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第12章 領都シュテリオンベルグ復興編
第155話 リオナのメイド修行
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真新しいメイド服に袖を通したリオナは、メイド姿が実に良く似合っていた。
透明感ある白い肌、スレンダーながらもバランスのとれたプロポーション、人を魅了する愛くるしい笑顔、しかも美少女とくれば非の打ち所がない。
それに前世ではティーン向けファッション誌のトップモデルとして毎週のように表紙を飾っていたのだから、着こなしはお手の物だ。
女神フィリアは、リオナを前世と同じ姿形で、この世界に転生させたのだ。
それがリオナの望みであり、突然終わった人生をリスタートさせるために必要なのだ。
こうしてリオナのメイド修行が始まった。
メイド長のソニアの指導の元、礼儀作法から始まり、客室の清掃、リネン類の洗濯、床掃除、窓拭き、浴槽掃除からトイレ掃除まで、初日から裏方の仕事を厳しく仕込まれた。
ソニアはリオナが元アイドルだろうが何だろうが、自分に預けられたら、他のメイドと別け隔てなく厳しく躾けると言っていた。
傍から見ると少し厳し過ぎないかと思ったが、任せた以上は見守るしかない。
リオナは命じられた仕事を嫌な顔一つせず、それどころか楽しそうにテキパキと熟していた。
13歳で芸能界デビューした彼女は、アイドル以外の仕事経験は無く、厳しいメイド修行に音を上げると思ったが、意外と楽しそうに働いていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その日の夜、メインダイニングでリオナのミニ歓迎会が開かれた。
出席者はオレ、ジェスティーナ、サクラ、エミリア、トリン、マリンの6名だ。
「新しく仲間になったリオナを歓迎してカンパーイ!」
みんなは思い思いの飲み物で乾杯した。
「皆さん、私のために歓迎会を開いていただき、ありがとうございます」
リオナは満面の笑みを浮かべ礼を述べた。
今夜は海の幸が大好きと言うリオナのために、海鮮料理中心のメニューにした。
いつもは多忙なエミリアとマリンも仕事の都合を付けて出席してくれた。
2人共、リゾートの客室係なので、この時間帯に抜けるは厳しいのだが、今日は他のメイドに代わってもらったそうだ。
踊る銀ねこ亭の名物女将の娘であるマリンは、宿の手伝いでオレたちのテーブルに給仕に来た時に、トリンと名前が似ていることをきっかけに仲良くなったのだ。
今は錬金術師とホテルの客室係、仕事こそ違うものの、同じ敷地内に住む気心の知れた親友同士となっていた。
リオナは同世代のトリンとマリンと色々と話す内に意気投合し、すっかり打ち解けていた。
彼女には誰とでも即座に打ち解けられる生まれ持った特殊能力があるように思えた。
リオナの嫌味のない愛くるしい笑顔は誰をも一瞬で虜にしてしまうのだ。
「リオナちゃんの笑顔って、見ているだけで癒されるような気がするわね」とジェスティーナが言うくらいなので、強ちオレだけが思っていることでは無いようだ。
オレの持つ『英知の指輪』のスキル『魅了』に似た力なのだろうか。
ただ、オレが持っているスキルは女性にしか効果がないが、リオナの特殊能力は男女関係なく幅広い年代を虜にする力が有るようなのだ。
トリンたちと話す合間にテーブルに料理を取りに来たリオナに聞いてみた。
「リオナ、今日一日メイドとして働いてみた感想は?」
「はい、ソニアさんが丁寧に教えてくれて分かり易かったです。
どの仕事も初めてですが、楽しいですよ」
「ほ~、それは良かった。
じゃあ、この世界で頑張って行けそうかい?」
「はい、大丈夫です。
みんな良い人ばかりで安心しました。
ソニアさんとサクラさんは私を気遣って優しくしてくれるし、トリンさんとマリンさんとは話が合うので友達になれそうです」
「それは良かった、もし何か困ったことがあれば、いつでもオレに相談しにおいで」
「はい、分かりました、ありがとうございます」
そう言ってリオナはトリン達の所へ戻っていった。
リオナがこの世界で、どのようなリスタートを切るのか今から楽しみだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オレに新しい日課ができた。
自分の身は自分で守るのは当然だが、自分以外にも守る人が増えたし、立場的に狙われる可能性も高くなったので、自衛の手段を講じなければならないのだ。
スターライトソードと言うチートアイテムもあるが、使いこなせなければ宝の持ち腐れである。
毎朝、S級冒険者ステラの指導の元、剣と格闘技を習い始めたが、これがけっこうキツい。
普段の運動不足が祟って、息が続かないのだ。
柔軟体操、ランニング、スクワット、剣の素振りと決められたルーティンを熟した後にステラ先生の指導を受けるが、一切容赦がない。
教わるのは剣と格闘技の基本であるが、いつも反撃さえ出来ずにボコボコにされる。
一応手加減はしてくれるのだが、それでも毎日生傷が絶えない。
約2時間の稽古が終わるとヘトヘトになるが、温泉に入ってその疲れを癒やすのがまた堪らなく良いのである。
さて、いつになれば実戦に耐えられるくらいの腕前になるか、乞うご期待である。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午後からは書斎に籠って設計業務に没頭した。
当面の設計課題は、領都シュテリオンベルグの市庁舎とオレの領都での住まいとなる伯爵邸の設計である。
優先度は、市庁舎が第一優先で伯爵邸はその次であるが、MOGが無料で使える内に、なるべく多くの建物を建てたいとオレは考えていた。
市庁舎は全体の99%の設計が終わっており、あとはスタッフたちに見せて意見を聞き、問題なければ完成させ建設フェーズに入る計画だ。
オレが設計した市庁舎の概要はこんな感じだ。
【シュテリオンベルグ市庁舎『エルドラード』】
B2F 動力室、倉庫、書庫、給水槽、浄化槽
B1F 領軍駐在所、警備員駐在所、簡易駐車場
1F 受付、市民ホール、ギャラリー、フードコート、医務室、銀行
2F 空中庭園、レストラン、カフェ、ショッピングモール
3F 空中庭園、レストラン、カフェ、ショッピンクモール
4F 空中庭園、レストラン、カフェ、ショッピンクモール
5F コンサートホール(1層)
6F コンサートホール(2層)
7F 市役所事務室(農畜産課、水産課、商業課)
8F 市役所事務室(市民課、医療課、福祉課)
9F 市役所事務室(税務課、会計課、総務課、生活課)
10F 市役所事務室(観光リゾート課、イベント課)
11F 市長執務室、副市長執務室、大会議室、中会議室、小会議室✕3
12F 領主執務室、領主代行執務室、応接室
RF 飛行船ポート、飛行船待合室、展望室
名称は黄金郷を意味する『エルドラード』にした。
シュテリオンベルグを黄金郷のように発展させ、理想の街にしたいと言う意味を込めている。
特徴は、2階から4階の屋外部分は、建物からせり出す段々畑のような広い空中庭園にしたことだ。
この部分は階層別に異なるテーマの庭園にして、市民の憩いの場にしたいと思っている。
2階から4階屋内部分はショッピングモールとレストラン、カフェをテナントとして入居させる計画だ。
5階と6階は本格的な音響設備を完備したコンサートホール、そして12階にオレの執務室、屋上に飛行船ポート、飛行船の待合室、展望室を作る予定だ。
透明感ある白い肌、スレンダーながらもバランスのとれたプロポーション、人を魅了する愛くるしい笑顔、しかも美少女とくれば非の打ち所がない。
それに前世ではティーン向けファッション誌のトップモデルとして毎週のように表紙を飾っていたのだから、着こなしはお手の物だ。
女神フィリアは、リオナを前世と同じ姿形で、この世界に転生させたのだ。
それがリオナの望みであり、突然終わった人生をリスタートさせるために必要なのだ。
こうしてリオナのメイド修行が始まった。
メイド長のソニアの指導の元、礼儀作法から始まり、客室の清掃、リネン類の洗濯、床掃除、窓拭き、浴槽掃除からトイレ掃除まで、初日から裏方の仕事を厳しく仕込まれた。
ソニアはリオナが元アイドルだろうが何だろうが、自分に預けられたら、他のメイドと別け隔てなく厳しく躾けると言っていた。
傍から見ると少し厳し過ぎないかと思ったが、任せた以上は見守るしかない。
リオナは命じられた仕事を嫌な顔一つせず、それどころか楽しそうにテキパキと熟していた。
13歳で芸能界デビューした彼女は、アイドル以外の仕事経験は無く、厳しいメイド修行に音を上げると思ったが、意外と楽しそうに働いていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その日の夜、メインダイニングでリオナのミニ歓迎会が開かれた。
出席者はオレ、ジェスティーナ、サクラ、エミリア、トリン、マリンの6名だ。
「新しく仲間になったリオナを歓迎してカンパーイ!」
みんなは思い思いの飲み物で乾杯した。
「皆さん、私のために歓迎会を開いていただき、ありがとうございます」
リオナは満面の笑みを浮かべ礼を述べた。
今夜は海の幸が大好きと言うリオナのために、海鮮料理中心のメニューにした。
いつもは多忙なエミリアとマリンも仕事の都合を付けて出席してくれた。
2人共、リゾートの客室係なので、この時間帯に抜けるは厳しいのだが、今日は他のメイドに代わってもらったそうだ。
踊る銀ねこ亭の名物女将の娘であるマリンは、宿の手伝いでオレたちのテーブルに給仕に来た時に、トリンと名前が似ていることをきっかけに仲良くなったのだ。
今は錬金術師とホテルの客室係、仕事こそ違うものの、同じ敷地内に住む気心の知れた親友同士となっていた。
リオナは同世代のトリンとマリンと色々と話す内に意気投合し、すっかり打ち解けていた。
彼女には誰とでも即座に打ち解けられる生まれ持った特殊能力があるように思えた。
リオナの嫌味のない愛くるしい笑顔は誰をも一瞬で虜にしてしまうのだ。
「リオナちゃんの笑顔って、見ているだけで癒されるような気がするわね」とジェスティーナが言うくらいなので、強ちオレだけが思っていることでは無いようだ。
オレの持つ『英知の指輪』のスキル『魅了』に似た力なのだろうか。
ただ、オレが持っているスキルは女性にしか効果がないが、リオナの特殊能力は男女関係なく幅広い年代を虜にする力が有るようなのだ。
トリンたちと話す合間にテーブルに料理を取りに来たリオナに聞いてみた。
「リオナ、今日一日メイドとして働いてみた感想は?」
「はい、ソニアさんが丁寧に教えてくれて分かり易かったです。
どの仕事も初めてですが、楽しいですよ」
「ほ~、それは良かった。
じゃあ、この世界で頑張って行けそうかい?」
「はい、大丈夫です。
みんな良い人ばかりで安心しました。
ソニアさんとサクラさんは私を気遣って優しくしてくれるし、トリンさんとマリンさんとは話が合うので友達になれそうです」
「それは良かった、もし何か困ったことがあれば、いつでもオレに相談しにおいで」
「はい、分かりました、ありがとうございます」
そう言ってリオナはトリン達の所へ戻っていった。
リオナがこの世界で、どのようなリスタートを切るのか今から楽しみだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オレに新しい日課ができた。
自分の身は自分で守るのは当然だが、自分以外にも守る人が増えたし、立場的に狙われる可能性も高くなったので、自衛の手段を講じなければならないのだ。
スターライトソードと言うチートアイテムもあるが、使いこなせなければ宝の持ち腐れである。
毎朝、S級冒険者ステラの指導の元、剣と格闘技を習い始めたが、これがけっこうキツい。
普段の運動不足が祟って、息が続かないのだ。
柔軟体操、ランニング、スクワット、剣の素振りと決められたルーティンを熟した後にステラ先生の指導を受けるが、一切容赦がない。
教わるのは剣と格闘技の基本であるが、いつも反撃さえ出来ずにボコボコにされる。
一応手加減はしてくれるのだが、それでも毎日生傷が絶えない。
約2時間の稽古が終わるとヘトヘトになるが、温泉に入ってその疲れを癒やすのがまた堪らなく良いのである。
さて、いつになれば実戦に耐えられるくらいの腕前になるか、乞うご期待である。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午後からは書斎に籠って設計業務に没頭した。
当面の設計課題は、領都シュテリオンベルグの市庁舎とオレの領都での住まいとなる伯爵邸の設計である。
優先度は、市庁舎が第一優先で伯爵邸はその次であるが、MOGが無料で使える内に、なるべく多くの建物を建てたいとオレは考えていた。
市庁舎は全体の99%の設計が終わっており、あとはスタッフたちに見せて意見を聞き、問題なければ完成させ建設フェーズに入る計画だ。
オレが設計した市庁舎の概要はこんな感じだ。
【シュテリオンベルグ市庁舎『エルドラード』】
B2F 動力室、倉庫、書庫、給水槽、浄化槽
B1F 領軍駐在所、警備員駐在所、簡易駐車場
1F 受付、市民ホール、ギャラリー、フードコート、医務室、銀行
2F 空中庭園、レストラン、カフェ、ショッピングモール
3F 空中庭園、レストラン、カフェ、ショッピンクモール
4F 空中庭園、レストラン、カフェ、ショッピンクモール
5F コンサートホール(1層)
6F コンサートホール(2層)
7F 市役所事務室(農畜産課、水産課、商業課)
8F 市役所事務室(市民課、医療課、福祉課)
9F 市役所事務室(税務課、会計課、総務課、生活課)
10F 市役所事務室(観光リゾート課、イベント課)
11F 市長執務室、副市長執務室、大会議室、中会議室、小会議室✕3
12F 領主執務室、領主代行執務室、応接室
RF 飛行船ポート、飛行船待合室、展望室
名称は黄金郷を意味する『エルドラード』にした。
シュテリオンベルグを黄金郷のように発展させ、理想の街にしたいと言う意味を込めている。
特徴は、2階から4階の屋外部分は、建物からせり出す段々畑のような広い空中庭園にしたことだ。
この部分は階層別に異なるテーマの庭園にして、市民の憩いの場にしたいと思っている。
2階から4階屋内部分はショッピングモールとレストラン、カフェをテナントとして入居させる計画だ。
5階と6階は本格的な音響設備を完備したコンサートホール、そして12階にオレの執務室、屋上に飛行船ポート、飛行船の待合室、展望室を作る予定だ。
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