【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
146 / 361
第12章 領都シュテリオンベルグ復興編

第144話 神テクノロジーの洗礼

しおりを挟む
 スーの驚くべき秘密が明らかになった女神たちとの夕食会の後、オレはスーを自室へ呼び叱った。
 純真無垢な子供であれば咎めることも無かったが、分別のある成人女性と考えれば話は別だ。
 自分を幼女と偽り、人を騙し続け、愛の行為と知った上で、それを揶揄やゆするのは許されざることだ。
 しかも客人である女神まで侮蔑するような物言いは、許されるものではない。

 国王陛下の紹介とは言え、スーはオレと雇用関係にある使用人の立場なのだ。
 何故、成人であることを隠し、人を騙し続けたのか、スーを問いただした。
 返答次第では、雇用関係の解除まで考えたが、スーは事の重大性をようやく悟り、涙ながらに自分のしたことを懺悔ざんげし、謝罪した。

 スーは科学や論理的な事象に対する理解度は極めて高いが、善悪の判断や倫理的な考え方は未成熟で、子供と変わらないレベルと分かった。
 言うなれば脳の急激な発達に、心が追いつかない状況と言ったところか。

 オレはスーの謝罪を受け入れ、以後オレに対し嘘は付かない、裏切り行為はしないと言う条件付きで雇用を継続することとした。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 翌日、スーを伴い、女神たちの工房アトリエを訪れた。
 工房アトリエとは、オレが勝手にUFOビルと呼んでいる直径24m高さ96mの円柱形の建物だ。
 縦方向に伸縮自在で、その実態は飛行船と言う神テクノロジーの産物である。
 入口は自動ドアとなっており、中はフロアの半分くらいが3階部分まで吹き抜けとなっていた。

 それとは別に入口の右側2箇所、直径1.5m位が最上階まで貫通しており、見上げると女神が一人、こちらへ降下してくる途中だった。
 女神は半透明なエレベーターに乗っているかのような感じで降りてきた。

「いらっしゃい、私たちの工房アトリエへようこそ」
 そう言って、女神フィオナはオレたちを迎えてくれた。

 今日の女神の衣装は『巫女装束みこしょうぞく』である。
 白衣びゃくえ緋袴ひばかまを付け、長い髪は後ろの低い位置でまとめて奉書紙を巻き、麻紐で縛っているのだ。
 『巫女装束みこしょうぞく』を細部までリアルに再現しており、彼女たちの気合の入れ方が半端で無いことを伺わせた。

「今日は、よろしくお願いします。
 早速ですが、これはエレベーターですか?」

「そうよ、これは反重力エレベーターです」
 反重力エレベーターとは反重力制御装置を利用した昇降装置で、吹き抜けのような何もない空間を上下に移動することができるのだ。
「しかし、階の移動は、どのように指定するのですか?」

「ああ、それは実際に乗ってみれば分かりますよ」

 オレとスーは、女神フィオナに勧められて反重力エレベーターの中に入った。
「もう少し右側です」
 そう言われて、30センチほど右に寄ると目の前にタッチパネルが現れた。

「24階のボタンを押して下さい」
 女神フィオナがオレの横に乗りながら言った。
 ホログラフィ技術を応用して浮かび上がらせた光学的なタッチパネルなのだ。
『空飛ぶイルカ号』のコンソールに使われているのと同様の技術か。
 24と書かれたボタンに触れると反応し、オレたちは何もない空間を急上昇し、最上階に到達すると停止した。

 オレとスーは室内に入ると、改めて反重力エレベーターを見た。
「乗り心地は如何でしたか?
 何もない空中を上昇するので、体が拒絶反応を起こして、背筋がゾクゾクしてますが、慣れれば便利に使えそうですね」

 因みに右が上り、左が下り専用になっているそうで、体が両方に掛かっている場合は動作しないそうだ。
 この装置は1階の床下部分に反重力制御装置が埋め込まれており、人が乗り込んだことを感知すると作動する仕組みであると説明してくれた。

「凄い技術ですね」
 オレはいきなり、神テクノロジーの洗礼を受けて感動した。

 それを聞いた女神フィオナは、笑いながらオレたちを部屋に招き入れた。
「これで驚いていたら、これから何度も腰を抜かすことになりますよ。
 さあ、ここが最上階の展望リビングです」

 そこは広い空間で、壁が全面透明な広いワンルームであった。
 窓からは湖が一望でき、絶景が広がっていた。
 眼下にアクアスターリゾートの本館があり、オレのペントハウスが遥か下に見えた。
 奥にパーティションで仕切られた未来的なデザインの応接セットがあり、そこに女神フィリスが座り、オレたちを手招きしていた。

「いらっしゃい、お待ちしてましたよ」

 オレたちが、ソファに掛けるとメイドロイドがお茶を出してくれた。
 するとスーが神妙な顔つきで立ち上がり、頭を下げた。
「昨日は失礼なことを言ってしまい、ご免なさい。
 あの後、カイト様に叱られて目が覚めました。
 心を入れ替えますので、どうかご指導宜しくお願いします」と女神に謝罪した。

「まあ、頭を上げて下さい。
 私たち、気にしてませんから」と女神たちは寛大な態度を見せてくれた。

「スーの失礼な態度をお許し下さり、ありがとうございます。
 これから、厳しく指導してやって下さい」

「はいはい、分かりましたよ」
 悪戯いたずらした孫娘を許す、優しい老婆のような寛容さであった。

「さあ、その話はこれでお終い。
 ここからは前向きな話をしましょ。
 カイトさんは、私たちに何をお求めなのかご説明いただけますか?」

「はい、では、私のプランをお話し致します」
 オレは女神たちに自分のクリアすべき課題を披露した。
 ◎MOGを使った建築ユニットの製作実験
 ◎湖の中島にヴィラを建設
 ◎領都シュテリオンベルグの市庁舎建設
 ◎領都シュテリオンベルグの領都邸建設
 ◎エメラルドリゾートのホテル建設
 ◎飛行船の建造技術習得

「当面はこんな感じでしょうか」

「なるほど、建物の建設が多いですね。
 あなたがお考えのように、MOGが役立ちそうです」

「MOGで何か建物を造って見ましょうか?」

「はい、ぜひお願いします」

「カイトさんは設計済の建築データをお持ちですか?」

「以前、設計した建物で良ろしければありますが…」
 オレは転生前に設計したBIMのデータがパソコンに残っているのを確認していた。
 その中に、某リゾート用として設計したヴィラのデータがあり、それをMOGで再現してみようと思ったのだ。

 因みにBIMとはコンピューターで現実と同じ建物の立体モデルを作成して、平面図や立面図、断面図、展開図、屋根形状、パース図などの図面の他、その建物に使用する壁材、建具、設備、部材、家具などの配置、性能、品番、数量、価格など建築設計で取り扱う全ての情報を一元管理できるシステムである。

「これにヴィラのBIMデータが入っています」とフラッシュメモリを見せた。

「分かりました、お預かりしますね」

 オレは女神フィリスにフラッシュメモリを渡した。
「それではBIMデータを解析してMOG形式のデータに変換しますから、少し時間を下さい」

 そう言って女神フィリスは席を外した。

 待っている間、オレとスーは室内を見せてもらった。
 直径24mの円形の室内は想像以上に広く、機能的かつ洗練されたデザインで居心地の良い部屋だった。
 ガラスにしか見えない、周囲の窓はビルの外壁で透明度を変えているだけであると分かった。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...