【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
23 / 361
第2章 王都フローリアへの旅

第21話 踊る銀ねこ亭

しおりを挟む
 即座にソニアとメイド2人が戦闘態勢に入る。
 現れたのは冒険者崩れと思しき、ならず者3人だった。

「美女をはべらせ、美味そうなもん食うとは、いいご身分だな」
 男たちは、こちらに近寄り挑発する。

 やれやれ、厄介な奴らが現れたものだと思ったが対処せねばなるまい。
「お前らのような無礼者に食わせる物はない」

 既にソニアとリア、レイの3人は短刀を抜き、戦闘態勢に入っている。

「お、ねえちゃんたち、威勢がいいな…
 後で可愛がってやるからな、楽しみにしてろ」
 ならず者のリーダーは舌なめずりしながらそういった。

「野郎ども、男は殺して構わねえ、だが女は生かしとけよ!」
 そう言うとソードを振りかざし襲い掛かってきた。
 男1人に女4人など、楽勝だと思ったのだろう。

 ソニアたちは、訓練通りチームワーク良く反撃する。
 剣戟けんげきが辺りにこだまし、オレはトリンを庇いながら戦況を見守った。
 相手は、かなりの手練てだれのようで、一進一退の攻防が続く。

 このままでは埒が明かないと判断し、オレはキューブを使うことにした。
 キューブには自在に防御障壁を展開する機能があるのだ。

「ソニアたち、一旦下がれ」
 オレの意図を察したソニアたちは引き返す。

 オレが念ずると目の前に透明なキューブの防御障壁を展開した。

「女ども、逃がさんぞ」
 そう言って、追って来た奴らは突然現れた透明の壁に激突し、鈍い音と共に地面に反っくり返った。
 この状態を例えるならば、何も知らずに突進して、コンクリートの壁に激突したようなものだ。
 奴らは、ようやく起き上がったが、一体何が起きたのか分からず呆然としている。
「な、何が起きた?」

 ソニアたちが、すかさず、そいつらの喉元に剣を押し当てる。
「ひっ、助けてくれ」
 ならず者たちが助命を嘆願する。

「命が惜しければ、武器を捨て、今すぐこの場から立ち去れ」
 ソニアがそう言うと、ならず者たちは武器を放り出し脱兎のごとく走り去った。

 こういう奴らが出没するかと思うと先が思いやられる。
 オレたちは身を案じ、その日は周囲に防御障壁を張り、その中で寝た。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 翌朝、日が昇ると簡単な朝飯で腹を満たし、すぐに出発した。
 4時間ほど、ひたすら走り、王都郊外で車を下り、徒歩で検問所へ向かう。
 王都の検問所は、特に問題もなく無事通過し、いよいよ王都フローリアに入った。
 この先は車が使えないので、どこに行くにも基本は徒歩となる。
 まずは宿の確保が最優先課題だ。

 王都フローリアは人口80万人ほどの大都会だ。
 ちょうど祭の時期らしく、露店がたくさん並んでいた。

 メインストリートから1本入った路地を歩いていると『踊る銀ねこ亭』という看板を見つけた。
 居酒屋兼食堂を併設する宿屋らしい。
 食事もとれるし、王都の宿はここが良さそうだ。

 ドアを開けて中に入ると威勢のよい女の声がした。
「いらっしゃ~い。
 おや、いい男だね~、食事かい、それとも泊りかい?」
 女将とおぼしき女が、本気とも社交辞令とも取れる軽口で挨拶した。

「両方お願いしたいんだが、部屋は空いてるかな?」

「はいな、今ならまだ空きはあるよ。
 2人部屋は2食付きで銀貨2枚。
 相部屋なら2食付きで1人小銀貨3枚さ。
 6人まで泊まれる特別室も空いてるから、そっちにするかい?
 宿賃は、大銀貨3枚とちょっと高いけどね」

「じゃあ、2人部屋を3つでお願いしようかな」

「え~、カイトさま、みんな一緒の部屋がいい」とトリンが異議を唱える。

 さすがに、それはちょっと勘弁して欲しい。
「オレは一人部屋が良いんだがな」

「ご主人さま、ここは防犯の事も考えて、同じ部屋の方が宜しいかと」
 ソニアもトリンの意見に賛成のようだ。

 そこに女将が口を挟む。
「部屋の中は3つの小部屋に仕切られてるよ。
 夕食も名物料理、特別にサービスしちゃうからさ~、特別室にしときなよ」

「ね~、カイトさまぁ、そこに決めようよ~」
 トリンは子犬のような目をしてオレに懇願した。

「ソニア、金の方は大丈夫か?」

「はい、全く問題ございません」
 今回の旅では、金勘定はすべてソニアに任せているので、彼女が問題ないと言えば問題ないのだろう。

「それじゃあ、特別室で、とりあえず2泊でお願いしようかな」

「あいよ、2泊だね、まいどあり~。
 宿賃は前金で大銀貨6枚だよ」

 ソニアが巾着袋から大銀貨を取り出し、女将に支払った。
 2泊で大銀貨6枚、日本円に換算すると1泊3万円くらいか、ちょっと高いな。

「それじゃ、部屋に案内するから、あたしに付いておいで」
 そう言うと女将は2階へと通じる階段を上がり始めた。

 階段を上がりながら女将に聞く。
「今日は祭りなのかい?」

「ああ、年に一度のフェスティバルさ…
 大通りには屋台も出るし、山車が街を練り歩くよ。
 明日の夜は花火も上がるから見に行くといいよ」

 部屋は女将が言った通り、特別室には寝室が3つあり、それぞれに2人分のベッドがある。
 調度品や寝具も思ったより上等だ。

「良さそうな部屋じゃないか。
 それじゃ部屋割りはオレが決めるからな。
 いいか?文句なしだ」
 ソニアとトリンで1部屋、リアとレイで1部屋、オレは1人で寝るから」

「え~っ、トリン、カイトさまと一緒がいい~」
 とトリンが駄々をこねた。

「こどもか?」

 トリンはオレと一緒じゃないと安眠できないと屁理屈をね、結局オレと一緒に寝ることとなった。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...