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最終章 黒い羽と青のそら
理想の人が旦那さま 4
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レティシアは、2歳になる娘を、寝かしつけている。
彼の造った木製のベビーベッドで、すやすやしていた。
(やっぱり、いろいろ違うんだよねぇ)
懐妊から出産までが、なにしろ早い。
現代日本では、十月十日なんて言われていたが、この世界では半年ほどで生まれてくる。
しかも、つわりといった体の不調が、ほとんどない。
ともすると、いつものように、動いてしまいそうになるほどだ。
さりとて、お腹は大きくなってくる。
体の重さだけは、懐妊前とは違っていた。
レティシアの張り出したお腹を、彼とともに、よく撫でていたものだ。
そして、出産は、いわゆる安産。
ユージーンが「安産型」の意味がわからなかったのも納得できる。
この「安産」状態が完全に維持されるのが18歳まで。
そこから徐々に、出産までの時間が伸びたり、痛みが大きくなるのだという。
命にかかわると言われている理由は、それだ。
(つるん……って感じ? あれ、産まれた?って思ったもんなぁ)
生まれる直前、お腹の張りや痛みが、なくはなかった。
が、ほんのいっときだったのだ。
テレビドラマで見ていた「破水」「いきむ」といったような場面もなく。
(ウチで産んだしね。助産師さんとかいないからさ、ちょっと不安だったけど)
彼が、しっかり付き添ってくれた。
握られた手に、レティシアは安心して、無事、出産を終えている。
(てゆーか、ユージーンのほうが……)
くく…と、含み笑いをもらした。
レティシアの出産時の立ち会いイメージは、分娩室に入れるのは夫だけ、といったもの。
なのに、なぜか近くに、ユージーンもいたのだ。
屋敷内出産だったからかもしれないけれど。
なぜお前が慌てる。
言いたくなるくらい、ユージーンは、おろおろしていた。
いつも無表情な顔を、真っ青にしていたのも、思い出すと笑える。
(でも、ユージーンには感謝しないとなぁ)
あれから、5年。
ユージーンに急かされるようにして婚姻したが、そうでなければ、なかなか踏み切れなかったかもしれない。
彼を愛してはいても、祖母のことを思わずにはいられなかったからだ。
けれど、あれよあれよという間に、式の段取りを進められ、レティシアもようやく踏み出すことができた。
彼女は、庭園で青い薔薇を前に、改めて誓っている。
彼の笑顔は自分が守ってみせると、そう誓った。
そして、さらにレティシアの最も心配していた事態も起きなかったのだ。
自分との婚姻で、彼の名誉を穢すことになるのではないか。
レティシアは、それを、とても恐れていた。
レティシアの魔力顕現のきっかけにもなったサイラスの言葉。
それは、レティシアの心から消えてはいなかった。
だが、レティシアが思っていたよりも、ずっと問題は小さくなっている。
影で囁いている者はいるのだろうが、噂も耳に入ってこないくらいなのだ。
(まぁ……次期国王と元王太子が、式に列席してたわけだし……)
貴族たちも、あまり口さがないことは言えないらしい。
今となっては、ザカリーは国王陛下で、ユージーンは宰相。
表だって噂など流せば、大変なことになる。
宰相になったユージーンは、あの持ち前の「しつこさ」で、きっと噂の出所を突き止めるはずだ。
そのあとがどうなるか、貴族たちも察するところがあるに違いない。
その上、ユージーンの呼んだ列席者は、ほとんどが民だった。
式に感銘を受けた者も少なくなかったようで、良い評判が広まったのだ。
もとより、民に、彼を支持する者も多かったのが、幸いしたのだろう。
どこからともなく「実は血の繋がりはないらしいが、他国との関係上、秘密にしている」と囁かれるようになっていた。
(王族だけじゃなくて、民にも非難されるってなると、嫌なこと言いにくいよね。貴族は民の税金で暮らしてるからね)
彼が言うには「ユージーンは馬鹿ではないのでね」とのこと。
きっと、そういう先を見越して、式の段取りをしていたに違いない。
それほど「頭はいい」のに、出産にはオロオロ。
ユージーンは、どこか間が抜けているのだ。
(ユージーンは、宰相になっても、ただのユージーンなんだよなー)
思って、また笑っているところに、扉が、そうっと開く。
顔を出したのは、サリーだ。
「いかがですか?」
「うん。今、寝たとこ」
グレイと婚姻し、サリーは、今や1児の母。
それでも、屋敷に勤め続けてくれている。
敷地内に家を建て、そこに住んでもらっていた。
もとより公爵家は、屋敷よりも敷地面積のほうが広い。
家の建てられるスペースは、いくらでもあった。
「そっちも大変なのに、ごめんね」
「いいえ。あの子は、ヴィンスの剪定に夢中ですから」
サリーの息子は、たいてい庭にいる。
花や木々に興味があり、最近では、少し手伝いもしているそうだ。
そのうち、あの森に、リドレイ一家と一緒に行こう、と思っていた。
森の山小屋は、別荘として使っている。
この屋敷も好きだが、あの森にも、たくさんの思い出があった。
レティシアは、未だに、あのテーブルを使っている。
「私が、見ておりますので、レティシア様は、どうぞ」
「じゃあ……お言葉に甘えて。ありがと、サリー」
「どういたしまして」
レティシアは、娘をサリーに任せ、部屋を出た。
子供部屋から廊下を出て、少し行くと、元のレティシアの部屋だ。
が、しかし。
(もう、私だけの部屋じゃないんデスけど……)
ふわっと顔が熱くなる。
いつまで経っても慣れない。
今もまだ、彼のことを思うと、ふわふわっとした気分になるし。
「お。いたいた」
レティシアは、あれから魔術について学んでいた。
ちゃんと身を守れるようになりたかったからだ。
いつまでも、守られてばかりいる自分であってはいけない。
彼がいれば大丈夫、で、すませることはできなかった。
(なんか、不思議なんだけどさ)
レティシアの血の中にあった彼の力は、消えたわけだけれども。
血を入れ替えても、魔力の資質自体は、変わらないのだそうだ。
だから、レティシアが姿を変えるには、魔術が必要となる。
ひょいっと、烏になったりはできない。
目覚めた際には、魔力制御もできなかった。
ただ魔力を持っているだけ、という状態は、なにも変わっていなかったのだ。
その後、魔力感知や転移、防御系統の魔術を、レティシアは覚えていた。
魔力制御も、できるようになっている。
(そっちに、いる?)
(ああ、いるよ)
少し遅れて、彼の言葉がとどいた。
レティシアが使えるのは、早言葉。
彼のように即言葉が使えるほどには、魔術の腕はないらしい。
レティシアは、運動神経が良いほうだ。
それでも、魔術の動作は細かくて、発動には苦労している。
動作なしで魔術発動ができる彼のすごさを、痛感していた。
と、同時に。
(いや、そんな人が、私の旦那様なんだよ! 素敵過ぎるわ! ヤバ過ぎるわ!)
もう何度も繰り返し実感しているくせに、毎度、たは~と照れる。
彼との関係が変わっても、変わらないことはあるのだ。
レティシアは、中庭を歩いていた。
あえて、転移は使わずにいる。
小道の脇に、あの小さな向日葵が、ちょこちょこと顔を出していた。
そこここで、様々な色を見せている。
光の加減や季節によって、日々、花弁の色が変わるのだ。
そして、色はついていても、透明感は失われていない。
曲がりくねった小道の奥に、彼の姿が見える。
笑っているのがわかった。
胸が、どきんと、弾む。
思わず、駆け出していた。
「やあ。来たね」
彼の前に立ったレティシアに、彼が微笑む。
微笑み返したレティシアの前で、蝶々が、ひらひらと舞っていた。
きれいな羽を、はためかせている。
見ている内にも、レティシアの肩にとまった。
「とっても、きれい」
言うと、彼が、人差し指を伸ばしてくる。
蝶々が、ひらひらっと、今度は、彼の指にとまった。
瞬間。
「つかまえた」
彼の腕には、5歳になる息子。
きゃっきゃと笑っている。
「かくれんぼ、大好きだもんね」
「お父さまには、すぐ見つかる~」
見つかったのに、嬉しそうに言う息子に、彼が笑った。
そんな愛しの旦那様であり、理想の男性を、レティシアは見つめる。
彼が、息子の頭を撫でながら、言った。
「おかえり、ジーク」
彼の造った木製のベビーベッドで、すやすやしていた。
(やっぱり、いろいろ違うんだよねぇ)
懐妊から出産までが、なにしろ早い。
現代日本では、十月十日なんて言われていたが、この世界では半年ほどで生まれてくる。
しかも、つわりといった体の不調が、ほとんどない。
ともすると、いつものように、動いてしまいそうになるほどだ。
さりとて、お腹は大きくなってくる。
体の重さだけは、懐妊前とは違っていた。
レティシアの張り出したお腹を、彼とともに、よく撫でていたものだ。
そして、出産は、いわゆる安産。
ユージーンが「安産型」の意味がわからなかったのも納得できる。
この「安産」状態が完全に維持されるのが18歳まで。
そこから徐々に、出産までの時間が伸びたり、痛みが大きくなるのだという。
命にかかわると言われている理由は、それだ。
(つるん……って感じ? あれ、産まれた?って思ったもんなぁ)
生まれる直前、お腹の張りや痛みが、なくはなかった。
が、ほんのいっときだったのだ。
テレビドラマで見ていた「破水」「いきむ」といったような場面もなく。
(ウチで産んだしね。助産師さんとかいないからさ、ちょっと不安だったけど)
彼が、しっかり付き添ってくれた。
握られた手に、レティシアは安心して、無事、出産を終えている。
(てゆーか、ユージーンのほうが……)
くく…と、含み笑いをもらした。
レティシアの出産時の立ち会いイメージは、分娩室に入れるのは夫だけ、といったもの。
なのに、なぜか近くに、ユージーンもいたのだ。
屋敷内出産だったからかもしれないけれど。
なぜお前が慌てる。
言いたくなるくらい、ユージーンは、おろおろしていた。
いつも無表情な顔を、真っ青にしていたのも、思い出すと笑える。
(でも、ユージーンには感謝しないとなぁ)
あれから、5年。
ユージーンに急かされるようにして婚姻したが、そうでなければ、なかなか踏み切れなかったかもしれない。
彼を愛してはいても、祖母のことを思わずにはいられなかったからだ。
けれど、あれよあれよという間に、式の段取りを進められ、レティシアもようやく踏み出すことができた。
彼女は、庭園で青い薔薇を前に、改めて誓っている。
彼の笑顔は自分が守ってみせると、そう誓った。
そして、さらにレティシアの最も心配していた事態も起きなかったのだ。
自分との婚姻で、彼の名誉を穢すことになるのではないか。
レティシアは、それを、とても恐れていた。
レティシアの魔力顕現のきっかけにもなったサイラスの言葉。
それは、レティシアの心から消えてはいなかった。
だが、レティシアが思っていたよりも、ずっと問題は小さくなっている。
影で囁いている者はいるのだろうが、噂も耳に入ってこないくらいなのだ。
(まぁ……次期国王と元王太子が、式に列席してたわけだし……)
貴族たちも、あまり口さがないことは言えないらしい。
今となっては、ザカリーは国王陛下で、ユージーンは宰相。
表だって噂など流せば、大変なことになる。
宰相になったユージーンは、あの持ち前の「しつこさ」で、きっと噂の出所を突き止めるはずだ。
そのあとがどうなるか、貴族たちも察するところがあるに違いない。
その上、ユージーンの呼んだ列席者は、ほとんどが民だった。
式に感銘を受けた者も少なくなかったようで、良い評判が広まったのだ。
もとより、民に、彼を支持する者も多かったのが、幸いしたのだろう。
どこからともなく「実は血の繋がりはないらしいが、他国との関係上、秘密にしている」と囁かれるようになっていた。
(王族だけじゃなくて、民にも非難されるってなると、嫌なこと言いにくいよね。貴族は民の税金で暮らしてるからね)
彼が言うには「ユージーンは馬鹿ではないのでね」とのこと。
きっと、そういう先を見越して、式の段取りをしていたに違いない。
それほど「頭はいい」のに、出産にはオロオロ。
ユージーンは、どこか間が抜けているのだ。
(ユージーンは、宰相になっても、ただのユージーンなんだよなー)
思って、また笑っているところに、扉が、そうっと開く。
顔を出したのは、サリーだ。
「いかがですか?」
「うん。今、寝たとこ」
グレイと婚姻し、サリーは、今や1児の母。
それでも、屋敷に勤め続けてくれている。
敷地内に家を建て、そこに住んでもらっていた。
もとより公爵家は、屋敷よりも敷地面積のほうが広い。
家の建てられるスペースは、いくらでもあった。
「そっちも大変なのに、ごめんね」
「いいえ。あの子は、ヴィンスの剪定に夢中ですから」
サリーの息子は、たいてい庭にいる。
花や木々に興味があり、最近では、少し手伝いもしているそうだ。
そのうち、あの森に、リドレイ一家と一緒に行こう、と思っていた。
森の山小屋は、別荘として使っている。
この屋敷も好きだが、あの森にも、たくさんの思い出があった。
レティシアは、未だに、あのテーブルを使っている。
「私が、見ておりますので、レティシア様は、どうぞ」
「じゃあ……お言葉に甘えて。ありがと、サリー」
「どういたしまして」
レティシアは、娘をサリーに任せ、部屋を出た。
子供部屋から廊下を出て、少し行くと、元のレティシアの部屋だ。
が、しかし。
(もう、私だけの部屋じゃないんデスけど……)
ふわっと顔が熱くなる。
いつまで経っても慣れない。
今もまだ、彼のことを思うと、ふわふわっとした気分になるし。
「お。いたいた」
レティシアは、あれから魔術について学んでいた。
ちゃんと身を守れるようになりたかったからだ。
いつまでも、守られてばかりいる自分であってはいけない。
彼がいれば大丈夫、で、すませることはできなかった。
(なんか、不思議なんだけどさ)
レティシアの血の中にあった彼の力は、消えたわけだけれども。
血を入れ替えても、魔力の資質自体は、変わらないのだそうだ。
だから、レティシアが姿を変えるには、魔術が必要となる。
ひょいっと、烏になったりはできない。
目覚めた際には、魔力制御もできなかった。
ただ魔力を持っているだけ、という状態は、なにも変わっていなかったのだ。
その後、魔力感知や転移、防御系統の魔術を、レティシアは覚えていた。
魔力制御も、できるようになっている。
(そっちに、いる?)
(ああ、いるよ)
少し遅れて、彼の言葉がとどいた。
レティシアが使えるのは、早言葉。
彼のように即言葉が使えるほどには、魔術の腕はないらしい。
レティシアは、運動神経が良いほうだ。
それでも、魔術の動作は細かくて、発動には苦労している。
動作なしで魔術発動ができる彼のすごさを、痛感していた。
と、同時に。
(いや、そんな人が、私の旦那様なんだよ! 素敵過ぎるわ! ヤバ過ぎるわ!)
もう何度も繰り返し実感しているくせに、毎度、たは~と照れる。
彼との関係が変わっても、変わらないことはあるのだ。
レティシアは、中庭を歩いていた。
あえて、転移は使わずにいる。
小道の脇に、あの小さな向日葵が、ちょこちょこと顔を出していた。
そこここで、様々な色を見せている。
光の加減や季節によって、日々、花弁の色が変わるのだ。
そして、色はついていても、透明感は失われていない。
曲がりくねった小道の奥に、彼の姿が見える。
笑っているのがわかった。
胸が、どきんと、弾む。
思わず、駆け出していた。
「やあ。来たね」
彼の前に立ったレティシアに、彼が微笑む。
微笑み返したレティシアの前で、蝶々が、ひらひらと舞っていた。
きれいな羽を、はためかせている。
見ている内にも、レティシアの肩にとまった。
「とっても、きれい」
言うと、彼が、人差し指を伸ばしてくる。
蝶々が、ひらひらっと、今度は、彼の指にとまった。
瞬間。
「つかまえた」
彼の腕には、5歳になる息子。
きゃっきゃと笑っている。
「かくれんぼ、大好きだもんね」
「お父さまには、すぐ見つかる~」
見つかったのに、嬉しそうに言う息子に、彼が笑った。
そんな愛しの旦那様であり、理想の男性を、レティシアは見つめる。
彼が、息子の頭を撫でながら、言った。
「おかえり、ジーク」
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