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第9章 王都への帰還
第106話 リゾート開業の最終チェック
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アスナとサクラ、トリンの3人は、昨夜もオレの部屋にやってきて夜の営みをせがんだ。
さすがに前夜使い果たした精力は、回復しておらず丁重にお断りした。
一昨日3人×3回ずつのノルマを果たし、弾倉が空なのだ。
トリンのスタミナポーションで体力は回復したものの、精力(≒性欲)は回復していなかった。
夜の営みには、体力の他に精力も必要だと説明して3人に納得してもらった。
それを聞いたトリンが変なことを言い始めた。
「カイト様、精力が戻れは良いんですね、私に任せて下さい」
トリンは、自信に満ちた表情を見せた。
その自信がどこから来るのか、それを知るのはその話を忘れた頃になってからだった。
エミリアがオレたちの会社『アクアスター・リゾート』に加入してから、流石はプロと思わせるような接客技術がインターン生に伝授され、全体的なレベルが向上したとサクラが報告してきた。
まだ短時間ではあるが、第一線で超一流の接客技術を身に付けてきたエミリアから教わるのと、文字情報を斟酌しながら想像で接客するのでは雲泥の差があると言うのだ。
まだ教え始めて2日ほどであるが、これを継続すれば接客レベルは間違いなく上るだろうと、アスナも太鼓判を押した。
オレはエミリアを旅亭アルカディアから強引に引き抜いて正解だと改めて思った。
その日の午後、間近に迫った『アクアスター・リゾート』プレオープンの最終確認のため、アスナとサクラを連れて館内をチェックした。
滞在客の目線で、最初に到着する飛行船ポートからエントランス、フロントと見て歩き、日用品や嗜好品、土産物などを販売する売店を見回った。
売店には、バレンシア商会から転籍した腕利き仕入担当者のクレア・エステックが、王国内各地から仕入れた商品が並べられていた。
どれも個性的で目を引く商品ばかりだったが、その中に懐かしい物を見つけた。
「え~、温泉饅頭がある~」
オレが驚いてパッケージを手に取り眺めていると、アスナが得意そうに話し始めた。
「その温泉饅頭は、サクラさんのアイデアで作ったのよ」
「やはり温泉と言ったら温泉饅頭かなって思いまして…
こし餡と抹茶餡の2種類があります」とサクラが話してくれた。
「へ~、よくレシピ知ってたね~」
「はい、昔私のおばあちゃんが、お饅頭よく作ってくれて、その作り方を覚えてたんです」
こし餡と抹茶餡を1個ずつ試食させてもらったが、しっとりと柔らかく甘さ控えめで、お茶とよく合いそうな温泉饅頭であった。
「なるほど、これは売れるかも」
アスナが部屋に備え付けると言っていた浴衣であるが、これもお土産コーナーに並んでいた。
浴衣のサイズはS、M、L、LLの4種類であるが、これで十分であろう。
他にもリゾート限定のオリジナル商品が幾つかあった。
透明なガラス瓶に入ったサイダーや、源泉で茹でた温泉卵、無添加石鹸も売る予定だと言う。
確かにこの世界では、珍しい物なので、ヒット間違いなしだ。
ショップ内を歩いていると、『お会計』と書いてある看板の奥に『ポーションあります』と書いてあるのを見つけた。
よく見ると高級そうな飾り棚にポーションが並べられていた。
『製造直販高純度ポーション』と書かれた手書きのポスターまで貼ってある。
「え、ポーションもお土産で売るの?」とオレが聞く。
「そうよ、トリンに相談したら、いいですよ~って、二つ返事だったわ。
とりあえず準1級と2級のポーションをそれぞれ4種類作ってもらったの」とアスナが説明してくれた。
ショップで販売されるポーションは4種類だ。
・スタミナポーション(体力回復薬) 2級10本、準1級各4本
・マナポーション(魔力回復薬) 2級10本、準1級各4本
・ヒールポーション(怪我治癒薬) 2級10本、準1級各4本
・キュアポーション(病気治癒薬) 2級10本、準1級各4本
ポーションの価格はこんな感じだ。
・2級ポーション各種 1本銀貨3枚(日本円で約1万5千円)
・準1級ポーション各種 1本銀貨12枚(日本円で約6万円)
「値段安すぎない?」
「一応、王都で取引されてる価格の70%を売価に設定してるし、十分に利益も出るから問題ないと思うけど」
「ここで大量に買って王都で転売されたりしないかな?」
「一応それも考えて、1人各種2本までに制限したんだけど、ダメかしら?」
ポーション全種類、準1級と2級を2本ずつ買うと銀貨120枚(日本円で約60万円)になるそうだ。
「確かに、それ位なら問題ないか…
ところでポーションの原価ってどれくらい?」
「トリンの労務費を除いて、だいたい売価の30%位だから…
準1級ポーションが1本売れると、その7割の銀貨5枚が粗利ということになるわね」
「それってボロ儲けじゃん」
「そんな事ないわよ。
ポーションの原材料は、この領内で栽培してる物がほとんどだから原価が安いだけよ。
他から買えばそれなりにするし、それに工房建築費や錬金釜の減価償却費も見ないとならないでしょ」と教えてくれた。
さすがはアスナ、一流商売人の娘である。
その辺の計算に抜かりない。
見た限り、売店は十分に繁盛しそうな感じだ。
その後、ラウンジ、カウンターバー、メインダイニング、各階の客室、2つの露天風呂、インフィニティープールを回ってチェックした。
概ね問題なく開業準備は滞りなく済んでいるようだ。
来週のプレオープンには、王弟であるアルテオン公爵一家も滞在客として『アクアスター・リゾート』を見に来るのだ。
そして公爵の状況報告次第では、王室一家が貸し切りで、リゾートを訪問する可能性もあるので『準備は抜かりなく』とアルテオン公爵から釘を刺されていたのだ。
プレオープンまで数日あるが、オレは明日王都へ戻らなければならないので、この夜は開業準備打ち上げパーティを行うことにしていた。
夜6時、メインダイニングにアクアスター・リゾート関係者全員が集合した。
オレとアスナ、サクラ、エミリア、トリン、それにバレンシア商会から転籍した幹部6名と王立大学のインターン生10名、この館のメイド36名全員とメイド長のソニア、執事長のローレンも出席した。
総勢59名が一同に会したのは、この日が初だ。
アスナの差し金で、社長として開会の挨拶に立ったオレがステージの上から見た眺めは壮観の一言だった。
「皆さん、こんばんは、社長のハヤミ・カイトです。
いよいよ今週の土曜日、このアクアスター・リゾートはプレオープンの日を迎えます。
今まで準備のために皆に協力いただき、ようやくプレオープンまで漕ぎ着けました。
オープンに向けて尽力して下さった皆さんに心より感謝致します」
オレがそう言うと拍手が沸き起こった。
「さて、アクアスター・リゾートは、この世界で他には無いユニークなリゾートです。
静かな湖と深い森、背後に高い山が聳え、大自然に囲まれた風光明媚な環境は、他にはありません。
幸いなことに温泉が二つも湧出し、滞在型のリゾートとして恵まれた観光資源を持っています。
今のところ1ヶ月先まで予約が入っており、たくさんのお客様が、このリゾートを訪れることでしょう。
プレオープンに当たり、私から皆さんに幾つかお願いがあります。
まず、このリゾートでは『儲けよう』と思わないことを肝に銘じて下さい。
皆さんに一番に考えていただきたいのは、お客様に如何に快適に過ごしていただくか、如何に寛いでいただけるかに知恵を絞って下さい。
お客様が満足していただければ、必ずまたここに来たいと思っていただける筈ですし、そうすれば周りにこのリゾートのことを宣伝してくれるでしょう。
ただし、過剰なサービスは必要ありません。
最初に決めた範囲でお客様をおもてなしして下さい。
そして、お客様と我々スタッフは対等な立場であることを忘れないで下さい。
お客様は対価を支払い、我々スタッフはそれに見合うサービスを提供する。
不当な要求や過剰なサービスの要求に答える必要はありません。
その場合は丁重にお断りして下さい。
もし、自分だけでどうしても解決できない場合は、速やかに上席者に報告して対応してもらって下さい。
上席者は、そのような相談があれば毅然とした態度で対応して下さい。
そして上席者でも解決できなければ、私が対応しますので速やかに報告して下さい。
そのような無理な要求をするお客様は、その時点で既にお客様ではありません。
しかし常識の範囲内であれば可能な限り、お客様の要望に答えて上げて下さい。
お客様も我々の努力を汲み取って、必ずや評価してくれるでしょう。
そうすれば、お客様は満足し、その後の予約は途切れないでしょうし、利益も自ずと付いてきます。
私は、このリゾートが最初から上手く行くとは思っていません。
悪い所、至らない所があれば、試行錯誤して走りながら改善して行きましょう。
サービス改善のための提案は何時でも大歓迎です。
ただしコストとの兼ね合いもありますので、全て採用するとは限りません。
しかし、前向きな意見には、それなりの報奨を持って報いますので、どんどん提案して来て下さい。
私は皆さんと一緒に、このリゾートを成長させて行きたいと思っています。
このリゾートの成長は即ち、皆さんの成長です。
皆で共に成長できるよう、一丸となって頑張りましょう」
オレはサクラが持ってきてくれたビールが継がれたグラスを持ち上げると乾杯の音頭を取った。
「それでは乾杯しますので、皆さんグラスを持って下さい。
アクアスター・リゾートの輝かしい未来に、カンパ~イ!」
オレの乾杯の音頭に従い、全員が『カンパ~イ』と唱和し、グラスを高々と掲げた。
「カイトにしちゃ、なかなか良い話じゃない」とアスナがオレを冷やかす。
「アスナ、冷やかすなよ、人前で話すの得意じゃないんだから」
「そんなこと言ってられないわよ。
カイトはこの会社の社長でリゾートの総支配人なんだから」
「それは分かってるけど、改めて言われると責任感じるな~」
そう言いながら、オレは大皿に盛られた料理に手を伸ばした。
みんなも、それぞれ自分の好みの料理に手を伸ばし、美味しそうに食べていた。
さすがに前夜使い果たした精力は、回復しておらず丁重にお断りした。
一昨日3人×3回ずつのノルマを果たし、弾倉が空なのだ。
トリンのスタミナポーションで体力は回復したものの、精力(≒性欲)は回復していなかった。
夜の営みには、体力の他に精力も必要だと説明して3人に納得してもらった。
それを聞いたトリンが変なことを言い始めた。
「カイト様、精力が戻れは良いんですね、私に任せて下さい」
トリンは、自信に満ちた表情を見せた。
その自信がどこから来るのか、それを知るのはその話を忘れた頃になってからだった。
エミリアがオレたちの会社『アクアスター・リゾート』に加入してから、流石はプロと思わせるような接客技術がインターン生に伝授され、全体的なレベルが向上したとサクラが報告してきた。
まだ短時間ではあるが、第一線で超一流の接客技術を身に付けてきたエミリアから教わるのと、文字情報を斟酌しながら想像で接客するのでは雲泥の差があると言うのだ。
まだ教え始めて2日ほどであるが、これを継続すれば接客レベルは間違いなく上るだろうと、アスナも太鼓判を押した。
オレはエミリアを旅亭アルカディアから強引に引き抜いて正解だと改めて思った。
その日の午後、間近に迫った『アクアスター・リゾート』プレオープンの最終確認のため、アスナとサクラを連れて館内をチェックした。
滞在客の目線で、最初に到着する飛行船ポートからエントランス、フロントと見て歩き、日用品や嗜好品、土産物などを販売する売店を見回った。
売店には、バレンシア商会から転籍した腕利き仕入担当者のクレア・エステックが、王国内各地から仕入れた商品が並べられていた。
どれも個性的で目を引く商品ばかりだったが、その中に懐かしい物を見つけた。
「え~、温泉饅頭がある~」
オレが驚いてパッケージを手に取り眺めていると、アスナが得意そうに話し始めた。
「その温泉饅頭は、サクラさんのアイデアで作ったのよ」
「やはり温泉と言ったら温泉饅頭かなって思いまして…
こし餡と抹茶餡の2種類があります」とサクラが話してくれた。
「へ~、よくレシピ知ってたね~」
「はい、昔私のおばあちゃんが、お饅頭よく作ってくれて、その作り方を覚えてたんです」
こし餡と抹茶餡を1個ずつ試食させてもらったが、しっとりと柔らかく甘さ控えめで、お茶とよく合いそうな温泉饅頭であった。
「なるほど、これは売れるかも」
アスナが部屋に備え付けると言っていた浴衣であるが、これもお土産コーナーに並んでいた。
浴衣のサイズはS、M、L、LLの4種類であるが、これで十分であろう。
他にもリゾート限定のオリジナル商品が幾つかあった。
透明なガラス瓶に入ったサイダーや、源泉で茹でた温泉卵、無添加石鹸も売る予定だと言う。
確かにこの世界では、珍しい物なので、ヒット間違いなしだ。
ショップ内を歩いていると、『お会計』と書いてある看板の奥に『ポーションあります』と書いてあるのを見つけた。
よく見ると高級そうな飾り棚にポーションが並べられていた。
『製造直販高純度ポーション』と書かれた手書きのポスターまで貼ってある。
「え、ポーションもお土産で売るの?」とオレが聞く。
「そうよ、トリンに相談したら、いいですよ~って、二つ返事だったわ。
とりあえず準1級と2級のポーションをそれぞれ4種類作ってもらったの」とアスナが説明してくれた。
ショップで販売されるポーションは4種類だ。
・スタミナポーション(体力回復薬) 2級10本、準1級各4本
・マナポーション(魔力回復薬) 2級10本、準1級各4本
・ヒールポーション(怪我治癒薬) 2級10本、準1級各4本
・キュアポーション(病気治癒薬) 2級10本、準1級各4本
ポーションの価格はこんな感じだ。
・2級ポーション各種 1本銀貨3枚(日本円で約1万5千円)
・準1級ポーション各種 1本銀貨12枚(日本円で約6万円)
「値段安すぎない?」
「一応、王都で取引されてる価格の70%を売価に設定してるし、十分に利益も出るから問題ないと思うけど」
「ここで大量に買って王都で転売されたりしないかな?」
「一応それも考えて、1人各種2本までに制限したんだけど、ダメかしら?」
ポーション全種類、準1級と2級を2本ずつ買うと銀貨120枚(日本円で約60万円)になるそうだ。
「確かに、それ位なら問題ないか…
ところでポーションの原価ってどれくらい?」
「トリンの労務費を除いて、だいたい売価の30%位だから…
準1級ポーションが1本売れると、その7割の銀貨5枚が粗利ということになるわね」
「それってボロ儲けじゃん」
「そんな事ないわよ。
ポーションの原材料は、この領内で栽培してる物がほとんどだから原価が安いだけよ。
他から買えばそれなりにするし、それに工房建築費や錬金釜の減価償却費も見ないとならないでしょ」と教えてくれた。
さすがはアスナ、一流商売人の娘である。
その辺の計算に抜かりない。
見た限り、売店は十分に繁盛しそうな感じだ。
その後、ラウンジ、カウンターバー、メインダイニング、各階の客室、2つの露天風呂、インフィニティープールを回ってチェックした。
概ね問題なく開業準備は滞りなく済んでいるようだ。
来週のプレオープンには、王弟であるアルテオン公爵一家も滞在客として『アクアスター・リゾート』を見に来るのだ。
そして公爵の状況報告次第では、王室一家が貸し切りで、リゾートを訪問する可能性もあるので『準備は抜かりなく』とアルテオン公爵から釘を刺されていたのだ。
プレオープンまで数日あるが、オレは明日王都へ戻らなければならないので、この夜は開業準備打ち上げパーティを行うことにしていた。
夜6時、メインダイニングにアクアスター・リゾート関係者全員が集合した。
オレとアスナ、サクラ、エミリア、トリン、それにバレンシア商会から転籍した幹部6名と王立大学のインターン生10名、この館のメイド36名全員とメイド長のソニア、執事長のローレンも出席した。
総勢59名が一同に会したのは、この日が初だ。
アスナの差し金で、社長として開会の挨拶に立ったオレがステージの上から見た眺めは壮観の一言だった。
「皆さん、こんばんは、社長のハヤミ・カイトです。
いよいよ今週の土曜日、このアクアスター・リゾートはプレオープンの日を迎えます。
今まで準備のために皆に協力いただき、ようやくプレオープンまで漕ぎ着けました。
オープンに向けて尽力して下さった皆さんに心より感謝致します」
オレがそう言うと拍手が沸き起こった。
「さて、アクアスター・リゾートは、この世界で他には無いユニークなリゾートです。
静かな湖と深い森、背後に高い山が聳え、大自然に囲まれた風光明媚な環境は、他にはありません。
幸いなことに温泉が二つも湧出し、滞在型のリゾートとして恵まれた観光資源を持っています。
今のところ1ヶ月先まで予約が入っており、たくさんのお客様が、このリゾートを訪れることでしょう。
プレオープンに当たり、私から皆さんに幾つかお願いがあります。
まず、このリゾートでは『儲けよう』と思わないことを肝に銘じて下さい。
皆さんに一番に考えていただきたいのは、お客様に如何に快適に過ごしていただくか、如何に寛いでいただけるかに知恵を絞って下さい。
お客様が満足していただければ、必ずまたここに来たいと思っていただける筈ですし、そうすれば周りにこのリゾートのことを宣伝してくれるでしょう。
ただし、過剰なサービスは必要ありません。
最初に決めた範囲でお客様をおもてなしして下さい。
そして、お客様と我々スタッフは対等な立場であることを忘れないで下さい。
お客様は対価を支払い、我々スタッフはそれに見合うサービスを提供する。
不当な要求や過剰なサービスの要求に答える必要はありません。
その場合は丁重にお断りして下さい。
もし、自分だけでどうしても解決できない場合は、速やかに上席者に報告して対応してもらって下さい。
上席者は、そのような相談があれば毅然とした態度で対応して下さい。
そして上席者でも解決できなければ、私が対応しますので速やかに報告して下さい。
そのような無理な要求をするお客様は、その時点で既にお客様ではありません。
しかし常識の範囲内であれば可能な限り、お客様の要望に答えて上げて下さい。
お客様も我々の努力を汲み取って、必ずや評価してくれるでしょう。
そうすれば、お客様は満足し、その後の予約は途切れないでしょうし、利益も自ずと付いてきます。
私は、このリゾートが最初から上手く行くとは思っていません。
悪い所、至らない所があれば、試行錯誤して走りながら改善して行きましょう。
サービス改善のための提案は何時でも大歓迎です。
ただしコストとの兼ね合いもありますので、全て採用するとは限りません。
しかし、前向きな意見には、それなりの報奨を持って報いますので、どんどん提案して来て下さい。
私は皆さんと一緒に、このリゾートを成長させて行きたいと思っています。
このリゾートの成長は即ち、皆さんの成長です。
皆で共に成長できるよう、一丸となって頑張りましょう」
オレはサクラが持ってきてくれたビールが継がれたグラスを持ち上げると乾杯の音頭を取った。
「それでは乾杯しますので、皆さんグラスを持って下さい。
アクアスター・リゾートの輝かしい未来に、カンパ~イ!」
オレの乾杯の音頭に従い、全員が『カンパ~イ』と唱和し、グラスを高々と掲げた。
「カイトにしちゃ、なかなか良い話じゃない」とアスナがオレを冷やかす。
「アスナ、冷やかすなよ、人前で話すの得意じゃないんだから」
「そんなこと言ってられないわよ。
カイトはこの会社の社長でリゾートの総支配人なんだから」
「それは分かってるけど、改めて言われると責任感じるな~」
そう言いながら、オレは大皿に盛られた料理に手を伸ばした。
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