5 / 10
5話
しおりを挟む
「さすが、新しい馬車ね。今までと乗り心地が違うわ」
「お母様、三人並んで座ってもゆとりがありますわね」
「しかし、これを買う金はいったいどこから?」
目の前に座る三人は、物珍しそうに馬車の乗り心地を確かめていた。
何となくだけど、私の隣に座るレイモンドをいないものとしているような感じ。
せめてもの反発かしらね。
これから王家のパーティーに出席する。その為に向かっていた。
別々の馬車で行こうと思ったのだけど、なんと三人は先に乗り込んだのよ。扉を開けたレイモンドもびっくり。
「きっと今年は、交際を申し込まれると思うの」
「まあ、どなたが?」
「それが、殿下に公爵子息を筆頭にかしら」
「まあ、それは悩むわね」
本当にばかばかしい。早く縁を切りたいわ。
馬車は、パーティー会場に近づくとスピードが落ちた。会場に向かう馬車の行列に並んだからだ。
「あら止まったわ」
ガチャリとドアが開く。
御者が開けてくれた。
「どうぞ」
レイモンドがそう言うと、三人が次々と降りる。
「え? まだ会場にほど遠いようですが」
どうしてここに止まったのだろうと、メーラ夫人が馬車に乗ったままの私達に振り返った。
「ここからは歩いて下さい」
「まあ、酷いではありませんか?」
すかさずレイモンドが言えば、三人は憤る。
「仕方がないでしょう。私達は、王家にきちんとご招待頂いているので、入り口が違うのです」
「勝手に乗り込んだ、あなた達が悪いのでしょう? 普通は、一言あると思いますの。では失礼しますね」
ひらひらと招待状を見せていたレイモンドが、ドアをバタンと閉めれば馬車は走り出す。
叫ぶ三人が、みるみる小さくなっていく。
「本当に遠慮がない方々だ。結局二人っきりの時間が減ったではないか」
「これから嫌になるほどあるから大丈夫よ」
「え? 嫌なの?」
「い、嫌ではないわよ」
「よかったぁ」
そう言って、ギュッと抱き寄せられた。
遠慮がないのはどちら様かしらね。誰も見ていないけど、恥ずかしいのだけど。
「あそこからだと一時間ぐらいかかるかな? きっとダンスなんて踊る体力も気力もなくなるだろうね」
「踊るも何も、誰も相手になどしないでしょう」
「確かにね。悪いけど、帰りは辻馬車で帰ってもらう事になるね」
「悪いなんて微塵にも思ってない癖に」
「あ、バレた?」
レイモンドは、子供っぽい笑顔で笑う。
たまに見せるいたずらを楽しんでいる様な顔。
前世では18歳だとまだ子供って感覚だけど、この国では十分大人なのよね。
というより、学園を卒業すればちゃんと大人扱いされる。
なので、お父様がいたけど承諾なしに婚約を結べた。だからレイモンドも、私が卒業するまで待ったのでしょう。
「どんな顔するかな? 僕達が呼ばれたら」
5分ほどでパーティー会場に着き、馬車を降り私にほほ笑みかけて言った。
とても嬉しそうなこと。
「さあ。気が付くかしらね。その意味に」
「本来ならあの降ろされた時に気づかないとね」
「それが出来れば、もう相手に見限られていると昨年気づいているわよ」
人が近づいてきたので、私達は会話を止めた。
「グルーンご夫妻でしょうか」
「はい」
「本日は誠におめでとうございます」
「「ありがとうございます」」
「お部屋にご案内します」
王宮の使用人に着いて行き、豪勢な部屋へと案内される。
「今日は会場にてパーティーをお楽しみ頂いた後、陛下からお話があるとの事です」
「わかりました。パーティー後伺いますわ」
「では、お呼び致しますまで、お寛ぎ下さいませ」
私達がソファに座ると使用人が、ティーを入れ置いた。
「何かございましたらベルでお呼び下さい。私は外で控えております」
「わかりました」
使用人は、礼をすると部屋から出て行った。
今日私達は、陛下の招待客といて招かれている。
この王家が開催するパーティーに参加するのには、2通りある。一つは、招待状なしで会場入りする。この為には伯爵以上でなければならない。
なので本来ならメーラ夫人もシャーロット嬢も入れないはず。
もう一つは、招待状を頂いて祝ってもらう側として参加する。
社交シーズン以外でも年に何回か行われる王家主催のパーティーでは、陛下に招待された者を祝う場でもあった。
社交デビューや結婚、そして功績を称えてなどだが、それは陛下に選ばれた者として名誉ある事。
招待された私達は、名を呼ばれ入場する事となる。
「順番が参りました」
使用人に言われ大きなドアの前で待機する。
「グルーンご夫妻の入場です」
その言葉と同時にドアが開き、煌びやかな会場が目の前に広がった。先に呼ばれた者が二組、陛下の傍にいる。
「シャルル・グルーン殿とレイモンド・グルーン殿の功績と婚姻を祝いましょう」
礼をして私達は会場へと進む。その私達を拍手と驚きの声が包む。
「まあグルーンって、グルーン伯爵? では、あちらの方は?」
「令嬢はお一人ではなかったのですか?」
「どうなっておりますの?」
私達とグルーン伯爵一家を名乗ったお父様達を見比べる者達。
普通なら小娘など名乗った所で歯牙にもかけないでしょうけど、トンネル事業の事は王都にも噂が広まっている。
いえ、広めたのよ。知らないと使ってもらえませんからね。
物流が動くようなプロジェクトは、国のもとい陛下の許可がいる為、もちろん陛下もご存じよ。
そして、開通して約一年、滑り出しは順調。
私達は、プロジェクトのパートナーだったが、この度婚姻する事になりましたとご報告申し上げたのです。
もちろん、こうやって社交シーズンに開催されるパーティーで祝ってもらえる為に、王都デビューはまだですと添えて。
功績を祝って頂けるのなら社交シーズンに呼ばれるだろうと言う目論見は当たり、招待状が来たのだった。
三人は青ざめて固まっていた。針の筵でしょうね。
お祝いムードだから追い出されないけど、騒げば追い出されるどころではないわよ。
お父様達と目が合ったので、最高の笑みを返した。三人は、引きつった顔になる。
「皆も知っていると思うが、グルーン伯爵家はトンネルを開通し、王都への新たなる道を切り開いた。彼女は母の意思を継ぎ、ネポーヌ子爵家と共に見事にトンネルを開通させた。そして、彼らの絆は友情から愛情へと変わり、めでたく二人は結婚する運びになった。おめでとう!」
「「ありがとうございます」」
また、盛大な拍手が私達に送られる。送ってないのは、家族だと名乗っていた三人のみ。
三組目の私達の紹介とお祝いが終わると、招待された私達がダンスを披露するのが仕来り。
大勢に祝われながら踊るダンスは最高よ!
「やっぱり君が一番美しい」
危なくステップを間違う所だったじゃない。急に変な事を言わないで欲しいわね。
「そんな事を言うのはレイモンドだけよ」
「そりゃそうだよ。愛を囁く特権は僕のものだ」
どうしてそんなキザなセリフが言えるのかしらね。慣れていないからやめて~。
「僕が支えるから好きなだけ寄りかかっていいからね」
「ありがとう。そうするわ」
軽やかにステップを踏みながら、この後の事を考えると少しだけ、そうほんのちょっぴりだけ悲しい気持ちになるのだった。
「お母様、三人並んで座ってもゆとりがありますわね」
「しかし、これを買う金はいったいどこから?」
目の前に座る三人は、物珍しそうに馬車の乗り心地を確かめていた。
何となくだけど、私の隣に座るレイモンドをいないものとしているような感じ。
せめてもの反発かしらね。
これから王家のパーティーに出席する。その為に向かっていた。
別々の馬車で行こうと思ったのだけど、なんと三人は先に乗り込んだのよ。扉を開けたレイモンドもびっくり。
「きっと今年は、交際を申し込まれると思うの」
「まあ、どなたが?」
「それが、殿下に公爵子息を筆頭にかしら」
「まあ、それは悩むわね」
本当にばかばかしい。早く縁を切りたいわ。
馬車は、パーティー会場に近づくとスピードが落ちた。会場に向かう馬車の行列に並んだからだ。
「あら止まったわ」
ガチャリとドアが開く。
御者が開けてくれた。
「どうぞ」
レイモンドがそう言うと、三人が次々と降りる。
「え? まだ会場にほど遠いようですが」
どうしてここに止まったのだろうと、メーラ夫人が馬車に乗ったままの私達に振り返った。
「ここからは歩いて下さい」
「まあ、酷いではありませんか?」
すかさずレイモンドが言えば、三人は憤る。
「仕方がないでしょう。私達は、王家にきちんとご招待頂いているので、入り口が違うのです」
「勝手に乗り込んだ、あなた達が悪いのでしょう? 普通は、一言あると思いますの。では失礼しますね」
ひらひらと招待状を見せていたレイモンドが、ドアをバタンと閉めれば馬車は走り出す。
叫ぶ三人が、みるみる小さくなっていく。
「本当に遠慮がない方々だ。結局二人っきりの時間が減ったではないか」
「これから嫌になるほどあるから大丈夫よ」
「え? 嫌なの?」
「い、嫌ではないわよ」
「よかったぁ」
そう言って、ギュッと抱き寄せられた。
遠慮がないのはどちら様かしらね。誰も見ていないけど、恥ずかしいのだけど。
「あそこからだと一時間ぐらいかかるかな? きっとダンスなんて踊る体力も気力もなくなるだろうね」
「踊るも何も、誰も相手になどしないでしょう」
「確かにね。悪いけど、帰りは辻馬車で帰ってもらう事になるね」
「悪いなんて微塵にも思ってない癖に」
「あ、バレた?」
レイモンドは、子供っぽい笑顔で笑う。
たまに見せるいたずらを楽しんでいる様な顔。
前世では18歳だとまだ子供って感覚だけど、この国では十分大人なのよね。
というより、学園を卒業すればちゃんと大人扱いされる。
なので、お父様がいたけど承諾なしに婚約を結べた。だからレイモンドも、私が卒業するまで待ったのでしょう。
「どんな顔するかな? 僕達が呼ばれたら」
5分ほどでパーティー会場に着き、馬車を降り私にほほ笑みかけて言った。
とても嬉しそうなこと。
「さあ。気が付くかしらね。その意味に」
「本来ならあの降ろされた時に気づかないとね」
「それが出来れば、もう相手に見限られていると昨年気づいているわよ」
人が近づいてきたので、私達は会話を止めた。
「グルーンご夫妻でしょうか」
「はい」
「本日は誠におめでとうございます」
「「ありがとうございます」」
「お部屋にご案内します」
王宮の使用人に着いて行き、豪勢な部屋へと案内される。
「今日は会場にてパーティーをお楽しみ頂いた後、陛下からお話があるとの事です」
「わかりました。パーティー後伺いますわ」
「では、お呼び致しますまで、お寛ぎ下さいませ」
私達がソファに座ると使用人が、ティーを入れ置いた。
「何かございましたらベルでお呼び下さい。私は外で控えております」
「わかりました」
使用人は、礼をすると部屋から出て行った。
今日私達は、陛下の招待客といて招かれている。
この王家が開催するパーティーに参加するのには、2通りある。一つは、招待状なしで会場入りする。この為には伯爵以上でなければならない。
なので本来ならメーラ夫人もシャーロット嬢も入れないはず。
もう一つは、招待状を頂いて祝ってもらう側として参加する。
社交シーズン以外でも年に何回か行われる王家主催のパーティーでは、陛下に招待された者を祝う場でもあった。
社交デビューや結婚、そして功績を称えてなどだが、それは陛下に選ばれた者として名誉ある事。
招待された私達は、名を呼ばれ入場する事となる。
「順番が参りました」
使用人に言われ大きなドアの前で待機する。
「グルーンご夫妻の入場です」
その言葉と同時にドアが開き、煌びやかな会場が目の前に広がった。先に呼ばれた者が二組、陛下の傍にいる。
「シャルル・グルーン殿とレイモンド・グルーン殿の功績と婚姻を祝いましょう」
礼をして私達は会場へと進む。その私達を拍手と驚きの声が包む。
「まあグルーンって、グルーン伯爵? では、あちらの方は?」
「令嬢はお一人ではなかったのですか?」
「どうなっておりますの?」
私達とグルーン伯爵一家を名乗ったお父様達を見比べる者達。
普通なら小娘など名乗った所で歯牙にもかけないでしょうけど、トンネル事業の事は王都にも噂が広まっている。
いえ、広めたのよ。知らないと使ってもらえませんからね。
物流が動くようなプロジェクトは、国のもとい陛下の許可がいる為、もちろん陛下もご存じよ。
そして、開通して約一年、滑り出しは順調。
私達は、プロジェクトのパートナーだったが、この度婚姻する事になりましたとご報告申し上げたのです。
もちろん、こうやって社交シーズンに開催されるパーティーで祝ってもらえる為に、王都デビューはまだですと添えて。
功績を祝って頂けるのなら社交シーズンに呼ばれるだろうと言う目論見は当たり、招待状が来たのだった。
三人は青ざめて固まっていた。針の筵でしょうね。
お祝いムードだから追い出されないけど、騒げば追い出されるどころではないわよ。
お父様達と目が合ったので、最高の笑みを返した。三人は、引きつった顔になる。
「皆も知っていると思うが、グルーン伯爵家はトンネルを開通し、王都への新たなる道を切り開いた。彼女は母の意思を継ぎ、ネポーヌ子爵家と共に見事にトンネルを開通させた。そして、彼らの絆は友情から愛情へと変わり、めでたく二人は結婚する運びになった。おめでとう!」
「「ありがとうございます」」
また、盛大な拍手が私達に送られる。送ってないのは、家族だと名乗っていた三人のみ。
三組目の私達の紹介とお祝いが終わると、招待された私達がダンスを披露するのが仕来り。
大勢に祝われながら踊るダンスは最高よ!
「やっぱり君が一番美しい」
危なくステップを間違う所だったじゃない。急に変な事を言わないで欲しいわね。
「そんな事を言うのはレイモンドだけよ」
「そりゃそうだよ。愛を囁く特権は僕のものだ」
どうしてそんなキザなセリフが言えるのかしらね。慣れていないからやめて~。
「僕が支えるから好きなだけ寄りかかっていいからね」
「ありがとう。そうするわ」
軽やかにステップを踏みながら、この後の事を考えると少しだけ、そうほんのちょっぴりだけ悲しい気持ちになるのだった。
401
あなたにおすすめの小説
私が妻です!
ミカン♬
恋愛
幼い頃のトラウマで男性が怖いエルシーは夫のヴァルと結婚して2年、まだ本当の夫婦には成っていない。
王都で一人暮らす夫から連絡が途絶えて2か月、エルシーは弟のような護衛レノを連れて夫の家に向かうと、愛人と赤子と暮らしていた。失意のエルシーを狙う従兄妹のオリバーに王都でも襲われる。その時に助けてくれた侯爵夫人にお世話になってエルシーは生まれ変わろうと決心する。
侯爵家に離婚届けにサインを求めて夫がやってきた。
そこに王宮騎士団の副団長エイダンが追いかけてきて、夫の様子がおかしくなるのだった。
世界観など全てフワっと設定です。サクっと終わります。
5/23 完結に状況の説明を書き足しました。申し訳ありません。
★★★なろう様では最後に閑話をいれています。
脱字報告、応援して下さった皆様本当に有難うございました。
他のサイトにも投稿しています。
巻き戻った妻、愛する夫と子どもを今度こそ守ります
ミカン♬
恋愛
公爵令嬢フィリスの愛する婚約者、第一王子ジルナードが事故で体が不自由となった。
それで王太子候補は側妃の子、第二王子のサイラスに決まった。
父親の計略でフィリスはサイラスとの婚姻を余儀なくされる。悲しむフィリスとジルナード。
「必ずジルナード様を王にします。貴方の元に戻ってきます」
ジルナードに誓い、王妃から渡された毒薬を胸に、フィリスはサイラスに嫁いだ。
挙式前に魔女に魅了を掛けられて。愛する人はサイラスだと思い込んだまま、幸福な時間を過ごす。
やがて魅了は解けて……
サクッとハッピーエンドまで進みます。
ただ誰かにとって必要な存在になりたかった
風見ゆうみ
恋愛
19歳になった伯爵令嬢の私、ラノア・ナンルーは同じく伯爵家の当主ビューホ・トライトと結婚した。
その日の夜、ビューホ様はこう言った。
「俺には小さい頃から思い合っている平民のフィナという人がいる。俺とフィナの間に君が入る隙はない。彼女の事は母上も気に入っているんだ。だから君はお飾りの妻だ。特に何もしなくていい。それから、フィナを君の侍女にするから」
家族に疎まれて育った私には、酷い仕打ちを受けるのは当たり前になりすぎていて、どう反応する事が正しいのかわからなかった。
結婚した初日から私は自分が望んでいた様な妻ではなく、お飾りの妻になった。
お飾りの妻でいい。
私を必要としてくれるなら…。
一度はそう思った私だったけれど、とあるきっかけで、公爵令息と知り合う事になり、状況は一変!
こんな人に必要とされても意味がないと感じた私は離縁を決意する。
※「ただ誰かに必要とされたかった」から、タイトルを変更致しました。
※クズが多いです。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
「股ゆる令嬢」の幸せな白い結婚
ウサギテイマーTK
恋愛
公爵令嬢のフェミニム・インテラは、保持する特異能力のために、第一王子のアージノスと婚約していた。だが王子はフェミニムの行動を誤解し、別の少女と付き合うようになり、最終的にフェミニムとの婚約を破棄する。そしてフェミニムを、子どもを作ることが出来ない男性の元へと嫁がせるのである。それが王子とその周囲の者たちの、破滅への序章となることも知らずに。
※タイトルは下品ですが、R15範囲だと思います。完結保証。
一緒に召喚された私のお母さんは異世界で「女」になりました。
白滝春菊
恋愛
少女が異世界に母親同伴で召喚されて聖女になった。
聖女にされた少女は異世界の騎士に片思いをしたが、彼に母親の守りを頼んで浄化の旅を終えると母親と騎士の仲は進展していて……
母親視点でその後の話を追加しました。
【完結】悪女を押し付けられていた第一王女は、愛する公爵に処刑されて幸せを得る
甘海そら
恋愛
第一王女、メアリ・ブラントは悪女だった。
家族から、あらゆる悪事の責任を押し付けられればそうなった。
国王の政務の怠慢。
母と妹の浪費。
兄の女癖の悪さによる乱行。
王家の汚点の全てを押し付けられてきた。
そんな彼女はついに望むのだった。
「どうか死なせて」
応える者は確かにあった。
「メアリ・ブラント。貴様の罪、もはや死をもって以外あがなうことは出来んぞ」
幼年からの想い人であるキシオン・シュラネス。
公爵にして法務卿である彼に死を請われればメアリは笑みを浮かべる。
そして、3日後。
彼女は処刑された。
【完結】巻き戻したのだから何がなんでも幸せになる! 姉弟、母のために頑張ります!
金峯蓮華
恋愛
愛する人と引き離され、政略結婚で好きでもない人と結婚した。
夫になった男に人としての尊厳を踏みじにられても愛する子供達の為に頑張った。
なのに私は夫に殺された。
神様、こんど生まれ変わったら愛するあの人と結婚させて下さい。
子供達もあの人との子供として生まれてきてほしい。
あの人と結婚できず、幸せになれないのならもう生まれ変わらなくていいわ。
またこんな人生なら生きる意味がないものね。
時間が巻き戻ったブランシュのやり直しの物語。
ブランシュが幸せになるように導くのは娘と息子。
この物語は息子の視点とブランシュの視点が交差します。
おかしなところがあるかもしれませんが、独自の世界の物語なのでおおらかに見守っていただけるとうれしいです。
ご都合主義の緩いお話です。
よろしくお願いします。
王子様の花嫁選抜
ひづき
恋愛
王妃の意向で花嫁の選抜会を開くことになった。
花嫁候補の一人に選ばれた他国の王女フェリシアは、王太子を見て一年前の邂逅を思い出す。
花嫁に選ばれたくないな、と、フェリシアは思った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる