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聞いてほしいことがあるんだ
しおりを挟む「何の騒ぎだ。私がこの催しの責任者だが、説明してもらおうか。」
ラジオが姿を現した。
「子供にラジオ様をここに呼ぶよう頼んでおいたの。
このタイミングで出てくるっていることはもっと前から見ていたのでしょうね。」リリアはロイに耳打ちする。
「このおじさんが私に因縁つけてきて困っています。
ちゃーんと高い参加費も払って、むずかしーい課題もクリアしたのに約束守ってくれないんですよ。」
わざと今回のイベントの趣旨とは違う商売をしている部分を強調して伝える。
後ろから屋敷の執事とカズも登場する。
「ラジオ様ー。ここは私とカズが収めますー。さあさあ、参加されている皆さんは他にもお店があるのでお楽しみくださいねー。カズー、まずはこの屋台を解体しましょうねー。店主さんはあなたですかー?あちらでお話しききますねー。」
と普段通りの飄々とした対応で場を鎮めてくれた。
「リリア、ロイ、すまない。私が誘致した屋台で変なものが紛れてしまったみたいだ。
この催しの今後の課題が見えた。ありがとう。そしてリリア、君の投球は素晴らしかったよ。」
ラジオはひそひそ声で謝罪した。
「それと、ロイ、女性とのデートでは花を贈るのが基本と伝えたはずだよ。
あそこの屋台に花を配っているからもらっておいで。その後はどうするか分かっているね。」
「わ、分かってるよ。俺たちあんまり目立ちたくないからもうここを出る。
ラジオ、ありがとう。子供たちがすごく良い顔をしている。良い催しだと思う。定期的に開催できたらいいな。」
「ありがとう。僕もすごく楽しい。じゃあ呼ばれているから行くね。」
ラジオは爽やかな笑顔で場を離れていった。
ロイは花の屋台に行き一輪花をもらいに行った。
花屋のおばちゃんがロイに話しかける。
「イケメンのお兄ちゃん。あんたの彼女すごいね。女の子にしては珍しい強気で賢い子だ。
でも、お兄ちゃんもすごいよ。
男は女を馬鹿にしてばかりだけどあんたはあの子を止めなかった。
お兄ちゃん顔だけじゃなくて男しての器もデカくて良い男だよ。他の男もお兄ちゃんを見習って欲しいよ。
これ、彼女に喜んでもらえるといいね。」
とピンクの綺麗なバラを渡してくれた。
屋台の離れでリリアを待たせていたが、リリアはジーナとして修道院を出入りしている子供たちに囲まれていた。
「ジーナ、球投げがすごく上手なのね。びっくりしちゃった。」
「ジーナ、女の子はスカートの下にズボン履いてちゃダメなんだよ。でも、カッコよかった。オレジーナみたいなかっこいい女の子好きになりそうだよ。」
「ジーナ、今日お化粧してすごく可愛い。今日はロイとデートなの?」
何人もの子供たちから質問攻めにされている。みんな太陽の下ですごく良い顔をしている。
「お小遣いは上手く使えたかしら?今日はみんなが勉強してお手伝いしているみんなに楽しんで欲しいからラジオ様が開催してくれた催しなの。また良い子にしていれば開催してくれるそうよ。」
「やったー!ねえ、ジーナはロイが好きなの?ラジオ様が好きなの?今日はロイといるじゃない。」
「二人とも大好きよ。」
「でも、ロイといることが多いよね。」
「そうね。ロイはいつも私の側にいてくれているわね。
私はロイがいてくれるから安心して動けるの。
ロイは私を止めたりしないし、いつも私の心配をしてくれるの。素敵な男性よ。」
「お、お待たせ…。」ロイが赤い顔でリリアの元に近づいた。
「あ、ロイだ。ジーナがロイのこと素敵だって。私もロイかっこいいから好きー!」子供たちは無邪気に話す。
「わ、分かった。俺たちは疲れたから先に帰る。じゃあな。行くぞ。」
「ええ。じゃあ、みんな暗くなる前に帰るのよ。また明日修道院でね。」
「リリア、これ花屋で貰った。リリアにって。」
薔薇の花を渡す。棘が処理してあり持ちやすくしている。
「わあ、綺麗。丁度今日は髪の毛を編み込んでいるからお花を髪飾りにできるわ。ありがとう。」
リリアは花を髪に飾った。
花を飾ったリリアは一段と華やかになりロイは素直に綺麗だと思った。
リリアを修道院まで歩いて送るとロイが提案した。
今日一日色々なことがありすぎた。
「なあ、リリア。今日俺と一緒にいて楽しかったか?」
「ええ、もちろん。こんなに楽しかったのは初めてかも知れないわ。
でもロイは気を悪くする事はなかった?あの店員が女が出しゃばるなって言っていたけど、確かに出過ぎたと反省しているの。男性にとったら良い気持ちにはならないわよね。」
「…。そんな事ない。」
「そうだったら良いけど。この世界が女性にとってとても生きづらいと言うことは分かったわ。」リリアは苦笑する。
「なあ、リリア。ちょっと俺の話を聞いてほしい。」
ロイが真剣な表情でリリアを見つめる。
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