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第二章 初学院編
閑話(アースのいない日々2)
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「………キル殿下は大丈夫ですの?」
マーガレットは俺の顔色をうかがいながら、そう聞いてきた。
俺は表情をよみとられないように、いつもどおりの笑顔をつくった。
「俺はアースのおかけで、特にけがもなかったから大丈夫だ。」
「………わかりましたわ。では、そろそろ授業が始まりますので、これにて失礼いたします。時間が合えば、お茶会に招待させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、楽しみにしている。」
俺がそういうと、マーガレットはまだ何か言いたげな顔を一瞬していたが、すぐに淑女らしく微笑み一礼をした後に、自分たちのいつもの席へと向かって行った。
ーー
(キル殿下。わたくしは、幼少のころからあなたを見てきたのですよ。その笑顔が、無理をした作り笑いであることくらいすぐに気づきますわ。わたくしが、あなたの笑顔を引き出して見せますわ………。)
ーー
「そういえば、殿下。今日から、騎士の訓練はどういたしますか?」
マーガレットたちがこの場を離れるのを見届けた後、キースが訓練の内容について尋ねてきた。
俺達は、王都に帰ってきた後、剣術の訓練よりも筋力や体力トレーニングに重きを置いて訓練を行っていた。技術を高めるよりもそれ以前に、身体を鍛えるのが先だと考えたからだ。だけど、あまり剣を握らない期間が空きすぎるのはよくない。そろそろ、剣を使った方が良いかもしれない。
「今日からは、剣の訓練も行っていこうと思う。キースもそれでいいか?」
「はい、俺は大丈夫です。」
ーー
放課後。俺とキースは久しぶりに、騎士の訓練に参加した。
「よう、キル坊にキース!」
俺達の姿を見て、騎士団長のダンが声をかけてきた。王族である俺に、フランクに話しかけてくれる数少ない人物だ。
「ああ、久しぶりに訓練に参加させてもらう。よろしく頼む。」
「それは全然かまわないぞ。最近は、剣ではなく身体の訓練に注力していたようだが………いい目になられましたね、殿下。」
………殿下?
殿下なんて、始めて呼ばれたぞ。ダンからはずっと、「キル坊」と呼ばれていた。急になぜ呼び方を? それに、いい目とはいったいどういうことだ?
「きゅ、急に、変な呼び方をするなよ。それに、その丁寧語もどういうことだ?」
「あははははは! もう、「キル坊」とお呼びするする時期ではなくなったということですよ、殿下。」
「だから、それはいったいどういうことだよ………。」
ダンは、快活に笑いながら自分だけわかった顔をしながら頷くだけだった。
「殿下。父上に構っていたら、訓練の時間が無くなってしまいます。準備運動も終わっていることですし、早速稽古をつけてもらいましょう。」
ダンの息子であるキースは、いつもの不愛想な顔を父親に向けながらそう言った。
キースはいつも、こういう風に家でも父親のことを流しているのだろうか?
「………あ、ああ。そうだな。ダン、俺達は魔物に負けた。今のままでは、何も守ることができない。だから………これまで以上の訓練をお願いしたい。」
俺は改めて、まじめな顔で騎士団長に訓練の強化をお願いした。騎士の道を極めたものとして、俺達が敗退を受けて、更なる守る力を手に入れたいとしていることををわかってくれると思っている。
俺がそういうと、ダンは顔を騎士団長のまじめなものへと変えた。
「その願い、騎士団長として確かに承ります。この国の王子の命の危機に、その側近が敗北したとは由々しき事態です。我が愚息の再教育を含めて、騎士団長の名に懸けて承ります。」
「ああ、よろしく頼む。………俺はもう、負けるわけにはいかなからな。」
俺がぽつりとそういうと、ダンは静かに俺を見つめた。
「ただ、しばらくの間俺は、サポートに回ります。殿下のお相手を自ら名乗り出てくれた方がいらっしゃいますので。殿下に覚悟がある様なら、是非自分が相手を務めると仰せです。」
………誰だ、と考えるまでもないか。騎士団長が敬語を使っているんだ。その相手は自ずと絞られてくる。それはおそらく………。
「っと、ちょうどいいタイミングでございますよ。ーーアルベルト殿下。」
後ろを振り返ると、マクウェルとアルフォンス、そして兄上が準備満準備まんたんという様子で、こちらに歩いてきた。
「………兄上。」
「久しぶりだな、キル。ここ最近は身体トレーニングをしていたと聞いていたが、剣の訓練に戻るのか?」
「はい、兄上。感覚が鈍ってしまうと思ったので、今日から剣の訓練を再開します。」
俺はそこで一度言葉を区切って、兄上に頭を下げた。
「兄上。俺は、守る力が欲しいです。先ほど騎士団長に、兄上が稽古をつけてくださると聞きました。お手数をおかけしますが、ご指導のほどよろしくお願いします。」
「私からも、よろしくお願いします。」
俺の礼に合わせて、キースも隣で頭を下げた。
これから力をつけていく上で、黄金世代と呼ばれる兄上たちほど目標にふさわしい人物はいない。その兄上たちが直接、相手を務めてくれるのだ。この機会を逃すわけにはいかない。
「頭を上げろ、キル。弟からの願いだ。俺も時間の許す限り、助力しよう。騎士団長もサポートを頼む。それから、キルたちだけではなく、俺達にも稽古をつけてくれよな。まだ、勝ち越せていないからな。」
「承知しました、アルベルト殿下。」
「ああ。………時にキル。先日、俺はとある人物に宣戦布告を受けたんだ。その人物いわく、お前ら弟世代はいずれ、俺達を超えていくそうだ。」
兄上はからかうような笑みでそう言った後に一度言葉を区切って、第一王子の顔へと表情を改めた。そして、一言低い声でこう言った。
「がっかりさせてくれるなよ。」
ーー
くそっ……。
俺とキースは、兄上たちと一対一の形で相手をしてもらった。
結果は、一本も取れずに全て負けてしまった。兄上たちは強いとは思っていたが、まさか、これほどまで実力差があるとは思わなかった。
しまいには、「二対一でも構わないぞ」と言われてしまった。
「まあ、お前らの年齢ならこんなものだろう。よくやっている。」
「アルベルト殿下。今は、何を言っても励ましにはならないでしょう。魔導士のジール様と僕の弟アースは、年齢に似合わない実力を持っているのです。騎士がこれでは、全く釣り合いません。せめて、殿下は別としても、僕とアルフォンスくらいとは、互角に撃ち合ってもらわないと困ります。」
「……お前が、何に困るんだ?」
「それは当然、弟のアースの安全が脅かされて困ります。」
マクウェルがそういうと、兄上とアルフォンスは冷めた目線をマクウェルに送った後に、俺たちに視線を戻した。
「時間が許す限り、訓練には付き合う。だが、早く俺を楽しませられるようになれよ。」
兄上がそういうと、兄上たちは騎士団長との訓練に移った。
俺たちは反省を兼ねて、休憩に入ることにした。
「お疲れ様です、主。」
いつのまにかローウェルが、近くで待機していたらしい。手には、タオルを持っている。ローウェルに気が付かないくらい、俺は余裕がなかったらしい。
「ああ、ありがとう。」
「……こっぴどく、やられたようですね。アルベルト殿下の愛の鞭といったところでしょうか?」
全身ボロボロで土だらけの俺たちの姿を見て、ローウェルは若干顔を引き攣らせてそう言った。
「お前も、騎士の端くれの訓練を受けているんだろ。次から参加しろよ。」
「冗談は無愛想な顔だけにしておけよ、キース? 文官の副業として剣をやっている俺が、アルベルト殿下たちに相手をしてもらうなんておこがましすぎるだろ。」
キースの無愛想な物言いに、ローウェルは貴族スマイルかつ辛辣な物言いで返した。この2人は、相性がいいのか悪いのかわからないな。クッション役のジールやアースがいないと、若干不安だ。
「2人とも、それくらいにしておけ。ローウェル、回復魔導士の手配は済んでいるか?」
「ええ、もちろん。すぐに案内を……」
ローウェルはそこまでいうと、目を見開いて俺たちのことを凝視した。
「お、おいローウェル。どうしたんだよ?」
「キース、主、お互いを見てみてください。傷が……細かい傷だけですが、光る水が集まって治りはじめています。」
驚いてキースを見ると、ローウェルの言ったとおり、キースの細かい傷に光る水が集まって回復し始めている。
これじゃあまるで、アースの……。
「まるで、アースの水回復魔法のようですね。いえ、きっとそうなのでしょう。最後の別れの時にアースは、加護を俺たに授けていました。あの時はアースの気持ちとして受けっていたのですが、実際にはこのような加護があったようですね。まあ、本人は知らないでしょうけど……。」
そうか、アースの加護があるのか……。
アースには、助けられてばかりだな。
アース、お前の加護があれば、俺はどれだけでも頑張れる。
ありがとな、アース。
マーガレットは俺の顔色をうかがいながら、そう聞いてきた。
俺は表情をよみとられないように、いつもどおりの笑顔をつくった。
「俺はアースのおかけで、特にけがもなかったから大丈夫だ。」
「………わかりましたわ。では、そろそろ授業が始まりますので、これにて失礼いたします。時間が合えば、お茶会に招待させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、楽しみにしている。」
俺がそういうと、マーガレットはまだ何か言いたげな顔を一瞬していたが、すぐに淑女らしく微笑み一礼をした後に、自分たちのいつもの席へと向かって行った。
ーー
(キル殿下。わたくしは、幼少のころからあなたを見てきたのですよ。その笑顔が、無理をした作り笑いであることくらいすぐに気づきますわ。わたくしが、あなたの笑顔を引き出して見せますわ………。)
ーー
「そういえば、殿下。今日から、騎士の訓練はどういたしますか?」
マーガレットたちがこの場を離れるのを見届けた後、キースが訓練の内容について尋ねてきた。
俺達は、王都に帰ってきた後、剣術の訓練よりも筋力や体力トレーニングに重きを置いて訓練を行っていた。技術を高めるよりもそれ以前に、身体を鍛えるのが先だと考えたからだ。だけど、あまり剣を握らない期間が空きすぎるのはよくない。そろそろ、剣を使った方が良いかもしれない。
「今日からは、剣の訓練も行っていこうと思う。キースもそれでいいか?」
「はい、俺は大丈夫です。」
ーー
放課後。俺とキースは久しぶりに、騎士の訓練に参加した。
「よう、キル坊にキース!」
俺達の姿を見て、騎士団長のダンが声をかけてきた。王族である俺に、フランクに話しかけてくれる数少ない人物だ。
「ああ、久しぶりに訓練に参加させてもらう。よろしく頼む。」
「それは全然かまわないぞ。最近は、剣ではなく身体の訓練に注力していたようだが………いい目になられましたね、殿下。」
………殿下?
殿下なんて、始めて呼ばれたぞ。ダンからはずっと、「キル坊」と呼ばれていた。急になぜ呼び方を? それに、いい目とはいったいどういうことだ?
「きゅ、急に、変な呼び方をするなよ。それに、その丁寧語もどういうことだ?」
「あははははは! もう、「キル坊」とお呼びするする時期ではなくなったということですよ、殿下。」
「だから、それはいったいどういうことだよ………。」
ダンは、快活に笑いながら自分だけわかった顔をしながら頷くだけだった。
「殿下。父上に構っていたら、訓練の時間が無くなってしまいます。準備運動も終わっていることですし、早速稽古をつけてもらいましょう。」
ダンの息子であるキースは、いつもの不愛想な顔を父親に向けながらそう言った。
キースはいつも、こういう風に家でも父親のことを流しているのだろうか?
「………あ、ああ。そうだな。ダン、俺達は魔物に負けた。今のままでは、何も守ることができない。だから………これまで以上の訓練をお願いしたい。」
俺は改めて、まじめな顔で騎士団長に訓練の強化をお願いした。騎士の道を極めたものとして、俺達が敗退を受けて、更なる守る力を手に入れたいとしていることををわかってくれると思っている。
俺がそういうと、ダンは顔を騎士団長のまじめなものへと変えた。
「その願い、騎士団長として確かに承ります。この国の王子の命の危機に、その側近が敗北したとは由々しき事態です。我が愚息の再教育を含めて、騎士団長の名に懸けて承ります。」
「ああ、よろしく頼む。………俺はもう、負けるわけにはいかなからな。」
俺がぽつりとそういうと、ダンは静かに俺を見つめた。
「ただ、しばらくの間俺は、サポートに回ります。殿下のお相手を自ら名乗り出てくれた方がいらっしゃいますので。殿下に覚悟がある様なら、是非自分が相手を務めると仰せです。」
………誰だ、と考えるまでもないか。騎士団長が敬語を使っているんだ。その相手は自ずと絞られてくる。それはおそらく………。
「っと、ちょうどいいタイミングでございますよ。ーーアルベルト殿下。」
後ろを振り返ると、マクウェルとアルフォンス、そして兄上が準備満準備まんたんという様子で、こちらに歩いてきた。
「………兄上。」
「久しぶりだな、キル。ここ最近は身体トレーニングをしていたと聞いていたが、剣の訓練に戻るのか?」
「はい、兄上。感覚が鈍ってしまうと思ったので、今日から剣の訓練を再開します。」
俺はそこで一度言葉を区切って、兄上に頭を下げた。
「兄上。俺は、守る力が欲しいです。先ほど騎士団長に、兄上が稽古をつけてくださると聞きました。お手数をおかけしますが、ご指導のほどよろしくお願いします。」
「私からも、よろしくお願いします。」
俺の礼に合わせて、キースも隣で頭を下げた。
これから力をつけていく上で、黄金世代と呼ばれる兄上たちほど目標にふさわしい人物はいない。その兄上たちが直接、相手を務めてくれるのだ。この機会を逃すわけにはいかない。
「頭を上げろ、キル。弟からの願いだ。俺も時間の許す限り、助力しよう。騎士団長もサポートを頼む。それから、キルたちだけではなく、俺達にも稽古をつけてくれよな。まだ、勝ち越せていないからな。」
「承知しました、アルベルト殿下。」
「ああ。………時にキル。先日、俺はとある人物に宣戦布告を受けたんだ。その人物いわく、お前ら弟世代はいずれ、俺達を超えていくそうだ。」
兄上はからかうような笑みでそう言った後に一度言葉を区切って、第一王子の顔へと表情を改めた。そして、一言低い声でこう言った。
「がっかりさせてくれるなよ。」
ーー
くそっ……。
俺とキースは、兄上たちと一対一の形で相手をしてもらった。
結果は、一本も取れずに全て負けてしまった。兄上たちは強いとは思っていたが、まさか、これほどまで実力差があるとは思わなかった。
しまいには、「二対一でも構わないぞ」と言われてしまった。
「まあ、お前らの年齢ならこんなものだろう。よくやっている。」
「アルベルト殿下。今は、何を言っても励ましにはならないでしょう。魔導士のジール様と僕の弟アースは、年齢に似合わない実力を持っているのです。騎士がこれでは、全く釣り合いません。せめて、殿下は別としても、僕とアルフォンスくらいとは、互角に撃ち合ってもらわないと困ります。」
「……お前が、何に困るんだ?」
「それは当然、弟のアースの安全が脅かされて困ります。」
マクウェルがそういうと、兄上とアルフォンスは冷めた目線をマクウェルに送った後に、俺たちに視線を戻した。
「時間が許す限り、訓練には付き合う。だが、早く俺を楽しませられるようになれよ。」
兄上がそういうと、兄上たちは騎士団長との訓練に移った。
俺たちは反省を兼ねて、休憩に入ることにした。
「お疲れ様です、主。」
いつのまにかローウェルが、近くで待機していたらしい。手には、タオルを持っている。ローウェルに気が付かないくらい、俺は余裕がなかったらしい。
「ああ、ありがとう。」
「……こっぴどく、やられたようですね。アルベルト殿下の愛の鞭といったところでしょうか?」
全身ボロボロで土だらけの俺たちの姿を見て、ローウェルは若干顔を引き攣らせてそう言った。
「お前も、騎士の端くれの訓練を受けているんだろ。次から参加しろよ。」
「冗談は無愛想な顔だけにしておけよ、キース? 文官の副業として剣をやっている俺が、アルベルト殿下たちに相手をしてもらうなんておこがましすぎるだろ。」
キースの無愛想な物言いに、ローウェルは貴族スマイルかつ辛辣な物言いで返した。この2人は、相性がいいのか悪いのかわからないな。クッション役のジールやアースがいないと、若干不安だ。
「2人とも、それくらいにしておけ。ローウェル、回復魔導士の手配は済んでいるか?」
「ええ、もちろん。すぐに案内を……」
ローウェルはそこまでいうと、目を見開いて俺たちのことを凝視した。
「お、おいローウェル。どうしたんだよ?」
「キース、主、お互いを見てみてください。傷が……細かい傷だけですが、光る水が集まって治りはじめています。」
驚いてキースを見ると、ローウェルの言ったとおり、キースの細かい傷に光る水が集まって回復し始めている。
これじゃあまるで、アースの……。
「まるで、アースの水回復魔法のようですね。いえ、きっとそうなのでしょう。最後の別れの時にアースは、加護を俺たに授けていました。あの時はアースの気持ちとして受けっていたのですが、実際にはこのような加護があったようですね。まあ、本人は知らないでしょうけど……。」
そうか、アースの加護があるのか……。
アースには、助けられてばかりだな。
アース、お前の加護があれば、俺はどれだけでも頑張れる。
ありがとな、アース。
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