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最終章 黒い羽と青のそら
どうにもこうにも 3
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ユージーンは、はっきりと腹を立てていた。
ジークが、上空で待機している。
かなりの高さだ。
ジークだと認識しているので、ユージーンにはわかるが、ほかの者が見ても、点にしか見えないだろう。
かなり警戒しているのが、わかる。
ジークは、時々、薪割りをしているユージーンの近くにいた。
話しかけたい気もしたが、ジークの存在は秘匿なのだ。
レティシアにさえ話していない。
だから、敢えて声はかけずにいた。
(ジークは、人を好まぬようだしな)
大公の手の者なのだから、レティシアにくらい、正体を明かしても、かまわないはずだ。
が、なし崩しになるのを避けるため、そうしている。
要は、人と関わりを持ちたくない、ということ。
ユージーンは、ジークを正しく理解していた。
本人は「なんとなく」というふうにしか感じていないのだけれども。
「ガド、俺は、屋敷に戻らねばならなくなった。少し、この場を離れる」
聞いているのかはわからないが、声だけはかけておく。
持ち場を離れる際は、近くにいる者に伝えておくものだと、グレイから教えられていた。
それを、律儀に守っている。
どんな時でも、ユージーンは、ユージーンなのだ。
面倒くさいが、真面目。
それから足早に、屋敷へと戻った。
玄関扉の前に、3人。
大公と、その横にレティシア、2人の前にいるのが王宮魔術師に違いない。
ユージーンからは、ローブを着た後ろ姿しか見えなかった。
レティシアと同じか、少し小柄。
王宮には、魔術師がゴロゴロいる。
サイラス以外の魔術師を、ユージーンは気にかけたことがなかった。
そもそも、たいてい彼らは姿を隠している。
見えない者など、ユージーンにとっては、いないのと同じなのだ。
顔も名も覚えていない。
おまけに、ジーク曰く「国王付」だとのこと。
ならば、なおさら見覚えがないのも当然だった。
王太子を警護する王太子付と、国王を警護する国王付とは、お互いに、まったく顔を合わせることがない。
もちろん国王付のほうが、王太子付より、立場は上だ。
が、ユージーンは、そんなことは気にしない。
今の自分が王太子でないのも、おかまいなし。
「そこの魔術師、何用か」
魔術師が、くるりと振り返った。
その姿に、ユージーンは驚きもしない。
女か、と思っただけで、それ以外には、なんの感慨もなかった。
ユージーンにとって「美しい」も「愛らしい」も、レティシアのためだけに存在する言葉になっている。
ほかのどんな女性を見ても、いっこう心を動かされることはないのだ。
「初めてお目にかかります。私の名は……」
「名など聞いておらん。よけいなことは言わず、問われたことにだけ答えよ」
ぴしゃりと、相手の言葉を叩き切る。
レティシアの目が、くるんと丸くなったのを、視界の端で捉えた。
それについては「愛らしい」と思う。
表情のくるくる変わるレティシアは、見慣れるということもない。
「私は、ユージーン殿下の警護にまいりました」
「そのようなものは、いらん。直ちに帰れ」
即座に、切って捨てる。
追いはらえるものなら、追いはらいたかったからだ。
とはいえ、それが難しいことも察している。
その王宮魔術師は、ユージーンの言葉に、少しも怯んでいない。
むしろ、余裕さえ見せているところが、癪に障る。
(大公も、俺と同じ読みをしている。警護は、やはり名目なのだな)
警護を拒否できないような理屈。
それは、貴族絡みに決まっている。
国王付が、この屋敷に来られたということは、魔術師長から許しを得ている、ということなのだ。
貴族が絡んでおり、その相手が適当にあしらえない者だからこそ、この王宮魔術師は、余裕を持って、ここに立っている。
「俺は、言葉を飾るのが好かぬ」
女魔術師の顔が、変わった。
口元を緩ませるだけで、妖艶さが漂う。
こちらが、本当の姿に違いない。
見た目は変わらないのに、まとう雰囲気が変わっていて、気持ちが悪かった。
(こういう手合いを好む者もいるようだが、俺の好みではない。俺の好みは……)
言わずもがな、レティシアだ。
彼女には、色香など微塵もない。
さりとて、愛嬌がある。
言えば、殴られること間違いなしなのだけれども、それはともかく。
(今は、好みを考えている場合ではなかったな)
女魔術師に意識を戻した。
幸いなことに。
「ウィリュアートン公爵は、殿下もご存知でございましょう?」
しっとりと、ぬめるような声も不快に感じる。
見た目に、まるでそぐわないのに、違和感もなかった。
本性を現した女魔術師の雰囲気には、相応しく感じられる。
男の欲を、無意識に煽る響きが、濃く漂っていた。
「レイモンドは、すっかりきみに、ご執心なのだろうね」
大公の穏やかな口調に、視線を、そちらに向ける。
大公は、レティシアの肩を抱き、女魔術師に微笑みかけていた。
ユージーンの頭に、いくつかの記憶が蘇ってくる。
(レイモンド・ウィリュアートンか。大派閥だが、それよりも…………面倒な者を、後ろ盾にしている)
同じ公爵家と言えど、格というものがあった。
ウィリュアートンは、ローエルハイドと並ぶ力を持っている。
ローエルハイドは、文字通り「力」によって、その立場を確立していた。
ほかの公爵家とは、存在自体の意味が違う。
領地を持たず、領民もいないローエルハイドが「貴族」として認められているのは、異質さゆえだ。
この国の平和は、ジョシュア・ローエルハイドによって保たれている。
誰もが知っている、この国の常識。
それゆえに、独立独歩が許されている。
対して、ウィリュアートンは古くからある「由緒正しい」貴族だった。
下位貴族も、多くかかえている。
重臣の内、4分の1が、ウィリュアートンの出自なのだ。
そのため、政では、大きな権力を握っている。
ただ、ユージーンが面倒に感じているのは、それだけではないのだけれど。
「大公様。私は国王様付の魔術師にございます。そのような不道徳な真似は、いたしませんわ」
「誤解しないでほしいのだがね。きみがどうあれ、彼のほうが、ということさ」
大公が、ことのほか、にっこりしてみせた。
ユージーンは、背筋がゾッとするのを感じる。
大公は笑っているが、絶対に、確実に、怒っているに違いない。
隣にいるレティシアを、不安にさせているからだろう、と思う。
黙っているユージーンに、女魔術師が視線を向けてきた。
視線だけで、不愉快さに拍車がかかる。
ユージーンは、女魔術師が「ウィリュアートン」の名を出した瞬間、悟っていたからだ。
「王位の簒奪なぞ、俺はせぬし、許しもせぬ」
「国王陛下は、殿下のお父上にございます。そのようなことを、お考えになれないお気持ちは、当然にございますわ、殿下」
ユージーンにしては、めずらしく、頭にカッと血が昇りかけた。
察知したのか、大公が小さく首を横に振る。
そのわずかな仕草で、血の気が下がった。
相手に乗せられてはならないのだ。
「俺の警護と言いながら、俺を脅すか。侮るのも、たいがいにいたせ」
女魔術師の言いたいことを、ユージーンは明確に捉えている。
だから、頭にきたのだ。
『あなたがやらなくても、私たちがやる』
暗に、父とザカリーを殺すと言っている。
それが嫌なら王太子に復帰せよ、という脅し以外のなにものでもない。
「おやおや。彼を怒らせてしまったようだねえ」
大公が、わざとらしげに肩をすくめる。
大公にとっては、国など、どうでもいいのだろう。
さりとて、ここにはレティシアがいる。
他人事として片づけることは、できないはずだ。
ユージーンは、ちょっと「怒っているのは大公も同じだろうに」と思う。
「ガルベリーの直系男子が2人とも死ねば、誰が、お前らに魔力を与えられるか。身の程を知るがいい」
「ご自分で、お命を絶つ、とでも?」
「当然だ。お前らの言うなりになるくらいならば、な」
「彼はやると言うと、必ずやる。それはもう面倒な男なのだよ」
そろそろ頃合いだった。
長引かせても意味はない。
後ろ盾を確認し、追いはらうのは無理だ、と確信している。
「お前の姿は不快だ。俺の目に映ることは、断じて許さん! 失せろ!」
言い捨てて、踵を返した。
すでに頭は冷えていたが、怒っている「フリ」は、必要だったのだ。
「だ、そうだ。彼は、気が短くていけないねえ」
その、のんびりとした口調にムっとしつつ、ユージーンは、その場を去る。
(本当に、大公は口が悪い。レティシアにまで、短気だと思われるではないか)
ジークが、上空で待機している。
かなりの高さだ。
ジークだと認識しているので、ユージーンにはわかるが、ほかの者が見ても、点にしか見えないだろう。
かなり警戒しているのが、わかる。
ジークは、時々、薪割りをしているユージーンの近くにいた。
話しかけたい気もしたが、ジークの存在は秘匿なのだ。
レティシアにさえ話していない。
だから、敢えて声はかけずにいた。
(ジークは、人を好まぬようだしな)
大公の手の者なのだから、レティシアにくらい、正体を明かしても、かまわないはずだ。
が、なし崩しになるのを避けるため、そうしている。
要は、人と関わりを持ちたくない、ということ。
ユージーンは、ジークを正しく理解していた。
本人は「なんとなく」というふうにしか感じていないのだけれども。
「ガド、俺は、屋敷に戻らねばならなくなった。少し、この場を離れる」
聞いているのかはわからないが、声だけはかけておく。
持ち場を離れる際は、近くにいる者に伝えておくものだと、グレイから教えられていた。
それを、律儀に守っている。
どんな時でも、ユージーンは、ユージーンなのだ。
面倒くさいが、真面目。
それから足早に、屋敷へと戻った。
玄関扉の前に、3人。
大公と、その横にレティシア、2人の前にいるのが王宮魔術師に違いない。
ユージーンからは、ローブを着た後ろ姿しか見えなかった。
レティシアと同じか、少し小柄。
王宮には、魔術師がゴロゴロいる。
サイラス以外の魔術師を、ユージーンは気にかけたことがなかった。
そもそも、たいてい彼らは姿を隠している。
見えない者など、ユージーンにとっては、いないのと同じなのだ。
顔も名も覚えていない。
おまけに、ジーク曰く「国王付」だとのこと。
ならば、なおさら見覚えがないのも当然だった。
王太子を警護する王太子付と、国王を警護する国王付とは、お互いに、まったく顔を合わせることがない。
もちろん国王付のほうが、王太子付より、立場は上だ。
が、ユージーンは、そんなことは気にしない。
今の自分が王太子でないのも、おかまいなし。
「そこの魔術師、何用か」
魔術師が、くるりと振り返った。
その姿に、ユージーンは驚きもしない。
女か、と思っただけで、それ以外には、なんの感慨もなかった。
ユージーンにとって「美しい」も「愛らしい」も、レティシアのためだけに存在する言葉になっている。
ほかのどんな女性を見ても、いっこう心を動かされることはないのだ。
「初めてお目にかかります。私の名は……」
「名など聞いておらん。よけいなことは言わず、問われたことにだけ答えよ」
ぴしゃりと、相手の言葉を叩き切る。
レティシアの目が、くるんと丸くなったのを、視界の端で捉えた。
それについては「愛らしい」と思う。
表情のくるくる変わるレティシアは、見慣れるということもない。
「私は、ユージーン殿下の警護にまいりました」
「そのようなものは、いらん。直ちに帰れ」
即座に、切って捨てる。
追いはらえるものなら、追いはらいたかったからだ。
とはいえ、それが難しいことも察している。
その王宮魔術師は、ユージーンの言葉に、少しも怯んでいない。
むしろ、余裕さえ見せているところが、癪に障る。
(大公も、俺と同じ読みをしている。警護は、やはり名目なのだな)
警護を拒否できないような理屈。
それは、貴族絡みに決まっている。
国王付が、この屋敷に来られたということは、魔術師長から許しを得ている、ということなのだ。
貴族が絡んでおり、その相手が適当にあしらえない者だからこそ、この王宮魔術師は、余裕を持って、ここに立っている。
「俺は、言葉を飾るのが好かぬ」
女魔術師の顔が、変わった。
口元を緩ませるだけで、妖艶さが漂う。
こちらが、本当の姿に違いない。
見た目は変わらないのに、まとう雰囲気が変わっていて、気持ちが悪かった。
(こういう手合いを好む者もいるようだが、俺の好みではない。俺の好みは……)
言わずもがな、レティシアだ。
彼女には、色香など微塵もない。
さりとて、愛嬌がある。
言えば、殴られること間違いなしなのだけれども、それはともかく。
(今は、好みを考えている場合ではなかったな)
女魔術師に意識を戻した。
幸いなことに。
「ウィリュアートン公爵は、殿下もご存知でございましょう?」
しっとりと、ぬめるような声も不快に感じる。
見た目に、まるでそぐわないのに、違和感もなかった。
本性を現した女魔術師の雰囲気には、相応しく感じられる。
男の欲を、無意識に煽る響きが、濃く漂っていた。
「レイモンドは、すっかりきみに、ご執心なのだろうね」
大公の穏やかな口調に、視線を、そちらに向ける。
大公は、レティシアの肩を抱き、女魔術師に微笑みかけていた。
ユージーンの頭に、いくつかの記憶が蘇ってくる。
(レイモンド・ウィリュアートンか。大派閥だが、それよりも…………面倒な者を、後ろ盾にしている)
同じ公爵家と言えど、格というものがあった。
ウィリュアートンは、ローエルハイドと並ぶ力を持っている。
ローエルハイドは、文字通り「力」によって、その立場を確立していた。
ほかの公爵家とは、存在自体の意味が違う。
領地を持たず、領民もいないローエルハイドが「貴族」として認められているのは、異質さゆえだ。
この国の平和は、ジョシュア・ローエルハイドによって保たれている。
誰もが知っている、この国の常識。
それゆえに、独立独歩が許されている。
対して、ウィリュアートンは古くからある「由緒正しい」貴族だった。
下位貴族も、多くかかえている。
重臣の内、4分の1が、ウィリュアートンの出自なのだ。
そのため、政では、大きな権力を握っている。
ただ、ユージーンが面倒に感じているのは、それだけではないのだけれど。
「大公様。私は国王様付の魔術師にございます。そのような不道徳な真似は、いたしませんわ」
「誤解しないでほしいのだがね。きみがどうあれ、彼のほうが、ということさ」
大公が、ことのほか、にっこりしてみせた。
ユージーンは、背筋がゾッとするのを感じる。
大公は笑っているが、絶対に、確実に、怒っているに違いない。
隣にいるレティシアを、不安にさせているからだろう、と思う。
黙っているユージーンに、女魔術師が視線を向けてきた。
視線だけで、不愉快さに拍車がかかる。
ユージーンは、女魔術師が「ウィリュアートン」の名を出した瞬間、悟っていたからだ。
「王位の簒奪なぞ、俺はせぬし、許しもせぬ」
「国王陛下は、殿下のお父上にございます。そのようなことを、お考えになれないお気持ちは、当然にございますわ、殿下」
ユージーンにしては、めずらしく、頭にカッと血が昇りかけた。
察知したのか、大公が小さく首を横に振る。
そのわずかな仕草で、血の気が下がった。
相手に乗せられてはならないのだ。
「俺の警護と言いながら、俺を脅すか。侮るのも、たいがいにいたせ」
女魔術師の言いたいことを、ユージーンは明確に捉えている。
だから、頭にきたのだ。
『あなたがやらなくても、私たちがやる』
暗に、父とザカリーを殺すと言っている。
それが嫌なら王太子に復帰せよ、という脅し以外のなにものでもない。
「おやおや。彼を怒らせてしまったようだねえ」
大公が、わざとらしげに肩をすくめる。
大公にとっては、国など、どうでもいいのだろう。
さりとて、ここにはレティシアがいる。
他人事として片づけることは、できないはずだ。
ユージーンは、ちょっと「怒っているのは大公も同じだろうに」と思う。
「ガルベリーの直系男子が2人とも死ねば、誰が、お前らに魔力を与えられるか。身の程を知るがいい」
「ご自分で、お命を絶つ、とでも?」
「当然だ。お前らの言うなりになるくらいならば、な」
「彼はやると言うと、必ずやる。それはもう面倒な男なのだよ」
そろそろ頃合いだった。
長引かせても意味はない。
後ろ盾を確認し、追いはらうのは無理だ、と確信している。
「お前の姿は不快だ。俺の目に映ることは、断じて許さん! 失せろ!」
言い捨てて、踵を返した。
すでに頭は冷えていたが、怒っている「フリ」は、必要だったのだ。
「だ、そうだ。彼は、気が短くていけないねえ」
その、のんびりとした口調にムっとしつつ、ユージーンは、その場を去る。
(本当に、大公は口が悪い。レティシアにまで、短気だと思われるではないか)
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