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応接間、使用人の用意した香り高いお茶で一息をついた蘭珠と魅音の二人。
蘭珠は、ずっと気になっていたことに対して魅音へと問いかけます。
「ねえ、魅音」
「どうしたの?蘭珠」
「あなたは知ってる?その……うちの事業の業績について」
蘭珠はそこまで言ってから、離縁を言い渡された時のことを魅音にも説明を始めました。
とはいえ、詳細にというわけではなく……主には、その時に見せられた書類のことです。
そこには確かに、生家で行っている事業の利益が急激に下がっていくことを示した表がありました。
けれど、そう聞かされた魅音は平然と応えます。それどころか、声にはどこか嬉しそうな響きすら含んでいました。
「ああ……その書類、ちゃんと凌家にも届いたのね」
予想もしていない返答に、蘭珠はパチパチと目を瞬かせました。
「どういうこと?あの書類は一体……」
「あれはこちらの事業で発行している書類なの。もちろん偽造なんてしてないわ、数字はあのまま」
魅音がそう続けた言葉に、蘭珠は自分の気分がほんの少し沈んだことを自覚しました。
あの書類が本当だとしたら、元姑の言葉には間違いがなくて…・…
家の事業が傾き始めてるということに他ならない、と感じたからです。
「それじゃあ……」
「でも、あの書類は一部だけよ。手掛けている事業の全てじゃないわ」
使用人の運んできた焼き菓子を口元へ運びながら、魅音は罠に掛かった獲物を眺めるような目つきで笑いました。
蘭珠は、ずっと気になっていたことに対して魅音へと問いかけます。
「ねえ、魅音」
「どうしたの?蘭珠」
「あなたは知ってる?その……うちの事業の業績について」
蘭珠はそこまで言ってから、離縁を言い渡された時のことを魅音にも説明を始めました。
とはいえ、詳細にというわけではなく……主には、その時に見せられた書類のことです。
そこには確かに、生家で行っている事業の利益が急激に下がっていくことを示した表がありました。
けれど、そう聞かされた魅音は平然と応えます。それどころか、声にはどこか嬉しそうな響きすら含んでいました。
「ああ……その書類、ちゃんと凌家にも届いたのね」
予想もしていない返答に、蘭珠はパチパチと目を瞬かせました。
「どういうこと?あの書類は一体……」
「あれはこちらの事業で発行している書類なの。もちろん偽造なんてしてないわ、数字はあのまま」
魅音がそう続けた言葉に、蘭珠は自分の気分がほんの少し沈んだことを自覚しました。
あの書類が本当だとしたら、元姑の言葉には間違いがなくて…・…
家の事業が傾き始めてるということに他ならない、と感じたからです。
「それじゃあ……」
「でも、あの書類は一部だけよ。手掛けている事業の全てじゃないわ」
使用人の運んできた焼き菓子を口元へ運びながら、魅音は罠に掛かった獲物を眺めるような目つきで笑いました。
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