疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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新たな仲間 2

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あたしはリタ。

出来損ないの亭主がいる。なんであんな男と結婚してしまったかって?

自分でも分かんないね。私は元々女なのに魔力が強かった。
男だったら家族からも社会からも重宝されただろう。
でも、あたしは女だ。
両親はあたしにいつも同情してくれた。

「リタ、あなたが不憫だわ。
この魔力を世間が知ってしまうとあなたはもっと生きづらくなる。
貴族なら神聖化されるけど私たちは平民。
平民の男に何をされるかわからない。
ずる賢い器持ちに痛めつけられて無理やり魔力を渡さなければならなくなるかもしれない。リタのことが心配でならないのよ。」と母も父も心配してくれた。

元々おとなしい性格だから誰かと喧嘩することなかった。

でも、魔力を隠さないといけない。特に男は危険と言われ育ってきた。

あれよあれよと結婚できる歳になった。でも相手はいない。
遅く生まれた一人っ子だから、両親も目に見えて老いていた。

結婚するにはまだまだ若かったけど両親が相手見つけてきた。

「リタ、人見知りで魔力の強いあなたに結婚相手を見つけてきたわ。
性格は良く言えばおおらかで何事も気にしない人よ。
あなたの魔力のことに気がつかないかもしれない。
気がついても、あまり知恵が回らないし、その人の家族はもういないの。
あら、説明が毒づいてしまったわ。

結婚していれば、世間から魔力を隠すのに都合がいいのよ。
男たちを欺けるわ。

本当はね、リタのことを認めてくれる素敵な男性を待ちたいわ。
でもお母さんたちは心配なの。お願い。あなたの幸せを祈ってるのリタ。」

母に泣かれた。父は横でうなづいていた。父の目は赤かった。


この両親のもとに産まれて本当によかった。

歳をとっていることもあり、すごく心配性だった。
でもそれは愛情が多かったから。

こんな魔力持ちの女の子なんて厄介なだけ。
でも、器持ちに魔力を売ることもせず私を育ててくれた。
もしかしたらこの魔力が自分や大切な人を守る術になるかもしれないからって。

全部、全部あたしのことを中心に考えてくれた。

だから、あのバカ亭主と結婚した。

馬鹿は一生治らない。期待はしていない。
それにあの亭主に感謝していることがある。
あの馬鹿、割と魔力は持っていたらしい。
子供は三つ子で男を産んだ。みんな頭の出来がいい。
あの馬鹿亭主みたいになりたくなかったのだろう。
反面教師ってやつだ。

セリちゃんが勉強を教えてくれたのが大きかった。
そして3人皆強力な魔力持ちだ。
ただの魔力持ちでも重宝されるが戦場など仕事場が限られる。
賢ければもっと別の分野で活躍できる。貴族に使いっ走りにされるのも少ない。

セリちゃんのおかげで貴族も通うアカデミーに飛び級で皆入学できた。

あの子たちが卒業し就職すればやっとあの馬鹿亭主と別れられる。
ほんと、感謝はしてるんだけどね。



セリちゃんの紹介でこの屋敷のお嬢様とやらのお世話をすることになった。

貴族のお嬢様のお世話なんてできるんだろうか?と思っていた。

今までの仕事は体力を使うことが多かったから。
まあ、この魔力でちょちょいのちょいだけどね。
わざと疲れた顔で帰るのがコツなんだ。
ただ、いつ魔力がバレるかヒヤヒヤしていた。
職場の何人かあたしの魔力の多さに若干気がついているやつも居てた。

さらにあの馬鹿亭主の金の無心だ。
潮時だったし辞めようとしていたところだったわけだ。

このリリアっているお嬢さん、噂通り大きい女の子だった。
歳はうちの息子とあまり変わらない。それより年下だった。

ニキビづらで、悪趣味な服着てこっちに自分から歩いてくる
「リリアと申します。身の回りのことは自分でできます。
リタさんには外部からの支援をお願いします。どうぞ、よろしくお願いします。」

って頭下げた時はびっくりしちゃった。

セリちゃんは青白い顔しているし。

セリちゃんが妊娠しているって聞いてびっくりした。
あの子、彼氏と結婚して幸せにやってると思ってたのに
こんなことになっているなんて。なんで言ってくれなかったのさ。

息子たちの恩もあるし、あの子はあたしの妹みたいなもんなのにね。


 リリアお嬢ちゃんは初めてあたしにお使いを頼んだものが、
動きやすい服と靴ってさ。面白い子だね。

しばらくして3人仲良くなった。呼び方も自然にリリちゃんって呼んじゃう。

リリちゃんも笑っている。どうぞ、好きに呼んでくださいって。
あたしには敬語で話すんだよね。
でも、可愛いんだ。娘がいたらあんな感じなのかな。リリちゃんが笑うとなんだかすごく嬉しくなる。ずっと笑っててほしいって気持ちになるんだよね。

でも、リリちゃん時々すごく大人っぽい表情で静かに笑ってるんだ。

あの歳であんな笑い方する子いるのかね。
まるで、体がボロボロになるまで一つのことをやり切った大人の顔つきなんだよね。
あの地区の修道院に入るのが不安なのかと思っていたけど、それとは違うような…。



まあ、あたしが悩んでいてもリリちゃんの利益にはならないしね。
あの子のリクエストに答えてメニューと料理を作るのさ!


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