114 / 304
第2章 黒い風と金のいと
お祖父さまと一緒 2
しおりを挟む
レティシアは、1人で休憩室にいる。
ぼ~っとしていた。
(貴族のご令嬢って、基本、ヒマなんだな)
屋敷の改装だとか、連れ去り事件とか。
死にかけたこともあったりして、この世界に来てから、毎日は、かなり慌ただしかった。
最初は、みんなと打ち解けることだけを考えていたし。
その後は、王子様から逃げることばかりになっていたし。
(あと少しで、半年になるのか~)
思うと、あっという間だった気がする。
渦中にいる時には感じなかったが、振り返ると色々なことがあった。
現代日本にいたら驚くようなことだらけだ。
なにしろ、あちらの世界にはない「魔術」が、この世界にはある。
貴族風な社会であっても、あちら側の貴族とは微妙に違ってもいた。
もちろんレティシアは、あちら側の貴族のことも詳しく知っているとは言えない。
歴史や小説、洋画などで知り得た知識しかないので、どこが違うと明確にはできないのだ。
それでも、ここが別の次元の世界だということを、ちょこちょこと感じる。
本を読んでいても、理屈がさっぱり理解できない。
つい最近のことでは、私戦などが、それだ。
2人に解説してもらって、ようやく飲み込めている。
(平和だったんだよなぁ。あっちじゃ、攫われるかもとか、殺されるかもとか、思ったことなかったもんなー)
現代日本では、私戦は認められてはおらず、裁判で決着をつけるのが普通だった。
家同士で喧嘩をするなど、それこそヤのつく職業くらいしか思いつけない。
考えかたは似ているのかもしれないが、レティシアの持つ貴族の印象とは、だいぶかけ離れている。
(でも、ここで生きてくんだから、もっと勉強しないとなー。グレイやサリーがいないと、意味わかんないこと多いけどさ)
以前のレティシアが学んでいたからか、文字の読み書きはできた。
だとしても、意味がわかるかどうかは別だ。
ちょっとしたことが、わからなかったりする。
たとえば「暦」についても、少し前に知ったばかりだった。
現代日本は、常にカレンダーに生活が縛られている。
学校も職場も、平日に休日、祝日があり、それに従って行動していた。
金曜日になれば、週末だなと感じる。
日曜の夜には、明日から新しい週の始まりかと思う。
それを不思議に思ったこともない。
夏休みがあるのも「暑いから」「お盆は風習」以上の理屈を必要とはしていなかった。
(そういうもんだって思ってたよ。習慣ってやつだね)
それが、この世界では異なるのだ。
暦は国によって違うらしいし、ぴったりとカウントされるわけでもない。
だいたいこれぐらい、といったふうに季節が動いていく。
建国記念日すら決まった日がないというのだから驚いてしまう。
(でも、1月から12月まであるってとこは同じだから、おっかしいよなー)
どこでどう帳尻を合わせているのか、一応、1年は1月から12月までと定まっていた。
なのに、1ヶ月が30日とか31日とかではないのだ。
(なんとなく8月になったとか……それでやってけるのが謎過ぎる……)
派遣社員として働いていたレティシアとしては、そんな大雑把で生活が成り立っているのが、信じられない。
1日何時間労働、フルタイムかシフトか、休みは土日か平日か。
とかく、きっちりとした管理は必要だった。
直接的に給与に繋がるため、ぼんやりしていると生活できなくなる。
(こっちの世界は平和ではないけど、のんびりはしてるってことだよね)
屋敷のみんなは、住み込みで働いている。
衣食住は雇い主持ちが常識だった。
雇い主である貴族は領民からの税金で生活を賄っている。
そして、その領民は、貴族によって守られていた。
領地でのモメ事や、別の領地との諍いは、領主がおさめることになっている。
その対価が税なのだ。
(でも、ウチって特殊なんだよなー。領地があるようでないも同然。領民がいないのに、どっからお金が湧いて出てくるんだろ……お父さまのお給料……? 宰相だし、それなりに高給取りってやつなのかな)
ローエルハイド公爵家は、ほかの貴族とは違う。
公爵家自体に、そもそも領地がない。
祖父は領地を持っているが、ほとんどが森で領民はいなかった。
グレイ曰く「ローエルハイドとの縁を結びたがる者が、多過ぎるのですよ」とのこと。
下位貴族を持たないのも同じ理由だ。
そりゃそうだ、と思う。
1人でも領民とすれば、我も我もと集まってくるに違いない。
絶対的な命の保証がされるのだから、当然だろう。
下位貴族の中には、公爵家との繋がりを笠に着る者も出てくるかもしれない。
祖父は偉大に過ぎる。
力を持つというのは、そういうことなのだ。
自らが何もしなくても、厄介事があちらからやってくる。
それを寄せつけないために、あえて公爵家は孤立を選んできた。
(まぁ、お祖父さまにお父さま、お母さまもいるし、みんなだっているしね。全然、寂しくないんだな、これが)
あちらの世界での暮らしでは、いろんな人との繋がりはあったが、毎日が寂しかった。
比べると、こちら世界では寂しいと感じることがない。
夜、眠るのも怖くなかった。
明日は何をしようかとか、マルクのおウチご飯とか、楽しみなことがたくさんある。
(あっちでさ。お父さんとお母さんが生きてたら、未練あっただろうけど……帰ったって1人なんだもん……未練なんて、なーんもない)
あちらにいたら、もっと両親のことを思い出して寂しくなっていたはずだ。
ここにいるから、寂しさも忘れていられる。
あちらの世界で生きていたことをなかったことにはしたくないし、できない。
だから、時々は思い出したりするけれども。
「レティ、いるかい?」
休憩室の扉が開き、祖父が顔を出した。
祖父は、昼食後、森の様子を見に帰っていたのだ。
ぴょんっとソファから立ち上がり、入ってきた祖父に駆け寄る。
すぐに抱き着く。
最近、どんどん遠慮がなくなってきた気はするが、顔を見ると嬉しくなってしまうのだ。
一緒にいる時間が長くなっているせいか、甘え度が上がっている。
「あっちはどうだった?」
「サディアスに入ってから、ワスプが多くなっていたね」
「ワスプ……蜂か~! おっきい奴でしょ?」
「そうだよ。ワスプは蜂蜜も作らず、悪さばかりして困ったものだ」
祖父が、いつものように軽口を叩きながら、肩をすくめた。
仕草のひとつひとつに、見惚れる。
陽気で洒落が利いていて、いかにもジェントル。
気取りがないところも素敵だ。
口調が穏やかで優しいからだろう。
ブルジョア感が、まったくない。
祖父は「貴族気質が染みついている」と言っていたが、そんな雰囲気は感じられなかった。
ちなみにサディアスというのは、現代日本でいう「8月」の呼び名だ。
レティシアは、8月を「葉月」と呼称されていたのと同じ感覚で覚えていた。
現代日本では季節や風習からつけられたものだったが、この国での暦の名は歴代国王の名になっている。
とはいえ、まだ国が成り立つ前からの統治者の名が含まれているらしい。
初代国王のガルベリー1世は、12月の「ホルス」だ。
レティシアがこの世界に来たのが3月のジリル、打ち解けようとしていたのが4月のナサニエル、死にかけて祖父と逃避行したのが5月のケネス、攫われたのが6月のデクスター、屋敷に戻り何事もなかったのは、今のところ7月のランドルだけだった。
この後、9月のエメリー、トラビス、フィランダー、ホルス、年が明けてアリスタ、ブレント、となる。
レティシアの誕生月はジリルの中旬。
3月生まれなのだ。
「今日はグレイがいなくて、サリーも忙しくしているようだね」
「うん。グレイって、やっぱり有能執事なんだなーって思った」
くすくすと祖父が笑う。
胸を、きゅーんとさせながら、レティシアは祖父の顔を見上げていた。
そのレティシアの頭を、祖父がゆるく撫でてくれる。
「どうだろう。私と2人で出かけないかい?」
「行く!」
即答だった。
祖父の「お誘い」を断るなんて考えもしない。
きっと楽しいに決まっているのだから。
「それなら、軽く準備をしてから出発しよう」
「準備?」
「動き易い格好のほうがいいところ、なのだよ」
祖父が、いたずらっぽく片目を閉じてみせた。
(う、ウィンクー!! お祖父さまのウィンク……破壊力、半端ない……)
この感覚を現代日本風に、レティシアは心で表現する。
お祖父さまが素敵過ぎて、ツラい。
ぼ~っとしていた。
(貴族のご令嬢って、基本、ヒマなんだな)
屋敷の改装だとか、連れ去り事件とか。
死にかけたこともあったりして、この世界に来てから、毎日は、かなり慌ただしかった。
最初は、みんなと打ち解けることだけを考えていたし。
その後は、王子様から逃げることばかりになっていたし。
(あと少しで、半年になるのか~)
思うと、あっという間だった気がする。
渦中にいる時には感じなかったが、振り返ると色々なことがあった。
現代日本にいたら驚くようなことだらけだ。
なにしろ、あちらの世界にはない「魔術」が、この世界にはある。
貴族風な社会であっても、あちら側の貴族とは微妙に違ってもいた。
もちろんレティシアは、あちら側の貴族のことも詳しく知っているとは言えない。
歴史や小説、洋画などで知り得た知識しかないので、どこが違うと明確にはできないのだ。
それでも、ここが別の次元の世界だということを、ちょこちょこと感じる。
本を読んでいても、理屈がさっぱり理解できない。
つい最近のことでは、私戦などが、それだ。
2人に解説してもらって、ようやく飲み込めている。
(平和だったんだよなぁ。あっちじゃ、攫われるかもとか、殺されるかもとか、思ったことなかったもんなー)
現代日本では、私戦は認められてはおらず、裁判で決着をつけるのが普通だった。
家同士で喧嘩をするなど、それこそヤのつく職業くらいしか思いつけない。
考えかたは似ているのかもしれないが、レティシアの持つ貴族の印象とは、だいぶかけ離れている。
(でも、ここで生きてくんだから、もっと勉強しないとなー。グレイやサリーがいないと、意味わかんないこと多いけどさ)
以前のレティシアが学んでいたからか、文字の読み書きはできた。
だとしても、意味がわかるかどうかは別だ。
ちょっとしたことが、わからなかったりする。
たとえば「暦」についても、少し前に知ったばかりだった。
現代日本は、常にカレンダーに生活が縛られている。
学校も職場も、平日に休日、祝日があり、それに従って行動していた。
金曜日になれば、週末だなと感じる。
日曜の夜には、明日から新しい週の始まりかと思う。
それを不思議に思ったこともない。
夏休みがあるのも「暑いから」「お盆は風習」以上の理屈を必要とはしていなかった。
(そういうもんだって思ってたよ。習慣ってやつだね)
それが、この世界では異なるのだ。
暦は国によって違うらしいし、ぴったりとカウントされるわけでもない。
だいたいこれぐらい、といったふうに季節が動いていく。
建国記念日すら決まった日がないというのだから驚いてしまう。
(でも、1月から12月まであるってとこは同じだから、おっかしいよなー)
どこでどう帳尻を合わせているのか、一応、1年は1月から12月までと定まっていた。
なのに、1ヶ月が30日とか31日とかではないのだ。
(なんとなく8月になったとか……それでやってけるのが謎過ぎる……)
派遣社員として働いていたレティシアとしては、そんな大雑把で生活が成り立っているのが、信じられない。
1日何時間労働、フルタイムかシフトか、休みは土日か平日か。
とかく、きっちりとした管理は必要だった。
直接的に給与に繋がるため、ぼんやりしていると生活できなくなる。
(こっちの世界は平和ではないけど、のんびりはしてるってことだよね)
屋敷のみんなは、住み込みで働いている。
衣食住は雇い主持ちが常識だった。
雇い主である貴族は領民からの税金で生活を賄っている。
そして、その領民は、貴族によって守られていた。
領地でのモメ事や、別の領地との諍いは、領主がおさめることになっている。
その対価が税なのだ。
(でも、ウチって特殊なんだよなー。領地があるようでないも同然。領民がいないのに、どっからお金が湧いて出てくるんだろ……お父さまのお給料……? 宰相だし、それなりに高給取りってやつなのかな)
ローエルハイド公爵家は、ほかの貴族とは違う。
公爵家自体に、そもそも領地がない。
祖父は領地を持っているが、ほとんどが森で領民はいなかった。
グレイ曰く「ローエルハイドとの縁を結びたがる者が、多過ぎるのですよ」とのこと。
下位貴族を持たないのも同じ理由だ。
そりゃそうだ、と思う。
1人でも領民とすれば、我も我もと集まってくるに違いない。
絶対的な命の保証がされるのだから、当然だろう。
下位貴族の中には、公爵家との繋がりを笠に着る者も出てくるかもしれない。
祖父は偉大に過ぎる。
力を持つというのは、そういうことなのだ。
自らが何もしなくても、厄介事があちらからやってくる。
それを寄せつけないために、あえて公爵家は孤立を選んできた。
(まぁ、お祖父さまにお父さま、お母さまもいるし、みんなだっているしね。全然、寂しくないんだな、これが)
あちらの世界での暮らしでは、いろんな人との繋がりはあったが、毎日が寂しかった。
比べると、こちら世界では寂しいと感じることがない。
夜、眠るのも怖くなかった。
明日は何をしようかとか、マルクのおウチご飯とか、楽しみなことがたくさんある。
(あっちでさ。お父さんとお母さんが生きてたら、未練あっただろうけど……帰ったって1人なんだもん……未練なんて、なーんもない)
あちらにいたら、もっと両親のことを思い出して寂しくなっていたはずだ。
ここにいるから、寂しさも忘れていられる。
あちらの世界で生きていたことをなかったことにはしたくないし、できない。
だから、時々は思い出したりするけれども。
「レティ、いるかい?」
休憩室の扉が開き、祖父が顔を出した。
祖父は、昼食後、森の様子を見に帰っていたのだ。
ぴょんっとソファから立ち上がり、入ってきた祖父に駆け寄る。
すぐに抱き着く。
最近、どんどん遠慮がなくなってきた気はするが、顔を見ると嬉しくなってしまうのだ。
一緒にいる時間が長くなっているせいか、甘え度が上がっている。
「あっちはどうだった?」
「サディアスに入ってから、ワスプが多くなっていたね」
「ワスプ……蜂か~! おっきい奴でしょ?」
「そうだよ。ワスプは蜂蜜も作らず、悪さばかりして困ったものだ」
祖父が、いつものように軽口を叩きながら、肩をすくめた。
仕草のひとつひとつに、見惚れる。
陽気で洒落が利いていて、いかにもジェントル。
気取りがないところも素敵だ。
口調が穏やかで優しいからだろう。
ブルジョア感が、まったくない。
祖父は「貴族気質が染みついている」と言っていたが、そんな雰囲気は感じられなかった。
ちなみにサディアスというのは、現代日本でいう「8月」の呼び名だ。
レティシアは、8月を「葉月」と呼称されていたのと同じ感覚で覚えていた。
現代日本では季節や風習からつけられたものだったが、この国での暦の名は歴代国王の名になっている。
とはいえ、まだ国が成り立つ前からの統治者の名が含まれているらしい。
初代国王のガルベリー1世は、12月の「ホルス」だ。
レティシアがこの世界に来たのが3月のジリル、打ち解けようとしていたのが4月のナサニエル、死にかけて祖父と逃避行したのが5月のケネス、攫われたのが6月のデクスター、屋敷に戻り何事もなかったのは、今のところ7月のランドルだけだった。
この後、9月のエメリー、トラビス、フィランダー、ホルス、年が明けてアリスタ、ブレント、となる。
レティシアの誕生月はジリルの中旬。
3月生まれなのだ。
「今日はグレイがいなくて、サリーも忙しくしているようだね」
「うん。グレイって、やっぱり有能執事なんだなーって思った」
くすくすと祖父が笑う。
胸を、きゅーんとさせながら、レティシアは祖父の顔を見上げていた。
そのレティシアの頭を、祖父がゆるく撫でてくれる。
「どうだろう。私と2人で出かけないかい?」
「行く!」
即答だった。
祖父の「お誘い」を断るなんて考えもしない。
きっと楽しいに決まっているのだから。
「それなら、軽く準備をしてから出発しよう」
「準備?」
「動き易い格好のほうがいいところ、なのだよ」
祖父が、いたずらっぽく片目を閉じてみせた。
(う、ウィンクー!! お祖父さまのウィンク……破壊力、半端ない……)
この感覚を現代日本風に、レティシアは心で表現する。
お祖父さまが素敵過ぎて、ツラい。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
皆様の応援のおかげでHOT女性向けランキング第7位獲得しました。
前世病弱だったニーナは転生したら周りから地味でダサいとバカにされる令嬢(もっとも平民)になっていた。「王女様とか公爵令嬢に転生したかった」と祖母に愚痴ったら叱られた。そんなニーナが祖母が死んで冒険者崩れに襲われた時に助けてくれたのが、ウィルと呼ばれる貴公子だった。
恋に落ちたニーナだが、平民の自分が二度と会うことはないだろうと思ったのも、束の間。魔法が使えることがバレて、晴れて貴族がいっぱいいる王立学園に入ることに!
しかし、そこにはウィルはいなかったけれど、何故か生徒会長ら高位貴族に絡まれて学園生活を送ることに……
見た目は地味ダサ、でも、行動力はピカ一の地味ダサ令嬢の巻き起こす波乱万丈学園恋愛物語の始まりです!?
小説家になろうでも公開しています。
第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作品
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる