疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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試合です 2

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「さあ、みんなが待っているよ。チームに分かれてゲーム開始だ!」ラジオが嬉しそうに言い放った。


チーム編成はラジオが予め考えていた。
私リリアは子供たちとカズがいるチーム
ロイは子供たち、セリ先生の夫ジルさんとラジオ様の執事がチームに入っていた。


「リリちゃん、何かあったら助けるからね。」リタさんがすぐ応援に入ってくれるそうだ。
ラジオ様は審判として試合を見てイベントの方法を考えるらしい。

前半は、リリアやカズの活躍もあり、何とか相手チームが波に乗らないよう抑えていた。

子供たちが打つときはピッチャーは甘めの打ちやすい球を投げたり、子供用のハンデをルールの中に組み入れていた。
大人勢はみんな子供たちを中心に試合を運んでくれていた。

ただ、相手は子供だ。
少しずつバテてくる。
「はあ、はあ、セリ先生、疲れてきちゃった。リタさんのスコーンまだ?」と何人かが言いはじめてきた。

「リリア様、ラジオ様、子供たちは正式なルールで試合となると後5回戦となります。きっともたないと思うのですが、どうしましょう?」セリ先生が小声でリリアとラジオに聞きにきた。

「そうだねえ。じゃあ、子供の部はここで終わろうか。セリ先生、赤ちゃんと一緒に子供たちを修道院に帰してくれる?リタさんのスコーンも準備しているからみんなを労ってあげてください。」
ラジオがふんわり笑いながらセリ先生に頼む。
最近のラジオは自信がついたのか、いわゆるハンサム顔になった。
このように笑顔で話しかけると大抵の女性はキラキラ紳士スマイルに動揺してしまう。

「は、はい。わかりました。では、リリア様。私はお先に失礼します。」
セリ先生も不意打ちでスマイルを出されたので一瞬動揺してしまった。

(ジルが見ていなくて良かった。ラジオ様はこれまで影の薄い貴族様と聞いていたけど、今社交界に出れば確実にオモテになるはずだわ。あの物腰は貴族特有だけど、皆のことを尊重してくれる理想の当主と思うわ。貴族で器があるのに魔力を入れなかったのはある意味正解だったのかもしれないわね。人格に更に磨きがかかってる人だわ。)

セリ先生が子供たちを修道院に誘導し、広場は大人とカズだけになった。


子供たちの試合を何の気なしに見ていた人相の悪そうな男連中が名乗りをあげた。

「なあ、ラジオ様よ。俺らも混ぜてくれねえか?マイズボールだったら俺もガキの頃やったことあるんだ。ちょっとばかし自信あるんだぜ。」

「貴族さんよ、おいらもルールは知ってるぞ。昔やりたかったけど誰も相手してくれなかったから出来なかったんだ。ちょっとやらせてくれよ。今なら出来そうだしよ。」

「ロイにできるんならおれにもできるぞ!」

「変なことしねえから。審判がおかしいって言ったらすぐ退場するしよ!やらせてくれよ!」

と大勢言い始めた。



ラジオは顎に手を当てて考えた。
「ふむ。どうしようかな…。リリア、君はどう思う?」小さな声で聞いてきた。

「皆大人ですし…自己責任でやってもらってもいいのではないですか?スポーツマンシップに基づいてやるを条件に、というか反則・ズルは罰金くらいにすれば皆安全に試合してくれると思いますよ。」

「…。君は貴族なのに市民の動かし方がよく分かるんだね。なるほど。ではそうしよう。危険行為は罰金だ。それでいいね!」



「おう!さあやろうぜ!オレピッチャーやるよ!」

「オレこの短髪美人のお姉ちゃんのチームに行く!何かあったらオレが助けてやるからな!」

「はははは。頼もしいですね。」
リリアは困惑顔になり、ロイはジロリと睨んでいる。

「おっと、この可愛いお嬢さんのチームにはもれなくあたしっていう美人がついてくるよ!覚悟しな!嬉しいだろ!」
リタさんが体を揺らしリリアを守る。

「おばさん、大丈夫かよ!?」と笑いが起こっていた。

前半子供たちのチーム編成は変わらず、人相の悪い男連中を均等に補充し、試合を再開した。

初めはお遊び程度に動いていたが、徐々に真剣になってくる。

すると、力みすぎてどうしても魔力を出してしまうものが出てきた。


「違うんだ!オレムキになると魔力が出てしまうんだよ!これで罰金は勘弁してくれ!」


と言った声が徐々に多くなってきた。

同じタイミングでカズが疲労困憊でゲームを降りたいと申し出があった。

そこで、リタさんがラジオ様に提案する。

「ねえ、ラジオ様ここにいる連中はカズ以外魔力持ちだ。マイズボールの道具はもともと魔力持ちが遊べるように加工しているから、どうだろう?魔力ありで試合っていうのはダメですか?」

リタさんがラジオ様に嬉しそうに話すので、いつもふんわり笑っているラジオ様も驚きの表情になる。

「リタさん、女性が魔力ありで試合に参加して大丈夫ですか?」

「ああ、あたしもこの子も怖かったら声を上げるよ。嬉しいんだよ。このチームに入れてもらってさ。楽しくて仕方がない。今まで息子たちがやっているのを見るだけだったんだ。世間の目があるからね。でも今日は存分にできる!頼みますよ!ラジオ様!」

「おう!オレらルールは破らねえ!ちょっと野蛮だったらラジオ様止めてくれ!魔力ありでやってみたいぜ!」


ラジオは執事の方を見ると、うんうんとうなずいている。やってOKというサインだ。


「…。分かった。絶対危険な試合にならないよう、必ずルールを守ってくださいね。」

「「「やったーーー!」」」と皆ガッツポーズを作っている。

「ジルのおっさん、今日は休暇届を出しておいてくれよ。仕事の範疇を超えそうだ。」ロイがジルに伝えておく。

「もちろんだ。オレだってこんなこと滅多にないから嬉しいよ。この地区で魔力ありのマイズボールができるなんて。」




試合が再開した。

皆それぞれの魔力を駆使して動く。

あるものは水魔法で玉の飛距離を伸ばし、あるものはバットを石に変え通常よりも破壊力を増幅させている。

風を操り瞬足になったり、火で投球を燃やし打ちにくくする者もいた。


リタさんも負けていない。

火のボールが来ても雷で打ち返す荒技をやってのけた。

「おれの自慢の火魔法があんなことに…。」と目が点になる男や

「す、すげー魔力…。男以上だ…。」とリタさんのファンになる声もあった。


同点で最終試合まで持ち込んだ。

ロイが守備、ピッチャーがラジオの執事で、バッターがリリアだった。

「リリちゃん、あのラジオ様の執事気をつけな。いつものほほんとして食えない奴だけど何処か不気味なんだ。」
いつも豪快なリタさんだが、神妙な顔つきでヒソヒソとリリアに耳打ちする。


「外見や表面的な振る舞いに惑わされてはいけないですね。彼が優秀なのは存じています。
今日は何かと挑戦的な態度が多いですからね。気を引き締めます。」
リリアは防護アイテムをセットしバットを持った。

「アルバ家のお嬢様とこのような勝負ができるなんて嬉しゅうございますー。アルバ家の、いえ、あなたのお母様の出身地イアン家の魔力いかほどか少し試させていただきますー。」

物騒なことを言ってるが、飄々としているので周囲は何を話しているかわからない。


「あまり大勢の前で魔法を使うのは好きではないのですがー。こんな機会滅多とありませんからねー。」

(何をしてくるんでしょう?執事さん…。)リリアはバットをギュッと握って構えた。

途端に空気が重々しくなる。
重い。すごい重圧感…。
ラジオの執事が普段飄々とした態度とは打って変わって真剣な眼差しに変わり、リリアを見ている。

(なんだか空気がビリビリしているわ。この感じ。少し怖いような何がくるかわからない感じ…。)

周りの男たちもロイもその空気感を感じ取り、皆無言になっていた。




「ああ、まだバッターの構えを解きませんか。流石ですね。この重圧に耐えられるなんて。この距離から投げるのは初めてです。いざとなれば逃げてくださいね。」

ラジオの執事から球が投げられた。

重力を操れるのだろうか、球ではなくもっと大きな物体に見えた。
ボールは、絶対当たってはいけないような何かに変化し空気を裂いてリリアに近づいてくる。


(落ち着け私。球筋は見極めている。私もバットに魔力を流し込むわ。怖がってはダメ。あの魔力を入れ込んだ球は反発して打ち返したら全身骨折でも済まないわ。
…。ボールを一度受け入れてから、バットで投げ返す気持ちで行かなきゃ。さあ、やってやるわよ!)


リリアの目つきも変わった。凛々しいというより殺気に近い空気だ。

全員がハラハラと見守る。ラジオは試合を止めるべきかどうか判断する前にリリアがバットから出た魔力で投球を包み込む。しかし球の速度はほぼ変わらずリリアに近づく。
(ここからよ!)
リリアは重心を低くとり球をバットに当てたかと思うと、ハンマー投げのように体を回転させ遠心力を使って打ち返した。いや、バットで打ち投げた。

打ち投げられた球は広場をさらに超えていく。
誰かに当たると危険なのでロイが慌てて自分の魔力を出し、マイズボールの球に当て空中で粉々にした。

「なあ、今何が起こった?あの可愛い子が恐ろしい魔術打ち返したよな。オレだったら腕がもぎ取れてるんじゃないか?」
「み、見た。幻じゃないぜ。」



「これってバッティングとして成り立つのかしら?体が一回転しちゃった…。反則?」リリアはラジオの方を見た。

「魔力を打ち返すならフォームは何でもいいのがこのゲームの醍醐味なんだ。すごいものを見せてもらったよ。」ラジオが驚きながら判定を伝える。

「じゃあ良かったわ。ということはホームランだから、やった!リタさん私たちのチームが勝ったのよね!!」

「あ、ああ。そうだね…。で、でも…。ちょっとあんた!ラジオ様の執事だろ!女の子相手になんて球投げるんだ!いっつもヘラヘラしているけど、あんた一体何考えてるんだい!」

「あー、すみませんー。ついー素敵な相手が見つかったので本気出しちゃいましたーははっはー。」
執事は普段もモードに戻っていた。

「まあ、まあ、リタさん。魔力ありでゲームをするなら男も女も関係ないですよ。加減なしで私は逆に嬉しかったですよ。」

「リリちゃん、あんたって子は。」

「いいかい!あんたたち!女を舐めんじゃないよ!」リタさんが男衆の方を振り返り言う。

「おおーーー!この地区はレディダークといい、女がつえーな。」

「あのお嬢ちゃんとリタっておばさんもいいとこ勝負じゃねえか?」

「ひょー。すげえもん見ちゃったぜ。」と男どもが言いたい放題言っていた。




「みなさんも、すばらしいプレイでした!みんなと思いっきり体を動かしてすっごく楽しかったです!本当にありがとう!」
リリアが16歳のキラキラした笑顔を見せていた。

男どもがその笑顔を見てしまい、リリアの可愛さに気がついてしまった。

「そ、そうか。お嬢ちゃん、髪の毛は男みたいだけど、めちゃくちゃ可愛いな。えっとリリちゃんか?ん?ジーナって言ったか?何でもいいや。今から俺と飯でも行かねえか?」

「おい!俺が誘うんだよ!なあお嬢さん。俺の家に来いよ。可愛い犬もいるぜ。」

「お前の家犬なんて居ねえだろ!豚飼ってるくせに嘘つくな!なあ、俺の家の方がいいぜ!」

と皆がリリアを囲みはじめた。

ロイが焦ってリリアのもとに行く。

「気軽に俺のリリアに触んな!」と牽制する。

「ちょっと、ロイ!私の名前!」
「あっ!しまった!」

「名前なんて何でもいいよ!なんだ?ロイの女なのか?」次はロイが取り囲まれ睨まれる。

「え?そ、それは、俺はそうであってほしくて…。」
ロイが赤面しながらしどろもどろになった。
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