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めいでぃっしゅへようこそ! 編
103. 二回戦〜ロザリア〜
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それぞれの一回戦が終了し、二回戦が始まる。
闘士は皆、己の試合以外では単独の控室での待機が命じられている。
モニターもないため、次の対戦相手が誰になるかは、その時にならないと判らない。
二回戦一試合目のユーゴは、今度もダルゴみたいな際どい奴だったらどうしようと危惧しながら、武舞台へ向かった。
そこで、今度は違う意味で面食らってしまった。
「さぁそれでは、二回戦一試合目の両闘士が出揃いました。一人目は、あの黄色の悪魔を打ち倒し、飛び入り資格を得た新星、ユーゴ闘士! それに相対するは、レヴァンナのチャンピオン、美貌の女騎士ロザリア闘士! 片や巨獣を投げ飛ばす力自慢、片や素早さで相手を翻弄する早業師。一体どんな戦いを見せてくれるのでしょうか!?」
そう、二回戦の対戦相手は、女性だった。
今まで見たのが野暮ったい男たちばかりだったので、てっきり女性は参加しないものとユーゴは思い込んでいた。
「ふふ……どうしたの、坊や。私に見惚れて。私みたいな美女を見るのは初めて?」
「いやまぁ確かにお前は美人だが、自分で言うと台無しだな。ていうか坊やって……俺より年下だろ? しかも、そんな格好で戦うのか?」
ロザリアは紫色のロングヘアを軽くウェイブさせた、いわゆるソバージュヘアで、ぷっくりした唇の下にある黒子が魅力的な美女だ。
だが見たところ、ユーゴを坊や呼ばわりできるほどの年齢とは思えない。
ユーゴが指摘したのは、そんな彼女の装備についてだった。
彼女が身につけている防具はブラ型の鎧と、腰回りに円形のプレートがあるだけの、俗にビキニアーマーと呼ばれる、極めて軽装の鎧だった。
「ユーゴ! 女騎士というのはボクとキャラが被っていて、なんだか不愉快だ。さっさと倒して欲しい!」
ピク、とロザリアが外野に居るフィールエルの声に反応した。
言葉が通じないのに敵意を感じたのは、女の勘というものだろうか。
「坊や、後ろの女の子たちは、坊やの連れ? もてるのね。……ところであの桃色の髪の娘は、なんと言ったのかしら?」
「あー……。まぁ、なんだ。自分と同じ女騎士だと」
面倒ごとが嫌いなユーゴ。取捨選択の末、角の立たない部分をロザリアに伝えると、
「同じねぇ……。ふっ。でも、それ以外はどうかしらね? 例えば女としての魅力とか……」
両手で髪をかきあげながら、流し目でユーゴ───を飛び越して、ロザリアはフィールエルを視た。
やや間があって、わっと外野が騒がしくなる。
なんだよ、とユーゴが振り向くと、
「おいユーゴ、ボクと代わるんだ! いまのは決闘を挑まれたと受け取った! 皆、放して欲しい!」
フィールエルが気炎を上げて舞台に上がろうとしているが、仲間たちに制止されているところだった。
「どうどう、フィールエルさん。事実を認める勇気も必要ですわ」
「フィー。お願いですから落ち着いて下さい!」
雪とネルが前からフィールエルを押さえつけ、
「フィー、止まりなさ───ちょ、力つよっ!」
パレアが腰にしがみついているが、引き摺られていた。
「何やってんだ、アイツら。……お前ら、あんまり変な通訳するなよ。ただでさえフィールエルは血の気が多いんだから。おい、フィールエル。いい子にしてろ。この女はすぐに黙らせる」
「ふふ…いいわよ。やれるものならやってごらんなさい」
ロザリアが右手の細剣の切っ先をユーゴに向け、ユーゴが控室にあった安物の剣を構えると、審判が試合開始を告げた。
「シッ───っ!」
鋭い呼気を吐き、一気に距離を詰めたロザリアが細剣の突きを放った。
ユーゴは剣の腹を盾代わりにして、次々と繰り出される刺突を防いでいった。
カンカンカンと甲高い音が響き渡り、観客の熱気も高まっていく。
ロザリアの細剣が幾本にも見えるほどの、驚異的な速さの連撃。
それをユーゴは何とか捌いていたが、
「シッ!」
ユーゴは己の失策を悟った。顔面に向かってきた切っ先を、今までと同様に剣の腹で受け止めた時に。
幅のある剣が目隠しになり、一瞬、ロザリアの姿が視界から消えたのだ。
足元に、ゾクリと嫌な予感が奔った。
床に映ったロザリアの影の長さが短くなったのを認めた瞬間、ユーゴは本能的に真上に跳躍した。
フィギュアスケートのシットスピンのように姿勢を低くしたロザリアが、ユーゴに足払いを掛ける。
このコンビネーションを見切るのかと、内心で舌を巻いたロザリア。
しかし保険はかけている。
空中で為すすべがない相手は、下から細剣で突き刺すのだ。
ユーゴは咄嗟に【宇宙遊泳】を発動し、己にかかる重力を十分の一まで激減した。
上昇途中で能力を使用したので、本来の頂点を通過しても尚、ユーゴは上昇を続けた。
そんな予想外の、あり得ないユーゴの挙動にタイミングをずらされたロザリアの剣は空を切り、ユーゴはその細剣を踏んで軽やかにトンボを切った。
ふわりとユーゴが着地した瞬間、ひときわ大きな歓声が巻き起こった。
「何よその動き。坊や、本当に人間? そんなの、軽業師でも不可能よ」
「人間……だったはずなんだけどなぁ。正直いまは、胸を張って人間ですとは言えないな。しかし、お前も強いな。いまのは下手したら、大怪我してたところだ」
「あれで仕留められないなら、私、お手上げなんだけど……」
言葉とは裏腹に、冷や汗を流しつつも構えを取るロザリア。
戦意を失わないのはさすがチャンピオン闘士といったところか。だが決め手に欠けているのは、実はユーゴも同じだった。
というのも、ユーゴは女性に対して極力攻撃をしたくなかったのだ。
ロザリアも闘士として参加しているということは、仮に攻撃しても文句を言わないだろう。
人によってはユーゴの姿勢は相手に失礼だと詰るかもしれない。
ユーゴにしても、どうしようもない極限状態ともなれば話は別だが、そうでなければしたくなかった。
それについて特に明確な理由があるわけではない。何となく嫌なのだ。
だから、この手を使うことにした。
「仕方ない……。これでどうにかなってくれよ」
スッとユーゴが目を細め、ロザリアと視線を合わせた。
その瞬間、ロザリアは心臓を鷲掴みにされた錯覚がした。
険しい貌のユーゴの全身からどす黒いオーラが滲み出てきて、それにロザリアは包み込まれた。
もちろん、幻視だ。
しかし、死の恐怖をもたらす相手への圧倒的な存在感に絶望し、ロザリアは小刻みに震えて膝から崩れ落ちた。
「こ……降参」
その言葉だけを、辛うじてロザリアが絞り出すと、審判が試合終了を告げた。
突然の幕切れ。
何が起こったのか判然とせず、どよめく観客だったが、すぐに快哉を叫んだ。
ユーゴが特に何かしたというわけではない。
超能力も神技も使用していない。
強いて言えば、意識を切り替えただけだった。
普段、ユーゴは殺気を放たない。
通常戦闘でも殺そうと思って臨むことはほぼないし、いざ殺害しようという段になれば、殺意を出さず事務的に処理できてしまうからだ。
しかし今回は、殺意を明確に相手にぶつけた。
それだけで、彼女の戦意を喪失させたのだ。
ユーゴの実力と殺意を感じ取れる力と、それなりの実力差があってこそ可能な方法だったのだ。
今回、ロザリアはその条件にハマり、うまく言ったといえよう。
これにより、ユーゴ、無事二回戦突破。
闘士は皆、己の試合以外では単独の控室での待機が命じられている。
モニターもないため、次の対戦相手が誰になるかは、その時にならないと判らない。
二回戦一試合目のユーゴは、今度もダルゴみたいな際どい奴だったらどうしようと危惧しながら、武舞台へ向かった。
そこで、今度は違う意味で面食らってしまった。
「さぁそれでは、二回戦一試合目の両闘士が出揃いました。一人目は、あの黄色の悪魔を打ち倒し、飛び入り資格を得た新星、ユーゴ闘士! それに相対するは、レヴァンナのチャンピオン、美貌の女騎士ロザリア闘士! 片や巨獣を投げ飛ばす力自慢、片や素早さで相手を翻弄する早業師。一体どんな戦いを見せてくれるのでしょうか!?」
そう、二回戦の対戦相手は、女性だった。
今まで見たのが野暮ったい男たちばかりだったので、てっきり女性は参加しないものとユーゴは思い込んでいた。
「ふふ……どうしたの、坊や。私に見惚れて。私みたいな美女を見るのは初めて?」
「いやまぁ確かにお前は美人だが、自分で言うと台無しだな。ていうか坊やって……俺より年下だろ? しかも、そんな格好で戦うのか?」
ロザリアは紫色のロングヘアを軽くウェイブさせた、いわゆるソバージュヘアで、ぷっくりした唇の下にある黒子が魅力的な美女だ。
だが見たところ、ユーゴを坊や呼ばわりできるほどの年齢とは思えない。
ユーゴが指摘したのは、そんな彼女の装備についてだった。
彼女が身につけている防具はブラ型の鎧と、腰回りに円形のプレートがあるだけの、俗にビキニアーマーと呼ばれる、極めて軽装の鎧だった。
「ユーゴ! 女騎士というのはボクとキャラが被っていて、なんだか不愉快だ。さっさと倒して欲しい!」
ピク、とロザリアが外野に居るフィールエルの声に反応した。
言葉が通じないのに敵意を感じたのは、女の勘というものだろうか。
「坊や、後ろの女の子たちは、坊やの連れ? もてるのね。……ところであの桃色の髪の娘は、なんと言ったのかしら?」
「あー……。まぁ、なんだ。自分と同じ女騎士だと」
面倒ごとが嫌いなユーゴ。取捨選択の末、角の立たない部分をロザリアに伝えると、
「同じねぇ……。ふっ。でも、それ以外はどうかしらね? 例えば女としての魅力とか……」
両手で髪をかきあげながら、流し目でユーゴ───を飛び越して、ロザリアはフィールエルを視た。
やや間があって、わっと外野が騒がしくなる。
なんだよ、とユーゴが振り向くと、
「おいユーゴ、ボクと代わるんだ! いまのは決闘を挑まれたと受け取った! 皆、放して欲しい!」
フィールエルが気炎を上げて舞台に上がろうとしているが、仲間たちに制止されているところだった。
「どうどう、フィールエルさん。事実を認める勇気も必要ですわ」
「フィー。お願いですから落ち着いて下さい!」
雪とネルが前からフィールエルを押さえつけ、
「フィー、止まりなさ───ちょ、力つよっ!」
パレアが腰にしがみついているが、引き摺られていた。
「何やってんだ、アイツら。……お前ら、あんまり変な通訳するなよ。ただでさえフィールエルは血の気が多いんだから。おい、フィールエル。いい子にしてろ。この女はすぐに黙らせる」
「ふふ…いいわよ。やれるものならやってごらんなさい」
ロザリアが右手の細剣の切っ先をユーゴに向け、ユーゴが控室にあった安物の剣を構えると、審判が試合開始を告げた。
「シッ───っ!」
鋭い呼気を吐き、一気に距離を詰めたロザリアが細剣の突きを放った。
ユーゴは剣の腹を盾代わりにして、次々と繰り出される刺突を防いでいった。
カンカンカンと甲高い音が響き渡り、観客の熱気も高まっていく。
ロザリアの細剣が幾本にも見えるほどの、驚異的な速さの連撃。
それをユーゴは何とか捌いていたが、
「シッ!」
ユーゴは己の失策を悟った。顔面に向かってきた切っ先を、今までと同様に剣の腹で受け止めた時に。
幅のある剣が目隠しになり、一瞬、ロザリアの姿が視界から消えたのだ。
足元に、ゾクリと嫌な予感が奔った。
床に映ったロザリアの影の長さが短くなったのを認めた瞬間、ユーゴは本能的に真上に跳躍した。
フィギュアスケートのシットスピンのように姿勢を低くしたロザリアが、ユーゴに足払いを掛ける。
このコンビネーションを見切るのかと、内心で舌を巻いたロザリア。
しかし保険はかけている。
空中で為すすべがない相手は、下から細剣で突き刺すのだ。
ユーゴは咄嗟に【宇宙遊泳】を発動し、己にかかる重力を十分の一まで激減した。
上昇途中で能力を使用したので、本来の頂点を通過しても尚、ユーゴは上昇を続けた。
そんな予想外の、あり得ないユーゴの挙動にタイミングをずらされたロザリアの剣は空を切り、ユーゴはその細剣を踏んで軽やかにトンボを切った。
ふわりとユーゴが着地した瞬間、ひときわ大きな歓声が巻き起こった。
「何よその動き。坊や、本当に人間? そんなの、軽業師でも不可能よ」
「人間……だったはずなんだけどなぁ。正直いまは、胸を張って人間ですとは言えないな。しかし、お前も強いな。いまのは下手したら、大怪我してたところだ」
「あれで仕留められないなら、私、お手上げなんだけど……」
言葉とは裏腹に、冷や汗を流しつつも構えを取るロザリア。
戦意を失わないのはさすがチャンピオン闘士といったところか。だが決め手に欠けているのは、実はユーゴも同じだった。
というのも、ユーゴは女性に対して極力攻撃をしたくなかったのだ。
ロザリアも闘士として参加しているということは、仮に攻撃しても文句を言わないだろう。
人によってはユーゴの姿勢は相手に失礼だと詰るかもしれない。
ユーゴにしても、どうしようもない極限状態ともなれば話は別だが、そうでなければしたくなかった。
それについて特に明確な理由があるわけではない。何となく嫌なのだ。
だから、この手を使うことにした。
「仕方ない……。これでどうにかなってくれよ」
スッとユーゴが目を細め、ロザリアと視線を合わせた。
その瞬間、ロザリアは心臓を鷲掴みにされた錯覚がした。
険しい貌のユーゴの全身からどす黒いオーラが滲み出てきて、それにロザリアは包み込まれた。
もちろん、幻視だ。
しかし、死の恐怖をもたらす相手への圧倒的な存在感に絶望し、ロザリアは小刻みに震えて膝から崩れ落ちた。
「こ……降参」
その言葉だけを、辛うじてロザリアが絞り出すと、審判が試合終了を告げた。
突然の幕切れ。
何が起こったのか判然とせず、どよめく観客だったが、すぐに快哉を叫んだ。
ユーゴが特に何かしたというわけではない。
超能力も神技も使用していない。
強いて言えば、意識を切り替えただけだった。
普段、ユーゴは殺気を放たない。
通常戦闘でも殺そうと思って臨むことはほぼないし、いざ殺害しようという段になれば、殺意を出さず事務的に処理できてしまうからだ。
しかし今回は、殺意を明確に相手にぶつけた。
それだけで、彼女の戦意を喪失させたのだ。
ユーゴの実力と殺意を感じ取れる力と、それなりの実力差があってこそ可能な方法だったのだ。
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