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新しいクラフトスキルとダンジョン
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冒険者ギルドの建物に入ると、懐かしい匂いが鼻をくすぐった。
「スキル鑑定所はこちらです」
受付の女性に案内されて、奥の小部屋に入った。
「では、こちらの台の上に手を置いてください」
指示に従い、俺は半透明の青色をした碑石の上に手を置いた。すると、その碑石に白く文字が浮かび上がり、ズラリと俺の持っているスキルが書き並べられる。
「これは興味深いですね。前回から四つも……」
鑑定士の目を細めて、現れた文字列を読み上げていく。
レベル2素材活用スキル『ハイマテリアル』
レベル2魔法付与スキル『ハイエンチャント』
レベル2武具作成スキル『フォージアーティスト』
レベル1特殊能力付与スキル『ギアメイカー』
レベル2装備者テーラリングスキル『ハーモナイザー』
レベル2装備修理スキル『リペアスペシャリスト』
レベル2ダンジョンテーラリングスキル『ダンジョンストラテジスト』
レベル1並行生産スキル『ロットメイク』
レベル1本質複製スキル『コピーメイク』
レベル1工程最適化スキル『ワークオプティマイズ』
レベル1品質標準化スキル『クオリティコントロール』
既存スキルのレベルアップには至っていなかったが、鑑定士の言う通りに四つもスキルが増えていた。これがあのときの異常な生産力の正体だったのか。しかし、どうやったらレベル3のスキルに到達できるのか……。やはり、扱っている素材が下位のものだと、いくら回数を重ねてもレベル3には至れないのか?
冒険者ギルドの建物から出ると、街の喧騒が耳に飛び込んできた。夕暮れ時の空気が肌を撫で、行き交う人々の声が賑やかに響く。俺は深呼吸をして、新たに確認したスキルのことを頭の中で整理していた。
「ロアン?」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには懐かしい顔があった。セラだ。かつてS級パーティーで共に冒険していた僧侶の彼女は、相変わらず美しかった。しかし、その表情には疲れが見え隠れしていた。
「セラか。久しぶりだな」
俺の言葉に、セラは微笑んだ。しかし、その笑顔には何か影があるように見えた。
「本当に久しぶりね。元気にしてた?」
セラが一歩近づいてくる。その仕草には、かつてない色気が漂っていた。俺は少し戸惑いながらも、冷静を装った。
「ああ、なんとかな。セラはどうだ?」
「私? まあ……」
セラは言葉を濁し、俺の腕に手を置いた。その指先が、かすかに震えているのが分かる。
「ねえ、ロアン。少し話せる?」
セラの声音に、切迫したものを感じた。俺は逡巡してから頷いた。
「少しなら、構わないけど」
俺たちは近くのベンチに腰を下ろした。セラは俺の方に体を寄せ、その仕草には明らかな誘惑の意図が感じられた。しかし、その目には不安の色が浮かんでいる。
「ロアン、あなたの工房のことは聞いてるわ。とても上手くいってるみたいね」
「お陰様でな」
俺は淡々と答えた。セラの意図が見え隠れしているのが分かったからだ。
「それでね……」
セラは言葉を選ぶように間を置いた。
「私たちの状況、知ってるのよね?」
俺は黙って頷いた。うわさで聞いていた。かつての仲間たちが、今どんな状況に置かれているのか。
「ヴァルドったら、外に出て仕事を探すこともできるのに。でも、それじゃあまるであなたに国を追い出されたみたいで……彼のプライドが許さないのよ」
セラの声には苦々しさが混じっていた。
「そうか」
俺は短く答えた。ヴァルドのプライドか。かつて俺を追い出した彼が、今こんな状況に陥っているとは。
「ロアン、あなたなら何か……」
セラの声が震えた。彼女の目に涙が光る。
「何か解決策はないかしら。私たち、本当に困ってて……」
セラの手が俺の腕を強く握る。その仕草には、すがるような思いが込められていた。しかもそれは、お願いを聞いてくれるのなら、その豊満な肢体の至る所まで弄っても構わないと、そういう意図を感じさせるような腕の誘導の仕方だった。
しかし、俺の心は揺るがなかった。
「悪いけど俺にできることはないよ」
あまりにドライな俺の接し方に、セラもようやく諦めて、べぇーっと本性を出した。
「なによ。昔は私が手を重ねただけでわたわたしてたじゃない。嫌いじゃないんでしょ? 私みたいなの」
「それはそうなんだが」
うちの事務員の体がもっとすごいんだよ。だから、それで免疫がついてしまった。申し訳ない。
「セラ、俺を追い出したのは君たちだったはずだ。今さら、昔の仲間だからって……そんな都合のいい話はないだろう」
この言葉を言われては、さしものサラも諦めざるを得なくなったらしい。
「もう。せっかくいい情報を持ってきたのに」
「情報って?」
「外の領地のことよ」
「外って……この国の?」
「ええ。でも、絶対に教えてあげない」
セラは勝ち誇ったような顔で俺を見下ろしてくる。そこそこ悔しかったので、俺は「じゃあな、セラ」とだけ言って早々にその場を立ち去ることにした。セラが追いかけてくることはなかった。
工房に戻っていると、シルヴィの姿が見えた。金色の長い髪は遠くからでも目立つ。俺が声をかけながら走ってシルヴィに近寄ると、シルヴィも俺に気づいて小さく手を振ってくれた。
「ちょうどいいところで会えた。シルヴィに、一つ質問と、頼み事があって」
「例の魔界化ダンジョンのことなら調査中だよ。とりあえず入り口は塞がってないし誰にも見つかってないってことだけかな。言えるのは」
「なら……頼み事だけ一つある。いいかな」
「いいよ。何をすればいい? また人探し?」
シルヴィと俺は工房に一緒に向かいながら話す。
「ダウジングブレスレットのこと、覚えてるか? あれをもう一度やってほしくて」
クラフトスキルのレベルを上げるには、上等な素材を使い込むしかない。B級であっても不足には思うのだが、今はこれ以上の選択肢が見当たらない。
「いいけど。前と同じようにやると、同じダンジョンしか見つからないかも」
なるほど、たしかにそれはあるな。
「だから、静かで集中できる場所に行きたいな」
「静かな場所?」
「星を観に行きたい」
シルヴィがニコッと微笑む。可憐でとても愛らしい。
「好きだよな、そういうの」
「付き合ってくれるの?」
「わかったよ」
こっちはお願いしてる立場だからな。それに、この頃は忙しなく働きすぎてて、そんなロマンチックな時間を過ごすのも悪くはない。
俺は工房で片付けを済ませた後、シルヴィと再び合流して、街の外にある静かな丘を目指した。日が沈み、星々が輝き始める頃、ようやく適当な場所に辿り着いた。
広々とした草原の上で、俺たちは腰を下ろした。頭上には、無数の星が瞬いている。風がそよぎ、草のざわめきが静かに響く。
「んー……。ひんやりした空気が気持ちいい」
シルヴィはダウジングブレスレットを腕に巻き、目を閉じた。その表情は安らかながらも真剣なものだった。
俺は黙って見守った。シルヴィの呼吸が徐々に深くなり、ブレスレットがかすかに輝き始めた。その光が、星空の下でより一層神秘的に見える。
時間がゆっくりと流れていく。周囲の音が遠のいていくようで、シルヴィの存在だけが際立って感じられた。まるで、無数の星の中から運命を探し出す、星読みの巫女のように。
「見つけた!」
その声に、俺は驚いて身を乗り出した。
「本当か? 何か……感じるものはあったか?」
「具体的にどうってのはわからない。でも、これまで経験したことがないタイプのダンジョンかも」
「それは……望みありだな」
「うんっ」
シルヴィは楽しそうだった。できることなら前みたいな特殊ダンジョンに繋がっていてほしいとさえ思っているのだろう。もし二連続で引き当てるようなことがあれば、このダウジングブレスレットは想像していた以上の逸品だったということになる。あるいは、シルヴィの才能か。
「このダンジョンに行くときさ、ミアを誘ってもいい?」
「えっ。なんで? あの子って、戦闘力とかはあるの?」
「少なくとも膂力だけならロアンを引きちぎれるよ」
「えぇ……」
そんな風には見えなかったがな。やはり、何か秘密があるな。エンチャントのことといい。
てかいちいち俺を引き合いに出すな。
「あの子の正体もちゃんと教えてくれるんだろうな」
「もっちろん。私の知っている限りではね。それじゃ、私はこれから魔力遮断の布を被せてくるから、ロアンは工房の仕事をしばらくお休みするための算段を立てておいてね」
「わかった」
ダンジョンに入れば、少なくとも一週間は不在にする見込みになる。ただ、今の俺なら残りの注文は一日で終わらせられるだろうし、新規の受注も納期が長くて許されるものだけを引き受ければいいんだ。
ダンジョンに入る準備も考えたら、三日後くらいか。久しぶりの探索に、ワクワクしている自分がいた。
「スキル鑑定所はこちらです」
受付の女性に案内されて、奥の小部屋に入った。
「では、こちらの台の上に手を置いてください」
指示に従い、俺は半透明の青色をした碑石の上に手を置いた。すると、その碑石に白く文字が浮かび上がり、ズラリと俺の持っているスキルが書き並べられる。
「これは興味深いですね。前回から四つも……」
鑑定士の目を細めて、現れた文字列を読み上げていく。
レベル2素材活用スキル『ハイマテリアル』
レベル2魔法付与スキル『ハイエンチャント』
レベル2武具作成スキル『フォージアーティスト』
レベル1特殊能力付与スキル『ギアメイカー』
レベル2装備者テーラリングスキル『ハーモナイザー』
レベル2装備修理スキル『リペアスペシャリスト』
レベル2ダンジョンテーラリングスキル『ダンジョンストラテジスト』
レベル1並行生産スキル『ロットメイク』
レベル1本質複製スキル『コピーメイク』
レベル1工程最適化スキル『ワークオプティマイズ』
レベル1品質標準化スキル『クオリティコントロール』
既存スキルのレベルアップには至っていなかったが、鑑定士の言う通りに四つもスキルが増えていた。これがあのときの異常な生産力の正体だったのか。しかし、どうやったらレベル3のスキルに到達できるのか……。やはり、扱っている素材が下位のものだと、いくら回数を重ねてもレベル3には至れないのか?
冒険者ギルドの建物から出ると、街の喧騒が耳に飛び込んできた。夕暮れ時の空気が肌を撫で、行き交う人々の声が賑やかに響く。俺は深呼吸をして、新たに確認したスキルのことを頭の中で整理していた。
「ロアン?」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには懐かしい顔があった。セラだ。かつてS級パーティーで共に冒険していた僧侶の彼女は、相変わらず美しかった。しかし、その表情には疲れが見え隠れしていた。
「セラか。久しぶりだな」
俺の言葉に、セラは微笑んだ。しかし、その笑顔には何か影があるように見えた。
「本当に久しぶりね。元気にしてた?」
セラが一歩近づいてくる。その仕草には、かつてない色気が漂っていた。俺は少し戸惑いながらも、冷静を装った。
「ああ、なんとかな。セラはどうだ?」
「私? まあ……」
セラは言葉を濁し、俺の腕に手を置いた。その指先が、かすかに震えているのが分かる。
「ねえ、ロアン。少し話せる?」
セラの声音に、切迫したものを感じた。俺は逡巡してから頷いた。
「少しなら、構わないけど」
俺たちは近くのベンチに腰を下ろした。セラは俺の方に体を寄せ、その仕草には明らかな誘惑の意図が感じられた。しかし、その目には不安の色が浮かんでいる。
「ロアン、あなたの工房のことは聞いてるわ。とても上手くいってるみたいね」
「お陰様でな」
俺は淡々と答えた。セラの意図が見え隠れしているのが分かったからだ。
「それでね……」
セラは言葉を選ぶように間を置いた。
「私たちの状況、知ってるのよね?」
俺は黙って頷いた。うわさで聞いていた。かつての仲間たちが、今どんな状況に置かれているのか。
「ヴァルドったら、外に出て仕事を探すこともできるのに。でも、それじゃあまるであなたに国を追い出されたみたいで……彼のプライドが許さないのよ」
セラの声には苦々しさが混じっていた。
「そうか」
俺は短く答えた。ヴァルドのプライドか。かつて俺を追い出した彼が、今こんな状況に陥っているとは。
「ロアン、あなたなら何か……」
セラの声が震えた。彼女の目に涙が光る。
「何か解決策はないかしら。私たち、本当に困ってて……」
セラの手が俺の腕を強く握る。その仕草には、すがるような思いが込められていた。しかもそれは、お願いを聞いてくれるのなら、その豊満な肢体の至る所まで弄っても構わないと、そういう意図を感じさせるような腕の誘導の仕方だった。
しかし、俺の心は揺るがなかった。
「悪いけど俺にできることはないよ」
あまりにドライな俺の接し方に、セラもようやく諦めて、べぇーっと本性を出した。
「なによ。昔は私が手を重ねただけでわたわたしてたじゃない。嫌いじゃないんでしょ? 私みたいなの」
「それはそうなんだが」
うちの事務員の体がもっとすごいんだよ。だから、それで免疫がついてしまった。申し訳ない。
「セラ、俺を追い出したのは君たちだったはずだ。今さら、昔の仲間だからって……そんな都合のいい話はないだろう」
この言葉を言われては、さしものサラも諦めざるを得なくなったらしい。
「もう。せっかくいい情報を持ってきたのに」
「情報って?」
「外の領地のことよ」
「外って……この国の?」
「ええ。でも、絶対に教えてあげない」
セラは勝ち誇ったような顔で俺を見下ろしてくる。そこそこ悔しかったので、俺は「じゃあな、セラ」とだけ言って早々にその場を立ち去ることにした。セラが追いかけてくることはなかった。
工房に戻っていると、シルヴィの姿が見えた。金色の長い髪は遠くからでも目立つ。俺が声をかけながら走ってシルヴィに近寄ると、シルヴィも俺に気づいて小さく手を振ってくれた。
「ちょうどいいところで会えた。シルヴィに、一つ質問と、頼み事があって」
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「なら……頼み事だけ一つある。いいかな」
「いいよ。何をすればいい? また人探し?」
シルヴィと俺は工房に一緒に向かいながら話す。
「ダウジングブレスレットのこと、覚えてるか? あれをもう一度やってほしくて」
クラフトスキルのレベルを上げるには、上等な素材を使い込むしかない。B級であっても不足には思うのだが、今はこれ以上の選択肢が見当たらない。
「いいけど。前と同じようにやると、同じダンジョンしか見つからないかも」
なるほど、たしかにそれはあるな。
「だから、静かで集中できる場所に行きたいな」
「静かな場所?」
「星を観に行きたい」
シルヴィがニコッと微笑む。可憐でとても愛らしい。
「好きだよな、そういうの」
「付き合ってくれるの?」
「わかったよ」
こっちはお願いしてる立場だからな。それに、この頃は忙しなく働きすぎてて、そんなロマンチックな時間を過ごすのも悪くはない。
俺は工房で片付けを済ませた後、シルヴィと再び合流して、街の外にある静かな丘を目指した。日が沈み、星々が輝き始める頃、ようやく適当な場所に辿り着いた。
広々とした草原の上で、俺たちは腰を下ろした。頭上には、無数の星が瞬いている。風がそよぎ、草のざわめきが静かに響く。
「んー……。ひんやりした空気が気持ちいい」
シルヴィはダウジングブレスレットを腕に巻き、目を閉じた。その表情は安らかながらも真剣なものだった。
俺は黙って見守った。シルヴィの呼吸が徐々に深くなり、ブレスレットがかすかに輝き始めた。その光が、星空の下でより一層神秘的に見える。
時間がゆっくりと流れていく。周囲の音が遠のいていくようで、シルヴィの存在だけが際立って感じられた。まるで、無数の星の中から運命を探し出す、星読みの巫女のように。
「見つけた!」
その声に、俺は驚いて身を乗り出した。
「本当か? 何か……感じるものはあったか?」
「具体的にどうってのはわからない。でも、これまで経験したことがないタイプのダンジョンかも」
「それは……望みありだな」
「うんっ」
シルヴィは楽しそうだった。できることなら前みたいな特殊ダンジョンに繋がっていてほしいとさえ思っているのだろう。もし二連続で引き当てるようなことがあれば、このダウジングブレスレットは想像していた以上の逸品だったということになる。あるいは、シルヴィの才能か。
「このダンジョンに行くときさ、ミアを誘ってもいい?」
「えっ。なんで? あの子って、戦闘力とかはあるの?」
「少なくとも膂力だけならロアンを引きちぎれるよ」
「えぇ……」
そんな風には見えなかったがな。やはり、何か秘密があるな。エンチャントのことといい。
てかいちいち俺を引き合いに出すな。
「あの子の正体もちゃんと教えてくれるんだろうな」
「もっちろん。私の知っている限りではね。それじゃ、私はこれから魔力遮断の布を被せてくるから、ロアンは工房の仕事をしばらくお休みするための算段を立てておいてね」
「わかった」
ダンジョンに入れば、少なくとも一週間は不在にする見込みになる。ただ、今の俺なら残りの注文は一日で終わらせられるだろうし、新規の受注も納期が長くて許されるものだけを引き受ければいいんだ。
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