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イブの秘密
55話 秘密組織の爪跡
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「プルル・・・、アベルさん!マリです。お久しぶりです」
「マリさん、お元気でしたか?フランスでの生活は慣れましたか?」
「はい、元気にしてます。生活には慣れましたが、学校生活での勉強が大変で毎日、苦労しています」
「それは、そうでしょう。日本とはだいぶ違いますから、今日はどうしました?」
「あの~アベルさん、ちょっと、今、滞在しているホテルでは大きくて置けないものがあるんですけど、どこかいい場所を知りませんか?できれば、あまり人目に付かないところがいいんですけど」
「何を置くつもりなんですか?」
「アベルさんだから、正直に話しますけど、イブの所有物である、古代の棺を奪還して保管したいんですけど」
「・・・今日から、国立博物館で展示され、今、世界中で大騒ぎになっている棺ですか」
「はい、そうなんです」
「う~ん、マリさんの頼みだから、わかりましたと言いたいところですが、フランス政府は大金を出して、あの棺を購入して、特に観光需要を向上させることで冷え込んできた経済を上向きにするための起爆剤になればよいと考えています。しかも展示する初日に棺が盗まれたとなれば、フランスの信用はがた落ち、景気を上向きにするどころか、その逆になってしまいます」
「そうですか~、確かにイブの所有物だから、すぐに取り返したい気持ちもすごくわかるんですけど、困ったな~、ちょっとアベルさんみんなと相談しますから、スピーカー状態でお待ちいただけますか」
「わかりました」
ユウキも隣でその話を聞いていて、これは、すぐには無理だなと思った。そんな時にポーラも
「マリさん、これはすぐに盗むのはフランスの国民として、断固反対します。イブの気持ちも大事にしたいですけど」
「う~ん、なんかいい考えはないかな?」
「マリ、みんなが反対しようと、私一人でも、必ず奪還するから」
その言葉を聞き、車内にいる全員が困った表情をしていた時、ふと、ポーラが
「もう一つスペアでもあれば、すり替えられますけどね。でもあんな特殊な物、すぐに造れ
るわけありませんよね」
みんなで、ため息をついた、その時、
「スペアがあれば、みんな協力してくるの?」
「そりゃあ、一瞬、暗くなれば、僕がすぐにすり替えられるけど」
イブは笑いながら
「ハハハ・・・な~んだ、そんな簡単なことでいいのか」
マリは驚いた顔で
「イブ、簡単に棺を造れるの?」
「造ることはこの地球では無理よ。それにあれはとても複雑な構造になっているからね」
「じゃあ~でどうするの?」
マリは不思議そうな顔でイブを見つめた。
「造るのは無理だけど。ほとんど同じタイプで若干、光沢や色が違うけどあるわ。それを持ってきて交換すればいいわ」
「よかった~似たものがあるなんて、イブも早く言ってくれればいいのに、それでそのスペアはどこにあるの?」
イブは車の窓から体を乗り出して指をさした。運転している葉子以外、その指をさす方を見た、
まん丸に光っている月がそこにはあった。
「月なの!月にあるの!イブ」
「うん、月、ユウキがぱっと行って、ぱっと持ってきてよ」
ユウキが驚いたように、
「月は無理、僕は空気のないところには行けないよ。しかも、イブ、月って言っても、月の裏側だろ」
「そうよ。私達はそこに前哨基地を造ってから、この地球に来たから」
ユウキはすかさず、
「じゃあ~イブが通信で呼んで、ここに来てもらえばいいじゃないか」
「わかってるわよ。そんなこと、何度もここで目覚めるときに試したわ。でも、反応しないのよ。人為的なことが起きない限り、絶対に壊れることはないはずなのに」
その話を聞いていたアベルが
「イブさん、昔、そう、あれはユウキさんやヤエさんがいなくなってすぐだったな。まだ、私が諜報活動をしていた時に聞いたことがあるよ」
「どんなことですか」
「当時、アメリカとソ連が冷戦で大変だった時に宇宙に向けての開発もすさまじかった。わがフランスは遅れを取っていたが、アメリカからの情報で月の裏側に文明の痕跡があるらしいと、
私はその時に笑っていたが、ある文明の遺跡からの情報で、そういう流れになったそうだ、結局、アメリカが先にたどり着き、そうだな、今思えば、なんであんなに数多く月に行く必要があったのか、イブさんの話で納得できたよ」
「そうなると、アメリカがイブの基地をいじくりまわした可能性があるよね」
「そうね。そうだとしても、あの展示している宇宙船さえあれば、どこにでも行けるから、すぐに確認、修理することは可能だわ」
「マリさん、ここだけの話にしてほしんですけど」
「はい、なんでしょう。アベルさん」
「アメリカで、月から何度も帰還していますが、その時に色々と持ち帰っているようなんです。
ユウキさんにその保管していると思われる場所を教えますので、もしかしたら、そこに棺と同じものがあるかもしれません。いまその座標を送ります」
「ありがとうアベルさん」
「イブ、アベルさんから、送ってくれた、この座標まで行って、近くに行けばその宇宙船だっけ、どこにあるか、わかる?」
「フランスでは感知できないが、近くまでいけば問題ない」
「でも、どうしよう。行って戻ってくると、ユウキは1日2回までの移動しかできないから、
展示室の棺を交換することができないわ」
「マリ僕は0時ピッタリに1度リセットされるから、23時59分までに戻ってくれば、0時過ぎにはまた2回までは移動することは可能だ」
「じゃあイブ、その時間までに戻ってくるようにユウキとアメリカまで行ってくれる」
「二人で?ムリムリ、こいつは、何か、アクシデントが合った時、私の言うことなんか絶対聞かないもの、マリも一緒に来てよ。そうでなければ、わたしこのまま博物館に堂々と行って
持ってくるわよ」
「わかったわ、イブのためなら、私、一緒に行くわ」
「葉子さん、ポーラお願いがあるんですけど、23時59分~0時まで展示場の電気を切ってもらえませんか。博物館は深夜まで開いているみたいなので、人目に付くと面倒ですから」
「はい、何とか、現地にいる如月とも連絡を取ってやってみます」
「よろしくお願いします」
「マリ、計画は立てたけど、イブのこの宇宙船をどこに置くんだい」
「あ~そうだった、アベルさん、まだ聞いてますか?」
「はい、聞こえてますよ」
「できれば、パリ市内でどこか、この棺を置いておけるところありますか?」
アベルはこうなることを予測していたかのように
「ありますよ。かつての日本情報局支部が・・・」
ユウキはそれを聞いて、驚いたように
「あそこはたしか、土地と建物をフランスにお返しして、取り壊し、学校にする予定でしたよね」
「あれだけ、助けてもらい、お世話になった方々の拠点である支部をフランスとしては、結局取り壊すことができませんでした。今でもいつでも使えるように整備してあります。あそこで働いていた者たちも、あの時に解散しましたが、当時から支部で働いていた者も年々減ってしまいましたが、まだ数名は支部を維持するために、永い間、協力をしてくれています」
「ユウキ、そこの場所は分かる?」
「あ~、もちろんわかるさ。アベルさん、ありがとう、ここにはもうヤエはいないけど、きっとここにいたら、笑って喜んでくれたと思う」
「何を言っているんですか。命をかけて戦った同志ではないですか。お礼なんかいりませんよ。
それより、世界の人達にばれないように、よろしくお願いします」
「はい、アメリカが棺を地球に持ってきていることを信じて行ってきます」
「マリさん、お元気でしたか?フランスでの生活は慣れましたか?」
「はい、元気にしてます。生活には慣れましたが、学校生活での勉強が大変で毎日、苦労しています」
「それは、そうでしょう。日本とはだいぶ違いますから、今日はどうしました?」
「あの~アベルさん、ちょっと、今、滞在しているホテルでは大きくて置けないものがあるんですけど、どこかいい場所を知りませんか?できれば、あまり人目に付かないところがいいんですけど」
「何を置くつもりなんですか?」
「アベルさんだから、正直に話しますけど、イブの所有物である、古代の棺を奪還して保管したいんですけど」
「・・・今日から、国立博物館で展示され、今、世界中で大騒ぎになっている棺ですか」
「はい、そうなんです」
「う~ん、マリさんの頼みだから、わかりましたと言いたいところですが、フランス政府は大金を出して、あの棺を購入して、特に観光需要を向上させることで冷え込んできた経済を上向きにするための起爆剤になればよいと考えています。しかも展示する初日に棺が盗まれたとなれば、フランスの信用はがた落ち、景気を上向きにするどころか、その逆になってしまいます」
「そうですか~、確かにイブの所有物だから、すぐに取り返したい気持ちもすごくわかるんですけど、困ったな~、ちょっとアベルさんみんなと相談しますから、スピーカー状態でお待ちいただけますか」
「わかりました」
ユウキも隣でその話を聞いていて、これは、すぐには無理だなと思った。そんな時にポーラも
「マリさん、これはすぐに盗むのはフランスの国民として、断固反対します。イブの気持ちも大事にしたいですけど」
「う~ん、なんかいい考えはないかな?」
「マリ、みんなが反対しようと、私一人でも、必ず奪還するから」
その言葉を聞き、車内にいる全員が困った表情をしていた時、ふと、ポーラが
「もう一つスペアでもあれば、すり替えられますけどね。でもあんな特殊な物、すぐに造れ
るわけありませんよね」
みんなで、ため息をついた、その時、
「スペアがあれば、みんな協力してくるの?」
「そりゃあ、一瞬、暗くなれば、僕がすぐにすり替えられるけど」
イブは笑いながら
「ハハハ・・・な~んだ、そんな簡単なことでいいのか」
マリは驚いた顔で
「イブ、簡単に棺を造れるの?」
「造ることはこの地球では無理よ。それにあれはとても複雑な構造になっているからね」
「じゃあ~でどうするの?」
マリは不思議そうな顔でイブを見つめた。
「造るのは無理だけど。ほとんど同じタイプで若干、光沢や色が違うけどあるわ。それを持ってきて交換すればいいわ」
「よかった~似たものがあるなんて、イブも早く言ってくれればいいのに、それでそのスペアはどこにあるの?」
イブは車の窓から体を乗り出して指をさした。運転している葉子以外、その指をさす方を見た、
まん丸に光っている月がそこにはあった。
「月なの!月にあるの!イブ」
「うん、月、ユウキがぱっと行って、ぱっと持ってきてよ」
ユウキが驚いたように、
「月は無理、僕は空気のないところには行けないよ。しかも、イブ、月って言っても、月の裏側だろ」
「そうよ。私達はそこに前哨基地を造ってから、この地球に来たから」
ユウキはすかさず、
「じゃあ~イブが通信で呼んで、ここに来てもらえばいいじゃないか」
「わかってるわよ。そんなこと、何度もここで目覚めるときに試したわ。でも、反応しないのよ。人為的なことが起きない限り、絶対に壊れることはないはずなのに」
その話を聞いていたアベルが
「イブさん、昔、そう、あれはユウキさんやヤエさんがいなくなってすぐだったな。まだ、私が諜報活動をしていた時に聞いたことがあるよ」
「どんなことですか」
「当時、アメリカとソ連が冷戦で大変だった時に宇宙に向けての開発もすさまじかった。わがフランスは遅れを取っていたが、アメリカからの情報で月の裏側に文明の痕跡があるらしいと、
私はその時に笑っていたが、ある文明の遺跡からの情報で、そういう流れになったそうだ、結局、アメリカが先にたどり着き、そうだな、今思えば、なんであんなに数多く月に行く必要があったのか、イブさんの話で納得できたよ」
「そうなると、アメリカがイブの基地をいじくりまわした可能性があるよね」
「そうね。そうだとしても、あの展示している宇宙船さえあれば、どこにでも行けるから、すぐに確認、修理することは可能だわ」
「マリさん、ここだけの話にしてほしんですけど」
「はい、なんでしょう。アベルさん」
「アメリカで、月から何度も帰還していますが、その時に色々と持ち帰っているようなんです。
ユウキさんにその保管していると思われる場所を教えますので、もしかしたら、そこに棺と同じものがあるかもしれません。いまその座標を送ります」
「ありがとうアベルさん」
「イブ、アベルさんから、送ってくれた、この座標まで行って、近くに行けばその宇宙船だっけ、どこにあるか、わかる?」
「フランスでは感知できないが、近くまでいけば問題ない」
「でも、どうしよう。行って戻ってくると、ユウキは1日2回までの移動しかできないから、
展示室の棺を交換することができないわ」
「マリ僕は0時ピッタリに1度リセットされるから、23時59分までに戻ってくれば、0時過ぎにはまた2回までは移動することは可能だ」
「じゃあイブ、その時間までに戻ってくるようにユウキとアメリカまで行ってくれる」
「二人で?ムリムリ、こいつは、何か、アクシデントが合った時、私の言うことなんか絶対聞かないもの、マリも一緒に来てよ。そうでなければ、わたしこのまま博物館に堂々と行って
持ってくるわよ」
「わかったわ、イブのためなら、私、一緒に行くわ」
「葉子さん、ポーラお願いがあるんですけど、23時59分~0時まで展示場の電気を切ってもらえませんか。博物館は深夜まで開いているみたいなので、人目に付くと面倒ですから」
「はい、何とか、現地にいる如月とも連絡を取ってやってみます」
「よろしくお願いします」
「マリ、計画は立てたけど、イブのこの宇宙船をどこに置くんだい」
「あ~そうだった、アベルさん、まだ聞いてますか?」
「はい、聞こえてますよ」
「できれば、パリ市内でどこか、この棺を置いておけるところありますか?」
アベルはこうなることを予測していたかのように
「ありますよ。かつての日本情報局支部が・・・」
ユウキはそれを聞いて、驚いたように
「あそこはたしか、土地と建物をフランスにお返しして、取り壊し、学校にする予定でしたよね」
「あれだけ、助けてもらい、お世話になった方々の拠点である支部をフランスとしては、結局取り壊すことができませんでした。今でもいつでも使えるように整備してあります。あそこで働いていた者たちも、あの時に解散しましたが、当時から支部で働いていた者も年々減ってしまいましたが、まだ数名は支部を維持するために、永い間、協力をしてくれています」
「ユウキ、そこの場所は分かる?」
「あ~、もちろんわかるさ。アベルさん、ありがとう、ここにはもうヤエはいないけど、きっとここにいたら、笑って喜んでくれたと思う」
「何を言っているんですか。命をかけて戦った同志ではないですか。お礼なんかいりませんよ。
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