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第三章 ウェルカムキャンプ編
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『我、契約に従いて鬼神の顕現を欲す』
『俺様、鬼神の名のもとに斬の顕現を承諾す』
『鬼神化 阿修羅』
俺と阿修羅丸の詠唱が重なると阿修羅丸の大きな身体が収縮を始めて、人のフォルムへと姿を変えていった。
この世界では見ることのないであろう着物を纏い、額に1本の角を生やし刀を帯剣している。
人の姿はしているが、人とは異なる存在であることが否応なく伝わってくる姿だ。
「あれはあの時の姿の……」
「そうだね、キル。鬼神といって、まあ鬼と言われる存在だよ。刀を用いた物理攻撃が主体の姿だ。」
「この姿では久しぶりだな、赤髪。まあ、今はそんなことはどうでもいいか。とりあえず、あのデカブツをぶった切るぜ。」
阿修羅丸は緊張感がみじんも感じられない軽い口調でそう言うと、刀に手をかけた。
「マ、マッテクレ……」
「待ってなんかやんねーよ。」
『修羅の道』
阿修羅丸は不敵な笑みを見せながら、目にもとまらぬ速さで刀を振りぬいた。
ナレハテの大きな身体は、ゆっくりと切り口にそって地面へと崩れ落ちた。
「竜といっても、所詮はまがい物だったな。偽物は偽物でしかないな。とりあえず、終わったぜ。」
「うん、ありがとう。ご褒美に前に行きたがっていたスイーツのお店に連れていくよ。」
「当然だな。食べ放題で頼む。」
「お店に迷惑をかけないようにね。とりあえず、いつもの姿に戻ろうか。」
「そうだな。魔力の消費が大きいしな。」
『解』
俺と阿修羅丸の詠唱が重なると、いつものプリティな姿へともどった。
阿修羅丸の姿が元に戻ると、少し離れていたところにいたキルたちが駆け寄ってきた。
「アースと阿修羅丸、ナレハテを討伐してくれてありがとう。……その初めて見るものばかりで、色々聞きたいことがあるんだが。」
「そうだよね、キル。だけど、ごめん。召喚魔法の代償で当分は目を……阿修羅丸、キルたちにちゃんと説明を」
そこまで言うと、俺の意識はぷっつりと途切れてしまった。
ーー
※キルヴェスター視点
阿修羅丸はナレハテを圧倒し、一撃で倒してしまった。
阿修羅丸の複数の姿のことについて、アースにいろいろと聞こうとした途端に、アースの意識を失い倒れてしまった。
「アース! どうしたんだ!? 返事をしろ、アース!!」
「殿下、アースはナレハテの攻撃で毒を受けたんッスよね? もしかして、毒の効果がまだ残っているんじゃないッスか?」
「殿下、後始末は俺達に任せてすぐにアースを回復魔導士の所にお連れください。」
「……ああ、わかった。すまない、後は任せた。」
俺は倒れてしまったアースを抱え、残りの魔力を総動員し走り出そうとした。
しかし、不意に肩に重さがかかり頬をくすぐるように動物の毛が当たった。
「まあ、落ちつけよ赤髪。アースをよく見てみろ。ただ寝ているだけだ。」
「……は?」
阿修羅丸に言われたとおりアースをよく見てみると、確かに寝息を立てている。
顔色も特に悪くないし、異常がないように見えるが……。
「どういうことだ? 確かに激しい戦いで疲弊しているが、倒れるように寝てしまうなんて普通ではない。何か知っているなら、聞かせてくれ。」
「はー、めんどくさい。だけど、アースはさっき説明しろと言っていたしな……。仕方ないな。その代わり、スイーツをたくさん貢げよ。」
阿修羅丸は短い脚で俺の肩をぽふぽふと叩きながらそう言った。
そんなもので説明を得られるなら安いものだ。俺は首を縦に振り了解を意を示した。
「ところでさっきの戦いを見てどう思った? 俺様、強かっただろう? 惚れたか?」
「……確かに強かった。だけど、今はそんなことどうでも」
「それが何の代償もなしに使えると思うか? 」
『俺様、鬼神の名のもとに斬の顕現を承諾す』
『鬼神化 阿修羅』
俺と阿修羅丸の詠唱が重なると阿修羅丸の大きな身体が収縮を始めて、人のフォルムへと姿を変えていった。
この世界では見ることのないであろう着物を纏い、額に1本の角を生やし刀を帯剣している。
人の姿はしているが、人とは異なる存在であることが否応なく伝わってくる姿だ。
「あれはあの時の姿の……」
「そうだね、キル。鬼神といって、まあ鬼と言われる存在だよ。刀を用いた物理攻撃が主体の姿だ。」
「この姿では久しぶりだな、赤髪。まあ、今はそんなことはどうでもいいか。とりあえず、あのデカブツをぶった切るぜ。」
阿修羅丸は緊張感がみじんも感じられない軽い口調でそう言うと、刀に手をかけた。
「マ、マッテクレ……」
「待ってなんかやんねーよ。」
『修羅の道』
阿修羅丸は不敵な笑みを見せながら、目にもとまらぬ速さで刀を振りぬいた。
ナレハテの大きな身体は、ゆっくりと切り口にそって地面へと崩れ落ちた。
「竜といっても、所詮はまがい物だったな。偽物は偽物でしかないな。とりあえず、終わったぜ。」
「うん、ありがとう。ご褒美に前に行きたがっていたスイーツのお店に連れていくよ。」
「当然だな。食べ放題で頼む。」
「お店に迷惑をかけないようにね。とりあえず、いつもの姿に戻ろうか。」
「そうだな。魔力の消費が大きいしな。」
『解』
俺と阿修羅丸の詠唱が重なると、いつものプリティな姿へともどった。
阿修羅丸の姿が元に戻ると、少し離れていたところにいたキルたちが駆け寄ってきた。
「アースと阿修羅丸、ナレハテを討伐してくれてありがとう。……その初めて見るものばかりで、色々聞きたいことがあるんだが。」
「そうだよね、キル。だけど、ごめん。召喚魔法の代償で当分は目を……阿修羅丸、キルたちにちゃんと説明を」
そこまで言うと、俺の意識はぷっつりと途切れてしまった。
ーー
※キルヴェスター視点
阿修羅丸はナレハテを圧倒し、一撃で倒してしまった。
阿修羅丸の複数の姿のことについて、アースにいろいろと聞こうとした途端に、アースの意識を失い倒れてしまった。
「アース! どうしたんだ!? 返事をしろ、アース!!」
「殿下、アースはナレハテの攻撃で毒を受けたんッスよね? もしかして、毒の効果がまだ残っているんじゃないッスか?」
「殿下、後始末は俺達に任せてすぐにアースを回復魔導士の所にお連れください。」
「……ああ、わかった。すまない、後は任せた。」
俺は倒れてしまったアースを抱え、残りの魔力を総動員し走り出そうとした。
しかし、不意に肩に重さがかかり頬をくすぐるように動物の毛が当たった。
「まあ、落ちつけよ赤髪。アースをよく見てみろ。ただ寝ているだけだ。」
「……は?」
阿修羅丸に言われたとおりアースをよく見てみると、確かに寝息を立てている。
顔色も特に悪くないし、異常がないように見えるが……。
「どういうことだ? 確かに激しい戦いで疲弊しているが、倒れるように寝てしまうなんて普通ではない。何か知っているなら、聞かせてくれ。」
「はー、めんどくさい。だけど、アースはさっき説明しろと言っていたしな……。仕方ないな。その代わり、スイーツをたくさん貢げよ。」
阿修羅丸は短い脚で俺の肩をぽふぽふと叩きながらそう言った。
そんなもので説明を得られるなら安いものだ。俺は首を縦に振り了解を意を示した。
「ところでさっきの戦いを見てどう思った? 俺様、強かっただろう? 惚れたか?」
「……確かに強かった。だけど、今はそんなことどうでも」
「それが何の代償もなしに使えると思うか? 」
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