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9 最後の恋
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レオンさんと話をしようにも、なかなか顔を合わせることがなくなってしまった。そのかわりに彼の活躍は毎日耳に入ってくる。
――どうしてそんなに無理をするの?
カトリーナ様の話が本当であれば、私のために討伐をしているということになる。
もやもやとした気持ちでいると、団長率いる隊がちょうど討伐から帰ってきた。
「皆、ご苦労だったな。事務仕事は明日だ。今日はゆっくり休め」
「はっ」
その号令と共に隊員達はバラバラと散らばっていく。団長はいつも通りピンピンしているが、他の皆はぐったりと疲れているのがわかる。
「お疲れ様でした」
私が声をかけ頭を下げると、団長は面白そうにニッと笑った。
「レベッカ嬢、悪いがボロボロのレオンに褒美をやってくれ。あいつには、また働いてもらわなきゃいけねぇからな」
くっくっく、と笑いちらりと後ろを見た。そこには満身創痍のレオンさんがいた。
「団長……俺だってしばらく話してないのに……先にレベッカさんと話さないでください……よ」
彼は息も絶え絶えで、立っているのがやっとという状態だ。どれだけ魔力を使えばこんなことになるのか。
「大丈夫ですかっ!?」
私は慌ててレオンさんに駆け寄って、身体を支えると彼の頬がほんのりと赤く染まった。
「だ、大丈夫です。すみません」
その力のない声を聞いて、私はぐっと唇を噛み締めて意を決して団長に意見をした。
「団長!いくらなんでもこれは。レオンさんはまだ新人ですわ。あなた様にはお考えがあるのでしょうが、倒れる程の負荷をかけるのはどうかと思います」
「全てレオンが望んだことだ。今回の討伐の第一功はこいつだぜ?ドラゴンにトドメを刺したからな」
ドラゴンは名のある魔法使いでも倒すのが大変な、S級クラスの魔物だ。それを……彼が?
「魔力切れギリギリだけどな。魔力の無駄遣いしすぎなんだよ。しかし……とりあえず結果オーライだ。よくやったな。今日は大好きなレベッカ嬢に存分に甘えな」
冷やかすようにレオンさんにそう言って「じゃあな」と団長は去って行った。
「いつも格好悪くて……すみません」
レオンさんはぽつりと呟いた。必死に戦った彼が格好悪いはずがないではないか。
「頑張ってる姿は格好いいですよ」
そう言ったレオンさんは私にぎゅっと抱き着いた。すりすりと肩に頭を擦り付けて、甘えるような仕草をした。
「あー……久々のレベッカさん。めちゃくちゃ癒されます」
彼の鼓動がドクドクと早いのがわかる。そして私の心臓もいつもより早いはずだ。
「俺めちゃくちゃ頑張りました。ご褒美……ください」
「ご褒美?」
「レベッカさん、大好き。愛しています」
そう言った彼は、チュッと私の頬にキスをしてニコリと嬉しそうに笑った。その笑顔を見るのが今は辛い。
「もう……こんな無茶なことはやめてくださいませ」
「心配してくれてるんですか?嬉しいな。でも早くレベッカさんに胸張ってもう一度求婚したい。いっぱい稼いで周囲からも認められたいし、困っている人も助けたい。だからボロボロになっても、全然辛くないし頑張れます」
ニカッと爽やかに笑う彼が眩しくて、直視することができない。
「そんなこと私は望んでいません」
「俺がしたいんです。俺がそれを望んでいます」
「私……あなたに死んで欲しくありません。お金も地位も私は望んでいません」
自分の瞳からポタポタと涙が溢れているのがわかる。レオンさんは私の眼鏡をそっと外して、指で涙を拭った。
「レベッカさん、泣かないで。俺は死なないよ。あなたに貰った命を粗末にするわけない」
「……私、レオンさんと結婚できません」
そう伝えると、彼は困ったような哀しそうな顔をした。
「レベッカさん……」
「どんなに頑張ってくださったって、結婚はできません。したくないの。だから、私のために頑張るのはやめてください。め、迷惑……です」
ちゃんと……ちゃんとはっきり断らないと。そうすればきっとレオンさんはカトリーナ様と幸せになれる。
「俺のこと嫌いですか?」
――嫌いなはずがない。
「……」
「俺は十歳の時からずっとレベッカさんが大好きです。あなたは恩と恋を混同してるって言うけれど、それは違います。魔法なんて関係ない。俺はちゃんとあなたが好きだ!」
レオンさんは、真剣な顔で私を見つめてそう言った。
「あの日、助けてもらったことはもちろん感謝しています。だけど助けてもらう前から……俺はあなたに恋をしていました。辛くて苦しくて絶望していた俺に優しく話しかけてくれて、温かく包み込んでくれたのはレベッカさんです。あなたに出逢えてなかったら、俺の人生は真っ暗だった」
レオンさんは私をぎゅっと強く抱き締めた。
「レベッカさんは俺の光で希望です。あなたがいれば俺はなんでもできる気がします。だからどうかあなたの傍にいさせてください」
私は彼の腕の中で、左右に首を振って拒否した。だめだ、このまま流されてはいけない。
「ごめんなさい。あなたの気持ちには応えられません。今まで曖昧な態度を取って申し訳ありませんでした」
そう言うと、レオンさんは力なくずるりと腕を下ろした。
「さようなら」
顔をあげたらレオンさんの傷付いた表情が目に入って、慌てて目を逸らした。こんな彼を見たら決心が鈍ってしまう。
私はレオンさんに背を向けて、その場を去ろうとした。すると彼が私の腕を掴んだ。
「……わかりました。もう話しかけません。でも、俺は一生あなたが好きです!あなたが俺を好きじゃなくても、俺はあなた以外好きになりませんから」
そんなこと言わないで欲しい。涙が溢れそうになるのを唇を噛んでグッと堪える。
「そのことだけ覚えておいてください。ずっとあなたが好きだって証明しますから」
「……さようなら」
私はレオンさんの手を振り切って、全速力で走って自室に帰った。
バタン、と扉を閉じると我慢していた涙が溢れてくる。こんなに泣くのはいつぶりだろうか。
「ううっ……ひっく……ううっ……」
声を殺しながら一晩中泣いた。翌朝パンパンに腫れた酷い顔の自分を見て、ため息が出た。
この顔を見たら、きっと百年の恋も冷めると思う。いっそのこと、この不細工な顔をレオンさんに初めから見せていれば諦めてくれたかもしれない。
『レベッカさん!その目どうしたんですか?泣かせた奴教えて。俺がやっつけてやるから!!』
心配そうに私に駆け寄り、プンプンと怒りながらそんなことを言うレオンさんが簡単に想像できる。
「……困ったな。彼ならこの顔を見ても冷めなさそうね」
私はこの日、働きだして初めて仕事を休むと連絡を入れた。まさか自分が失恋で休む日が来るなんて思わなかった。
社会人としては間違っているが、こんなことは最初で最後なのでどうか許して欲しい。
レオンさんは一生私のことが好きだと言ってくれた。きっとその気持ちは今の彼の本心だろうし、素直にとても嬉しかった。そんなことを言ってくれる人が現れるなんて思っていなかったのだから。
だけどレオンさんはまだ若いし、将来有望だ。彼が望まなくても周囲が放っておくはずはない。きっと時間が経てば、誰かと結婚するだろう。
――それでいい。
それを責めるつもりはないし、どうか……幸せになって欲しい。
だから最後の恋になるのは私の方だ。大丈夫。私は彼との思い出を胸に生きていける。
♢♢♢
翌日から私はいつも通り出勤した。いつも通りの生活だ。ただ、レオンさんと会わないし話さないだけ。
彼とまともに話さなくなって一ヶ月が経過した。この前遠くで見かけた時は、彼はカトリーナ嬢と一緒に歩いていた。彼女が笑顔で話しかけているのがわかった。
ズキズキと胸が痛むが、私には傷付く権利なんてない。
レオンさんが全く私に近付かなくなったので、流石に周囲もその異変に気が付いていた。
『レオンがついにレベッカ嬢に振られたらしい』
『元々本気じゃなかったんだろ?』
『あいつはカトリーナ嬢に乗り換えたのか』
魔法省内では好き勝手に噂をされている。私は何も言わず、素知らぬ顔をしていた。
しかし、流石の私も心を乱してしまう話を聞いてしまった。
『討伐先でレオンが怪我をさせたと嘆いていた小さな女の子がいただろ?彼女……すっかり治ってたんだ。この前レオンとたまたま近くに寄ったから見舞いに行った時にわかった』
『へえ、良かったじゃないか』
『レオンは怪我が治ったことを喜んでいたが、とても驚いていたよ』
『治癒魔法を使えるのはカトリーナ嬢だけだろ?彼女がレオンを好きなのは一目瞭然だもんな。愛の力だねぇ』
そんな会話をたまたま聞いてしまった。アリアさんは……私が治した。だけどそんなこと言えるはずもない。魔法省の治癒魔法使いはカトリーナ様だけなのだから、皆がそう思うのは当たり前のこと。
――だけど、何故だか涙が止まらなくなった。
――どうしてそんなに無理をするの?
カトリーナ様の話が本当であれば、私のために討伐をしているということになる。
もやもやとした気持ちでいると、団長率いる隊がちょうど討伐から帰ってきた。
「皆、ご苦労だったな。事務仕事は明日だ。今日はゆっくり休め」
「はっ」
その号令と共に隊員達はバラバラと散らばっていく。団長はいつも通りピンピンしているが、他の皆はぐったりと疲れているのがわかる。
「お疲れ様でした」
私が声をかけ頭を下げると、団長は面白そうにニッと笑った。
「レベッカ嬢、悪いがボロボロのレオンに褒美をやってくれ。あいつには、また働いてもらわなきゃいけねぇからな」
くっくっく、と笑いちらりと後ろを見た。そこには満身創痍のレオンさんがいた。
「団長……俺だってしばらく話してないのに……先にレベッカさんと話さないでください……よ」
彼は息も絶え絶えで、立っているのがやっとという状態だ。どれだけ魔力を使えばこんなことになるのか。
「大丈夫ですかっ!?」
私は慌ててレオンさんに駆け寄って、身体を支えると彼の頬がほんのりと赤く染まった。
「だ、大丈夫です。すみません」
その力のない声を聞いて、私はぐっと唇を噛み締めて意を決して団長に意見をした。
「団長!いくらなんでもこれは。レオンさんはまだ新人ですわ。あなた様にはお考えがあるのでしょうが、倒れる程の負荷をかけるのはどうかと思います」
「全てレオンが望んだことだ。今回の討伐の第一功はこいつだぜ?ドラゴンにトドメを刺したからな」
ドラゴンは名のある魔法使いでも倒すのが大変な、S級クラスの魔物だ。それを……彼が?
「魔力切れギリギリだけどな。魔力の無駄遣いしすぎなんだよ。しかし……とりあえず結果オーライだ。よくやったな。今日は大好きなレベッカ嬢に存分に甘えな」
冷やかすようにレオンさんにそう言って「じゃあな」と団長は去って行った。
「いつも格好悪くて……すみません」
レオンさんはぽつりと呟いた。必死に戦った彼が格好悪いはずがないではないか。
「頑張ってる姿は格好いいですよ」
そう言ったレオンさんは私にぎゅっと抱き着いた。すりすりと肩に頭を擦り付けて、甘えるような仕草をした。
「あー……久々のレベッカさん。めちゃくちゃ癒されます」
彼の鼓動がドクドクと早いのがわかる。そして私の心臓もいつもより早いはずだ。
「俺めちゃくちゃ頑張りました。ご褒美……ください」
「ご褒美?」
「レベッカさん、大好き。愛しています」
そう言った彼は、チュッと私の頬にキスをしてニコリと嬉しそうに笑った。その笑顔を見るのが今は辛い。
「もう……こんな無茶なことはやめてくださいませ」
「心配してくれてるんですか?嬉しいな。でも早くレベッカさんに胸張ってもう一度求婚したい。いっぱい稼いで周囲からも認められたいし、困っている人も助けたい。だからボロボロになっても、全然辛くないし頑張れます」
ニカッと爽やかに笑う彼が眩しくて、直視することができない。
「そんなこと私は望んでいません」
「俺がしたいんです。俺がそれを望んでいます」
「私……あなたに死んで欲しくありません。お金も地位も私は望んでいません」
自分の瞳からポタポタと涙が溢れているのがわかる。レオンさんは私の眼鏡をそっと外して、指で涙を拭った。
「レベッカさん、泣かないで。俺は死なないよ。あなたに貰った命を粗末にするわけない」
「……私、レオンさんと結婚できません」
そう伝えると、彼は困ったような哀しそうな顔をした。
「レベッカさん……」
「どんなに頑張ってくださったって、結婚はできません。したくないの。だから、私のために頑張るのはやめてください。め、迷惑……です」
ちゃんと……ちゃんとはっきり断らないと。そうすればきっとレオンさんはカトリーナ様と幸せになれる。
「俺のこと嫌いですか?」
――嫌いなはずがない。
「……」
「俺は十歳の時からずっとレベッカさんが大好きです。あなたは恩と恋を混同してるって言うけれど、それは違います。魔法なんて関係ない。俺はちゃんとあなたが好きだ!」
レオンさんは、真剣な顔で私を見つめてそう言った。
「あの日、助けてもらったことはもちろん感謝しています。だけど助けてもらう前から……俺はあなたに恋をしていました。辛くて苦しくて絶望していた俺に優しく話しかけてくれて、温かく包み込んでくれたのはレベッカさんです。あなたに出逢えてなかったら、俺の人生は真っ暗だった」
レオンさんは私をぎゅっと強く抱き締めた。
「レベッカさんは俺の光で希望です。あなたがいれば俺はなんでもできる気がします。だからどうかあなたの傍にいさせてください」
私は彼の腕の中で、左右に首を振って拒否した。だめだ、このまま流されてはいけない。
「ごめんなさい。あなたの気持ちには応えられません。今まで曖昧な態度を取って申し訳ありませんでした」
そう言うと、レオンさんは力なくずるりと腕を下ろした。
「さようなら」
顔をあげたらレオンさんの傷付いた表情が目に入って、慌てて目を逸らした。こんな彼を見たら決心が鈍ってしまう。
私はレオンさんに背を向けて、その場を去ろうとした。すると彼が私の腕を掴んだ。
「……わかりました。もう話しかけません。でも、俺は一生あなたが好きです!あなたが俺を好きじゃなくても、俺はあなた以外好きになりませんから」
そんなこと言わないで欲しい。涙が溢れそうになるのを唇を噛んでグッと堪える。
「そのことだけ覚えておいてください。ずっとあなたが好きだって証明しますから」
「……さようなら」
私はレオンさんの手を振り切って、全速力で走って自室に帰った。
バタン、と扉を閉じると我慢していた涙が溢れてくる。こんなに泣くのはいつぶりだろうか。
「ううっ……ひっく……ううっ……」
声を殺しながら一晩中泣いた。翌朝パンパンに腫れた酷い顔の自分を見て、ため息が出た。
この顔を見たら、きっと百年の恋も冷めると思う。いっそのこと、この不細工な顔をレオンさんに初めから見せていれば諦めてくれたかもしれない。
『レベッカさん!その目どうしたんですか?泣かせた奴教えて。俺がやっつけてやるから!!』
心配そうに私に駆け寄り、プンプンと怒りながらそんなことを言うレオンさんが簡単に想像できる。
「……困ったな。彼ならこの顔を見ても冷めなさそうね」
私はこの日、働きだして初めて仕事を休むと連絡を入れた。まさか自分が失恋で休む日が来るなんて思わなかった。
社会人としては間違っているが、こんなことは最初で最後なのでどうか許して欲しい。
レオンさんは一生私のことが好きだと言ってくれた。きっとその気持ちは今の彼の本心だろうし、素直にとても嬉しかった。そんなことを言ってくれる人が現れるなんて思っていなかったのだから。
だけどレオンさんはまだ若いし、将来有望だ。彼が望まなくても周囲が放っておくはずはない。きっと時間が経てば、誰かと結婚するだろう。
――それでいい。
それを責めるつもりはないし、どうか……幸せになって欲しい。
だから最後の恋になるのは私の方だ。大丈夫。私は彼との思い出を胸に生きていける。
♢♢♢
翌日から私はいつも通り出勤した。いつも通りの生活だ。ただ、レオンさんと会わないし話さないだけ。
彼とまともに話さなくなって一ヶ月が経過した。この前遠くで見かけた時は、彼はカトリーナ嬢と一緒に歩いていた。彼女が笑顔で話しかけているのがわかった。
ズキズキと胸が痛むが、私には傷付く権利なんてない。
レオンさんが全く私に近付かなくなったので、流石に周囲もその異変に気が付いていた。
『レオンがついにレベッカ嬢に振られたらしい』
『元々本気じゃなかったんだろ?』
『あいつはカトリーナ嬢に乗り換えたのか』
魔法省内では好き勝手に噂をされている。私は何も言わず、素知らぬ顔をしていた。
しかし、流石の私も心を乱してしまう話を聞いてしまった。
『討伐先でレオンが怪我をさせたと嘆いていた小さな女の子がいただろ?彼女……すっかり治ってたんだ。この前レオンとたまたま近くに寄ったから見舞いに行った時にわかった』
『へえ、良かったじゃないか』
『レオンは怪我が治ったことを喜んでいたが、とても驚いていたよ』
『治癒魔法を使えるのはカトリーナ嬢だけだろ?彼女がレオンを好きなのは一目瞭然だもんな。愛の力だねぇ』
そんな会話をたまたま聞いてしまった。アリアさんは……私が治した。だけどそんなこと言えるはずもない。魔法省の治癒魔法使いはカトリーナ様だけなのだから、皆がそう思うのは当たり前のこと。
――だけど、何故だか涙が止まらなくなった。
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