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第1章 仲間を見つけよう
第4話 ギルド登録
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ギルド施設は、とても高級感あふれる建築様式だった。壁や床には大理石が使用され、天井にはシャンデリア、通路の中央には金箔がちりばめられた絨毯。どこかの高級ホテル並みだ。
入口正面にカウンターがあり、そこには白いメイド服の受付嬢が立っていた。
「当ギルド館へようこそ。今日はどんな御用でしょうか」受付嬢が愛想良く挨拶をする。
「冒険者の登録をしたいんですけど……」メイデンが受け答えをしてくれた。
「右手に冒険者登録所がありますので、そちらの指示に従ってください」メイドは登録所を指さした。
メイデンは、メイドに一礼する。
「タカシ様、あちらで登録できるようです」
「じゃあ、行ってみようか」
カウンターから向かって右手に、別のカウンターを見つけた。おそらくそこが登録所だ。メイデンと2人で登録所の方へと足を運ぶ。
登録所にいる係員も、白いメイド服の受付嬢だった。カウンターに近づくと、メイドが話しかけてきた。
「おや、あんたら冒険者登録じゃな。若いねぇ……ひっひっひ」
──!
メイドは、若い姿とは反比例した老婆の声だった。俺は、その声を不快に感じ、警戒した。
「その姿でその声って……あんた何物だよ……」俺は思わず口走る。
「姿が若けりゃ別に構わんじゃろ……ひっひっひ」
「すげー不気味だぞ! それより冒険者登録を……」どうやら、危険はなさそうだ。俺は警戒を解く。
メイドは石板を2つ取り出し、カウンターのテーブルの上に置いた。
「登録は簡単じゃ。さあ、ここに手を置くのじゃ……ひっひっひ」
俺とメイデンは、恐る恐る石板に手を触れた。石板は、触れた瞬間に光りだし、ルーン文字のようなものが刻まれてゆく。
「これで……いいのか」
「ひっひっひ……完了じゃよ」
「タカシ様、有難うございます。無事、登録できました!」
メイデンは、とても嬉しそうに喜んでいた。とりあえず、メイデンの目的は達した。
「おい、なんじゃこの能力値は……オールC……珍しいぞい、ひっひっひ」
メイドは、俺の石板を見ながら話し始める。なぜか馬鹿にされている気分だ。だが、オールCと言われても、どの程度の能力値なのか見当がつかない。
「オールCって……どのぐらいの能力なんだ?」俺はこっそりメイドに聞いてみた。
「能力値はクラスがあってな、普通のクラスは最低のEから最高のA。その上が特級クラスのSからSSSじゃ」
「じゃあ、普通の中間ってことなのか」
「良くもなく悪くもなく、何にも特化されていない能力値じゃよ……平均値が高いのにもったえない……」
「俺の能力値って……微妙なステ振りだったのか……」俺は、その結果を聞いてがっくりきた。「振り直したい……」
「まあ、気を落とさなくてもよい。その能力値は、かつて南の魔王を討伐した勇者の能力値と同じなのじゃ。ひっひっひ」
「ええ! 勇者と同じ能力値なの?」
──俺は、体の奥底に眠る、勇者の波動を感じた。
「さすがです! タカシ様!」
話を聞いていたメイデンは、俺を褒め称えてくれた。
「まあ、勇者が赤ん坊の時の能力値じゃがな。あんたの歳の頃には全てSになっとったわい」
…………。
「赤ん坊の頃のステかよ! 体の奥底に眠る、勇者の波動ってなんだよ! あー恥ずかしい」 それを先に言って欲しかった。俺は、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「まあ、まだまだ未知数じゃ。伸びしろに期待するんじゃな。それよりも……」
次にメイドは、メイデンの石板を手に取る。
「魔法使いで……SSS、これは……」メイドはメイデンの能力値を見て、とても驚いていた。
SSSクラスの魔法使い?! 俺は最強の魔法使いを仲間にしたのか……。
「メイデン、SSSだってよ。すごいな」
「有難うございます! タカシ様のお役に立てるよう、最強の魔法使いになります!」
「いやいや、魔法使いなのに近接格闘と素早さがSSSなんじゃよ……他はD以下じゃ」と、メイドはため息をつく。
…………。
このメイドは、大事な事を後から言う性格のようだ。やはり信用できない。だが、魔法使いのステータスとは到底思えない。
「なあ、メイデン……。魔法使いだよね……」
「そうです」
──職業、間違えたんじゃないか……。
俺は、そう口にしようとしたが、メイデンの嬉しそうな笑顔を見ると、言葉には出せなかった。
「頑張ります!」メイデンは、杖を大事そうに抱えて無邪気にやる気を見せた。
俺は、目指すものは人それぞれ、無理しない程度に頑張ってほしいと、心の中で呟いた。
入口正面にカウンターがあり、そこには白いメイド服の受付嬢が立っていた。
「当ギルド館へようこそ。今日はどんな御用でしょうか」受付嬢が愛想良く挨拶をする。
「冒険者の登録をしたいんですけど……」メイデンが受け答えをしてくれた。
「右手に冒険者登録所がありますので、そちらの指示に従ってください」メイドは登録所を指さした。
メイデンは、メイドに一礼する。
「タカシ様、あちらで登録できるようです」
「じゃあ、行ってみようか」
カウンターから向かって右手に、別のカウンターを見つけた。おそらくそこが登録所だ。メイデンと2人で登録所の方へと足を運ぶ。
登録所にいる係員も、白いメイド服の受付嬢だった。カウンターに近づくと、メイドが話しかけてきた。
「おや、あんたら冒険者登録じゃな。若いねぇ……ひっひっひ」
──!
メイドは、若い姿とは反比例した老婆の声だった。俺は、その声を不快に感じ、警戒した。
「その姿でその声って……あんた何物だよ……」俺は思わず口走る。
「姿が若けりゃ別に構わんじゃろ……ひっひっひ」
「すげー不気味だぞ! それより冒険者登録を……」どうやら、危険はなさそうだ。俺は警戒を解く。
メイドは石板を2つ取り出し、カウンターのテーブルの上に置いた。
「登録は簡単じゃ。さあ、ここに手を置くのじゃ……ひっひっひ」
俺とメイデンは、恐る恐る石板に手を触れた。石板は、触れた瞬間に光りだし、ルーン文字のようなものが刻まれてゆく。
「これで……いいのか」
「ひっひっひ……完了じゃよ」
「タカシ様、有難うございます。無事、登録できました!」
メイデンは、とても嬉しそうに喜んでいた。とりあえず、メイデンの目的は達した。
「おい、なんじゃこの能力値は……オールC……珍しいぞい、ひっひっひ」
メイドは、俺の石板を見ながら話し始める。なぜか馬鹿にされている気分だ。だが、オールCと言われても、どの程度の能力値なのか見当がつかない。
「オールCって……どのぐらいの能力なんだ?」俺はこっそりメイドに聞いてみた。
「能力値はクラスがあってな、普通のクラスは最低のEから最高のA。その上が特級クラスのSからSSSじゃ」
「じゃあ、普通の中間ってことなのか」
「良くもなく悪くもなく、何にも特化されていない能力値じゃよ……平均値が高いのにもったえない……」
「俺の能力値って……微妙なステ振りだったのか……」俺は、その結果を聞いてがっくりきた。「振り直したい……」
「まあ、気を落とさなくてもよい。その能力値は、かつて南の魔王を討伐した勇者の能力値と同じなのじゃ。ひっひっひ」
「ええ! 勇者と同じ能力値なの?」
──俺は、体の奥底に眠る、勇者の波動を感じた。
「さすがです! タカシ様!」
話を聞いていたメイデンは、俺を褒め称えてくれた。
「まあ、勇者が赤ん坊の時の能力値じゃがな。あんたの歳の頃には全てSになっとったわい」
…………。
「赤ん坊の頃のステかよ! 体の奥底に眠る、勇者の波動ってなんだよ! あー恥ずかしい」 それを先に言って欲しかった。俺は、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「まあ、まだまだ未知数じゃ。伸びしろに期待するんじゃな。それよりも……」
次にメイドは、メイデンの石板を手に取る。
「魔法使いで……SSS、これは……」メイドはメイデンの能力値を見て、とても驚いていた。
SSSクラスの魔法使い?! 俺は最強の魔法使いを仲間にしたのか……。
「メイデン、SSSだってよ。すごいな」
「有難うございます! タカシ様のお役に立てるよう、最強の魔法使いになります!」
「いやいや、魔法使いなのに近接格闘と素早さがSSSなんじゃよ……他はD以下じゃ」と、メイドはため息をつく。
…………。
このメイドは、大事な事を後から言う性格のようだ。やはり信用できない。だが、魔法使いのステータスとは到底思えない。
「なあ、メイデン……。魔法使いだよね……」
「そうです」
──職業、間違えたんじゃないか……。
俺は、そう口にしようとしたが、メイデンの嬉しそうな笑顔を見ると、言葉には出せなかった。
「頑張ります!」メイデンは、杖を大事そうに抱えて無邪気にやる気を見せた。
俺は、目指すものは人それぞれ、無理しない程度に頑張ってほしいと、心の中で呟いた。
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