姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……

泉花ゆき

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それはまだ、連花リェンホアが凌家の息子と婚姻を結ぶ前のこと……
彼女がこの凌家の第二夫人へと見初められたのは……凌令息である涼珩リャンハンではなく、凌夫人からでした。

連花リェンホアの若さと美貌、それに実家の地位はそれなりのものでしたが……実家の財政は良家と言えどいつからか困窮していましたし、彼女の上には姉妹も複数いました。
姉たちは順調に周辺の権力者の元へと嫁ぐことが叶いましたが、おかげで連花リェンホアが嫁ぐという年頃になったとしても、まともな持参金の捻出が出来るかどうかが怪しいところで……

連花リェンホアは、自らの年齢の何倍も年上の……父を通り越して祖父に近いような歳の男の後妻か、成金で有名な豪商のところへ嫁へ出されるしかないような状況に陥っていました。

(お姉さまたちは順当にいいところの家に嫁いだというのに、私の番になってそれはひどいんじゃないかしらぁ……!)

不満を募らせながらも一縷の望みをかけて社交場へ顔を出した折……出会ったのが凌夫人でした。
連花リェンホアの実家の状況は社交場でも知れていて……声を掛けて来るのはやはり、うんと年上の男たちや、遊び目当ての男ばかり。
うんざりとして所在もなく壁の花となっていた連花リェンホアに、華やかなドレスと煌びやかなアクセサリーで身を着飾った凌夫人が、優しく声を掛けたのです。

凌夫人は、初めの頃は何ということのない世間話から入っていましたが……徐々に、我が身の不幸を嘆くかのような語り口になっていきました。
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