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最終章 黒い羽と青のそら
どいつもこいつも 4
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ジークは、すやりとしているレティシアの寝顔を見てから飛び立つ。
そして、別の部屋の窓の外に降り立った。
中にいるのは、ユージーンと執事だ。
寄聴を使わなくても、声は聞こえてくる。
「ほら。持ってきたぞ」
丸テーブルに、執事が、執事よろしく皿を並べていた。
ユージーンは、それを見て、少し機嫌を良くしたらしい。
ウィリュアートンとのやりとりを、ジークは知っている。
聞いているだけでも、面倒だった。
ウィリュアートンが来たことは、彼には告げていない。
あの嘘っぱちな金髪が、危険ではないと判断していたからだ。
本人には、なんの力もない。
魔力もまったくないし、剣や武術の腕が立つようにも感じられなかった。
ユージーンには、魔術の腕はない。
さりとて、剣や武術に優れているのはわかる。
そういうものが、ウィリュアートンには、まったくなかったのだ。
だから、放っておいた。
今はまだ「出番なし」の身でもある。
レティシアの護衛と、周囲の見張り、ユージーンの監視が、今のところのジークの役割だった。
必要のないことは、しない。
逐次、報告しろと、彼から言われてもいないのだ。
ジークが、どう判断したかくらい、言わずとも、彼にはわかる。
彼も、必要のないことは省く性質だった。
「あんな奴のせいで、危うくマルクの“賄い”を食べ損ねるところであった」
賄い、というのは、勤め人が、勤め人のために作る食事のことだそうだ。
前に、彼の孫娘が料理長に、そう説明していたのを聞いている。
ユージーンは、最近、その言葉を執事から教わっていた。
どういう意味かと聞いていたのを、これまた窓の外からジークは聞いている。
監視がてら。
「お前も……大変だな……」
食事を口に運びかけてから、ユージーンが、その手を止めた。
そして、執事を小さく睨む。
「グレイ、笑っているだろ?」
「いや、笑ってなどいない」
「嘘をつくな。頬が引き攣っているではないか」
「いや、まぁ……少しは……」
スッと、執事が顔をそむけた。
ユージーンは、食事を進めることにしたようだ。
むうっと顔をしかめつつ、スープを口にしている。
「しかし、あの男は、それほど危険ではなさそうだったが」
「奴自身はな。見目ばかりを気にする愚か者に過ぎん」
「家が大きいというのも考えものだ」
「奴の父は、それでも、まだまともであった。宰相と、互角にやりあっていたほどでな。重臣らの中でも、真の意味で別格であった」
料理を口に運ぶことで、ユージーンの斜めに傾いた機嫌は、段々に直っているらしかった。
時折、感嘆の声を上げたり、目を伏せたりしている。
ジーク自身は、それほど食事を取る必要がない。
雪山に置き去りにされた際、すぐに死ななかったのも、そのおかげだ。
それでも、彼が食事を用意してくれるので、食べには行く。
どちらでもかまわないのなら、無駄にすることもない。
さりとて、そんな具合だったので、料理で機嫌の直るユージーンを単純だと思っていた。
「そういえば、3年前だったか」
「そうだ。奴の父、ハロルドが急逝した」
執事の瞳が、眼鏡の奥で光ったように見える。
ジークには、その理由が、わかっていた。
『面倒なことをするものだ。これでザックは、いよいよ王宮を辞められなくなってしまったじゃあないか』
たとえ3年前であろうと、彼の言葉は記憶している。
その時から、彼の中で「レイモンド・ウィリュアートン」に対する評価は、厳しいものになった。
「ウィリュアートン公爵家には、8人の子がいたな」
「男3人に、女が5人だ。ハロルドは、側室を3人、娶っていた。男は、皆、母が違う。だが、寵愛していたのは、次男を産んだ側室だったようだ」
「次男と言えば、トラヴィス・ウィリュアートンだろう。かなり優秀で、悪い評判も聞かない」
ユージーンは、まだのんびりと食事をしている。
周りが騒がしくても、パンを口にねじ込むなどということはしないのだろう。
王族として生きてきた「名残」だ。
それが、いつしかなくなるのか、習慣として残るのかは、わからない。
そして、ジークには、興味もなかった。
「グレイ、遠回しに言う必要はなかろう」
「では、やはり……病ではなかったのだな?」
「レイモンドとトラヴィスは1歳しか違わんのだ。弟のほうが優秀で、人望もあるとなれば、焦りもする」
貴族には、こうしたことも、少なからず起きる。
どいつもこいつも、己の保身に躍起になる生き物なのだ。
ユージーンの話からすれば、前ウィリュアートン公爵は、長男レイモンド・ウィリュアートンによって、殺されたのだ。
きっと、あの女魔術師も関わっている。
レイモンド・ウィリュアートン本人には、なんの力もないのだから。
「魔術師を使い、病に見せかけただけであろうな。レイモンドのような者は、己が立場を守るためなら、どのようなことでもする」
「奴本人の実際的な力ではなく、考え方が危険ということか」
「大派閥なのでな。奴の危険な思想を実現することができてしまうのだ」
ようやくユージーンが、食事を終えた。
満足そうな顔をしている。
ちょっと、イラッとした。
元々ジークは、ユージーンと、長くは関わりたくなかったのだ。
サイラスとのことにカタがつくまでだ、と思っていた。
それは、さして長くはかかっていない。
が、ユージーンが屋敷に来たせいで、またぞろ関わらざるを得なくなっている。
(王太子やめても、いい身分だぜ)
自分は「出番なし」で、せっせと役目をこなしているというのに。
明日、薪割りの最中に、つつき回してやると決めた。
(ジーク)
「あいよ」
即言葉に応じながら、すぐに転移し、彼の前に姿を現す。
彼は、いつものイスに座っていた。
その前に立ち、頭の後ろで両腕を組む。
「彼は、どのような調子だい?」
「偽金髪野郎が帰ったあとは、ぶっ倒れそうになってたな」
グレイに肩をあずけ、よれよれしながら部屋に戻っていた。
さすがに、あのあと薪割りには戻れなかったようだ。
とてもめずらしいことに。
「それから、部屋で、ウンウン唸ってたぜ?」
「やれやれ。ウィリュアートン程度、軽くあしらえるだろうに」
「金髪だからな、あいつ」
ジークは、肩をすくめてみせる。
ユージーンを擁護するつもりは、まったくない。
ただウィリュアートンの嗜好が、面倒極まりないのも確かなのだ。
「それで?」
ユージーンのことを、彼は、本気で気にかけているのではない。
確認が、おざなりになっているのが、その証。
すでに、話題は別のところに移っている。
「会ってたぜ、あの2人」
「そうだろうとも」
女魔術師は、姿を消していた。
ユージーンに「目に映るな」と言われたこともあったのだろうが、ウィリュアートンと一緒にいることを、隠す意味合いのほうが大きかったに違いない。
ジークは上空から、女魔術師の場所を特定している。
もとより魔力が大きいと見分け易かったし、女魔術師は「蔽身」をかけていた。
ウィリュアートンに対しては、魔力感知ができないので、上空から目視で後を追い、そこに女魔術師が現れたのを感知している。
「私の言づてが、正しく伝わらなかったのだよ」
「そいつは残念」
ウィリュアートンと女魔術師にとって、だけれども。
彼は、始末をつける気でいるのだ。
ジークには、わかる。
屋敷に乗り込んできたのは、ユージーンに会うためだけではないのだ。
彼の孫娘についても、確認するために違いない。
己の目で確かめるということは「何かする予定」があるからだ。
レティシアは、屋敷の者を守ろうとする。
そのレティシアを、彼は守る、どんなことをしてでも。
「オレに出番はありそうか?」
彼が、ふっと笑った。
ジークは「出番あり」とみて、安心する。
そして、別の部屋の窓の外に降り立った。
中にいるのは、ユージーンと執事だ。
寄聴を使わなくても、声は聞こえてくる。
「ほら。持ってきたぞ」
丸テーブルに、執事が、執事よろしく皿を並べていた。
ユージーンは、それを見て、少し機嫌を良くしたらしい。
ウィリュアートンとのやりとりを、ジークは知っている。
聞いているだけでも、面倒だった。
ウィリュアートンが来たことは、彼には告げていない。
あの嘘っぱちな金髪が、危険ではないと判断していたからだ。
本人には、なんの力もない。
魔力もまったくないし、剣や武術の腕が立つようにも感じられなかった。
ユージーンには、魔術の腕はない。
さりとて、剣や武術に優れているのはわかる。
そういうものが、ウィリュアートンには、まったくなかったのだ。
だから、放っておいた。
今はまだ「出番なし」の身でもある。
レティシアの護衛と、周囲の見張り、ユージーンの監視が、今のところのジークの役割だった。
必要のないことは、しない。
逐次、報告しろと、彼から言われてもいないのだ。
ジークが、どう判断したかくらい、言わずとも、彼にはわかる。
彼も、必要のないことは省く性質だった。
「あんな奴のせいで、危うくマルクの“賄い”を食べ損ねるところであった」
賄い、というのは、勤め人が、勤め人のために作る食事のことだそうだ。
前に、彼の孫娘が料理長に、そう説明していたのを聞いている。
ユージーンは、最近、その言葉を執事から教わっていた。
どういう意味かと聞いていたのを、これまた窓の外からジークは聞いている。
監視がてら。
「お前も……大変だな……」
食事を口に運びかけてから、ユージーンが、その手を止めた。
そして、執事を小さく睨む。
「グレイ、笑っているだろ?」
「いや、笑ってなどいない」
「嘘をつくな。頬が引き攣っているではないか」
「いや、まぁ……少しは……」
スッと、執事が顔をそむけた。
ユージーンは、食事を進めることにしたようだ。
むうっと顔をしかめつつ、スープを口にしている。
「しかし、あの男は、それほど危険ではなさそうだったが」
「奴自身はな。見目ばかりを気にする愚か者に過ぎん」
「家が大きいというのも考えものだ」
「奴の父は、それでも、まだまともであった。宰相と、互角にやりあっていたほどでな。重臣らの中でも、真の意味で別格であった」
料理を口に運ぶことで、ユージーンの斜めに傾いた機嫌は、段々に直っているらしかった。
時折、感嘆の声を上げたり、目を伏せたりしている。
ジーク自身は、それほど食事を取る必要がない。
雪山に置き去りにされた際、すぐに死ななかったのも、そのおかげだ。
それでも、彼が食事を用意してくれるので、食べには行く。
どちらでもかまわないのなら、無駄にすることもない。
さりとて、そんな具合だったので、料理で機嫌の直るユージーンを単純だと思っていた。
「そういえば、3年前だったか」
「そうだ。奴の父、ハロルドが急逝した」
執事の瞳が、眼鏡の奥で光ったように見える。
ジークには、その理由が、わかっていた。
『面倒なことをするものだ。これでザックは、いよいよ王宮を辞められなくなってしまったじゃあないか』
たとえ3年前であろうと、彼の言葉は記憶している。
その時から、彼の中で「レイモンド・ウィリュアートン」に対する評価は、厳しいものになった。
「ウィリュアートン公爵家には、8人の子がいたな」
「男3人に、女が5人だ。ハロルドは、側室を3人、娶っていた。男は、皆、母が違う。だが、寵愛していたのは、次男を産んだ側室だったようだ」
「次男と言えば、トラヴィス・ウィリュアートンだろう。かなり優秀で、悪い評判も聞かない」
ユージーンは、まだのんびりと食事をしている。
周りが騒がしくても、パンを口にねじ込むなどということはしないのだろう。
王族として生きてきた「名残」だ。
それが、いつしかなくなるのか、習慣として残るのかは、わからない。
そして、ジークには、興味もなかった。
「グレイ、遠回しに言う必要はなかろう」
「では、やはり……病ではなかったのだな?」
「レイモンドとトラヴィスは1歳しか違わんのだ。弟のほうが優秀で、人望もあるとなれば、焦りもする」
貴族には、こうしたことも、少なからず起きる。
どいつもこいつも、己の保身に躍起になる生き物なのだ。
ユージーンの話からすれば、前ウィリュアートン公爵は、長男レイモンド・ウィリュアートンによって、殺されたのだ。
きっと、あの女魔術師も関わっている。
レイモンド・ウィリュアートン本人には、なんの力もないのだから。
「魔術師を使い、病に見せかけただけであろうな。レイモンドのような者は、己が立場を守るためなら、どのようなことでもする」
「奴本人の実際的な力ではなく、考え方が危険ということか」
「大派閥なのでな。奴の危険な思想を実現することができてしまうのだ」
ようやくユージーンが、食事を終えた。
満足そうな顔をしている。
ちょっと、イラッとした。
元々ジークは、ユージーンと、長くは関わりたくなかったのだ。
サイラスとのことにカタがつくまでだ、と思っていた。
それは、さして長くはかかっていない。
が、ユージーンが屋敷に来たせいで、またぞろ関わらざるを得なくなっている。
(王太子やめても、いい身分だぜ)
自分は「出番なし」で、せっせと役目をこなしているというのに。
明日、薪割りの最中に、つつき回してやると決めた。
(ジーク)
「あいよ」
即言葉に応じながら、すぐに転移し、彼の前に姿を現す。
彼は、いつものイスに座っていた。
その前に立ち、頭の後ろで両腕を組む。
「彼は、どのような調子だい?」
「偽金髪野郎が帰ったあとは、ぶっ倒れそうになってたな」
グレイに肩をあずけ、よれよれしながら部屋に戻っていた。
さすがに、あのあと薪割りには戻れなかったようだ。
とてもめずらしいことに。
「それから、部屋で、ウンウン唸ってたぜ?」
「やれやれ。ウィリュアートン程度、軽くあしらえるだろうに」
「金髪だからな、あいつ」
ジークは、肩をすくめてみせる。
ユージーンを擁護するつもりは、まったくない。
ただウィリュアートンの嗜好が、面倒極まりないのも確かなのだ。
「それで?」
ユージーンのことを、彼は、本気で気にかけているのではない。
確認が、おざなりになっているのが、その証。
すでに、話題は別のところに移っている。
「会ってたぜ、あの2人」
「そうだろうとも」
女魔術師は、姿を消していた。
ユージーンに「目に映るな」と言われたこともあったのだろうが、ウィリュアートンと一緒にいることを、隠す意味合いのほうが大きかったに違いない。
ジークは上空から、女魔術師の場所を特定している。
もとより魔力が大きいと見分け易かったし、女魔術師は「蔽身」をかけていた。
ウィリュアートンに対しては、魔力感知ができないので、上空から目視で後を追い、そこに女魔術師が現れたのを感知している。
「私の言づてが、正しく伝わらなかったのだよ」
「そいつは残念」
ウィリュアートンと女魔術師にとって、だけれども。
彼は、始末をつける気でいるのだ。
ジークには、わかる。
屋敷に乗り込んできたのは、ユージーンに会うためだけではないのだ。
彼の孫娘についても、確認するために違いない。
己の目で確かめるということは「何かする予定」があるからだ。
レティシアは、屋敷の者を守ろうとする。
そのレティシアを、彼は守る、どんなことをしてでも。
「オレに出番はありそうか?」
彼が、ふっと笑った。
ジークは「出番あり」とみて、安心する。
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