで言わせるか。分かった。だがいざという時の対処はお前が受けもてよ?」
「と、言うわけだ。そいつが暴れたら俺がお仕置きに行く。うまく扱えよ?」
「ありがとうございます、オレノーさん」
僕がオレノーさんにお礼を言ってる側で、ギルドのお偉いさんはハンターラビットの今後の扱いを考慮して提案してくれた。
まだ駆け出しだからと言って、戦力を余らせておくのはもったいないと言いたげだ。
「災害指定種を手懐けるテイマーがEランクでは他のギルドに示しがつかなくなる。お前の目は節穴かと言われてしまうな。何か適当な依頼をしておけ。どの程度やるのか見てみたい」
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