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めいでぃっしゅへようこそ! 編
116. ご指名は誰になさいますか
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どれだけ深酒をしてもアルコールの毒素を消し飛ばし、宿酔の煩わしさから開放してくれる【常澄の泉】は便利な超能力だが、寝ぼけた頭までスッキリさせてくれる訳では無い。
ユーラウリアがユーゴの職場であるホワイトホースに出没し、彼女のヤケ酒に付き合ってしこたま呑んだ明くる朝。
いつもとは違う自分以外の温もりによって、ユーゴは目を覚ました。
澄み切った海を彷彿とさせるマリンブルーの、サラサラとした艷やかな長い髪と長いまつげをした途轍もない美少女が、デフォルメされた魚がプリントされたパジャマを着て寝ていた。
ユーゴの真横で。ユーゴと同じベッドの上で。
……この女は一体誰だ?
怠さの残った頭でユーゴは思った。
いや待て。特徴に何か引っかかるものがある。
寝ぼけ頭をフル回転させていると、ドアがノックされた。
「ユーゴ、起きているのか? 開けるよ」
「んー。おう」
「ここにアイツが来ていな……んなぁっ!?」
「まぁ!?」
「あらあらあら……」
入室したフィールエルは、ユーゴのベッドに同衾している少女を見て目を丸くした。彼女の背後から室内を覗き込んだネルと雪も、ほぼ同じ反応だった。
「な、何をしてるんだお前たちはっ!?」
「ユーゴさん、一体これは?」
「旦那様。ご説明を」
「いや、俺も一体何がなんだか……」
剣呑なオーラを発しだしたフィールエルたちに弁解しようとしたユーゴだが、その時、ベッドの少女がモゾモゾと動いた。
「んもー。何よ朝っぱらからうるさいわね……ふぁぁ」
ベッドの上に女の子座りをして起きた少女があくびと伸びを同時に行うと、ふわっとサボン香と汐の爽やかな匂いが漂った。
「……誰だよ、お前」
「は? 誰って……アタシよ、アタシ」
アタシだけではわからない。新手の詐欺だろうか。
すると少女は長い髪を側頭部で束ねだした。
「そのツインテールとツリメと八重歯は、パレアか。どうして俺のベッドにいる?」
「アンタどこでアタシを認識してんのよ。どうしてって、アンタを呼びに来たら気持ちよさそうにグースカ寝てるし、それを見てたらアタシも何だか眠くなってきちゃって……」
「ということはパレア、まだあの事はユーゴに話していないんだな?」
「あ、うん。ゴメン、まだ」
「何だよ、あの事って」
「ユーゴは今日仕事は休みだな? ということで、今日は “めいでぃっしゅ” に来て欲しい」
「断る。俺は昨日、深夜まで面倒な客の相手をして疲れているから眠い」
「 “めいでぃっしゅ” に来たら、ボク達の内の誰かを指名して欲しい。じゃあ待っているからな」
「おい、ちょっと待て。話を……」
言うだけ言って、フィールエルは部屋を出て行ってしまった。
「では旦那様。雪はお待ちしております」
そして少し間を開けて雪も退室した。
「どうしたんだ、あいつら?」
「「 ………… 」」
ユーゴに問われるも、ネルもパレアも困った表情を浮かべるだけで答えない。
答えようにも、それにはフィールエルと雪の心情を勝手に推測してユーゴに伝えなければならなくなるし、それは友人として、同じ女性として憚られるのだ。
フィールエルと雪の様子から、実はユーゴにもなんとなく事態の推移は予想できた。
おそらくユーゴについてまたぞろあの二人が張り合い、ではもしユーゴが “めいでぃっしゅ” に来たら誰を指名するかで、ユーゴの心がいま誰に傾いているのかを図ろうとしているのだろう。
「チッ……わかったよ。行くから、お前らも用意して出勤しろよ」
残る二人を追い出して、ユーゴはため息をついた。
朝から憂鬱だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「お帰りなさいませ、変た……ご主人様ぁ! お一人様ですか?」
「お前、いま変態王って言おうとしたよな?」
「気の所為ですよぅ、ユーゴさん。今日は御主人様としてですか?」
ユーゴを出迎えた、背が低くメガネを掛けたこのメイド少女は、フィールエルたちと同じように寮で生活している。そのため、ユーゴとも顔見知りなのだ。
ユーゴの記憶では、たしか名前はルーナといい、フィールエルたちよりも一週間ほど遅れて入店したはずだ。
「ご主人様としてって……まぁ客という意味では、そうだ」
「ではご指名は誰になさいますか?」
「そうだな。じゃあ───」
指名を伝えると、ユーゴは空いている席に案内された。
店内は相変わらず賑やかで、繁盛しているようで何よりだ。
ただ───
「おい見ろよ。変態王だぜ」
「【令嬢堕としの夜騎士】が、ここに一体何の用だ?」
「ま、まさか……おいらのキラリたんが忘れられなくて!?」
───まさか自分がこんなに注目を集めるとは、ユーゴは思ってもみなかった。しかも知らない間にまたもや不名誉な称号が与えられたらしい。
「お帰りなさいませー、ご主人様ー!」
店内で接客中のメイド達が、次々と来店の声を上げる。
当然フィールエルたちの姿もあり、ユーゴの姿を見つけると嬉しそうな、でも恥ずかしそうな、どちらともつかない表情を見せた。
店内は甘ったるい匂いが充満しており、席につくまでに辛党のユーゴは胸焼けを起こしそうだった。
テーブルには5という数字が記してある。
フィールエル、雪だけでなく、ネルやパレアまでもが接客しつつもソワソワしていた。
自分が指名されるかもしれない。やっぱりされないかもされない。そんな期待と不安が様子から伝わってくる。
そしてその名が呼ばれる。
「メイド長、5番テーブルのご主人様のご指名です!」
「「「「「 ええっ!? 」」」」」
フィールエル、ネル、パレア、雪、そしてまさか自分に白羽の矢が立つとは夢にも思わなかった輝星。彼女たちの驚きの声が店内に響き渡った。
「あのー。指名してもらっておいてなんですけど、本当にウチで良いんですか?」
ユーゴの席に付いた輝星が確認してくるが、
「良いんだよ。こっちにも事情があってな」
「あー、なるほど。わかります」
「じゃあ、このカレーライスとコーヒーのセットで」
「オムライスじゃなくて良いんですか? せっかくだからハート書きますよ?」
「火に油を注ぎそうだから、それは遠慮しておく」
「そうですね。ではご注文を繰り返します───」
輝星がキッチンにオーダーを伝えに行った後、入れ替わりにフィールエルたち四人が5番テーブルを取り囲んだ。
「ユーゴ、ボクは言ったはずだ。ボク達の中から指名して欲しい、と。なのにこれはどういうことなんだ!?」
「旦那様。これはあんまりですわ。雪、悲しい。……くすん」
「お前ら四人の中からとは言われなかったからな。だからこの店のメイドを含めての事かと思ったんだ」
「確かにアタシ達四人の中からとは言ってなかったわね」
「お前ら、こんどはくじ引きで順番を決めろよ。その順で指名する。それならいいだろ?」
「……はぁ。わかった」
気勢を殺がれたフィールエルが了解すると、雪もこくりと頷いた。
その後、ドサクサに紛れて何くれとなくユーゴの接客を勝手にしだしたフィールエルたちは、輝星に怒られてしゅんとし、人気メイド五人同時に接客されたユーゴは、周囲の来店客からジェラシーとヘイトを一斉に受け、そそくさと店を出たのだった。
ユーラウリアがユーゴの職場であるホワイトホースに出没し、彼女のヤケ酒に付き合ってしこたま呑んだ明くる朝。
いつもとは違う自分以外の温もりによって、ユーゴは目を覚ました。
澄み切った海を彷彿とさせるマリンブルーの、サラサラとした艷やかな長い髪と長いまつげをした途轍もない美少女が、デフォルメされた魚がプリントされたパジャマを着て寝ていた。
ユーゴの真横で。ユーゴと同じベッドの上で。
……この女は一体誰だ?
怠さの残った頭でユーゴは思った。
いや待て。特徴に何か引っかかるものがある。
寝ぼけ頭をフル回転させていると、ドアがノックされた。
「ユーゴ、起きているのか? 開けるよ」
「んー。おう」
「ここにアイツが来ていな……んなぁっ!?」
「まぁ!?」
「あらあらあら……」
入室したフィールエルは、ユーゴのベッドに同衾している少女を見て目を丸くした。彼女の背後から室内を覗き込んだネルと雪も、ほぼ同じ反応だった。
「な、何をしてるんだお前たちはっ!?」
「ユーゴさん、一体これは?」
「旦那様。ご説明を」
「いや、俺も一体何がなんだか……」
剣呑なオーラを発しだしたフィールエルたちに弁解しようとしたユーゴだが、その時、ベッドの少女がモゾモゾと動いた。
「んもー。何よ朝っぱらからうるさいわね……ふぁぁ」
ベッドの上に女の子座りをして起きた少女があくびと伸びを同時に行うと、ふわっとサボン香と汐の爽やかな匂いが漂った。
「……誰だよ、お前」
「は? 誰って……アタシよ、アタシ」
アタシだけではわからない。新手の詐欺だろうか。
すると少女は長い髪を側頭部で束ねだした。
「そのツインテールとツリメと八重歯は、パレアか。どうして俺のベッドにいる?」
「アンタどこでアタシを認識してんのよ。どうしてって、アンタを呼びに来たら気持ちよさそうにグースカ寝てるし、それを見てたらアタシも何だか眠くなってきちゃって……」
「ということはパレア、まだあの事はユーゴに話していないんだな?」
「あ、うん。ゴメン、まだ」
「何だよ、あの事って」
「ユーゴは今日仕事は休みだな? ということで、今日は “めいでぃっしゅ” に来て欲しい」
「断る。俺は昨日、深夜まで面倒な客の相手をして疲れているから眠い」
「 “めいでぃっしゅ” に来たら、ボク達の内の誰かを指名して欲しい。じゃあ待っているからな」
「おい、ちょっと待て。話を……」
言うだけ言って、フィールエルは部屋を出て行ってしまった。
「では旦那様。雪はお待ちしております」
そして少し間を開けて雪も退室した。
「どうしたんだ、あいつら?」
「「 ………… 」」
ユーゴに問われるも、ネルもパレアも困った表情を浮かべるだけで答えない。
答えようにも、それにはフィールエルと雪の心情を勝手に推測してユーゴに伝えなければならなくなるし、それは友人として、同じ女性として憚られるのだ。
フィールエルと雪の様子から、実はユーゴにもなんとなく事態の推移は予想できた。
おそらくユーゴについてまたぞろあの二人が張り合い、ではもしユーゴが “めいでぃっしゅ” に来たら誰を指名するかで、ユーゴの心がいま誰に傾いているのかを図ろうとしているのだろう。
「チッ……わかったよ。行くから、お前らも用意して出勤しろよ」
残る二人を追い出して、ユーゴはため息をついた。
朝から憂鬱だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「お帰りなさいませ、変た……ご主人様ぁ! お一人様ですか?」
「お前、いま変態王って言おうとしたよな?」
「気の所為ですよぅ、ユーゴさん。今日は御主人様としてですか?」
ユーゴを出迎えた、背が低くメガネを掛けたこのメイド少女は、フィールエルたちと同じように寮で生活している。そのため、ユーゴとも顔見知りなのだ。
ユーゴの記憶では、たしか名前はルーナといい、フィールエルたちよりも一週間ほど遅れて入店したはずだ。
「ご主人様としてって……まぁ客という意味では、そうだ」
「ではご指名は誰になさいますか?」
「そうだな。じゃあ───」
指名を伝えると、ユーゴは空いている席に案内された。
店内は相変わらず賑やかで、繁盛しているようで何よりだ。
ただ───
「おい見ろよ。変態王だぜ」
「【令嬢堕としの夜騎士】が、ここに一体何の用だ?」
「ま、まさか……おいらのキラリたんが忘れられなくて!?」
───まさか自分がこんなに注目を集めるとは、ユーゴは思ってもみなかった。しかも知らない間にまたもや不名誉な称号が与えられたらしい。
「お帰りなさいませー、ご主人様ー!」
店内で接客中のメイド達が、次々と来店の声を上げる。
当然フィールエルたちの姿もあり、ユーゴの姿を見つけると嬉しそうな、でも恥ずかしそうな、どちらともつかない表情を見せた。
店内は甘ったるい匂いが充満しており、席につくまでに辛党のユーゴは胸焼けを起こしそうだった。
テーブルには5という数字が記してある。
フィールエル、雪だけでなく、ネルやパレアまでもが接客しつつもソワソワしていた。
自分が指名されるかもしれない。やっぱりされないかもされない。そんな期待と不安が様子から伝わってくる。
そしてその名が呼ばれる。
「メイド長、5番テーブルのご主人様のご指名です!」
「「「「「 ええっ!? 」」」」」
フィールエル、ネル、パレア、雪、そしてまさか自分に白羽の矢が立つとは夢にも思わなかった輝星。彼女たちの驚きの声が店内に響き渡った。
「あのー。指名してもらっておいてなんですけど、本当にウチで良いんですか?」
ユーゴの席に付いた輝星が確認してくるが、
「良いんだよ。こっちにも事情があってな」
「あー、なるほど。わかります」
「じゃあ、このカレーライスとコーヒーのセットで」
「オムライスじゃなくて良いんですか? せっかくだからハート書きますよ?」
「火に油を注ぎそうだから、それは遠慮しておく」
「そうですね。ではご注文を繰り返します───」
輝星がキッチンにオーダーを伝えに行った後、入れ替わりにフィールエルたち四人が5番テーブルを取り囲んだ。
「ユーゴ、ボクは言ったはずだ。ボク達の中から指名して欲しい、と。なのにこれはどういうことなんだ!?」
「旦那様。これはあんまりですわ。雪、悲しい。……くすん」
「お前ら四人の中からとは言われなかったからな。だからこの店のメイドを含めての事かと思ったんだ」
「確かにアタシ達四人の中からとは言ってなかったわね」
「お前ら、こんどはくじ引きで順番を決めろよ。その順で指名する。それならいいだろ?」
「……はぁ。わかった」
気勢を殺がれたフィールエルが了解すると、雪もこくりと頷いた。
その後、ドサクサに紛れて何くれとなくユーゴの接客を勝手にしだしたフィールエルたちは、輝星に怒られてしゅんとし、人気メイド五人同時に接客されたユーゴは、周囲の来店客からジェラシーとヘイトを一斉に受け、そそくさと店を出たのだった。
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