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めいでぃっしゅへようこそ! 編
098. 見知らぬ世界
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空を薄暗く覆うスモッグと、周囲をぼやけさせる霧。
石畳が敷き詰められた町並みには、レトロな洋館が立ち並び、ガス灯が町の至るとことに設置されている。
その光景を見て、パレアが呟いた。
「ここがニホン?」
「いや、違う……」
ぼそっと答えたユーゴに、今度はフィールエルが問う。
「まぁそれはボクにもわかる。で、ここはどこなんだ?」
つまり三分の一の確率に外れたのだなと、四人の少女は思った。
だが、続くユーゴの答えに驚きの声を上げる。
「どこだろうな?」
「「「「 えっ!? 」」」」
「ちょっと待ってくれ。確認してみる」
そう言ってユーゴは、【千里眼】を発動した。
瞬時に視界が二分割され、そのうちの一つを俯瞰にする。
町並みや雰囲気が似たような場所には、心当たりがあった。
異世界の移動では、大きな時間の隔たりが出来ることがしばしばあった。
それ故、以前訪れたことがある町の様子が変わっただけという可能性も考えられる。
3Dのオブジェクトを動かすように、ぐるぐると視界を動かして町を観察したが、やはり未知の街だった。
考えられる可能性は二つ。
1.地球の日本以外の何処かの国へ辿り着いた。
2.地球以外の異世界の未知の街へ辿り着いた。
そのどちらかを調べるため、ユーゴは俯瞰視界をズームアウトしていった。
町が米粒に見えて、視界が雲の真下の高さになった頃、遠くの山陰の奥に、デフォルメされた金色の猫の巨像が視えた。
雲を突き抜けて、空の青に濃紺が混じりだす高度になると、天と地を結ぶほど巨大なオーロラがユーゴたちの居る大地を取り囲み、その先が見通せなくなっていた。
それに、雲の上には巨大な物体があった。地上にあった猫の象と似たような雰囲気にデフォルメされた、銀色に輝く鳥の像だ。どのような原理なのか、風に流されること無く、一点に浮いている。
視点を元に戻したユーゴは、いま見た光景から導き出した結論を全員に伝える。
「お前ら、聞いて驚け。ここは、俺も知らない世界だ」
「「「「 えっ!? 」」」」
先ほどよりも高いトーンで、注文通りと云う訳では無いが、少女たちは驚きの声を上げた。
「どういうことだ、ユーゴ?」
困惑した顔で質したフィールエルに、ユーゴはお手上げのポーズで応える。
「どういうことも何も、そのままの意味だ。地球への移動は失敗した。失敗自体は織り込み済みだったんだが、誤算は、辿り着いたのが俺が見たことのない世界だってことだ。こんなこともあるんだな」
【幽世の渡航者】で移動できるのは、ユーゴがかつて訪れたことがある世界だけ。そのはずだったのだが……
ユーゴが先程見た光景を伝えると、ネルが不安そうな顔で訊く。
「ユーゴさんが以前来たことのある世界で、何か天変地異が起こったり、新しく建造されたという可能性は無いでしょうか?」
「その可能性はあった。あんな物を見つけるまではな」
そう言ってユーゴは、人差し指を天へ向けた。
それにつられて天を仰いだ少女たちは、あることに気付いて
「「「「 え? 」」」」
揃って己の目を疑った。
全員の視線の先、そこには天頂に輝く太陽があった。
ただし、その数は三つ。それぞれが赤、青、緑の光を放ち、トライアングルの配置で浮いているのである。
「俺もかつては十二個の月が順繰りに現れる世界なんてとこに居たが、こんな馬鹿げた太陽がある世界は流石に初めてだ。何だよ赤青緑って。それでどうやってこんな白い光になるんだよ」
「まさか光の三元色……か? 三色混ぜると白になるっていう……」
フィールエルの予想に、「マジかよ、何だそのアホみたいな天体……」とユーゴはぼやき出した。
「で、これからどうすんのよ、ユーゴ?」
四人の中で割りと早めに頭を切り替えたパレアが、建設的に問うた。
このあたりは流石に歴戦の魔王と言ったところか。
「よし、仕切り直しだ。もう一度移動しよう。何でこんなところに来たのか謎だが、そこは今度、あのギャル女神に訊くしかないな」
そしてユーゴは大地に片手を付き、【幽世の渡航者】を発動。現れた白いゲートを、一行は再度潜った。が───
「んん……?」
最後尾のパレアのツインテールがゲートに消えた途端、なんとそこからユーゴが出てきたのだった。
五人揃って周囲を見渡す。
「もしかして、さっきの場所……ですか?」
固い声で呟いたネルに、「確認する」とユーゴは再び【千里眼】を発動した。その結果───
「同じ、場所ですわ……」
「調子が悪いのか? よし、もう一回だ」
三度目の正直を期待してゲートを潜った一行。
しかし結果は変わらず。この後三度試行したが、それでも同じ場所に出続けるだけだった。
流石のユーゴも冷や汗が流れた。
こんな経験は初めてだった。
無言で見上げてくる少女たちの視線をうけながら、しばしユーゴは黙考。ややあって口を開く。
「凄く言い難いが、日本への移動は失敗した。そして他の世界へ行くことも出来ないみたいだ。原因はわからん」
「それで?」
パレアが少女を代表して訊いた。
「俺の能力が調子が悪いようだ。一晩寝たら治ってるかもしれないし、暫くこのままかもしれない。一つはっきりしているのは、異世界へ移動するのは、現時点では不可能だってことだ。とにかく、最悪の場合、この世界で長期間活動しなきゃならんということだ」
「じゃあ、そのつもりで行動するしかないな」
「その通りだ、フィールエル君。つーわけで、まずはこの町を歩きながら情報収集だ。それでいいな、お前ら?」
「「「「 はーい 」」」」
元気な四つの返事を合図に、一行は町を歩きだした。
薄霧の漂う仄暗い、名も知らぬこの町を。
小説追記文
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
「面白い」 「続きが読みたい」 「推してもいい」
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この作品を皆様で盛り上げて頂き、書籍化やコミカライズ、果てはアニメ化などに繋がればいいなと思います。
この作品を読者の皆様の手で育てて下さい。
そして「この作品は人気のない時から知ってたんだぜ?」とドヤって頂けることが夢です。
よろしくお願いいたします。
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「どこだろうな?」
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瞬時に視界が二分割され、そのうちの一つを俯瞰にする。
町並みや雰囲気が似たような場所には、心当たりがあった。
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それ故、以前訪れたことがある町の様子が変わっただけという可能性も考えられる。
3Dのオブジェクトを動かすように、ぐるぐると視界を動かして町を観察したが、やはり未知の街だった。
考えられる可能性は二つ。
1.地球の日本以外の何処かの国へ辿り着いた。
2.地球以外の異世界の未知の街へ辿り着いた。
そのどちらかを調べるため、ユーゴは俯瞰視界をズームアウトしていった。
町が米粒に見えて、視界が雲の真下の高さになった頃、遠くの山陰の奥に、デフォルメされた金色の猫の巨像が視えた。
雲を突き抜けて、空の青に濃紺が混じりだす高度になると、天と地を結ぶほど巨大なオーロラがユーゴたちの居る大地を取り囲み、その先が見通せなくなっていた。
それに、雲の上には巨大な物体があった。地上にあった猫の象と似たような雰囲気にデフォルメされた、銀色に輝く鳥の像だ。どのような原理なのか、風に流されること無く、一点に浮いている。
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「お前ら、聞いて驚け。ここは、俺も知らない世界だ」
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先ほどよりも高いトーンで、注文通りと云う訳では無いが、少女たちは驚きの声を上げた。
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困惑した顔で質したフィールエルに、ユーゴはお手上げのポーズで応える。
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ユーゴが先程見た光景を伝えると、ネルが不安そうな顔で訊く。
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「その可能性はあった。あんな物を見つけるまではな」
そう言ってユーゴは、人差し指を天へ向けた。
それにつられて天を仰いだ少女たちは、あることに気付いて
「「「「 え? 」」」」
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全員の視線の先、そこには天頂に輝く太陽があった。
ただし、その数は三つ。それぞれが赤、青、緑の光を放ち、トライアングルの配置で浮いているのである。
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