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めいでぃっしゅへようこそ! 編
123. BAKEMONO
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ドネル・ガリオーリは自宅へと戻る馬車の中で厭らしい笑みで口を歪めながら、とうとう檻の中へ閉じ込めることが出来た獲物をどう愛でるかと妄想を膨らませていた。
もともと己の低身長に劣等感を持っていたドネルはその影響からか、自分よりもせの高い女性を凌辱することに、より高い興奮を覚えるようになっていた。
対象の女性は、長身であればあるほど良い。
ある日、知り合いの貴族宅に足を運んだ際に、そこのメイド達のレベルの高さに驚き、自分のものにしたいと欲望を募らせた。
とりわけリネッセというメイドは、並の男よりも長身で、おまけに純朴な雰囲気に整った顔立ちも相まってドネルの支配欲をくすぐった。
いろいろ邪魔が入り紆余曲折あったが、ようやくリネッセを我が物に出来ると思うと、ドネルは涎が垂れそうになった。
ドネルを乗せた馬車は邸の門前に停車し、ドネルは早足に門を潜った。
リネッセを軟禁してある部屋の前で立ち止まると、ドアノブをゆっくりと回す。
がチャ。
扉が開いた。
灯火を灯さず、カーテンも締め切っているため、部屋は仄暗い。
だが、ベッドの天蓋越しに、シーツがこんもりと盛り上がった長身のシルエットが見えている。
どうやら不貞腐れて寝ているらしい。
いまや主人であるドネルを出迎えず、ふて寝とは横暴な態度である。
まぁいい。それをじっくり調教するのも楽しみの一つ。
ドネルはゆっくりとベッドに近づき、声をかける。
「リネッセ。久しぶりだな。ワシが誰か判るかね?」
「…………」
答えはない。だが、ドネルに声を掛けられて身じろぎしたことで、眠っていないことは分かっている。
己の境遇が受け入れられず、頑なな態度を取る娘は多い。
「仕方のないやつだ。どれ、顔を見せてみろ」
ため息を吐いたドネル。
そのまま顔まで隠したシーツを乱暴に剥ぎ取る。
そしてようやくご対面となったのは、長身で、栗色の巻き髪の人物。
細くともその肢体はよく鍛えられて引き締まっており、ゴツゴツとして逞しそうである。その体はスケスケのネグリジェで覆われている。
その整った顔は白粉で厚く塗り固められており、長いつけまつげと真紅のルージュ、そしてチークでけばけばしくメイクアップ。ばっちり決まっている。
そんな男がベッドにいたのだった。
「ぎゃあああああああああーっ!?」
ドネルは叫んだ。
あまりの恐怖で、顔が楳◯かずおタッチになってしまうほどに。
むべなるかな。
意中の女の顔を拝もうと思ったら、バケモノの顔を拝んでしまったのだから。
バケモノというか、ケバく化粧をしてリネッセに扮装したユーゴなのだが。
そしてそのユーゴもドネルの叫びを聞き、
「ぎゃあああああああああーっ!?」
負けじと叫んだ。もちろん顔は楳◯かずおタッチである。
ユーゴが叫んだことに特に意味はない。強いて言えばノリである。
「だ、だだだだだ、誰だ貴様はぁっ!?」
気を失う寸前でなんとか我に返ったドネルは、当然の如く誰何した。
「誰って……酷い、ドネルさまぁ、ワタシ、リネッセよ」
裏声でいけしゃあしゃあと少女の名を騙る変質者。腹が立つことこの上ない。
「は……? い、いや、そんなはずがあるか!! 貴様は誰なんだと訊いている! というか、リネッセは何処だ!?」
ほ、本当にリネッセなのか? 化粧が濃いだけ……?
大胆な嘘に人は騙される効果で一瞬信じかけたドネル。
再び正体を問われたユーゴに、もちろん正直に答えてやる義理はない。
その代わり、ニヤリと笑って懐から数枚の紙を取り出した。
「おい! 答えろと……何だその紙は?」
ひらひらされる紙束を怪訝に思ったドネルは、よく目を凝らした。
「!!」
このいくつかの文言。捺された印章。
これは、間違いなくドネルが秘匿していた極秘文章だ。
「き、貴様! 何故コレをもっている!? 返せぇ!」
「やだね。よっと」
引ったくろうとしたドネルの手を躱し、ユーゴはジャンプ。
ベッドからドネルの頭上を超えて、ユーゴは出入り口の前に着地した。
「その慌てよう。やっぱりこいつはよほど見られたくなかった代物らしいな」
「貴様……。誰かは知らんが、ソレがどれほど危険なモノか理解っておらんようだな。悪いことは言わん。リネッセとソレを渡せば今回の悪ふざけは不問にしてやる」
「アホか。こんな面白そうなもん、はいそうですかと渡せるかよ」
「まさか、ワシを怒らせてこの邸から……このまちから逃げ切れると思ってはおるまいな?」
「出来るかどうか、試してみないとわからないわ~ん」
大柄な体をくねくねさせてしなを作り、バチッとウインクをしたユーゴ。
その気色悪さに、ドネルは苛立ちと吐き気を覚えた。
ところで何故ユーゴが、こんな格好でこんな所にいるのか。
ネルと一度寮へ戻った後、鉄太からある物を渡された。
事前に用意を頼んでおいた【リネッセ変装セット】である。
それを持って再びドネルの邸へ転移したユーゴは、千里眼で目星をつけておいたリネッセの元へ向かった。
部屋に入って来たユーゴに飛び上がって驚いたリネッセだが、事情を聞いてユーゴと共に寮へと戻る事が出来た。
鉄太たちを見て号泣したリネッセは何度も例を言い、輝星はそんな彼女を抱きしめた。
感動の再会を見届けたユーゴは、三度ドネルの邸へ。
ネグリジェに着替え、手早く厚化粧を施し、カツラと付けまつ毛を付けてベッドに潜り込んだ。
かくて偽リネッセとなったユーゴは、身代わり作戦を開始したのだった。
「貴様……生きて帰れると思うなよ」
壁に掛けてあった長剣を抜き取ったドネル。
腐っても武門貴族名家の出身。腕に多少の覚えはあるのだ。
「いや~ん。こーわーいー」
眉をハの字にして腰をふりふりするユーゴ。舌を突き出して言う。
「やってみろよ、ブサイクちび親爺。あっかんべー」
ブチッ。
ドネルの堪忍袋の緒が切れた。
「きーさーまぁぁぁぁ‼︎」
扉を蹴破り廊下に飛び出すユーゴ。
剣を振り回して追うドネル。
かくして、グラーニャの歴史に残る珍奇な遁走劇が始まった。
もともと己の低身長に劣等感を持っていたドネルはその影響からか、自分よりもせの高い女性を凌辱することに、より高い興奮を覚えるようになっていた。
対象の女性は、長身であればあるほど良い。
ある日、知り合いの貴族宅に足を運んだ際に、そこのメイド達のレベルの高さに驚き、自分のものにしたいと欲望を募らせた。
とりわけリネッセというメイドは、並の男よりも長身で、おまけに純朴な雰囲気に整った顔立ちも相まってドネルの支配欲をくすぐった。
いろいろ邪魔が入り紆余曲折あったが、ようやくリネッセを我が物に出来ると思うと、ドネルは涎が垂れそうになった。
ドネルを乗せた馬車は邸の門前に停車し、ドネルは早足に門を潜った。
リネッセを軟禁してある部屋の前で立ち止まると、ドアノブをゆっくりと回す。
がチャ。
扉が開いた。
灯火を灯さず、カーテンも締め切っているため、部屋は仄暗い。
だが、ベッドの天蓋越しに、シーツがこんもりと盛り上がった長身のシルエットが見えている。
どうやら不貞腐れて寝ているらしい。
いまや主人であるドネルを出迎えず、ふて寝とは横暴な態度である。
まぁいい。それをじっくり調教するのも楽しみの一つ。
ドネルはゆっくりとベッドに近づき、声をかける。
「リネッセ。久しぶりだな。ワシが誰か判るかね?」
「…………」
答えはない。だが、ドネルに声を掛けられて身じろぎしたことで、眠っていないことは分かっている。
己の境遇が受け入れられず、頑なな態度を取る娘は多い。
「仕方のないやつだ。どれ、顔を見せてみろ」
ため息を吐いたドネル。
そのまま顔まで隠したシーツを乱暴に剥ぎ取る。
そしてようやくご対面となったのは、長身で、栗色の巻き髪の人物。
細くともその肢体はよく鍛えられて引き締まっており、ゴツゴツとして逞しそうである。その体はスケスケのネグリジェで覆われている。
その整った顔は白粉で厚く塗り固められており、長いつけまつげと真紅のルージュ、そしてチークでけばけばしくメイクアップ。ばっちり決まっている。
そんな男がベッドにいたのだった。
「ぎゃあああああああああーっ!?」
ドネルは叫んだ。
あまりの恐怖で、顔が楳◯かずおタッチになってしまうほどに。
むべなるかな。
意中の女の顔を拝もうと思ったら、バケモノの顔を拝んでしまったのだから。
バケモノというか、ケバく化粧をしてリネッセに扮装したユーゴなのだが。
そしてそのユーゴもドネルの叫びを聞き、
「ぎゃあああああああああーっ!?」
負けじと叫んだ。もちろん顔は楳◯かずおタッチである。
ユーゴが叫んだことに特に意味はない。強いて言えばノリである。
「だ、だだだだだ、誰だ貴様はぁっ!?」
気を失う寸前でなんとか我に返ったドネルは、当然の如く誰何した。
「誰って……酷い、ドネルさまぁ、ワタシ、リネッセよ」
裏声でいけしゃあしゃあと少女の名を騙る変質者。腹が立つことこの上ない。
「は……? い、いや、そんなはずがあるか!! 貴様は誰なんだと訊いている! というか、リネッセは何処だ!?」
ほ、本当にリネッセなのか? 化粧が濃いだけ……?
大胆な嘘に人は騙される効果で一瞬信じかけたドネル。
再び正体を問われたユーゴに、もちろん正直に答えてやる義理はない。
その代わり、ニヤリと笑って懐から数枚の紙を取り出した。
「おい! 答えろと……何だその紙は?」
ひらひらされる紙束を怪訝に思ったドネルは、よく目を凝らした。
「!!」
このいくつかの文言。捺された印章。
これは、間違いなくドネルが秘匿していた極秘文章だ。
「き、貴様! 何故コレをもっている!? 返せぇ!」
「やだね。よっと」
引ったくろうとしたドネルの手を躱し、ユーゴはジャンプ。
ベッドからドネルの頭上を超えて、ユーゴは出入り口の前に着地した。
「その慌てよう。やっぱりこいつはよほど見られたくなかった代物らしいな」
「貴様……。誰かは知らんが、ソレがどれほど危険なモノか理解っておらんようだな。悪いことは言わん。リネッセとソレを渡せば今回の悪ふざけは不問にしてやる」
「アホか。こんな面白そうなもん、はいそうですかと渡せるかよ」
「まさか、ワシを怒らせてこの邸から……このまちから逃げ切れると思ってはおるまいな?」
「出来るかどうか、試してみないとわからないわ~ん」
大柄な体をくねくねさせてしなを作り、バチッとウインクをしたユーゴ。
その気色悪さに、ドネルは苛立ちと吐き気を覚えた。
ところで何故ユーゴが、こんな格好でこんな所にいるのか。
ネルと一度寮へ戻った後、鉄太からある物を渡された。
事前に用意を頼んでおいた【リネッセ変装セット】である。
それを持って再びドネルの邸へ転移したユーゴは、千里眼で目星をつけておいたリネッセの元へ向かった。
部屋に入って来たユーゴに飛び上がって驚いたリネッセだが、事情を聞いてユーゴと共に寮へと戻る事が出来た。
鉄太たちを見て号泣したリネッセは何度も例を言い、輝星はそんな彼女を抱きしめた。
感動の再会を見届けたユーゴは、三度ドネルの邸へ。
ネグリジェに着替え、手早く厚化粧を施し、カツラと付けまつ毛を付けてベッドに潜り込んだ。
かくて偽リネッセとなったユーゴは、身代わり作戦を開始したのだった。
「貴様……生きて帰れると思うなよ」
壁に掛けてあった長剣を抜き取ったドネル。
腐っても武門貴族名家の出身。腕に多少の覚えはあるのだ。
「いや~ん。こーわーいー」
眉をハの字にして腰をふりふりするユーゴ。舌を突き出して言う。
「やってみろよ、ブサイクちび親爺。あっかんべー」
ブチッ。
ドネルの堪忍袋の緒が切れた。
「きーさーまぁぁぁぁ‼︎」
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