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33話
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デビュタントの令嬢達が最初にダンスをするのが習わしの為、メルティとルイスがホールの中央へと出る。そう二人だけだ。
今日は、メルティがお披露目する為のパーティだった。
音楽に合わせメルティとルイスが踊り出す。
一か月弱で仕上げたとは思えないダンスだ。それを見たクラリサは、わなわなと怒りで震えだす。
どうしてあそこまで踊れるのか。ルイスと息がぴったりだ。
クラリサは、見ていられなくなり、会場を飛び出した。
メルティは、夢のような時間を堪能する。そして、ルイスと踊るのがこれで最後かと思うと名残惜しい。
「実はダンスってあまり好きじゃなかったのだけど、君とならずっと踊っていたい気分だよ」
そう聞いたメルティは、顔を真っ赤にする。メルティも同じ気持ちだった。
このまま永遠にこうしていたい。だが、曲は無情にも終わってしまう。その後は、それぞれ踊りだした。
「おめでとう。素晴らしいダンスだったわ」
「流石息がぴったりね。ルイス殿下も満足そうで羨ましいわ」
「ラボランジュ公爵夫人、からかわないでください」
頬を染め、ルイスが言う。それにつられてメルティも頬を染める。
こうして、パーティーはつつがなく終わり、大成功を収めた。
◇
「メルティ嬢」
話す時間が欲しいと言うルイスと二人、庭園に出たメルティは緊張気味に歩く。そこに緊張したルイスの声が掛かった。
「はい」
ルイスを見ると、真剣な眼差しだ。
「これからも一緒にダンスを踊ってくれないだろうか」
一瞬、ダンスが踊り足りないのかと思うも、これは『婚約者として』という意味だと悟り、メルティは目を瞬かせる。
「私ですか? 姉のクラリサではなくて……」
「前にも話したと思うけど、クラリサ嬢との婚約の話は、父上が先走った事です。私の意思はありません。私が婚約したいと思ったのは、あなたです。メルティ嬢」
意外な言葉にメルティは、頭が真っ白になった。
「え、でも、聖女の件は……」
「それも白紙に戻ったので関係ありません。それにクラリサ嬢は、聖女ではありませんよね」
「え……」
現実に引き戻され、メルティはごくりと唾を飲み込む。
(聖女が私だと知れた?)
「二人が、訪ねてくるようになって、二人の観察していました。あ、気分がいいものではないですよね。観察されていただなんて」
メルティは、フルフルと顔を横に振り、そんな事はないと否定する。
「ありがとう。もう一度、婚約をするチャンスを作ろうと思っているのだと思っていた。二人で来るからどちらかがそうなればという思惑があるのかと思っていたが、そうではなさそうだった。君は、クラリサ嬢と違いあの場を楽しんでいたよね」
「あ、はい……」
メルティは、体が弱かった事もあり、外に出る事がなかった。庭を散歩する程度しかしたことがない。
聖女の祝賀会の為に王城へ行ったのが、初めてだったと言っていいほどだ。なので、クラリサがつまらないと思う事でも、メルティには新鮮に映り楽しかった。
「君は、私以外の者にも気を使い、変な話、私が目的ではないとわかった」
「あ……」
ジーっとそう言ってルイスは、メルティを見つめる。まるで、目的を知っていたと言わんばかりに。
「話が逸れたね。私は、観察しているうちに君が気になりだし、ラボランジュ公爵夫人の所に行った時に、君が来ると聞いてクラリサ嬢が居ない場所で会いたいと思ったんだ。その時に、自分の気持ちに気が付いた。だからお願いしたんだ。君のエスコートをしたいって」
ルイスは、ずっと好きだったと告白してきた。
ダンスの相手役をすると言ったのも自分からだと言う。
信じられない気持ちでいっぱいだ。嬉しい感情もあるが、それより自分は養女で伯爵家の令嬢ではない。もしかしたら貴族ですらないかもしれないのだ。どう答えたらいいかわからない。
「ルイス殿下!」
聞き覚えのある声にハッとする。
クラリサが目の前に現れた。
「こ、こんな所に二人っきりでいらっしゃったら変な噂が立ちますわ」
「変な噂とは?」
「……二人が恋仲だという、根も葉もない噂ですわ」
「それは、本当になるから構わない」
「え……」
クラリサが、驚愕した顔つきになる。肯定されたのだ。
「ルイス殿下は騙されています! 私が聖女です! 前にも言いましたが、メルティには虚偽癖があるのです!」
「虚偽癖ね。彼女は聖女の事など一言も言っていないよ。君は今の自分の姿を鏡で見た事があるかい。恐ろしい形相をしているよ」
ルイスにそう言われ、ハッとしてクラリサは両手で顔を覆う。そして、泣き出した。どうして、どうしてと言いながら。
「クラリサ!」
泣き声を聞きつけたのか、両親であるイヒニオとファニタが駆け付けた。
「これは一体……」
責めるような顔をメルティにイヒニオは向ける。
「彼女は何もしていない。逆にメルティ嬢を貶めるような事を言ったので諫めただけです。彼女は、もう少し感情のコントロールが出来るようになった方がよいね」
「ご忠告痛み入ります。その、メルティとはどのような関係でしょうか。一度、クラリサと婚約して……」
「していないだろう」
ルイスが透かさず否定した。
「父上が先走っただけです。振り回してしまい申し訳ない。私はメルティ嬢と婚約したい思う」
「聞いておりません。まずは、両親である私達に相談してほしかったです」
ダンスを踊る前に言って欲しかったとルイスに言えば、不敬になるのではとメルティが、とおどおどする。
「両親ね……叔母上には伝えてあった。戻ろう、メルティ嬢」
促されメルティは、ルイスと一緒に屋敷内へと戻っていく。それを三人は悔しそうに、睨みつけるのだった。
今日は、メルティがお披露目する為のパーティだった。
音楽に合わせメルティとルイスが踊り出す。
一か月弱で仕上げたとは思えないダンスだ。それを見たクラリサは、わなわなと怒りで震えだす。
どうしてあそこまで踊れるのか。ルイスと息がぴったりだ。
クラリサは、見ていられなくなり、会場を飛び出した。
メルティは、夢のような時間を堪能する。そして、ルイスと踊るのがこれで最後かと思うと名残惜しい。
「実はダンスってあまり好きじゃなかったのだけど、君とならずっと踊っていたい気分だよ」
そう聞いたメルティは、顔を真っ赤にする。メルティも同じ気持ちだった。
このまま永遠にこうしていたい。だが、曲は無情にも終わってしまう。その後は、それぞれ踊りだした。
「おめでとう。素晴らしいダンスだったわ」
「流石息がぴったりね。ルイス殿下も満足そうで羨ましいわ」
「ラボランジュ公爵夫人、からかわないでください」
頬を染め、ルイスが言う。それにつられてメルティも頬を染める。
こうして、パーティーはつつがなく終わり、大成功を収めた。
◇
「メルティ嬢」
話す時間が欲しいと言うルイスと二人、庭園に出たメルティは緊張気味に歩く。そこに緊張したルイスの声が掛かった。
「はい」
ルイスを見ると、真剣な眼差しだ。
「これからも一緒にダンスを踊ってくれないだろうか」
一瞬、ダンスが踊り足りないのかと思うも、これは『婚約者として』という意味だと悟り、メルティは目を瞬かせる。
「私ですか? 姉のクラリサではなくて……」
「前にも話したと思うけど、クラリサ嬢との婚約の話は、父上が先走った事です。私の意思はありません。私が婚約したいと思ったのは、あなたです。メルティ嬢」
意外な言葉にメルティは、頭が真っ白になった。
「え、でも、聖女の件は……」
「それも白紙に戻ったので関係ありません。それにクラリサ嬢は、聖女ではありませんよね」
「え……」
現実に引き戻され、メルティはごくりと唾を飲み込む。
(聖女が私だと知れた?)
「二人が、訪ねてくるようになって、二人の観察していました。あ、気分がいいものではないですよね。観察されていただなんて」
メルティは、フルフルと顔を横に振り、そんな事はないと否定する。
「ありがとう。もう一度、婚約をするチャンスを作ろうと思っているのだと思っていた。二人で来るからどちらかがそうなればという思惑があるのかと思っていたが、そうではなさそうだった。君は、クラリサ嬢と違いあの場を楽しんでいたよね」
「あ、はい……」
メルティは、体が弱かった事もあり、外に出る事がなかった。庭を散歩する程度しかしたことがない。
聖女の祝賀会の為に王城へ行ったのが、初めてだったと言っていいほどだ。なので、クラリサがつまらないと思う事でも、メルティには新鮮に映り楽しかった。
「君は、私以外の者にも気を使い、変な話、私が目的ではないとわかった」
「あ……」
ジーっとそう言ってルイスは、メルティを見つめる。まるで、目的を知っていたと言わんばかりに。
「話が逸れたね。私は、観察しているうちに君が気になりだし、ラボランジュ公爵夫人の所に行った時に、君が来ると聞いてクラリサ嬢が居ない場所で会いたいと思ったんだ。その時に、自分の気持ちに気が付いた。だからお願いしたんだ。君のエスコートをしたいって」
ルイスは、ずっと好きだったと告白してきた。
ダンスの相手役をすると言ったのも自分からだと言う。
信じられない気持ちでいっぱいだ。嬉しい感情もあるが、それより自分は養女で伯爵家の令嬢ではない。もしかしたら貴族ですらないかもしれないのだ。どう答えたらいいかわからない。
「ルイス殿下!」
聞き覚えのある声にハッとする。
クラリサが目の前に現れた。
「こ、こんな所に二人っきりでいらっしゃったら変な噂が立ちますわ」
「変な噂とは?」
「……二人が恋仲だという、根も葉もない噂ですわ」
「それは、本当になるから構わない」
「え……」
クラリサが、驚愕した顔つきになる。肯定されたのだ。
「ルイス殿下は騙されています! 私が聖女です! 前にも言いましたが、メルティには虚偽癖があるのです!」
「虚偽癖ね。彼女は聖女の事など一言も言っていないよ。君は今の自分の姿を鏡で見た事があるかい。恐ろしい形相をしているよ」
ルイスにそう言われ、ハッとしてクラリサは両手で顔を覆う。そして、泣き出した。どうして、どうしてと言いながら。
「クラリサ!」
泣き声を聞きつけたのか、両親であるイヒニオとファニタが駆け付けた。
「これは一体……」
責めるような顔をメルティにイヒニオは向ける。
「彼女は何もしていない。逆にメルティ嬢を貶めるような事を言ったので諫めただけです。彼女は、もう少し感情のコントロールが出来るようになった方がよいね」
「ご忠告痛み入ります。その、メルティとはどのような関係でしょうか。一度、クラリサと婚約して……」
「していないだろう」
ルイスが透かさず否定した。
「父上が先走っただけです。振り回してしまい申し訳ない。私はメルティ嬢と婚約したい思う」
「聞いておりません。まずは、両親である私達に相談してほしかったです」
ダンスを踊る前に言って欲しかったとルイスに言えば、不敬になるのではとメルティが、とおどおどする。
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