133 / 163
セイクリッド・マテリアル編
133. 新展開
しおりを挟む
ユーゴ達が鉄太達の住む世界へやって来てから、早三ヶ月が経過していた。
その間に大小様々なトラブルが巻き起こったが、概して平穏に暮らしていた。
勤労に勤しみ、家に帰って眠る。
ユーゴにとっては久方ぶりに地に足の付いた生活だった。
これはこれで悪くないと思っている。
だが、己の使命や大願を忘れたわけでも、捨て去ったわけでもない。
折を見て【幽世の渡航者】を試行しては、その不調の原因を追求する日々。
更にこの世界に関する文献を紐解き、歴史に詳しい学者や昔話の語り部を訪ねては、謎を解き明かそうとしていた。
しかし結果は芳しくなかった。
判明したことと言えば、この世界の歴史は五百年以上昔に突如始まったこと、神話が一つしか無いこと、他国の情報が隣国の一つに限定されていることである。
ここ数年で起こった事件といえば、ドネルの件を除けば二つだけ。ユーゴが斃したズァーニカルが王国内に現れて暴れ回ったことと、一年前に起こったクーデター事件である。
特筆すべきは、そのクーデター事件の立役者が、とある貴族の少女だということだ。
その少女の名は、ゼフィーリア・バーグマン。
政門貴族バーグマン伯爵家の令嬢でありながら、演芸場【ひまわり座】の人気歌姫であるという。
その名は至る所でユーゴも聞き及んでいた。
だがユーゴの客である放蕩令嬢たちとは違い、ゼフィーリアはホワイトホースに足を運ぶということがなかった。
そのためユーゴは姿を見たことがなかったし、会う機会など無いと思っていた。
あの日までは。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
パレアが元気を取り戻してしばらく経ったある日の朝。
ユーゴの部屋のドアがノックされた。訪問者は鉄太だった。
「ユーゴさん。ちょっと良いスか?」
「どうした?」
「ちょっとお願いがあるんスけど。俺のボディーガードとして一日付き合って貰えないっすか?」
「別に構わねぇけど、俺で良いのか? 妹は?」
「できればアイツを巻き込みたくないんス。でも俺の周りで輝星以上に腕が立って、しかも信用を置けるのはユーゴさんしかいなくてッスね……」
その答えにユーゴは気分を良くし、快諾した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その翌日。流しの馬車を捕まえたユーゴと鉄太は、目的地へと向かっていたが。
雨だれに歪む景色を車窓越しに見ていたユーゴは、街を離れている事を知った。
何処に向かっているかは知らない。鉄太は御者に場所ではなく進む方向を逐一指示していたからだ。
小一時間ほど馬車に揺られて到着したのは、郊外にある大きな門だった。
門番に鉄太が名乗って、家紋を提示した。
馬車は停車場に通され、ユーゴ達は併設されてある小屋で、案内が来るまで待つよう指示された。
周りは森林で囲まれ、建築物はこの小屋以外には見当たらない。
しかし森の奥に続く小路があることから、住居などの建築物があると思われた。
案内があるまでの間小屋にあるトイレで用を済ませていたユーゴは、何気なく外を見ていた。
そこで、トイレの窓からユーゴ達の馬車が停めたスペースとは離れるように……いや、むしろ奥まった場所に隠してあるかのように停めてある馬車を数台見つけた。
どうやら先客が数組居るらしい。
用を足したユーゴが待合室に戻ると、ほぼ同時に、一人の老人が小屋へ入ってきた。
撫で付けられた髪と上品に整えられた口髭の、タキシードを着た老人である。
慇懃な物腰の老人はレイバックと名乗った。
レイバックの案内で小屋を出たユーゴたちは森の小路を進み、やがて大きな邸宅へと辿り着いた。
邸内に招き入れられた後彼の案内で通されたのは、大きな暖炉のある広いリビングルームだった。
そこには先客がいた。
青年が四人と、少女が二人である。
「テッタさん!」
鉄太を目にした少女の一人が喜びを表し、鉄太に駆け寄った。
砂色の長い髪を、大きな三つ編みで纏めている可憐な少女。
柔和な笑みに親しみを込めて目を細める彼女は、どうやら鉄太とは旧知の仲のようだ。
「ご無沙汰してます。ベレッタお嬢様」
ベレッタ───。
ユーゴはその名に聞き覚えがあった。
確か一年前のクーデター事件の首謀者とされるも、王国軍の手を逃れ逃走しているお尋ね者だ。
鉄太とベレッタはお互いの無事を喜び合っていたが、やがてベレッタがユーゴに目を向けた。
「あの、こちらは……?」
「紹介します。彼は俺……じゃなくて私が篤く信頼を寄せる人で、ユーゴ・タカトーと申します。ご安心を。彼は信頼に足る人物です。私の護衛をしてもらっていますが、お嬢様のこの度の窮地にも必ずやお役に立てると思い、連れてまいりました」
「そうですか。初めまして、私はベレッタ・レーナスと申します。あの、失礼ですが私のことは……?」
鉄太の説明に安心した様子のベレッタだったが、自分の噂が気になるらしく、一転して不安げな表情を見せた。
「ああ。ある程度は知っているが、別に気にしていない。アンタが本当にクーデターを企てていようが、俺には関係ないしな。鉄太が力を貸してくれと言うなら貸す。それだけだ」
腹蔵ないユーゴの率直な物言い。それにベレッタは一瞬ぽかんとしたが、すぐに微笑んで「よろしくお願いします」と言った。
そこに、ユーゴ達の様子をうかがっていた残りの五人が近付いて来た。
「ではベレッタ。そろそろ僕たちにも、彼らを紹介してもらっても構わないかい?」
「あ。申し訳ありません、殿下……じゃなかった、ロイさん。彼はテッタ・サクマ類爵。以前彼は我が家に仕えてくださっていましたが、爵位を拝命して独立されました。そして隣の方がユーゴ・タカトー様です。サクマ類爵が信頼されている護衛の方です」
ベレッタの紹介を受け、ロイと呼ばれた金髪の青年が一歩進み出た。
「サクマ類爵。最年少で類爵を拝命した貴公の噂は、かねがね聞き及んでいる。僕はロイ。ただのしがない役者だ。ベレッタとは学生時代の級友で、”殿下”というのは学生時代のあだ名のようなものだ。あまり好きな呼ばれ方ではないので、僕のことはロイで頼むよ」
甘いマスクと気障ったらしい振る舞い。それが如何にも役者といった風情だが、役者と言うからには平民だろう。
なのに仮にも貴族である鉄太に対してのこの物言いは無礼ではないのか。
ユーゴはそう思ったが、それに関しては自分も他人のことをとやかく言える義理はないと、気にしないことにした。
ロイはユーゴにも挨拶しようと口を開きかけたが、その前にドアがノックされた。
「失礼致します。マルガレーテ・ベッチ様と、ゼフィーリア・バーグマン様がおいでになりました」
ドアから入ってきたレイバック執事の後ろから、二人の少女が続いた。
「ゼフィ! マール!」
「「 ベレッタ! 」」
三人の少女は、お互いを確認し合うなり抱き合った。
固い絆で結ばれた親友同士なのだろう。
三人の瞳は涙で潤んでいる。
残りの五人もロイを筆頭に、「ゼフィ!」とゼフィーリアと呼ばれた少女に駆け寄った。
鉄太たちにはほとんど興味なさげな顔をしていたが、打って変わってゼフィーリアには親愛の眼差しを向けている。
よほどこのゼフィーリアという少女は慕われているとみえた。
彼らのやり取りから、この八人は気のおけない間柄という事が伝わってくる。
そこで蚊帳の外になりかけていたユーゴと鉄太に、マルガレーテが気付いた。
「あら。ところでベレッタ、こちらの殿方は?」
「紹介しますね。この方がサクマ類爵。私が信頼する方です。そしてこちらが───」
ベレッタの紹介を、ゼフィーリアはほとんど聞いていなかった。
何故ならば信じられない物を目にして、すべての意識が視神経に奪われていたからだ。
目を見開いたゼフィーリアは、思わず呟く。
「うそ。……勇悟?」
その間に大小様々なトラブルが巻き起こったが、概して平穏に暮らしていた。
勤労に勤しみ、家に帰って眠る。
ユーゴにとっては久方ぶりに地に足の付いた生活だった。
これはこれで悪くないと思っている。
だが、己の使命や大願を忘れたわけでも、捨て去ったわけでもない。
折を見て【幽世の渡航者】を試行しては、その不調の原因を追求する日々。
更にこの世界に関する文献を紐解き、歴史に詳しい学者や昔話の語り部を訪ねては、謎を解き明かそうとしていた。
しかし結果は芳しくなかった。
判明したことと言えば、この世界の歴史は五百年以上昔に突如始まったこと、神話が一つしか無いこと、他国の情報が隣国の一つに限定されていることである。
ここ数年で起こった事件といえば、ドネルの件を除けば二つだけ。ユーゴが斃したズァーニカルが王国内に現れて暴れ回ったことと、一年前に起こったクーデター事件である。
特筆すべきは、そのクーデター事件の立役者が、とある貴族の少女だということだ。
その少女の名は、ゼフィーリア・バーグマン。
政門貴族バーグマン伯爵家の令嬢でありながら、演芸場【ひまわり座】の人気歌姫であるという。
その名は至る所でユーゴも聞き及んでいた。
だがユーゴの客である放蕩令嬢たちとは違い、ゼフィーリアはホワイトホースに足を運ぶということがなかった。
そのためユーゴは姿を見たことがなかったし、会う機会など無いと思っていた。
あの日までは。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
パレアが元気を取り戻してしばらく経ったある日の朝。
ユーゴの部屋のドアがノックされた。訪問者は鉄太だった。
「ユーゴさん。ちょっと良いスか?」
「どうした?」
「ちょっとお願いがあるんスけど。俺のボディーガードとして一日付き合って貰えないっすか?」
「別に構わねぇけど、俺で良いのか? 妹は?」
「できればアイツを巻き込みたくないんス。でも俺の周りで輝星以上に腕が立って、しかも信用を置けるのはユーゴさんしかいなくてッスね……」
その答えにユーゴは気分を良くし、快諾した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その翌日。流しの馬車を捕まえたユーゴと鉄太は、目的地へと向かっていたが。
雨だれに歪む景色を車窓越しに見ていたユーゴは、街を離れている事を知った。
何処に向かっているかは知らない。鉄太は御者に場所ではなく進む方向を逐一指示していたからだ。
小一時間ほど馬車に揺られて到着したのは、郊外にある大きな門だった。
門番に鉄太が名乗って、家紋を提示した。
馬車は停車場に通され、ユーゴ達は併設されてある小屋で、案内が来るまで待つよう指示された。
周りは森林で囲まれ、建築物はこの小屋以外には見当たらない。
しかし森の奥に続く小路があることから、住居などの建築物があると思われた。
案内があるまでの間小屋にあるトイレで用を済ませていたユーゴは、何気なく外を見ていた。
そこで、トイレの窓からユーゴ達の馬車が停めたスペースとは離れるように……いや、むしろ奥まった場所に隠してあるかのように停めてある馬車を数台見つけた。
どうやら先客が数組居るらしい。
用を足したユーゴが待合室に戻ると、ほぼ同時に、一人の老人が小屋へ入ってきた。
撫で付けられた髪と上品に整えられた口髭の、タキシードを着た老人である。
慇懃な物腰の老人はレイバックと名乗った。
レイバックの案内で小屋を出たユーゴたちは森の小路を進み、やがて大きな邸宅へと辿り着いた。
邸内に招き入れられた後彼の案内で通されたのは、大きな暖炉のある広いリビングルームだった。
そこには先客がいた。
青年が四人と、少女が二人である。
「テッタさん!」
鉄太を目にした少女の一人が喜びを表し、鉄太に駆け寄った。
砂色の長い髪を、大きな三つ編みで纏めている可憐な少女。
柔和な笑みに親しみを込めて目を細める彼女は、どうやら鉄太とは旧知の仲のようだ。
「ご無沙汰してます。ベレッタお嬢様」
ベレッタ───。
ユーゴはその名に聞き覚えがあった。
確か一年前のクーデター事件の首謀者とされるも、王国軍の手を逃れ逃走しているお尋ね者だ。
鉄太とベレッタはお互いの無事を喜び合っていたが、やがてベレッタがユーゴに目を向けた。
「あの、こちらは……?」
「紹介します。彼は俺……じゃなくて私が篤く信頼を寄せる人で、ユーゴ・タカトーと申します。ご安心を。彼は信頼に足る人物です。私の護衛をしてもらっていますが、お嬢様のこの度の窮地にも必ずやお役に立てると思い、連れてまいりました」
「そうですか。初めまして、私はベレッタ・レーナスと申します。あの、失礼ですが私のことは……?」
鉄太の説明に安心した様子のベレッタだったが、自分の噂が気になるらしく、一転して不安げな表情を見せた。
「ああ。ある程度は知っているが、別に気にしていない。アンタが本当にクーデターを企てていようが、俺には関係ないしな。鉄太が力を貸してくれと言うなら貸す。それだけだ」
腹蔵ないユーゴの率直な物言い。それにベレッタは一瞬ぽかんとしたが、すぐに微笑んで「よろしくお願いします」と言った。
そこに、ユーゴ達の様子をうかがっていた残りの五人が近付いて来た。
「ではベレッタ。そろそろ僕たちにも、彼らを紹介してもらっても構わないかい?」
「あ。申し訳ありません、殿下……じゃなかった、ロイさん。彼はテッタ・サクマ類爵。以前彼は我が家に仕えてくださっていましたが、爵位を拝命して独立されました。そして隣の方がユーゴ・タカトー様です。サクマ類爵が信頼されている護衛の方です」
ベレッタの紹介を受け、ロイと呼ばれた金髪の青年が一歩進み出た。
「サクマ類爵。最年少で類爵を拝命した貴公の噂は、かねがね聞き及んでいる。僕はロイ。ただのしがない役者だ。ベレッタとは学生時代の級友で、”殿下”というのは学生時代のあだ名のようなものだ。あまり好きな呼ばれ方ではないので、僕のことはロイで頼むよ」
甘いマスクと気障ったらしい振る舞い。それが如何にも役者といった風情だが、役者と言うからには平民だろう。
なのに仮にも貴族である鉄太に対してのこの物言いは無礼ではないのか。
ユーゴはそう思ったが、それに関しては自分も他人のことをとやかく言える義理はないと、気にしないことにした。
ロイはユーゴにも挨拶しようと口を開きかけたが、その前にドアがノックされた。
「失礼致します。マルガレーテ・ベッチ様と、ゼフィーリア・バーグマン様がおいでになりました」
ドアから入ってきたレイバック執事の後ろから、二人の少女が続いた。
「ゼフィ! マール!」
「「 ベレッタ! 」」
三人の少女は、お互いを確認し合うなり抱き合った。
固い絆で結ばれた親友同士なのだろう。
三人の瞳は涙で潤んでいる。
残りの五人もロイを筆頭に、「ゼフィ!」とゼフィーリアと呼ばれた少女に駆け寄った。
鉄太たちにはほとんど興味なさげな顔をしていたが、打って変わってゼフィーリアには親愛の眼差しを向けている。
よほどこのゼフィーリアという少女は慕われているとみえた。
彼らのやり取りから、この八人は気のおけない間柄という事が伝わってくる。
そこで蚊帳の外になりかけていたユーゴと鉄太に、マルガレーテが気付いた。
「あら。ところでベレッタ、こちらの殿方は?」
「紹介しますね。この方がサクマ類爵。私が信頼する方です。そしてこちらが───」
ベレッタの紹介を、ゼフィーリアはほとんど聞いていなかった。
何故ならば信じられない物を目にして、すべての意識が視神経に奪われていたからだ。
目を見開いたゼフィーリアは、思わず呟く。
「うそ。……勇悟?」
14
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
生臭坊主の異世界転生 死霊術師はスローライフを送れない
しめさば
ファンタジー
急遽異世界へと転生することになった九条颯馬(30)
小さな村に厄介になるも、生活の為に冒険者に。
ギルドに騙され、与えられたのは最低ランクのカッパープレート。
それに挫けることなく日々の雑務をこなしながらも、不慣れな異世界生活を送っていた。
そんな九条を優しく癒してくれるのは、ギルドの担当職員であるミア(10)と、森で助けた狐のカガリ(モフモフ)。
とは言えそんな日常も長くは続かず、ある日を境に九条は人生の転機を迎えることとなる。
ダンジョンで手に入れた魔法書。村を襲う盗賊団に、新たなる出会い。そして見直された九条の評価。
冒険者ギルドの最高ランクであるプラチナを手にし、目標であるスローライフに一歩前進したかのようにも見えたのだが、現実はそう甘くない。
今度はそれを利用しようと擦り寄って来る者達の手により、日常は非日常へと変化していく……。
「俺は田舎でモフモフに囲まれ、ミアと一緒にのんびり暮らしていたいんだ!!」
降りかかる火の粉は魔獣達と死霊術でズバッと解決!
面倒臭がりの生臭坊主は死霊術師として成り上がり、残念ながらスローライフは送れない。
これは、いずれ魔王と呼ばれる男と、勇者の少女の物語である。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる