86 / 116
第81話 サツマン勇者
しおりを挟む
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ魔物狩りに、おばあさんは海へ魔物狩りに行きました。
おばあさんが海の魔物を狩っていると浜に大きな薄紅色の球体がどんぶらこっこどんぶらこと流れてきました。
おばあさんはすかさずスパッと両断しましたが、中には元気そうな男の赤ん坊がすやすやと寝ていました。
しかたないのでとりあえず子どもを拾うと狩った魔物といっしょに家に持ち帰りました。
魔物をさばいて調理しているとおじいさんが大量の魔物を背負って帰ってきました。
「なんか拾ったんだけどどうする?」
「飼うにしても餌はなにがいいんだ? 魔物食えるかな?」
二人は子育てをしたことがなかったので魔物の煮汁を与えて育てることにしました。
*****
「ちょっと待って。いろいろツッコミどころが多すぎて話が入ってこない」
「おじいさんとおばあさんは何者なんだよ」
『当時最強の冒険者夫婦と呼ばれていたらしいんじゃが、すでに引退して田舎に引っ込んでいたからよくわからんのう』
*****
子どもは大きく成長し、村中破壊の限りを尽くしました。
村人は怖れ、領主からも兵が遣わされましたが、おじいさんとおばあさんが強すぎるので蹴散らされました。
もうだれも逆らうことはできません。
子どもは増長し、村を飛び出して領内を恐怖のどん底に陥れました。
*****
「あの、これって退治されるほうの鬼の話?」
「こっちが魔王なんじゃないか?」
『力こそパワーの時代の話じゃよ』
*****
子どもは自分が悪い鬼を退治する正義のヒーローだと思い込み、あちこちで狼藉を働きました。
子分のイヌ、サル、トリを仲間に引き入れ、さらに広範囲をうろついて被害を広げました。
ところが、とあるところでこの乱行は食い止められます。
森のなかにたたずむ一軒の小さな家。そこに美しい娘が住んでいました。
子どもはこの娘に優しくたしなめられて大好きになりました。
しかし娘は悪い鬼に囚われていたので、子分のイヌ、サル、トリのようについて来てはくれませんでした。
子どもは悪い鬼に挑みました。
何度も挑みました。
一度も勝てませんでした。
最強の冒険者であったおじいさんとおばあさんよりも、正義のヒーローである自分よりも、はるかに強い鬼など魔王に違いありません。
イヌ、サル、トリは魔王なら魔王城にいるはずだから四天王じゃないかと言います。
とにかく魔王の四天王なら悪者です。
しかしどんな手を使っても勝つことはできませんでした。
イヌ、サル、トリもいつのまにかいなくなっていました。
娘に優しくたしなめられながら、四天王に挑む毎日を過ごして、子どもは青年になりました。
*****
「あれ? この話どっかで聞いたことある気がする」
「いっしょに暮らしてからもずっと四天王だと思ってたのか。やべえな」
『四天王のおっちゃんはやたら強くて絶対に勝てなかったんじゃよ』
*****
青年はいつしか魔王を探して倒すのを忘れてしまいました。
なぜならもう絶対に勝てない魔王の四天王を見つけてしまったからです。
この四天王に勝つまでは魔王を探す意味がないのです。
娘に優しく教えられたとおりに小悪党を倒し小さな英雄になりました。
しかし四天王に勝つことはできなかったのでだんだん家に帰らなくなりました。
小さな英雄をやってるほうが楽だったからです。
ずっと家に帰らないうちに本当に帰れなくなってしまいました。
怖かったのです。
なにもしていない自分が責められることもなく受け入れられるのが。
優しくされるのが。
もう本当はわかっていたのです。
ただの他人の子どもを育ててくれた善良な四天王が魔王とは関係ないのだと。
でも認めたくなかったのです。
自分がただの悪ガキだったと。
*****
「それで桃太郎から殺人鬼になったの?」
「どこにそういう流れがあった?」
『せんせに会いたい。おっちゃんにも会いたい。でも帰れない。帰れなかったんじゃ』
*****
百年ほど経って青年は自分が周りの人ほど老いないことに気づきました。
まだ青年は青年のままだったのです。
四天王が住んでいた小屋があった場所は巨大な魔導都市に変わっていました。
もとの家がどこにあったのかわかりません。
青年は帰る場所を失ってしまいました。
都市の人に聞いても四天王がどこにいるのかだれも知りません。
学校を作った人たちはもうとっくに死んでしまったと言われましたが納得できませんでした。
あの強い四天王や優しい娘がいなくなるわけがないのです。
それから何百年もただの小さな英雄として、用心棒としてサツマン王国中を放浪しました。
悪いやつがいなくなるまで歩き回りましたが、決していなくなりませんでした。
あるとき南の島で悪いやつが暴れていると聞きました。
オニナパという島にはきっと悪い鬼がいるに違いない。
それを退治すればせんせとおっちゃんに会えるかもしれない。
そう思って初めての船に乗ったのです。
*****
「初めてだったのかよ」
「ずいぶん堂々としてたねえ」
『せんせとおっちゃんには会えなかったが、おぬしらに会えて楽しかったわい』
「いやまだここに来た用事済ましてないでしょ」
「なんか心配になってきたから明日は討伐について行こうか?」
『わしはこれでも何百年も生きてるんじゃ。それくらい独りでもなんとかなるわい』
「そうかな? ところでこの話なんの話だっけ?」
「ん? あれ? ああ、肝心のところが伝わってないんじゃないか?」
『お? んむう? あ、そうじゃ、わし、勇者なんじゃ』
おじいさんは山へ魔物狩りに、おばあさんは海へ魔物狩りに行きました。
おばあさんが海の魔物を狩っていると浜に大きな薄紅色の球体がどんぶらこっこどんぶらこと流れてきました。
おばあさんはすかさずスパッと両断しましたが、中には元気そうな男の赤ん坊がすやすやと寝ていました。
しかたないのでとりあえず子どもを拾うと狩った魔物といっしょに家に持ち帰りました。
魔物をさばいて調理しているとおじいさんが大量の魔物を背負って帰ってきました。
「なんか拾ったんだけどどうする?」
「飼うにしても餌はなにがいいんだ? 魔物食えるかな?」
二人は子育てをしたことがなかったので魔物の煮汁を与えて育てることにしました。
*****
「ちょっと待って。いろいろツッコミどころが多すぎて話が入ってこない」
「おじいさんとおばあさんは何者なんだよ」
『当時最強の冒険者夫婦と呼ばれていたらしいんじゃが、すでに引退して田舎に引っ込んでいたからよくわからんのう』
*****
子どもは大きく成長し、村中破壊の限りを尽くしました。
村人は怖れ、領主からも兵が遣わされましたが、おじいさんとおばあさんが強すぎるので蹴散らされました。
もうだれも逆らうことはできません。
子どもは増長し、村を飛び出して領内を恐怖のどん底に陥れました。
*****
「あの、これって退治されるほうの鬼の話?」
「こっちが魔王なんじゃないか?」
『力こそパワーの時代の話じゃよ』
*****
子どもは自分が悪い鬼を退治する正義のヒーローだと思い込み、あちこちで狼藉を働きました。
子分のイヌ、サル、トリを仲間に引き入れ、さらに広範囲をうろついて被害を広げました。
ところが、とあるところでこの乱行は食い止められます。
森のなかにたたずむ一軒の小さな家。そこに美しい娘が住んでいました。
子どもはこの娘に優しくたしなめられて大好きになりました。
しかし娘は悪い鬼に囚われていたので、子分のイヌ、サル、トリのようについて来てはくれませんでした。
子どもは悪い鬼に挑みました。
何度も挑みました。
一度も勝てませんでした。
最強の冒険者であったおじいさんとおばあさんよりも、正義のヒーローである自分よりも、はるかに強い鬼など魔王に違いありません。
イヌ、サル、トリは魔王なら魔王城にいるはずだから四天王じゃないかと言います。
とにかく魔王の四天王なら悪者です。
しかしどんな手を使っても勝つことはできませんでした。
イヌ、サル、トリもいつのまにかいなくなっていました。
娘に優しくたしなめられながら、四天王に挑む毎日を過ごして、子どもは青年になりました。
*****
「あれ? この話どっかで聞いたことある気がする」
「いっしょに暮らしてからもずっと四天王だと思ってたのか。やべえな」
『四天王のおっちゃんはやたら強くて絶対に勝てなかったんじゃよ』
*****
青年はいつしか魔王を探して倒すのを忘れてしまいました。
なぜならもう絶対に勝てない魔王の四天王を見つけてしまったからです。
この四天王に勝つまでは魔王を探す意味がないのです。
娘に優しく教えられたとおりに小悪党を倒し小さな英雄になりました。
しかし四天王に勝つことはできなかったのでだんだん家に帰らなくなりました。
小さな英雄をやってるほうが楽だったからです。
ずっと家に帰らないうちに本当に帰れなくなってしまいました。
怖かったのです。
なにもしていない自分が責められることもなく受け入れられるのが。
優しくされるのが。
もう本当はわかっていたのです。
ただの他人の子どもを育ててくれた善良な四天王が魔王とは関係ないのだと。
でも認めたくなかったのです。
自分がただの悪ガキだったと。
*****
「それで桃太郎から殺人鬼になったの?」
「どこにそういう流れがあった?」
『せんせに会いたい。おっちゃんにも会いたい。でも帰れない。帰れなかったんじゃ』
*****
百年ほど経って青年は自分が周りの人ほど老いないことに気づきました。
まだ青年は青年のままだったのです。
四天王が住んでいた小屋があった場所は巨大な魔導都市に変わっていました。
もとの家がどこにあったのかわかりません。
青年は帰る場所を失ってしまいました。
都市の人に聞いても四天王がどこにいるのかだれも知りません。
学校を作った人たちはもうとっくに死んでしまったと言われましたが納得できませんでした。
あの強い四天王や優しい娘がいなくなるわけがないのです。
それから何百年もただの小さな英雄として、用心棒としてサツマン王国中を放浪しました。
悪いやつがいなくなるまで歩き回りましたが、決していなくなりませんでした。
あるとき南の島で悪いやつが暴れていると聞きました。
オニナパという島にはきっと悪い鬼がいるに違いない。
それを退治すればせんせとおっちゃんに会えるかもしれない。
そう思って初めての船に乗ったのです。
*****
「初めてだったのかよ」
「ずいぶん堂々としてたねえ」
『せんせとおっちゃんには会えなかったが、おぬしらに会えて楽しかったわい』
「いやまだここに来た用事済ましてないでしょ」
「なんか心配になってきたから明日は討伐について行こうか?」
『わしはこれでも何百年も生きてるんじゃ。それくらい独りでもなんとかなるわい』
「そうかな? ところでこの話なんの話だっけ?」
「ん? あれ? ああ、肝心のところが伝わってないんじゃないか?」
『お? んむう? あ、そうじゃ、わし、勇者なんじゃ』
0
あなたにおすすめの小説
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる