103 / 171
第二章 初学院編
102
しおりを挟む
突然現れた赤いものは。まごうことなき俺の大好きな主だった。キルは肩を上下させながら、何とか呼吸を整えようとしていた。おそらく、身体強化を使って全速力で来てくれたのだろう。
キルは息を切らせながら、俺の姿を確認した後、すぐに気まずそうに視線をはずした。しかし、その視線の先にはローウェルが俺から受けとった腕時計があった。キルはそれに気づくとすぐに、俺の両肩を掴んだ。
「アース、お前! なんで、なんでだよ! ………いや、俺のせいか………。」
キルは一瞬怒りをあらわにしたが、すぐにその怒りを収めて自嘲気味に笑った。キルはまだ、気持ちの整理ができていないのかもしれない。だけど、こうして見送りに来てくれたんだ。俺たちはこの短い時間で、気持ちに折り合いをつけなければならないんだ。
「キル、キルの側近が嫌になったとか、そういう話じゃないよ。俺自身のけじめとして、側近の証を一時的にお返ししたいと思ったんだ。それに、3年間も領地で謹慎する者を側近にし続けるのは体面も悪いでしょ? ………だからさ、もしまた俺のことを必要としてくれるのならその時は、側近として仕えさせてほしい。」
俺がそういうと、ローウェルがキルに腕時計を差し出した。キルは、ゆっくりと息を吐いた後、腕時計を大切そうに握りしめた。
「………取り乱してすまなかった。帰ってきたら必ず………いや、貴族院の入学に合わせて必ず迎えに行く。だから、また俺の側近になってほしい。俺には、アースの力が必要だ。」
「仰せのままに、キルヴェスター殿下。」
俺は、膝をついて従者の礼をした後に、すぐに立ち上がった。そして、ここぞとばかりにキルに言葉をかけた。
「キル、騎士の訓練が終わった後はストレッチをかかさないようにしてね。あと、体の調子がおかしくてもすぐに回復魔法には頼らないようにしてね。あと、笑顔が辛くなったら、少し間を空けて無理して笑わなくてもいい時間をつくってね。それから、食事は毎回必ず欠かさずとってね。あと、深く眠れないのはわかっているけど、休めるときは必ず休んでね。あとは………」
俺がそこまでいうと、キルは俺の頭に手を置いた。
「………もう十分だ。もう、十分伝わった。アースに心配をかけないように、生活すると誓うから。俺からすると、俺よりも、アースの方が心配だ。昔からずっと、領地で療養していたことを忘れていないか? 体調を崩す前に必ず休むように。それから、あの角の男のことも心配だ。何かされそうになったら、必ず助けを呼ぶように。いいな?」
「うっ………。わかりました。」
キルは俺の返事を聞くと、若干目じりを濡らしながら俺の頭をなでた。そして、ポケットに手を入れたかと思うと、見覚えのあるネックレスを取り出した。
「腕時計の代わりに用意したわけではなかったが、これをアースに受け取ってほしい。」
それは、キルの母親ヴィーナ様がキルに送った指輪のネックレスだった。あの戦いで、鬼人を召喚するための魔力を分けてくれたものだ。キルにとっては、何よりも大切なもののはずだ。それを、俺に………? それから、指輪やネックレスには前と違った装飾が施されている。俺がキルに視線を向けると、キルは恥ずかしそうにしながら頭を掻いた。
「………そ、祖父上に、教えていただいて俺が装飾を施したんだ。はじめてだったから、あまり見栄えのいいものではないと思うが受け取ってくれないか?」
「………もしかして、用事というのはこのことだったの?」
俺がそういうと、キルはそっぽを向きながら頷いた。よく見てみると、俺の瞳の色と同じエメラルドの装飾が施されていた。
………キルにとって大切なものだからといっても、ここまで装飾を施してくれたんだ。もうこれは、断るわけにはいかないな。………うっ、やばいな。領地に帰るまでは、泣かないと決めていたのにな。
「つけてもいいか? ………後ろを向いてくれ。」
俺が頷くのを確認すると、キルは嬉しそうにそして、優しい手つきで俺にネックレスをつけてくれた。キルに触れられて、近くで匂いを感じると、今までのことを鮮やかに思い出してしまう。
出会った時のこと、初めて初学院であったこと。キルがお茶を淹れてくれたこと。始めて、お泊りをしたこと。一緒に訓練したこと。喧嘩することもあったけど、本当に楽しかった。………だから、3年間って長いよ………。自分に言い聞かせてはいたけど何も知らなかった昔の療養とは違う。キルと、皆と過ごした時間を知ってしまったから………。
「アース、お前………泣いて………。」
「………うん。王都では絶対に泣かないって決めてたのにね………。こんなにうれしい物をもらったら、泣いちゃうにきまってるよ。」
………キルにはもらってばかりだな。何かお返ししたいけど、お返しできるような物は何も持っていない。だから、涙と共に流れるこの魔力を使って、皆に何かお返しを………。すると、頭の中に自然と詠唱が浮かんできた。
「俺からもお返しをするね。みんなと、無事に再会できるように。」
そうして俺は、指輪を握りしめて、ゆっくりと息を吸い込んで、言葉を紡いだ。
『我が大切な者たちへ 清流の加護を 清流の息吹』
すると、キラキラ光る水がキルと側近のみんなの頭上からミストの様に降り注いだ。キルたちは、唖然とその光景を眺めていた。
俺はキルの頬に手を当てて、別れを告げた。
「キル、必ずまた会おうね。」
「ああ。毎月、手紙を送るから。必ずまたあおう。」
そうして俺は、長い長い旅路へと向かった。
ーー
これにて、初学院編終了となります!
ひとまず、一区切りまで来ることができました。今まで、本当に応援のほどありがとうございました!
これからの予定については、次の貴族院編に向けて執筆、構想の期間をいただければと思います。仕事の関係で、新章の連載を続けることが難しくなってしまいました。ついては、秋から投稿を再開したいと考えております。
その間に、閑話を不定期で投稿していきます。
連載は必ず続けますので、ゆっくりとお待ちいただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。そして、重ねて、本当にありがとうございました!
キルは息を切らせながら、俺の姿を確認した後、すぐに気まずそうに視線をはずした。しかし、その視線の先にはローウェルが俺から受けとった腕時計があった。キルはそれに気づくとすぐに、俺の両肩を掴んだ。
「アース、お前! なんで、なんでだよ! ………いや、俺のせいか………。」
キルは一瞬怒りをあらわにしたが、すぐにその怒りを収めて自嘲気味に笑った。キルはまだ、気持ちの整理ができていないのかもしれない。だけど、こうして見送りに来てくれたんだ。俺たちはこの短い時間で、気持ちに折り合いをつけなければならないんだ。
「キル、キルの側近が嫌になったとか、そういう話じゃないよ。俺自身のけじめとして、側近の証を一時的にお返ししたいと思ったんだ。それに、3年間も領地で謹慎する者を側近にし続けるのは体面も悪いでしょ? ………だからさ、もしまた俺のことを必要としてくれるのならその時は、側近として仕えさせてほしい。」
俺がそういうと、ローウェルがキルに腕時計を差し出した。キルは、ゆっくりと息を吐いた後、腕時計を大切そうに握りしめた。
「………取り乱してすまなかった。帰ってきたら必ず………いや、貴族院の入学に合わせて必ず迎えに行く。だから、また俺の側近になってほしい。俺には、アースの力が必要だ。」
「仰せのままに、キルヴェスター殿下。」
俺は、膝をついて従者の礼をした後に、すぐに立ち上がった。そして、ここぞとばかりにキルに言葉をかけた。
「キル、騎士の訓練が終わった後はストレッチをかかさないようにしてね。あと、体の調子がおかしくてもすぐに回復魔法には頼らないようにしてね。あと、笑顔が辛くなったら、少し間を空けて無理して笑わなくてもいい時間をつくってね。それから、食事は毎回必ず欠かさずとってね。あと、深く眠れないのはわかっているけど、休めるときは必ず休んでね。あとは………」
俺がそこまでいうと、キルは俺の頭に手を置いた。
「………もう十分だ。もう、十分伝わった。アースに心配をかけないように、生活すると誓うから。俺からすると、俺よりも、アースの方が心配だ。昔からずっと、領地で療養していたことを忘れていないか? 体調を崩す前に必ず休むように。それから、あの角の男のことも心配だ。何かされそうになったら、必ず助けを呼ぶように。いいな?」
「うっ………。わかりました。」
キルは俺の返事を聞くと、若干目じりを濡らしながら俺の頭をなでた。そして、ポケットに手を入れたかと思うと、見覚えのあるネックレスを取り出した。
「腕時計の代わりに用意したわけではなかったが、これをアースに受け取ってほしい。」
それは、キルの母親ヴィーナ様がキルに送った指輪のネックレスだった。あの戦いで、鬼人を召喚するための魔力を分けてくれたものだ。キルにとっては、何よりも大切なもののはずだ。それを、俺に………? それから、指輪やネックレスには前と違った装飾が施されている。俺がキルに視線を向けると、キルは恥ずかしそうにしながら頭を掻いた。
「………そ、祖父上に、教えていただいて俺が装飾を施したんだ。はじめてだったから、あまり見栄えのいいものではないと思うが受け取ってくれないか?」
「………もしかして、用事というのはこのことだったの?」
俺がそういうと、キルはそっぽを向きながら頷いた。よく見てみると、俺の瞳の色と同じエメラルドの装飾が施されていた。
………キルにとって大切なものだからといっても、ここまで装飾を施してくれたんだ。もうこれは、断るわけにはいかないな。………うっ、やばいな。領地に帰るまでは、泣かないと決めていたのにな。
「つけてもいいか? ………後ろを向いてくれ。」
俺が頷くのを確認すると、キルは嬉しそうにそして、優しい手つきで俺にネックレスをつけてくれた。キルに触れられて、近くで匂いを感じると、今までのことを鮮やかに思い出してしまう。
出会った時のこと、初めて初学院であったこと。キルがお茶を淹れてくれたこと。始めて、お泊りをしたこと。一緒に訓練したこと。喧嘩することもあったけど、本当に楽しかった。………だから、3年間って長いよ………。自分に言い聞かせてはいたけど何も知らなかった昔の療養とは違う。キルと、皆と過ごした時間を知ってしまったから………。
「アース、お前………泣いて………。」
「………うん。王都では絶対に泣かないって決めてたのにね………。こんなにうれしい物をもらったら、泣いちゃうにきまってるよ。」
………キルにはもらってばかりだな。何かお返ししたいけど、お返しできるような物は何も持っていない。だから、涙と共に流れるこの魔力を使って、皆に何かお返しを………。すると、頭の中に自然と詠唱が浮かんできた。
「俺からもお返しをするね。みんなと、無事に再会できるように。」
そうして俺は、指輪を握りしめて、ゆっくりと息を吸い込んで、言葉を紡いだ。
『我が大切な者たちへ 清流の加護を 清流の息吹』
すると、キラキラ光る水がキルと側近のみんなの頭上からミストの様に降り注いだ。キルたちは、唖然とその光景を眺めていた。
俺はキルの頬に手を当てて、別れを告げた。
「キル、必ずまた会おうね。」
「ああ。毎月、手紙を送るから。必ずまたあおう。」
そうして俺は、長い長い旅路へと向かった。
ーー
これにて、初学院編終了となります!
ひとまず、一区切りまで来ることができました。今まで、本当に応援のほどありがとうございました!
これからの予定については、次の貴族院編に向けて執筆、構想の期間をいただければと思います。仕事の関係で、新章の連載を続けることが難しくなってしまいました。ついては、秋から投稿を再開したいと考えております。
その間に、閑話を不定期で投稿していきます。
連載は必ず続けますので、ゆっくりとお待ちいただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。そして、重ねて、本当にありがとうございました!
322
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に1話ずつ更新
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
王子に彼女を奪われましたが、俺は異世界で竜人に愛されるみたいです?
キノア9g
BL
高校生カップル、突然の異世界召喚――…でも待っていたのは、まさかの「おまけ」扱い!?
平凡な高校生・日当悠真は、人生初の彼女・美咲とともに、ある日いきなり異世界へと召喚される。
しかし「聖女」として歓迎されたのは美咲だけで、悠真はただの「付属品」扱い。あっさりと王宮を追い出されてしまう。
「君、私のコレクションにならないかい?」
そんな声をかけてきたのは、妙にキザで掴みどころのない男――竜人・セレスティンだった。
勢いに巻き込まれるまま、悠真は彼に連れられ、竜人の国へと旅立つことになる。
「コレクション」。その奇妙な言葉の裏にあったのは、セレスティンの不器用で、けれどまっすぐな想い。
触れるたび、悠真の中で何かが静かに、確かに変わり始めていく。
裏切られ、置き去りにされた少年が、異世界で見つける――本当の居場所と、愛のかたち。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
夜が明けなければいいのに(洋風)
万里
BL
大国の第三皇子・ルシアンは、幼い頃から「王位には縁のない皇子」として育てられてきた。輝く金髪と碧眼を持つその美貌は、まるで人形のように完璧だが、どこか冷ややかで近寄りがたい。
しかしその裏には、誰よりも繊細で、愛されたいと願う幼い心が隠されている。
そんなルシアンに、ある日突然、国の命運を背負う役目が降りかかる。
長年対立してきた隣国との和平の証として、敵国の大公令嬢への婿入り――実質的な“人質”としての政略結婚が正式に決まったのだ。
「名誉ある生贄」。
それが自分に与えられた役割だと、ルシアンは理解していた。
部屋に戻ると、いつものように従者のカイルが静かに迎える。
黒髪の護衛騎士――幼い頃からずっと傍にいてくれた唯一の存在。
本当は、別れが怖くてたまらない。
けれど、その弱さを見せることができない。
「やっとこの退屈な城から出られる。せいせいする」
心にもない言葉を吐き捨てる。
カイルが引き止めてくれることを、どこかで期待しながら。
だがカイルは、いつもと変わらぬ落ち着いた声で告げる。
「……おめでとうございます、殿下」
恭しく頭を下げるその姿は、あまりにも遠い。
その淡々とした態度が、ルシアンの胸に鋭く突き刺さる。
――おめでとうなんて、言わないでほしかった。
――本当は、行きたくなんてないのに。
和風と洋風はどちらも大筋は同じようにしようかと。ところどころ違うかもしれませんが。
お楽しみいただければ幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる