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3 光の勇者様ご降臨!
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「ひ、ひ、ひ、光の勇者様じゃぁぁぁぁぁ!!!な、なぜこんなに早くいらっしゃるのだっ!!
た、大変じゃ!!皆のもの!!直ぐに迎える準備を!!若いおなご達は、身なりを整え横並びで待機!!他の者たちは分担して、勇者様のための晩餐会準備と待機場所の準備!
……よいな?失礼無礼があれば、その者は────……。」
村長はチラッと首吊台を見て……暗黒の笑みを浮かべた。
「「「「承知しましたぁぁぁぁ!!!」」」」
全員が真っ青な顔で走り出し、俺とジロ、ニコは畑へ走り、新鮮な野菜をもぎ取って料理を作る女性たちへと渡す。
その間、年頃の娘たちは髪を整えたりお洒落したりと光の聖勇者様を迎える準備をしていた。
村長的には、誰か一人でも気に入って貰えれば、村の発展のために大ラッキーとでも思っているんだろう。
それってどうなの???……と思っていた時期もありました~!
「ちょっと!!邪魔よっ!ブス!!光の勇者様に選ばれるのは、私なんだから! 」
「はんっ!!そんな小枝みたいな貧相な身体じゃ相手なんてしてもらえないわよ!貧乳女!」
「あ~やだやだ!勘違いしているブス達が騒いでるぅ~♬選ばれるのは、わ・た・し!」
ギャーギャーと目の前で繰り広げられている女同士の醜い争いを見て、俺達はニッコリ笑顔で固まる。
ウチの村の女性達は、獰猛な肉食獣もビックリの超肉食系。
日々こんな感じで競い合い、街からイケてる商人の男性が来る度にこんな感じだ。
「……逆に大丈夫かな。こんなんで。」
ジロがヒソヒソと話掛けてきたが、イケメンの前では完璧にネコの皮を被るので大丈夫だろうと思う。
そう応えようとしたその時……ガラガラガラ~!!という村の入口にある木製の扉が開く音がして、全員気を引き締めた。
「ひ、光の勇者様御一行、いらっしゃいましたぁぁぁ~!!!」
村の門番達が叫び、馬の蹄の音がどんどんと中央広場へと近づいてきたので、村長が叫ぶ。
「旗係、カモーン!!」
パチンッ!と指を弾くと、男数人掛かりで巨大な旗が立てられた。
《大歓迎!!ようこそ!コルル村へ!光の勇者【スカイ】様!!》
光の勇者と呼ばれているスカイ様は、本名は<スカイ・アーバン・オーディーンズ>という長い名前があって、このオーディーンズというのが家名らしい。
オーディーンズ家は貴族の中でも格上の公爵家で、命令できるのは王様だけという立場なのにも関わらず、国を襲う大厄災を退けたとあれば……そりゃ~神様かっていう話にもなる。
まさに全てを持って生まれた、神様の御使い様!そう言われているからこそ、村長はこんなにも慎重なのだろう。
なんたって……そんな人に嫌われようものなら、小さな村など一瞬で滅ぼされるから。
「……こ、こわ~……。」
一般平民としては、そんじょそこらのお化け話よりよっぽど怖い話だ。
ビクビクしながら一般男性村民達は、前にめちゃくちゃ出ている女性村民達の後ろにズラリとならんで休めのポーズをとる。
この体勢は崩さず、お呼びでない男性村民達は空気と化すべし!
全員そんな心構えのまま黙ってシン……としていると、数台の馬車と馬に乗った騎士らしき格好をしている男性集団数十人程が、俺達が待つ村の広場で止まった。
この時点で全村民達は圧倒されて、ポカンと目と口を開いて固まる。
ここはモンスター被害が全くない、平和な田舎町……勿論、こんな剣や鎧を装備している集団など話に聞いただけだし、木製のボロボロ荷台車しかないこの村で、黄金色のギラギラ輝く馬車も見たことがなかったからだ。
な、なんか凄い!
それに馬車についているキラキラした石って……まさか全部宝石ってやつ??
色とりどりの大きな石が、沢山馬車に埋め込まれているのを見てゴクリと喉を鳴らす。
多分あれ一つでも、一生遊んで暮らせる!傷つけたら人生終了だ!
ザッ!と真っ青になりながら、必死に休めのポーズをキープしていると、停まった馬車の中で、一番キンキラキンの大きな馬車の扉の前に、御者らしき人物が立ち扉を開けた。
すると、中から一人の男性が姿を現す。
キラキラと太陽に照らされ光る金の糸……の様なサラサラで鮮やかな金色の髪。
身長は2mはありそうな細マッチョ体型に、スラリと長い足は同じ霊長類とは思えない程のスーパーグッドスタイル。
堀が深い顔立ちに高い鼻、長いまつ毛と切れ長でちょっぴり冷たく感じるクールな目元は、男のセクシーさが大爆発!
それに陶器のようなツルツルすべすべの白い肌が合わされば、女性顔負けどころか女神顔負けと言っていいほどの完全なる美の化身の様だ。
「お……おぉ~……。」
今まで見たこともない圧倒的な『美』を前に、あんなに騒いでいた女性村民達も、ぶーたれていた男性村民達も誰一人動けない。
こんな美しい男性の隣に立てない!……と心の中で嘆く女性村民達と、こんなイケメンに勝てるモノなし!諦めよう!の心境にたどり着いた男性村民達によって、その場は静まり返ってしまった。
なんてったって、高貴な生まれ!天賦の才能!そして極めつけがあんなにもギラギラしていた馬車達が霞むくらいの美男ときたもんだ。
俺だって諦めの境地で見ている事しかできない。
「パッ……。」
「パーフェクト……。」
ニコとジロが真っ白でそう呟いた瞬間、突然馬に乗っていた騎士らしき男性の一人が大声で叫んだ。
「本日より!公爵家並びに国の未曾有の厄災を防ぎし光の勇者であるスカイ様が、この小さき村の領主となった!全員頭が高いぞ!!」
「ひぇっ!」
「ひゃっひゃいっ!!」
俺達憐れな村民達は全員慌てて頭を下げたが、それを止めたのは……光の勇者、スカイ様だ。
た、大変じゃ!!皆のもの!!直ぐに迎える準備を!!若いおなご達は、身なりを整え横並びで待機!!他の者たちは分担して、勇者様のための晩餐会準備と待機場所の準備!
……よいな?失礼無礼があれば、その者は────……。」
村長はチラッと首吊台を見て……暗黒の笑みを浮かべた。
「「「「承知しましたぁぁぁぁ!!!」」」」
全員が真っ青な顔で走り出し、俺とジロ、ニコは畑へ走り、新鮮な野菜をもぎ取って料理を作る女性たちへと渡す。
その間、年頃の娘たちは髪を整えたりお洒落したりと光の聖勇者様を迎える準備をしていた。
村長的には、誰か一人でも気に入って貰えれば、村の発展のために大ラッキーとでも思っているんだろう。
それってどうなの???……と思っていた時期もありました~!
「ちょっと!!邪魔よっ!ブス!!光の勇者様に選ばれるのは、私なんだから! 」
「はんっ!!そんな小枝みたいな貧相な身体じゃ相手なんてしてもらえないわよ!貧乳女!」
「あ~やだやだ!勘違いしているブス達が騒いでるぅ~♬選ばれるのは、わ・た・し!」
ギャーギャーと目の前で繰り広げられている女同士の醜い争いを見て、俺達はニッコリ笑顔で固まる。
ウチの村の女性達は、獰猛な肉食獣もビックリの超肉食系。
日々こんな感じで競い合い、街からイケてる商人の男性が来る度にこんな感じだ。
「……逆に大丈夫かな。こんなんで。」
ジロがヒソヒソと話掛けてきたが、イケメンの前では完璧にネコの皮を被るので大丈夫だろうと思う。
そう応えようとしたその時……ガラガラガラ~!!という村の入口にある木製の扉が開く音がして、全員気を引き締めた。
「ひ、光の勇者様御一行、いらっしゃいましたぁぁぁ~!!!」
村の門番達が叫び、馬の蹄の音がどんどんと中央広場へと近づいてきたので、村長が叫ぶ。
「旗係、カモーン!!」
パチンッ!と指を弾くと、男数人掛かりで巨大な旗が立てられた。
《大歓迎!!ようこそ!コルル村へ!光の勇者【スカイ】様!!》
光の勇者と呼ばれているスカイ様は、本名は<スカイ・アーバン・オーディーンズ>という長い名前があって、このオーディーンズというのが家名らしい。
オーディーンズ家は貴族の中でも格上の公爵家で、命令できるのは王様だけという立場なのにも関わらず、国を襲う大厄災を退けたとあれば……そりゃ~神様かっていう話にもなる。
まさに全てを持って生まれた、神様の御使い様!そう言われているからこそ、村長はこんなにも慎重なのだろう。
なんたって……そんな人に嫌われようものなら、小さな村など一瞬で滅ぼされるから。
「……こ、こわ~……。」
一般平民としては、そんじょそこらのお化け話よりよっぽど怖い話だ。
ビクビクしながら一般男性村民達は、前にめちゃくちゃ出ている女性村民達の後ろにズラリとならんで休めのポーズをとる。
この体勢は崩さず、お呼びでない男性村民達は空気と化すべし!
全員そんな心構えのまま黙ってシン……としていると、数台の馬車と馬に乗った騎士らしき格好をしている男性集団数十人程が、俺達が待つ村の広場で止まった。
この時点で全村民達は圧倒されて、ポカンと目と口を開いて固まる。
ここはモンスター被害が全くない、平和な田舎町……勿論、こんな剣や鎧を装備している集団など話に聞いただけだし、木製のボロボロ荷台車しかないこの村で、黄金色のギラギラ輝く馬車も見たことがなかったからだ。
な、なんか凄い!
それに馬車についているキラキラした石って……まさか全部宝石ってやつ??
色とりどりの大きな石が、沢山馬車に埋め込まれているのを見てゴクリと喉を鳴らす。
多分あれ一つでも、一生遊んで暮らせる!傷つけたら人生終了だ!
ザッ!と真っ青になりながら、必死に休めのポーズをキープしていると、停まった馬車の中で、一番キンキラキンの大きな馬車の扉の前に、御者らしき人物が立ち扉を開けた。
すると、中から一人の男性が姿を現す。
キラキラと太陽に照らされ光る金の糸……の様なサラサラで鮮やかな金色の髪。
身長は2mはありそうな細マッチョ体型に、スラリと長い足は同じ霊長類とは思えない程のスーパーグッドスタイル。
堀が深い顔立ちに高い鼻、長いまつ毛と切れ長でちょっぴり冷たく感じるクールな目元は、男のセクシーさが大爆発!
それに陶器のようなツルツルすべすべの白い肌が合わされば、女性顔負けどころか女神顔負けと言っていいほどの完全なる美の化身の様だ。
「お……おぉ~……。」
今まで見たこともない圧倒的な『美』を前に、あんなに騒いでいた女性村民達も、ぶーたれていた男性村民達も誰一人動けない。
こんな美しい男性の隣に立てない!……と心の中で嘆く女性村民達と、こんなイケメンに勝てるモノなし!諦めよう!の心境にたどり着いた男性村民達によって、その場は静まり返ってしまった。
なんてったって、高貴な生まれ!天賦の才能!そして極めつけがあんなにもギラギラしていた馬車達が霞むくらいの美男ときたもんだ。
俺だって諦めの境地で見ている事しかできない。
「パッ……。」
「パーフェクト……。」
ニコとジロが真っ白でそう呟いた瞬間、突然馬に乗っていた騎士らしき男性の一人が大声で叫んだ。
「本日より!公爵家並びに国の未曾有の厄災を防ぎし光の勇者であるスカイ様が、この小さき村の領主となった!全員頭が高いぞ!!」
「ひぇっ!」
「ひゃっひゃいっ!!」
俺達憐れな村民達は全員慌てて頭を下げたが、それを止めたのは……光の勇者、スカイ様だ。
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