92 / 184
暗躍組織〈中東編2〉
89話 ムセビア王国
しおりを挟む
ムセビア王国、世界有数の産油国であり、かつては、王を中心とした、封建社会で、国民の平等性もない状態であったが、アハドが現れてからは、徐々に国の状態もよくなり、大統領になってからは、国王は実権を失い、民主主義が確立した。今はアハド大統領が不在、副大統領のイスラム過激派のムサラが実権を握り、国の状態は悪化している。イスラム教は本来、人の心を豊かにしてくれるすばらしい宗教だが、それを悪用している。
マリ達は博物館、近くの駐車場に車を止めて、人気のないところから、ユウキの瞬間移動で、
ムサビア王国に移動した。今回、移動したのは、治安情報局の8人のほか、日本国警護官の松田葉子が同行した。国土監視局は国外ではイブの監視範囲外ということで、同行はしなかった。
「着いたよ。マリ」
ムセビア王国の安全地区の人気のないビルの裏の路地に着いた。
「まだ、ここは明るいんだね」
「フランス時間で今、18時30分だけど、ここはパリより1時間30分、時間が進んでいるから、20時なのかな、ここでの日没は7月初めだと20時30分ぐらいだからね」
イブが着いた途端
「マリ、闇雲に、探しても絶対にみつからないわ。ここはユウキにホテルの客室に武器を持ち込んでいる者をサーチしてもらい、その人間のみ、調査する形がいいんじゃないかしら」
マリも頷いて
「ユウキ、お願いできる?」
「了解、大尉、これから、サーチするから、誰かに僕が言ったことをメモしてくれるか」
「わかりました。ベルナール、ユウキさんの言ったことを何かに記入しろ」
「了解」
「いいですよ。ユウキさん、お願いします」
それを聞いていたアンナが
「ちょっと待って、もらっていいですか?」
皆、アンナの方を向いた。
「ユウキさん、武器を探すのに銃とかじゃないとだめですか?ナイフとかは、わかりませんか?」
ユウキはニコっと笑って
「もちろん、ナイフでもわかるよ。でもナイフは結構多いいから、限定するのは難しいよ」
「いえ、トニーは必ず、左腕と右足に1個ずつ、必ず2個のナイフを装着して生活しています。
そういう人を限定していただけませんか」
「了解、ちょっと時間がかかるが、しばらく待っていてくれ」
イブもアンナの話を聞いて
「いいぞ、アンナ、トニーを先に見つければ、あすのチームの集合場所や時間もわかるし、事前に対策も練れる」
ユウキは球体を握りしめて、目を閉じて、サーチを開始した、いつもなら、すぐに、おわるのだが、やはり、ナイフを2個携帯している人というのは、感知が難しいようで、少し時間がかかった。
「アンナ、いたよ。一人だけ、この安全地区に限定して確認。ここから300mほどいったホテルの9階のエレベーターをおりて、東側の一番奥の部屋だ。室内で動いていたから、室内に今はいる」
アンナは嬉しそうに
「ユウキさんありがとう」
イブは
「よ~し、いいぞ、みんなでその場所に行くのは、人数が多すぎる、アンナとカミーユでトニーの部屋に行ってもらえるか、残りは男女ペアになって、そのホテル、できれば、トニーの部屋の近くがいいが部屋を借りてくれ、男が一人あまるな、おい、ユウキお前は、いなくていいから、一人でどこかのホテルを借りて、明日の帰る時まで、ゆっくりしてていいぞ」
「なんで、僕だけ、一人なんだ。だいたい、我々3人は身分証やパスポートだって15~6歳なんだから、誰かと一緒にいないとまずいだろ」
それを聞いていたダニエル中尉が
「自分が一人で、借りますよ。PCで防犯カメラや、皆の情報通信のカバーもしなくてはいけないので、しかも、こんな時間にいきなり、7人もトニーの部屋のそばを借りたら、あやしまれますよ。私一人と、皆のバックアップで葉子・ユウキさんペアで迎えのホテルで部屋を借りるのはどうですか。トニーの近くは1組、つまり、アンナとカミーユがいいんじゃないですか」
「そうだな、そうするか、じゃあ、私はとりあえず、ドニーズ中尉と行くか」
イブに指名されて、ドニーズ中尉はドキっとした顔で
「え、私ですか」
「なんだ~、私と一緒じゃ、いやなのか」
ドニーズは作り笑いをして
「いいえ、そんなことありませんよ。光栄です」
カミーユは自分じゃなくて良かったと思い
「よかったな~中尉、イブさんと一緒なんて、最高じゃないか!」
チームみんながイブに見えないように笑った。
マリも
「え~と、私はそうすると、ベルナールと一緒かな」
ベルナールはドニーズ中尉と違い、とてもうれしそうに
「局長、ご一緒できるなんて、うれしいです。よろしくお願いします」
それを聞いていたイブが
「おい、ベルナール、いくら仕事ととはいえ、マリに何かしたら、ただじゃすまさないぞ」
「何を言っているんですか、局長は我々が尊敬している、上官ですよ。変な事なんてするわけないじゃないですか。それに、私の力じゃ、逆立ちしたって、マリさんにかなうわけないじゃないですか」
そして、ベルナールは思い出したように
「あ、そうだ、女性の方は、このスカーフをかぶってください。そうですよね中尉」
「そうだ、この国では女性は素肌をできるだけ見せないようにしてください。それと男性と近くにいる人は必ず、他者と話すときは、男性に話をさせてください。女性はおしとやかにして、絶対に目立つような行動はしないでください。特にイブさん気を付けてください」
「それぐらい、知っているよ。アラブ圏での立ち振る舞いぐらい」
「そうですか。それならいいです」
マリが皆の顔を見て
「それじゃあ、行動開始だね」
その声を聞いてイブが
「カミーユ、ベルナール、ドニーズは時間差でホテルに入り、部屋を借りてくれ、女性は少し離れたところに別々に待機、それから、個々の部屋に行き、カミーユ達の会話を通信で聞いて、現状把握、ダニエルはホテルの防犯カメラなど、不審者がトニーの部屋に近づかないか、監視してくれ、夜は長い、セッティングが終われば、ユウキに任せて、寝た方がいいぞ、これからは、皆で一緒にいるのは目立つし、警戒されるので、明日の諜報部の集合時間、場所など状況がわかりしだい、この通信装置で連絡確認を取り合い、対策を立てて、皆をいち早く救出しよう」
「了解」
治安情報局は別々に行動を開始した。
マリ達は博物館、近くの駐車場に車を止めて、人気のないところから、ユウキの瞬間移動で、
ムサビア王国に移動した。今回、移動したのは、治安情報局の8人のほか、日本国警護官の松田葉子が同行した。国土監視局は国外ではイブの監視範囲外ということで、同行はしなかった。
「着いたよ。マリ」
ムセビア王国の安全地区の人気のないビルの裏の路地に着いた。
「まだ、ここは明るいんだね」
「フランス時間で今、18時30分だけど、ここはパリより1時間30分、時間が進んでいるから、20時なのかな、ここでの日没は7月初めだと20時30分ぐらいだからね」
イブが着いた途端
「マリ、闇雲に、探しても絶対にみつからないわ。ここはユウキにホテルの客室に武器を持ち込んでいる者をサーチしてもらい、その人間のみ、調査する形がいいんじゃないかしら」
マリも頷いて
「ユウキ、お願いできる?」
「了解、大尉、これから、サーチするから、誰かに僕が言ったことをメモしてくれるか」
「わかりました。ベルナール、ユウキさんの言ったことを何かに記入しろ」
「了解」
「いいですよ。ユウキさん、お願いします」
それを聞いていたアンナが
「ちょっと待って、もらっていいですか?」
皆、アンナの方を向いた。
「ユウキさん、武器を探すのに銃とかじゃないとだめですか?ナイフとかは、わかりませんか?」
ユウキはニコっと笑って
「もちろん、ナイフでもわかるよ。でもナイフは結構多いいから、限定するのは難しいよ」
「いえ、トニーは必ず、左腕と右足に1個ずつ、必ず2個のナイフを装着して生活しています。
そういう人を限定していただけませんか」
「了解、ちょっと時間がかかるが、しばらく待っていてくれ」
イブもアンナの話を聞いて
「いいぞ、アンナ、トニーを先に見つければ、あすのチームの集合場所や時間もわかるし、事前に対策も練れる」
ユウキは球体を握りしめて、目を閉じて、サーチを開始した、いつもなら、すぐに、おわるのだが、やはり、ナイフを2個携帯している人というのは、感知が難しいようで、少し時間がかかった。
「アンナ、いたよ。一人だけ、この安全地区に限定して確認。ここから300mほどいったホテルの9階のエレベーターをおりて、東側の一番奥の部屋だ。室内で動いていたから、室内に今はいる」
アンナは嬉しそうに
「ユウキさんありがとう」
イブは
「よ~し、いいぞ、みんなでその場所に行くのは、人数が多すぎる、アンナとカミーユでトニーの部屋に行ってもらえるか、残りは男女ペアになって、そのホテル、できれば、トニーの部屋の近くがいいが部屋を借りてくれ、男が一人あまるな、おい、ユウキお前は、いなくていいから、一人でどこかのホテルを借りて、明日の帰る時まで、ゆっくりしてていいぞ」
「なんで、僕だけ、一人なんだ。だいたい、我々3人は身分証やパスポートだって15~6歳なんだから、誰かと一緒にいないとまずいだろ」
それを聞いていたダニエル中尉が
「自分が一人で、借りますよ。PCで防犯カメラや、皆の情報通信のカバーもしなくてはいけないので、しかも、こんな時間にいきなり、7人もトニーの部屋のそばを借りたら、あやしまれますよ。私一人と、皆のバックアップで葉子・ユウキさんペアで迎えのホテルで部屋を借りるのはどうですか。トニーの近くは1組、つまり、アンナとカミーユがいいんじゃないですか」
「そうだな、そうするか、じゃあ、私はとりあえず、ドニーズ中尉と行くか」
イブに指名されて、ドニーズ中尉はドキっとした顔で
「え、私ですか」
「なんだ~、私と一緒じゃ、いやなのか」
ドニーズは作り笑いをして
「いいえ、そんなことありませんよ。光栄です」
カミーユは自分じゃなくて良かったと思い
「よかったな~中尉、イブさんと一緒なんて、最高じゃないか!」
チームみんながイブに見えないように笑った。
マリも
「え~と、私はそうすると、ベルナールと一緒かな」
ベルナールはドニーズ中尉と違い、とてもうれしそうに
「局長、ご一緒できるなんて、うれしいです。よろしくお願いします」
それを聞いていたイブが
「おい、ベルナール、いくら仕事ととはいえ、マリに何かしたら、ただじゃすまさないぞ」
「何を言っているんですか、局長は我々が尊敬している、上官ですよ。変な事なんてするわけないじゃないですか。それに、私の力じゃ、逆立ちしたって、マリさんにかなうわけないじゃないですか」
そして、ベルナールは思い出したように
「あ、そうだ、女性の方は、このスカーフをかぶってください。そうですよね中尉」
「そうだ、この国では女性は素肌をできるだけ見せないようにしてください。それと男性と近くにいる人は必ず、他者と話すときは、男性に話をさせてください。女性はおしとやかにして、絶対に目立つような行動はしないでください。特にイブさん気を付けてください」
「それぐらい、知っているよ。アラブ圏での立ち振る舞いぐらい」
「そうですか。それならいいです」
マリが皆の顔を見て
「それじゃあ、行動開始だね」
その声を聞いてイブが
「カミーユ、ベルナール、ドニーズは時間差でホテルに入り、部屋を借りてくれ、女性は少し離れたところに別々に待機、それから、個々の部屋に行き、カミーユ達の会話を通信で聞いて、現状把握、ダニエルはホテルの防犯カメラなど、不審者がトニーの部屋に近づかないか、監視してくれ、夜は長い、セッティングが終われば、ユウキに任せて、寝た方がいいぞ、これからは、皆で一緒にいるのは目立つし、警戒されるので、明日の諜報部の集合時間、場所など状況がわかりしだい、この通信装置で連絡確認を取り合い、対策を立てて、皆をいち早く救出しよう」
「了解」
治安情報局は別々に行動を開始した。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる