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資金は有り余るほどに有るのだから、などと言われると強く言い出せもしなかったことも確かです。
凌家は伝統のある家格ですが……一方で家具や身に着けるものなどはよく言えば昔ながらの、悪く言えば流行遅れのものが目立ってしまっていたこともあったのでしょう。
第一夫人として商いをする家の子女が嫁に入ったことで、凌夫人は生き生きとしてそれらを買い替えさせました。
(今回の金銭はどこから賄う気だ?確かに月々の業績に比例するよう子爵家より納めさせているものはあるが……)
果たしてそれで足の出ない計算となっているのだろうか、と。
頭の隅に不安を過らせながら、凌家の家長は手紙を読み進めます。
「……なんだと?」
そこには、第一夫人と息子の涼珩を離縁させたという報告が簡単に書いてありました。
第一の理由としては子が出来ないこと。そして商家の事業の業績不振が理由だと、丁寧にもあちらの売り上げの推移が入った書類も同封してありました。
確かにその書類を眺めると、数か月前から急に……第一夫人の実家に何かあったのではないかというような売り上げの下がり方を見せています。
手紙には、一緒に沈むことはないのだから損がありそうなら切ればいいと……そのような言葉もありました。
子が出来ないとは言っても、涼珩と第一夫人の婚姻生活は一年と少しだったはず。
そう感じながら、家長は手紙を机へと一度置きます。
(第二夫人を連れてきた時も、あれの独断ではあったが……)
凌家は伝統のある家格ですが……一方で家具や身に着けるものなどはよく言えば昔ながらの、悪く言えば流行遅れのものが目立ってしまっていたこともあったのでしょう。
第一夫人として商いをする家の子女が嫁に入ったことで、凌夫人は生き生きとしてそれらを買い替えさせました。
(今回の金銭はどこから賄う気だ?確かに月々の業績に比例するよう子爵家より納めさせているものはあるが……)
果たしてそれで足の出ない計算となっているのだろうか、と。
頭の隅に不安を過らせながら、凌家の家長は手紙を読み進めます。
「……なんだと?」
そこには、第一夫人と息子の涼珩を離縁させたという報告が簡単に書いてありました。
第一の理由としては子が出来ないこと。そして商家の事業の業績不振が理由だと、丁寧にもあちらの売り上げの推移が入った書類も同封してありました。
確かにその書類を眺めると、数か月前から急に……第一夫人の実家に何かあったのではないかというような売り上げの下がり方を見せています。
手紙には、一緒に沈むことはないのだから損がありそうなら切ればいいと……そのような言葉もありました。
子が出来ないとは言っても、涼珩と第一夫人の婚姻生活は一年と少しだったはず。
そう感じながら、家長は手紙を机へと一度置きます。
(第二夫人を連れてきた時も、あれの独断ではあったが……)
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