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第3章 準備を整えよう
第23話 修行の成果
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数時間、俺たちは獣車を走らせ続けた。もう、ほとんど真夜中だ。
”ココ、ココダヨ! ココ、ココダヨ!”
羅針盤が強い反応を示した。反応のする方向にあったのは、大きな洞穴だった。
「この洞窟の中ですね」
ミツユスキーは、羅針盤を座席に置いて獣車を降りる。すぐに俺たちも装備を整え、獣車を降り、洞窟へ近づいた。
「誰ダ!」
突然、入口の上に生えている木の陰からゴブリンが飛び降りてきた。ゴブリンは、かっこうよく地面にくるりと着地する。
その瞬間、ゴブリンの姿が消え、風切音、衝突音、悲鳴が同時に聞こえた。
「【即・撃・迅・雷】」
気が付くと、ファリスがスキルを使用した後だった。
「見張りはこの一匹だけっス」
着地に合わせて剣を抜き、速攻でゴブリンを始末したのだろう。その判断には感服する。まだ、報告されるわけにはいかない。
「洞窟の中、気配が集中してるっスね」
「私が見てみます」
ミツユスキーは、もう一度ミルミルの実を食べる。
「中は40体ほどいます。奥の方に特徴ある形が見えます。おそらくケンタ君です」
「なら、一気に制圧したほうがいいっスね」
場所が確認できればこちらも動きやすい。
「先へ進もう」
俺たちは、洞窟の中に足を踏み入れた。洞窟の中は、独特の獣臭が漂う。所々にランプが灯されていて通路は明るかった。奥へ進むと、木で出来た格子状の壁に突き当たる。壁の中央は扉になっていたので、その扉を音を立てないようにゆっくりと開けた。
扉の先は、大広間になっていた。そこには、20数匹ほどのゴブリンがバトルアクスを持って待ち構えていた。
「誰ダ」
「人間クセエゾ」
「ケツ洗ッテネーナ」
ゴブリンが俺達に近付いて来る。
「ファリス、俺にやらせてくれるか」
「わかったっス、大将」
俺は、修行の成果を試してみたくなった。それに気づいたファリスは、一歩引いて、気前よくこの場を譲ってくれた。
鞘を握り、連撃のイメージをする。
「【乱舞】!」
刀は、怪しい光をまとった。準備完了だ。
ゴブリンは、バトルアクスを振りかざし、飛びかかってくる。ひとまず、何も考えずに飛びかかってくるこいつらを攻撃だ。
鞘から抜いた一振り目の衝撃波で、俺の前方から飛びかかってきたゴブリンを吹き飛ばす。そして、返す刀の衝撃波で2匹目をブチのめす。
2匹のゴブリンの様を見て、後続の3匹のゴブリンは足が止まった。俺は、その隙を逃さず衝撃波で、その3匹を吹き飛ばし、血祭にした。
さらに、その後ろの後続は、怖気づいて距離を取る。俺としては、その方が戦いやすい。射程距離内をゆっくりと後退するそのゴブリンたちを衝撃波で追撃した。
奥の格子の扉の所に、逃げ込もうとするゴブリンたちがいたのだが、その扉は、すでにファリスが回り込んでいた。そこを通ろうとするゴブリンたちは、ファリスのクイックスマッシュで吹き飛ばされる。
逃げ道を失ったゴブリンたちは慌てふためき、見た目が弱そうな俺の方に襲いかってくる。しかし、俺はそんなに甘くはない。
「残り3匹!」
一振り目、左から右に振り抜き衝撃波! ゴブリンが吹き飛ぶ。
二振り目、右から左上に振り抜き衝撃波! ゴブリンが吹き飛ぶ。
ラストは、真上に刀を振りかざし、真下に振り抜き衝撃……波が出ない!
さらに、攻撃をかわせない!
「しまっ……」
「ケツ洗ットケヨ!」
ゴブリンは、バトルアクスを振りかざし、無慈悲に俺に飛びかかる!
だが、俺はニヤリと笑う。
そして、守護騎士のスキルを発動させた。
「【カウンターディフェンド】!」
光輝く障壁が、俺の周囲に張られた。その障壁に触れたゴブリンは、悲鳴を上げ、ファリスのいる所まで吹き飛んでいく。
「上出来っス、大将!」
ファリスは、嬉しそうに叫ぶ。そして、飛んできたゴブリンを、ボールをバットで打つかのようにクイックスマッシュで吹き飛ばした。悲鳴もなく壁に激突する。
この広間のゴブリンは全滅した。
「ファリスの指導のおかげだな」俺は、ファリスに感謝した。
「大将が……その……喜んでくれるなら……教えた甲斐があるっス」
ファリスは、恥ずかしそうに声を上げた。その照れくささを隠すように、彼女は次の行動に移る。
「この先っスね」
ファリスは、格子の扉を剣で叩き壊す。
「はは……(壊さなくても……)じゃあ、行くか」
俺たちは、ゆっくりと奥へ進んだ。
”ココ、ココダヨ! ココ、ココダヨ!”
羅針盤が強い反応を示した。反応のする方向にあったのは、大きな洞穴だった。
「この洞窟の中ですね」
ミツユスキーは、羅針盤を座席に置いて獣車を降りる。すぐに俺たちも装備を整え、獣車を降り、洞窟へ近づいた。
「誰ダ!」
突然、入口の上に生えている木の陰からゴブリンが飛び降りてきた。ゴブリンは、かっこうよく地面にくるりと着地する。
その瞬間、ゴブリンの姿が消え、風切音、衝突音、悲鳴が同時に聞こえた。
「【即・撃・迅・雷】」
気が付くと、ファリスがスキルを使用した後だった。
「見張りはこの一匹だけっス」
着地に合わせて剣を抜き、速攻でゴブリンを始末したのだろう。その判断には感服する。まだ、報告されるわけにはいかない。
「洞窟の中、気配が集中してるっスね」
「私が見てみます」
ミツユスキーは、もう一度ミルミルの実を食べる。
「中は40体ほどいます。奥の方に特徴ある形が見えます。おそらくケンタ君です」
「なら、一気に制圧したほうがいいっスね」
場所が確認できればこちらも動きやすい。
「先へ進もう」
俺たちは、洞窟の中に足を踏み入れた。洞窟の中は、独特の獣臭が漂う。所々にランプが灯されていて通路は明るかった。奥へ進むと、木で出来た格子状の壁に突き当たる。壁の中央は扉になっていたので、その扉を音を立てないようにゆっくりと開けた。
扉の先は、大広間になっていた。そこには、20数匹ほどのゴブリンがバトルアクスを持って待ち構えていた。
「誰ダ」
「人間クセエゾ」
「ケツ洗ッテネーナ」
ゴブリンが俺達に近付いて来る。
「ファリス、俺にやらせてくれるか」
「わかったっス、大将」
俺は、修行の成果を試してみたくなった。それに気づいたファリスは、一歩引いて、気前よくこの場を譲ってくれた。
鞘を握り、連撃のイメージをする。
「【乱舞】!」
刀は、怪しい光をまとった。準備完了だ。
ゴブリンは、バトルアクスを振りかざし、飛びかかってくる。ひとまず、何も考えずに飛びかかってくるこいつらを攻撃だ。
鞘から抜いた一振り目の衝撃波で、俺の前方から飛びかかってきたゴブリンを吹き飛ばす。そして、返す刀の衝撃波で2匹目をブチのめす。
2匹のゴブリンの様を見て、後続の3匹のゴブリンは足が止まった。俺は、その隙を逃さず衝撃波で、その3匹を吹き飛ばし、血祭にした。
さらに、その後ろの後続は、怖気づいて距離を取る。俺としては、その方が戦いやすい。射程距離内をゆっくりと後退するそのゴブリンたちを衝撃波で追撃した。
奥の格子の扉の所に、逃げ込もうとするゴブリンたちがいたのだが、その扉は、すでにファリスが回り込んでいた。そこを通ろうとするゴブリンたちは、ファリスのクイックスマッシュで吹き飛ばされる。
逃げ道を失ったゴブリンたちは慌てふためき、見た目が弱そうな俺の方に襲いかってくる。しかし、俺はそんなに甘くはない。
「残り3匹!」
一振り目、左から右に振り抜き衝撃波! ゴブリンが吹き飛ぶ。
二振り目、右から左上に振り抜き衝撃波! ゴブリンが吹き飛ぶ。
ラストは、真上に刀を振りかざし、真下に振り抜き衝撃……波が出ない!
さらに、攻撃をかわせない!
「しまっ……」
「ケツ洗ットケヨ!」
ゴブリンは、バトルアクスを振りかざし、無慈悲に俺に飛びかかる!
だが、俺はニヤリと笑う。
そして、守護騎士のスキルを発動させた。
「【カウンターディフェンド】!」
光輝く障壁が、俺の周囲に張られた。その障壁に触れたゴブリンは、悲鳴を上げ、ファリスのいる所まで吹き飛んでいく。
「上出来っス、大将!」
ファリスは、嬉しそうに叫ぶ。そして、飛んできたゴブリンを、ボールをバットで打つかのようにクイックスマッシュで吹き飛ばした。悲鳴もなく壁に激突する。
この広間のゴブリンは全滅した。
「ファリスの指導のおかげだな」俺は、ファリスに感謝した。
「大将が……その……喜んでくれるなら……教えた甲斐があるっス」
ファリスは、恥ずかしそうに声を上げた。その照れくささを隠すように、彼女は次の行動に移る。
「この先っスね」
ファリスは、格子の扉を剣で叩き壊す。
「はは……(壊さなくても……)じゃあ、行くか」
俺たちは、ゆっくりと奥へ進んだ。
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