69 / 106
本編
69
しおりを挟む
そうして迎えた学院の卒業式。
私とカーティス殿下はともに出席し、同級生たちの祝福を受けることになった。私自身には友人と呼べる人はほとんどいないが、殿下は常に人の中心にいた方だ。メラニア様やカイエン様以外にも交流は多くある。
そんな中、いつもメラニア様と一緒にいたマーガレット様とシャロン様と目があった。こちらを不安げに見つめるような視線。その周囲にメラニア様の姿を探したが、どこにも見当たらない。卒業後の進路によっては欠席する人も多い卒業式だが、メラニア様が欠席する理由があるとすれば、王太子妃選定から外れたこと以外に思い当たらない。
メラニア様がいない今、マーガレット様とシャロン様がこちらに近づいてくることはなかった。そんな彼女たちと私たちとを遠巻きに眺める人たちもいて、奇妙な空気が流れる卒業式となった。
卒業生総代として挨拶をされた殿下に拍手を送り、次は表彰の時間となった。学生時代に功績を上げた者に対して学院から賞状が授与され、さらに夜に開催される卒業パーティでは国王陛下からも祝辞を賜る名誉ある立場だ。
6年間、成績において学院のトップを譲らなかったカーティス殿下をはじめ、芸術の分野で功績を残した者、魔法の各属性でトップクラスの技術を示した者などが次々と表彰されていく。
私には関係ないものと拍手を送る中で、突如として私の名前が呼ばれた。
「筆頭卒業論文、ユーファミア・リブレ殿」
「え?」
なぜ自分の名前が呼ばれるのかわからず、首を傾げた私の背中を軽く押したのは、隣にいたカーティス殿下だった。
「ユーファ、呼ばれたぞ」
「はい!?」
裏返りそうになる声を慌てて収めつつ、殿下を見上げると、優しげな藍色の瞳が細く揺れた。
「卒業論文の最優秀者に、ユーファが選ばれたんだ。ほら、早く前に。バレンシア院長をお待たせしてはいけない」
「ええっ!? あの……」
軽く押し出される私の耳に「ユーファミア嬢が最優秀だなんて」「王室のコネクションじゃないの?」と呟きが聞こえる。その言葉、私も言いたいと思いながら壇上を見上げると、バレンシア院長が満面の笑みをこちらに向けていた。
訳がわからず壇上にあがった私に対し、院長が口を開いた。
「あなたの卒業論文は満場一致で最優秀となった。特に水魔法のエンゲルス先生の推挙が強かったほか、王宮の魔道士部からも絶賛の声があがっておる。我々も近年稀に見る優秀な出来の論文に出会えて、教員冥利に尽きるというものだ。これからもその優秀な頭脳を、この国のために捧げてほしい」
バレンシア院長の発言に、周囲からどよめきがおこった。格式を重んじる式典において、院長が個人の生徒に対し、ここまで発言することは例がなかった。賞状を受け取る私に、バレンシア院長がそっと告げた。
「毎年、最優秀の卒業論文は公開されることになっている。口さがない連中の戯言は、それで収まるだろう。気にせずともよい」
どう返事して良いかわからず、私はただただ頭を下げるのみだった。
バレンシア院長の囁きは、すぐさま現実となった。
「あ、あの、リブレ子爵令嬢……!」
「バカ! 今はバルト伯爵令嬢だろうが!?」
「あ、そうだった、失礼しました! バルト伯爵令嬢!」
講堂から出た私は、3名の男女に呼びかけられた。数日前にバルト家の養女となった私の戸籍上の名前は確かにバルトだが、学院の卒業はリブレの名前を選択していた。
「あの、学院ではリブレでしたので、どちらでも大丈夫です。その、ややこしくてすみません」
「いえっ! こちらこそ、世辞に疎くてすみません! あの、少しお時間よろしいでしょうか。我々は王宮の魔道士部に入局が決まっておりまして……」
「まぁ、魔道士部に」
王宮お抱えの魔道士部は、魔法のエリートが集う場所だ。魔法学院でトップ10入りが最低条件。その上に家柄や資質、学院時代の論文発表や研究成果が問われることになる。毎年卒業生の中から2、3人しか選ばれない、狭き門だ。
そんな優秀な方々がいったいなんの用だろうと、首を傾げる前に、はっと気づいた。
(この方々を差し置いて、私の論文が最優秀に選ばれるなんてことあるかしら)
バレンシア院長はああおっしゃっていたが、魔力なしの私にそれほどの力があるとは思えない。論文はカーティス殿下をはじめ、カイエン様もメラニア様も提出しているはずだ。学院の定期試験すら除外扱いだった私が、筆頭論文に選ばれること自体がおかしい。
だがそんな私の懸念は即座に払拭された。栗色の髪の女生徒が、2名の男子生徒を押しのけるように前に出てきた。
「もう! あなたたちはひっこんでて! あのっ、ユーファミア様の卒論、拝見しました! 水魔法の魔法陣の生成について、魔力と波動の組み合わせの可能性を広げる論理展開、本当に素晴らしいと思いまして!」
「そうそう! 独立した魔法に力学的な視点を、しかも魔法陣の形で入れるなんて、思いもつかなくて!」
「僕もエンゲルス先生の研究室にいたので、卒論は水魔法についてだったのですが、もっと早くリブレ子爵令嬢とお話してみたかったです。そうすればもっと踏み込んだ論文が書けたかもしれないのに……」
「まぁ」
御三方はそれぞれ、水魔法、風魔法、土魔法を専攻された学生で、公開された私の論文を既に読んでいるようだった。女子生徒が少し俯き加減で、こちらを伺った。
「お恥ずかしい話ですが、私、今年度の筆頭卒論は自分だろうと思っていました。魔道士部の入局試験もトップ合格でしたし。確かに殿下は聡明で優秀な方でいらっしゃいますが、座学だけなら私も負けていなかったと思っています。論理展開などは得意とするところですし。でも、まさかこんな伏兵がいらしたなんて。でもユーファミア様の論文を見て、自分の至らなさを痛感いたしました。あれは紛れもなく最優秀の論文です」
私に尊敬の眼差しを送ってくださる3名の方々の名前は既に思い出していた。殿下の傍付きとして貴族の方々のお名前も覚えさせられた。最もあれは王太子妃教育だったそうだが……とにかくそのおかげで、私は3名の方々にお声をかけることができた。
「リブロン子爵令息様、オールポート男爵令息様、それにバラディン伯爵令嬢様、私のつたない論文に身に余る賛辞をいただきまして、ありがとうございます」
「つたないなんてとんでもない! あの、できればもっとユーファミア様にお話をお伺いしたいのです。魔法を極めようとする女子学生なんて私の周りには皆無で……」
「ナタリーだけずるいぞ! 俺たちもまぜろよ!」
「あなたたちなんて、ユーファミア様の美しさに見惚れて碌に声もかけられなかったじゃないの! 誰が今ここまで話を運んできたと思ってるの?」
「仕方ないだろう! だって殿下がずっと辺りを睨ん……!」
「私が、なんだ?」
突然割り入った低い声に、オールポート男爵令息様が「ひっ!」と声をあげた。気づけば殿下は私の腰に手を回していた。
「あの、殿下! その、手が……!」
「ん? なんだ?」
微笑みながら私を見下ろす殿下に、「あの殿下があんなに優しい顔をするなんて!」と驚愕の声が広がる。
それは目の前の3人も同じだった。そんな3人に、殿下が声をかけた。
「悪いが今日は夜の卒業パーティの準備のために、この後も予定が詰まっている。急ぎ王宮に戻らねばならない。君たちも夜に陛下から表彰を受けるのだから出席の予定だろう。話はそのときでも良いのでは?」
「お、恐れながら、できればユーファミア様にお時間をいただき、魔法について語り合いたいのです。夏が明ければ我々は魔道士部に入局しますので、時間がとれるのはこの夏が最後のチャンスかもしれず……」
「ユーファは例年通り、この夏も私と離宮で過ごす予定だ。残念だが予定は空けられぬ」
「そんな! 1週間くらいいいではないですか!」
「1週間だと? そんなに空けられるわけないだろう」
「じゃあせめて5日!」
「ほとんど減ってないじゃないか。せいぜい1時間だ」
「魔法の話が1時間で終わるわけないでしょう? せめて3日!」
「そんなに長くユーファをやれるか!」
「……殿下、大変不敬ながら束縛の強すぎる男は嫌われますわよ」
「君はなかなか失敬だな」
「魔法の前にはすべてが無ですので」
ナタリー・バラディン伯爵令嬢と殿下の睨み合いが続く。それをおろおろしながら見つめる中、なぜか1日の折衷案が採択され、後日、私と彼らの時間が設けられることとなった。
そんな私たちのやりとりを、まるで顎を落とすかのように見ていた人たちが大勢いたことを知らないまま、私は殿下に促されるまま帰城した。
私とカーティス殿下はともに出席し、同級生たちの祝福を受けることになった。私自身には友人と呼べる人はほとんどいないが、殿下は常に人の中心にいた方だ。メラニア様やカイエン様以外にも交流は多くある。
そんな中、いつもメラニア様と一緒にいたマーガレット様とシャロン様と目があった。こちらを不安げに見つめるような視線。その周囲にメラニア様の姿を探したが、どこにも見当たらない。卒業後の進路によっては欠席する人も多い卒業式だが、メラニア様が欠席する理由があるとすれば、王太子妃選定から外れたこと以外に思い当たらない。
メラニア様がいない今、マーガレット様とシャロン様がこちらに近づいてくることはなかった。そんな彼女たちと私たちとを遠巻きに眺める人たちもいて、奇妙な空気が流れる卒業式となった。
卒業生総代として挨拶をされた殿下に拍手を送り、次は表彰の時間となった。学生時代に功績を上げた者に対して学院から賞状が授与され、さらに夜に開催される卒業パーティでは国王陛下からも祝辞を賜る名誉ある立場だ。
6年間、成績において学院のトップを譲らなかったカーティス殿下をはじめ、芸術の分野で功績を残した者、魔法の各属性でトップクラスの技術を示した者などが次々と表彰されていく。
私には関係ないものと拍手を送る中で、突如として私の名前が呼ばれた。
「筆頭卒業論文、ユーファミア・リブレ殿」
「え?」
なぜ自分の名前が呼ばれるのかわからず、首を傾げた私の背中を軽く押したのは、隣にいたカーティス殿下だった。
「ユーファ、呼ばれたぞ」
「はい!?」
裏返りそうになる声を慌てて収めつつ、殿下を見上げると、優しげな藍色の瞳が細く揺れた。
「卒業論文の最優秀者に、ユーファが選ばれたんだ。ほら、早く前に。バレンシア院長をお待たせしてはいけない」
「ええっ!? あの……」
軽く押し出される私の耳に「ユーファミア嬢が最優秀だなんて」「王室のコネクションじゃないの?」と呟きが聞こえる。その言葉、私も言いたいと思いながら壇上を見上げると、バレンシア院長が満面の笑みをこちらに向けていた。
訳がわからず壇上にあがった私に対し、院長が口を開いた。
「あなたの卒業論文は満場一致で最優秀となった。特に水魔法のエンゲルス先生の推挙が強かったほか、王宮の魔道士部からも絶賛の声があがっておる。我々も近年稀に見る優秀な出来の論文に出会えて、教員冥利に尽きるというものだ。これからもその優秀な頭脳を、この国のために捧げてほしい」
バレンシア院長の発言に、周囲からどよめきがおこった。格式を重んじる式典において、院長が個人の生徒に対し、ここまで発言することは例がなかった。賞状を受け取る私に、バレンシア院長がそっと告げた。
「毎年、最優秀の卒業論文は公開されることになっている。口さがない連中の戯言は、それで収まるだろう。気にせずともよい」
どう返事して良いかわからず、私はただただ頭を下げるのみだった。
バレンシア院長の囁きは、すぐさま現実となった。
「あ、あの、リブレ子爵令嬢……!」
「バカ! 今はバルト伯爵令嬢だろうが!?」
「あ、そうだった、失礼しました! バルト伯爵令嬢!」
講堂から出た私は、3名の男女に呼びかけられた。数日前にバルト家の養女となった私の戸籍上の名前は確かにバルトだが、学院の卒業はリブレの名前を選択していた。
「あの、学院ではリブレでしたので、どちらでも大丈夫です。その、ややこしくてすみません」
「いえっ! こちらこそ、世辞に疎くてすみません! あの、少しお時間よろしいでしょうか。我々は王宮の魔道士部に入局が決まっておりまして……」
「まぁ、魔道士部に」
王宮お抱えの魔道士部は、魔法のエリートが集う場所だ。魔法学院でトップ10入りが最低条件。その上に家柄や資質、学院時代の論文発表や研究成果が問われることになる。毎年卒業生の中から2、3人しか選ばれない、狭き門だ。
そんな優秀な方々がいったいなんの用だろうと、首を傾げる前に、はっと気づいた。
(この方々を差し置いて、私の論文が最優秀に選ばれるなんてことあるかしら)
バレンシア院長はああおっしゃっていたが、魔力なしの私にそれほどの力があるとは思えない。論文はカーティス殿下をはじめ、カイエン様もメラニア様も提出しているはずだ。学院の定期試験すら除外扱いだった私が、筆頭論文に選ばれること自体がおかしい。
だがそんな私の懸念は即座に払拭された。栗色の髪の女生徒が、2名の男子生徒を押しのけるように前に出てきた。
「もう! あなたたちはひっこんでて! あのっ、ユーファミア様の卒論、拝見しました! 水魔法の魔法陣の生成について、魔力と波動の組み合わせの可能性を広げる論理展開、本当に素晴らしいと思いまして!」
「そうそう! 独立した魔法に力学的な視点を、しかも魔法陣の形で入れるなんて、思いもつかなくて!」
「僕もエンゲルス先生の研究室にいたので、卒論は水魔法についてだったのですが、もっと早くリブレ子爵令嬢とお話してみたかったです。そうすればもっと踏み込んだ論文が書けたかもしれないのに……」
「まぁ」
御三方はそれぞれ、水魔法、風魔法、土魔法を専攻された学生で、公開された私の論文を既に読んでいるようだった。女子生徒が少し俯き加減で、こちらを伺った。
「お恥ずかしい話ですが、私、今年度の筆頭卒論は自分だろうと思っていました。魔道士部の入局試験もトップ合格でしたし。確かに殿下は聡明で優秀な方でいらっしゃいますが、座学だけなら私も負けていなかったと思っています。論理展開などは得意とするところですし。でも、まさかこんな伏兵がいらしたなんて。でもユーファミア様の論文を見て、自分の至らなさを痛感いたしました。あれは紛れもなく最優秀の論文です」
私に尊敬の眼差しを送ってくださる3名の方々の名前は既に思い出していた。殿下の傍付きとして貴族の方々のお名前も覚えさせられた。最もあれは王太子妃教育だったそうだが……とにかくそのおかげで、私は3名の方々にお声をかけることができた。
「リブロン子爵令息様、オールポート男爵令息様、それにバラディン伯爵令嬢様、私のつたない論文に身に余る賛辞をいただきまして、ありがとうございます」
「つたないなんてとんでもない! あの、できればもっとユーファミア様にお話をお伺いしたいのです。魔法を極めようとする女子学生なんて私の周りには皆無で……」
「ナタリーだけずるいぞ! 俺たちもまぜろよ!」
「あなたたちなんて、ユーファミア様の美しさに見惚れて碌に声もかけられなかったじゃないの! 誰が今ここまで話を運んできたと思ってるの?」
「仕方ないだろう! だって殿下がずっと辺りを睨ん……!」
「私が、なんだ?」
突然割り入った低い声に、オールポート男爵令息様が「ひっ!」と声をあげた。気づけば殿下は私の腰に手を回していた。
「あの、殿下! その、手が……!」
「ん? なんだ?」
微笑みながら私を見下ろす殿下に、「あの殿下があんなに優しい顔をするなんて!」と驚愕の声が広がる。
それは目の前の3人も同じだった。そんな3人に、殿下が声をかけた。
「悪いが今日は夜の卒業パーティの準備のために、この後も予定が詰まっている。急ぎ王宮に戻らねばならない。君たちも夜に陛下から表彰を受けるのだから出席の予定だろう。話はそのときでも良いのでは?」
「お、恐れながら、できればユーファミア様にお時間をいただき、魔法について語り合いたいのです。夏が明ければ我々は魔道士部に入局しますので、時間がとれるのはこの夏が最後のチャンスかもしれず……」
「ユーファは例年通り、この夏も私と離宮で過ごす予定だ。残念だが予定は空けられぬ」
「そんな! 1週間くらいいいではないですか!」
「1週間だと? そんなに空けられるわけないだろう」
「じゃあせめて5日!」
「ほとんど減ってないじゃないか。せいぜい1時間だ」
「魔法の話が1時間で終わるわけないでしょう? せめて3日!」
「そんなに長くユーファをやれるか!」
「……殿下、大変不敬ながら束縛の強すぎる男は嫌われますわよ」
「君はなかなか失敬だな」
「魔法の前にはすべてが無ですので」
ナタリー・バラディン伯爵令嬢と殿下の睨み合いが続く。それをおろおろしながら見つめる中、なぜか1日の折衷案が採択され、後日、私と彼らの時間が設けられることとなった。
そんな私たちのやりとりを、まるで顎を落とすかのように見ていた人たちが大勢いたことを知らないまま、私は殿下に促されるまま帰城した。
14
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
幸せな政略結婚のススメ【本編完結】
ましろ
恋愛
「爵位と外見に群がってくる女になぞ興味は無い」
「え?だって初対面です。爵位と外見以外に貴方様を判断できるものなどございませんよ?」
家柄と顔が良過ぎて群がる女性に辟易していたユリシーズはとうとう父には勝てず、政略結婚させられることになった。
お相手は6歳年下のご令嬢。初対面でいっそのこと嫌われようと牽制したが?
スペック高めの拗らせ男とマイペースな令嬢の政略結婚までの道程はいかに?
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
・11/21ヒーローのタグを変更しました。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
噂の悪女が妻になりました
はくまいキャベツ
恋愛
ミラ・イヴァンチスカ。
国王の右腕と言われている宰相を父に持つ彼女は見目麗しく気品溢れる容姿とは裏腹に、父の権力を良い事に贅沢を好み、自分と同等かそれ以上の人間としか付き合わないプライドの塊の様な女だという。
その名前は国中に知れ渡っており、田舎の貧乏貴族ローガン・ウィリアムズの耳にも届いていた。そんな彼に一通の手紙が届く。その手紙にはあの噂の悪女、ミラ・イヴァンチスカとの婚姻を勧める内容が書かれていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる