疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

文字の大きさ
10 / 134

新たな仲間 1

しおりを挟む


セリ先生に紹介してもらった新たなメイド。

セリ先生の幼馴染リタさん。
幼馴染とはいえセリ先生より8つ年上のお姉さん的存在だったとのこと。

リタさんは結婚が早く、3人子供がいたが皆学校の寮で暮らしており、手が離れている。

本人はいわゆる肝っ玉母ちゃんキャラだ。
夫はというと浮気症で1年のほとんどは別の女性宅に入り浸っている。
生活費も入れてくれない。
離婚しないのは子供が就職していないので、最後の自立を見届けたらすぐ夫は捨てる予定らしい。

最近酒に酔った夫がリタさんの職場で金の無心に来たところ大暴れして
リタさんは関係者と見なされ解雇(クビ)になったところだった。


「あんなバカ男早く捨てたいんだけどね。
子供が就職するときやっぱりあんな父親でもいた方が良いって言われちゃうんだよ。
生活費も子供の学費も老後の資金も貯めたいしね。

要は地獄の沙汰も金次第ってやつだよ。あっはっはっはっは!」

まだ四十前後というのにリタさんは苦労が多いのか着る物など身なりに無頓着なようだ。

金銭の余裕もないのだろう。
でも不潔な感じはなく、古いものを身につけているが汚れはない。
持ち込んだ調理器具もしっかり手入れされている。
ものを大切に使う人のようだ。


リタさんは肥満とまで言わないが胸とお尻が大きく迫力のある体つきをしている。
リタさんが豪快に笑うと胸とお尻が震えて余計迫力が出る。

その辺にいる男性は一喝で言いくるめてしまいそうなパワーがある。
下品さはない。感性も常識的だ。人情深いのだろう。

「食える時に食っとかないとね!」がリタさんお口癖だ。

セリ先生が言うには昔はもっとおしとやかな人だったそう。
夫や子供の苦労でそうならざるを得なかったみたい。

どの世界も女は大変と思う。男にも男のうんぬんがあるんだろうけど。
これは永遠のテーマね。

皐月の頃は結婚も出産もしてきてないからわからないけど、片親の母の苦労を間近で見てきているので他人事とは思えなかった。



リタさんは3人の出産子育て経験があるので、セリ先生のお世話も頼んでいた。

食事は今まで本家の屋敷で作ったものをデリスが運んでいたが、
リリアの離れ屋敷にも簡単なキッチンが設置してあるのでそこでまかなっている。

セリ先生にはお腹の子供にも栄養がいくよう
滋養のあるものをバランスよくリタさんに作ってもらう。
私は今まで偏った食事を摂り続けていたので、質素で栄養のあるメニューを頼んでいた。

セリ先生の調子の良い時はリタさん、セリ先生、リリアの3人で食事を取ることもあった。皆良い大人なので、お互いの状況に不用意に踏み込まず、楽しい会となっていた。

この距離感は私リリアにとって非常に心地よかった。

そう言えば、教師を始めて少し余裕が出てくると
同僚の未婚女性集まりたわいのない話を時間気にせず楽しく過ごせた。

あの感覚に似ている。
今思えば、あの頃は上の立場に守られ、しがらみも見えず希望に満ちていた頃だった。

今は、皆それぞれ人生の随所で傷を負いながらそれでも前を見ようとしている者たちだ。
これはこれで良い。
リリアにならず、皐月のままでいたらこんな時間を過ごすことができただろうか。

あまり、皐月の頃の思い出は出さないほうがいい気がするわね。
今は、リリアとして精一杯生きよう。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。 女神『はい、あなた、転生ね』 雪『へっ?』 これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。 雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』 無事に完結しました! 続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。 よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ
恋愛
 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。  喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。  そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。  その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。  閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。  でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。  家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。  その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。    まずは亡くなったはずの旦那様との話から。      ご都合主義です。  設定は緩いです。  誤字脱字申し訳ありません。  主人公の名前を途中から間違えていました。  アメリアです。すみません。    

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。 毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?

雨宮羽那
恋愛
 元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。 ◇◇◇◇  名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。  自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。    運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!  なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!? ◇◇◇◇ お気に入り登録、エールありがとうございます♡ ※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。 ※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。 ※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))

ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます

五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。 ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。 ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。 竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。 *魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。 *お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。 *本編は完結しています。  番外編は不定期になります。  次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

有能女官の赴任先は辺境伯領

たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!! お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。 皆様、お気に入り登録ありがとうございました。 現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。 辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26) ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。 そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。 そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。   だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。 仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!? そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく…… ※お待たせしました。 ※他サイト様にも掲載中

処理中です...