5 / 304
第1章 暗い闇と蒼い薔薇
お屋敷事情 1
しおりを挟む
馬車に揺られること数十分。
おそらく1時間は経っていないと思うのだが、車や電車とは違い、馬車となると時間感覚がイマイチはっきりしない。
だいたい夢の中というのは時間の流れもおかしなものだ。
ものすごく時間が経過しているはずなのに、起きたら1時間くらいしか経っていないなんてことがザラにある。
だから、本気では気にしていなかった。
馬車の乗り心地があまり良くないとわかったため、止まってくれたのが嬉しい。
ドアが開かれたので、頭を下げつつ、外に出る。
(うっわ! すんごい豪邸……お屋敷? いかにもお貴族様風味……)
馬車は、いわゆる日本で言うところの「玄関」にあたる場所の前につけられていた。
が、結奈の記憶にある「玄関」とは、まったく違う。
これを「玄関」と称していいものなのか。
さりとて、ほかにどう表現すればいいかもわからない。
とにかく大きい、なにもかもが大きい。
もちろん結奈の住んでいたマンションも大きいと言えば大きいけれど。
そういった雰囲気とは決定的に違うのだ。
まさに「お城」というにふさわしい。
その「玄関」扉の前に、男性と女性が1人ずつ立っている。
お出迎えされているのだろうとの予測くらいはついた。
設定上の父親は、どうやら「偉い人」だったらしい。
(たぶん貴族っていってもピンキリだよね。贅沢したいって思ったことないはずだけど金持ち願望とかあったのかなぁ)
貧乏貴族ではなくゴージャス貴族な設定になっているということは、内心、そんなふうに思っていたのかもしれないと思う。
少し自分にがっかりだ。
母親は専業主婦で、父親はしがない町工場の工場長。
中流家庭ではあったけれど、けして裕福とは言えなかった。
それでも結奈は両親を尊敬していたし、恥ずかしいなんて思っていなかったのだ。
携帯電話の新機種が出るたびに買い替えている同級生をうらやましく思ったことがないとは言えない。
だからといって、当時の生活に不満はなかったはずなのに。
小さく溜め息をつき、自分へのがっかり感を振りはらう。
ともあれ目覚めるまでは夢の中の設定上の人物でいなければならないのだ。
結奈は、とぼとぼと2人の元に向かった。
「お帰りなさいませ、姫さま」
2人に頭を下げられたことよりも。
(ひ、姫さま…ッ?! ひ、ひひ、ひ……)
カチーンと固まる。
当然だが、生まれてこのかた、そんな呼ばれかたをしたことはない。
呼ばれたいとも思わない。
いや、逆に呼ばれたくない。
そんな柄ではないというか、そぐわないというか。
「あ……はは……た、ただいまぁ……」
笑顔が引きつるどころか、完全なる半笑い。
2人が顔を上げ、結奈に視線がそそがれる。
とたん、ザッと血の気が引いた。
結奈は真面目な性格をしている。
誰もいない深夜ですら赤信号を守り、どうしてもという時以外は嘘をつくことも好まない。
周囲から「お堅い」なんぞと言われても性格なのだからしかたがなかった。
(どうしよ……私、この人たちの名前わかんないよ! あっちは私のこと知ってるよね。そりゃ知ってるよ。ここンちの子設定だもん、私!)
街中で「久しぶり」と声をかけてきた相手の名前が思い出せない。
それに似た焦りと罪悪感が襲ってくる。
元々、知り合いだったのなら、記憶の端っこから引っ張り出せる可能性もあるだろうが、今回に限っては絶望的だ。
夢設定のバックグラウンドなんて知る由もない。
名前を呼ばずに、しのぎきることはできるだろうか。
考える結奈に、男性側が声をかけてきた。
「姫さま、どうぞ中にお入りください」
結奈は、あれ?と思う。
黒いスーツ、というより背広というほうが似合う服装。
銀色を濃くしたような髪の色、瞳は髪色を暗くした色に見えるが黒縁眼鏡の奥にあるせいで、そう見えるだけかもしれない。
身長162センチの結奈より20センチは背が高い。
おそらく執事という役どころ。
洋画などで見たことのある執事的な雰囲気を醸し出している。
しかし、結奈が「あれ?」と思ったのは、そんなことではない。
(な、なんか冷たい……口調が冷たい……視線もトゲトゲしてる気が……)
王宮でのアウェイ感再び。
この屋敷は自分の「ウチ」のはずであり、目の前の2人はいわば身内。
にもかかわらず、漂っているのは寒々しい空気。
そういえばと思い返せば、御者の男性も終始、無言だった。
(あ、あれえ……? 私、もしかして嫌われてる、とか……?)
父親設定の男性が優しかったので「ホーム」に戻れば、アウェイ感などないものと思っていたのは間違いだったようだ。
身内にいじめられている可哀想な姫君とでもいう設定なのだろうか。
恐る恐る足を踏み出しながら、女性にチラっと視線を向けてみる。
黒いロングのワンピースに白いエプロン。
テレビで見たことのあるメイド服に似ているが、少しシックな感じ。
赤味がかった柔らかそうな髪は、後ろで引っ詰めているのだろう。
気まずいながらも視線を合わせてみた。
すぐに後悔した。
(氷だ! 氷の瞳だ! 白い目どころじゃないじゃん! 確実に嫌われてるじゃん! うわぁ、嫌だぁ……変な選択したら、あの殺人鬼が来て殺される流れになるんじゃないの、これ……)
大きく開け放たれた扉から、中に入る足取りが重い。
せっかく清々しい目覚めが約束されたと、ひと息ついていたところだ。
こんなどんでん返しは不必要。
映画や小説ならともかく、夢とはいえ現実感ありまくりな世界では、とても楽しむ気にはなれなかった。
「お帰りなさいませ、姫さま」
カチーンと、また体が固まる。
入ったとたんにかけられた声。
視界には、十人以上の男女の姿があった。
この屋敷の広さからすれば少人数なのかもしれない。
だが、結奈からすると、こんなに大勢から出迎えを受けたこともなく、ましてや「姫さま」と呼ばれたこともないのだ。
(マジ勘弁して……姫さま呼びやめて……ツラいしイタいし……)
現実世界でメイド喫茶なるものがあるのは知っている。
が、テレビで見たことがあるだけで行ったことはなかった。
サービス業は客を選べないから大変そうだなと思ったのを覚えている。
(あの有名な……お帰りなさいませ、ご主人様、的な……あれなのか……そうなのか)
気晴らしに遊びに行ったのであれば、キャッキャできたかもしれない。
メイド喫茶にはなんの罪もない。
わかっていても、自分が今まさに「本物」に囲まれているとなると話は別だ。
ああいうものは一時的に日常から離れられるから楽しいのであって、これが日常なのだとわかる世界ではちっとも楽しくなかった。
並んでいる人たちに、なんと声をかけていいものやら。
さっき「ただいま」と言った時の、執事らしき男性の反応も思い出す。
あんなブリザードを全員から吹きつけられたら、さすがに凍え死ぬ。
それに、すでにその予兆があった。
そこはかとなく冷たい空気が結奈にまとわりついている。
(どんだけ嫌われてんだよぅ……なにかしたからなのか、単にそういう設定なのかもわかんないしさあ! こんなの、やりようないじゃん!)
結奈はゲームも得意なほうではない。
ロールプレイングゲームをやってみたことはあるが、ダンジョンに行きつけずにやめてしまった。
町の住人の頼みを聞き、お礼にもらったアイテムを他の住人に渡し、といった具合に、いくつかのイベントをこなす必要があったのだと、後から人に聞いたものの続ける気にはならなかったのだ。
(てゆーか長過ぎだわ、この夢! ロングストーリーも、はなはだしいわ!)
いつになったら自分は目覚めるのか。
いっそ殺されて跳ね起きるほうがマシなのではなかろうか。
延々と続く夢に、うんざりしてくる。
いい夢なら起きたくないところだが、どこに行ってもアウェイな上に「姫さま」呼ばわりされる夢なんて疲れるだけだ。
「姫さま」
冷たい声が心に痛い。
さっきの執事然とした男性に、渋々、顔を向けてみた。
(ほら! ほらほらほら! やっぱりブリザードだよ! 凍るってば!)
パキパキパキと、足元から凍りつきそうなほど冷たい視線に、すかさず目をそらせる。
メデューサは、その姿を見た者を石に変えるというけれど。
「これから、いかがなさいますか?」
やはりとてつもなく冷たい声に、結奈は思う。
冬に有名な氷像祭りに自分を出展する気か、と。
おそらく1時間は経っていないと思うのだが、車や電車とは違い、馬車となると時間感覚がイマイチはっきりしない。
だいたい夢の中というのは時間の流れもおかしなものだ。
ものすごく時間が経過しているはずなのに、起きたら1時間くらいしか経っていないなんてことがザラにある。
だから、本気では気にしていなかった。
馬車の乗り心地があまり良くないとわかったため、止まってくれたのが嬉しい。
ドアが開かれたので、頭を下げつつ、外に出る。
(うっわ! すんごい豪邸……お屋敷? いかにもお貴族様風味……)
馬車は、いわゆる日本で言うところの「玄関」にあたる場所の前につけられていた。
が、結奈の記憶にある「玄関」とは、まったく違う。
これを「玄関」と称していいものなのか。
さりとて、ほかにどう表現すればいいかもわからない。
とにかく大きい、なにもかもが大きい。
もちろん結奈の住んでいたマンションも大きいと言えば大きいけれど。
そういった雰囲気とは決定的に違うのだ。
まさに「お城」というにふさわしい。
その「玄関」扉の前に、男性と女性が1人ずつ立っている。
お出迎えされているのだろうとの予測くらいはついた。
設定上の父親は、どうやら「偉い人」だったらしい。
(たぶん貴族っていってもピンキリだよね。贅沢したいって思ったことないはずだけど金持ち願望とかあったのかなぁ)
貧乏貴族ではなくゴージャス貴族な設定になっているということは、内心、そんなふうに思っていたのかもしれないと思う。
少し自分にがっかりだ。
母親は専業主婦で、父親はしがない町工場の工場長。
中流家庭ではあったけれど、けして裕福とは言えなかった。
それでも結奈は両親を尊敬していたし、恥ずかしいなんて思っていなかったのだ。
携帯電話の新機種が出るたびに買い替えている同級生をうらやましく思ったことがないとは言えない。
だからといって、当時の生活に不満はなかったはずなのに。
小さく溜め息をつき、自分へのがっかり感を振りはらう。
ともあれ目覚めるまでは夢の中の設定上の人物でいなければならないのだ。
結奈は、とぼとぼと2人の元に向かった。
「お帰りなさいませ、姫さま」
2人に頭を下げられたことよりも。
(ひ、姫さま…ッ?! ひ、ひひ、ひ……)
カチーンと固まる。
当然だが、生まれてこのかた、そんな呼ばれかたをしたことはない。
呼ばれたいとも思わない。
いや、逆に呼ばれたくない。
そんな柄ではないというか、そぐわないというか。
「あ……はは……た、ただいまぁ……」
笑顔が引きつるどころか、完全なる半笑い。
2人が顔を上げ、結奈に視線がそそがれる。
とたん、ザッと血の気が引いた。
結奈は真面目な性格をしている。
誰もいない深夜ですら赤信号を守り、どうしてもという時以外は嘘をつくことも好まない。
周囲から「お堅い」なんぞと言われても性格なのだからしかたがなかった。
(どうしよ……私、この人たちの名前わかんないよ! あっちは私のこと知ってるよね。そりゃ知ってるよ。ここンちの子設定だもん、私!)
街中で「久しぶり」と声をかけてきた相手の名前が思い出せない。
それに似た焦りと罪悪感が襲ってくる。
元々、知り合いだったのなら、記憶の端っこから引っ張り出せる可能性もあるだろうが、今回に限っては絶望的だ。
夢設定のバックグラウンドなんて知る由もない。
名前を呼ばずに、しのぎきることはできるだろうか。
考える結奈に、男性側が声をかけてきた。
「姫さま、どうぞ中にお入りください」
結奈は、あれ?と思う。
黒いスーツ、というより背広というほうが似合う服装。
銀色を濃くしたような髪の色、瞳は髪色を暗くした色に見えるが黒縁眼鏡の奥にあるせいで、そう見えるだけかもしれない。
身長162センチの結奈より20センチは背が高い。
おそらく執事という役どころ。
洋画などで見たことのある執事的な雰囲気を醸し出している。
しかし、結奈が「あれ?」と思ったのは、そんなことではない。
(な、なんか冷たい……口調が冷たい……視線もトゲトゲしてる気が……)
王宮でのアウェイ感再び。
この屋敷は自分の「ウチ」のはずであり、目の前の2人はいわば身内。
にもかかわらず、漂っているのは寒々しい空気。
そういえばと思い返せば、御者の男性も終始、無言だった。
(あ、あれえ……? 私、もしかして嫌われてる、とか……?)
父親設定の男性が優しかったので「ホーム」に戻れば、アウェイ感などないものと思っていたのは間違いだったようだ。
身内にいじめられている可哀想な姫君とでもいう設定なのだろうか。
恐る恐る足を踏み出しながら、女性にチラっと視線を向けてみる。
黒いロングのワンピースに白いエプロン。
テレビで見たことのあるメイド服に似ているが、少しシックな感じ。
赤味がかった柔らかそうな髪は、後ろで引っ詰めているのだろう。
気まずいながらも視線を合わせてみた。
すぐに後悔した。
(氷だ! 氷の瞳だ! 白い目どころじゃないじゃん! 確実に嫌われてるじゃん! うわぁ、嫌だぁ……変な選択したら、あの殺人鬼が来て殺される流れになるんじゃないの、これ……)
大きく開け放たれた扉から、中に入る足取りが重い。
せっかく清々しい目覚めが約束されたと、ひと息ついていたところだ。
こんなどんでん返しは不必要。
映画や小説ならともかく、夢とはいえ現実感ありまくりな世界では、とても楽しむ気にはなれなかった。
「お帰りなさいませ、姫さま」
カチーンと、また体が固まる。
入ったとたんにかけられた声。
視界には、十人以上の男女の姿があった。
この屋敷の広さからすれば少人数なのかもしれない。
だが、結奈からすると、こんなに大勢から出迎えを受けたこともなく、ましてや「姫さま」と呼ばれたこともないのだ。
(マジ勘弁して……姫さま呼びやめて……ツラいしイタいし……)
現実世界でメイド喫茶なるものがあるのは知っている。
が、テレビで見たことがあるだけで行ったことはなかった。
サービス業は客を選べないから大変そうだなと思ったのを覚えている。
(あの有名な……お帰りなさいませ、ご主人様、的な……あれなのか……そうなのか)
気晴らしに遊びに行ったのであれば、キャッキャできたかもしれない。
メイド喫茶にはなんの罪もない。
わかっていても、自分が今まさに「本物」に囲まれているとなると話は別だ。
ああいうものは一時的に日常から離れられるから楽しいのであって、これが日常なのだとわかる世界ではちっとも楽しくなかった。
並んでいる人たちに、なんと声をかけていいものやら。
さっき「ただいま」と言った時の、執事らしき男性の反応も思い出す。
あんなブリザードを全員から吹きつけられたら、さすがに凍え死ぬ。
それに、すでにその予兆があった。
そこはかとなく冷たい空気が結奈にまとわりついている。
(どんだけ嫌われてんだよぅ……なにかしたからなのか、単にそういう設定なのかもわかんないしさあ! こんなの、やりようないじゃん!)
結奈はゲームも得意なほうではない。
ロールプレイングゲームをやってみたことはあるが、ダンジョンに行きつけずにやめてしまった。
町の住人の頼みを聞き、お礼にもらったアイテムを他の住人に渡し、といった具合に、いくつかのイベントをこなす必要があったのだと、後から人に聞いたものの続ける気にはならなかったのだ。
(てゆーか長過ぎだわ、この夢! ロングストーリーも、はなはだしいわ!)
いつになったら自分は目覚めるのか。
いっそ殺されて跳ね起きるほうがマシなのではなかろうか。
延々と続く夢に、うんざりしてくる。
いい夢なら起きたくないところだが、どこに行ってもアウェイな上に「姫さま」呼ばわりされる夢なんて疲れるだけだ。
「姫さま」
冷たい声が心に痛い。
さっきの執事然とした男性に、渋々、顔を向けてみた。
(ほら! ほらほらほら! やっぱりブリザードだよ! 凍るってば!)
パキパキパキと、足元から凍りつきそうなほど冷たい視線に、すかさず目をそらせる。
メデューサは、その姿を見た者を石に変えるというけれど。
「これから、いかがなさいますか?」
やはりとてつもなく冷たい声に、結奈は思う。
冬に有名な氷像祭りに自分を出展する気か、と。
15
あなたにおすすめの小説
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。
【完結】恋につける薬は、なし
ちよのまつこ
恋愛
異世界の田舎の村に転移して五年、十八歳のエマは王都へ行くことに。
着いた王都は春の大祭前、庶民も参加できる城の催しでの出来事がきっかけで出会った青年貴族にエマはいきなり嫌悪を向けられ…
絶望?いえいえ、余裕です! 10年にも及ぶ婚約を解消されても化物令嬢はモフモフに夢中ですので
ハートリオ
恋愛
伯爵令嬢ステラは6才の時に隣国の公爵令息ディングに見初められて婚約し、10才から婚約者ディングの公爵邸の別邸で暮らしていた。
しかし、ステラを呼び寄せてすぐにディングは婚約を後悔し、ステラを放置する事となる。
異様な姿で異臭を放つ『化物令嬢』となったステラを嫌った為だ。
異国の公爵邸の別邸で一人放置される事となった10才の少女ステラだが。
公爵邸別邸は森の中にあり、その森には白いモフモフがいたので。
『ツン』だけど優しい白クマさんがいたので耐えられた。
更にある事件をきっかけに自分を取り戻した後は、ディングの執事カロンと共に公爵家の仕事をこなすなどして暮らして来た。
だがステラが16才、王立高等学校卒業一ヶ月前にとうとう婚約解消され、ステラは公爵邸を出て行く。
ステラを厄介払い出来たはずの公爵令息ディングはなぜかモヤモヤする。
モヤモヤの理由が分からないまま、ステラが出て行った後の公爵邸では次々と不具合が起こり始めて――
奇跡的に出会い、優しい時を過ごして愛を育んだ一人と一頭(?)の愛の物語です。
異世界、魔法のある世界です。
色々ゆるゆるです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる