疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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新しい出会い 3

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「すまないね。分かっていたのだけど、それもまた一人の人間の宿命なのかと思い、私は君を助けなかった。

ここで生活していると、自然には勝てない。どんなに魔力があってもあらがえない力を見せつけられる。
妻の病のように。」

「いいえ。私の未熟さが招いた部分もあります。おじいさまが責任を感じないでください。」

「ありがとう。しかし、リリアはまだリリアではないのかな?」

「??何のことです?」

「何となく。その精霊のこの態度や距離感を見ていると、君に関心はあるようだがマリアの時のようにスキンシップを取りに行っていないから。妖精は何だか警戒しているね。」

「そ、そう、そうかもしれません。」

「まあ、君の好きな道を生きなさい。それに素晴らしい信頼できる仲間もいるようだし。安心したよ。」

おじいさまはロイとダンを見ている。

「孫のリリアがお世話になっています。私は直接この子の助けにはなりません。どうか、リリアを守ってあげて下さい。」
おじいさまは二人に頭を下げる。

「お、俺は何も出来ていません。それに、こんな地があることも知らなくて…。
全然リリアさんの力になれていないけど、頑張ります。」ロイは力強く答えた。

ダンは「はあ。」とした返事しか、しなかった。

リリアの精霊がダンの肩に乗っかってきて重かった。

「二人とも、精霊に認められているので本当に安心だ。」おじいさまは嬉しそうに笑う。

「あ、あの、おじいさま…。失礼なことをお聞きしますが…。おじいさまの手の甲にある蔦の模様の緑のあざは魔契約の印ですか?それとも魔力をねじ込んでいるのですか?」リリアは心配そうに聞いた。

「ああ、これか。はははははは。初めて見るか。これは精霊の主人(あるじ)になった印だよ。
マリアにもあったはずだ。確か胸元だったかな?」

(そういえば、屋敷にあるお母様の想像画のドレスは全て胸元が隠れていたわ。お父様とお兄様は知っていたのかしら?)

「魔契約や無理な魔力注入のあざをよく知っているね。あんな物騒なもの精霊が見たら驚くからね。
物によっては精霊は魔力を軽減させる作用がある。一部の人間には精霊の存在は邪魔なんだ。」

この話を聞いてリリア、ロイ、ダンは真っ黒になったマーガレットが頭に浮かんだ。

「おじいさま、この薬草を早く必要としている人がいるのです。どうやったら成長させることができるのでしょうか?」

「ああ、この薬草はね、精霊の協力がないと最後まで成長できないんだ。ほら、この子なら成長させられる。」
ダンの肩に乗っかっている精霊を見ると目を逸らされた。

「私、この子の主人(あるじ)じゃないです。どうすれば…。」

「まあ、主人じゃなくても協力してくれることもある。何せ気まぐれだからね。」おじいさまは苦笑している。

「どうだい?リリアは主人(あるじ)じゃないけど、君はリリア達について行くかい?」

おじいさまが精霊に聞いている。

精霊はダンとロイとリリアをじっと見て考え込んだ後ブスッとした表情で頷いた。

「じゃあ決まりだ。良かったねリリア。」

「おじいさま。ありがとうございます。私、頑張って町の子供達が幸せになれるよう力を尽くします。」

「ああ。マリアが生きていたら喜んだだろうね。さあ、今日はどうする?泊まって行くかい?」

「いいえ。すぐ帰ります。夜道ですが、早く帰って助けないといけない人がいるのです。
ダンさん、ロイ、今から修道院に帰るでいい?」

「ああ。」「もちろんだよ、リリア。」二人は返事をする。


おじいさまに別れを告げて、リリア一行は修道院に戻るため、来た道を戻った。
後ろから精霊が飛んで後をついていった。

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