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第13章 エメラルドリゾート開発編
第176話 カイト、情報大臣を拝命する
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「話は変わるが…
カイト殿は、国の情報を王宮で一元管理する必要があると、儂に進言したことがあったのう」
「はい、確かに申しました。
ソランスター王国は広大で、王都から1200kmも離れた旧サンドベリアで、エレーゼ前伯爵やルハーゲ子爵のような悪徳領主がいても、王宮でそれを把握するのはなかなか難しいかと存じます。
それを調査し、中央で一元的に管理できる仕組みがあれば良いと思い、進言致したのでございます」
「儂も、それは的を得た話だと思おておる。
だから、カイト殿が申したように情報収集専門の行政機関を作ることにしたのじゃ。
それで重臣たちとも相談したが、責任者はカイト殿が適任と言うことになってのう…
カイト殿やってくれぬか」
国王が言わんとすることを、オレは一瞬で理解した。
要するにオレにスパイ組織の親玉をやれと言うのだ。
国王の『カイト殿やってくれぬか』は、決定事項であることをオレは知っていた。
「え?、私がですか?
他に適任者はおられないのですか?」と一応言ってみる。
「発案者のカイト殿が適任だと皆は言うし、儂もそう思うのじゃ」
「陛下、それを引き受けるにしても、どのような組織になさるおつもりか、まずお聞かせ願えますか?」
オレがそう言うと国王は目配せし、代わりに内務大臣のロカレ・ブースが答えた。
「我々が検討したところでは、内務省、外務省、財務省、軍務省、王国親衛隊から人員を異動させて600人規模の『情報省』を作り、国内と周辺国の情報収集を行う計画です」
ロカレ・ブースの説明を要約すると次の通りだ。
①国王が任命した公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、準男爵、騎士爵と王室直轄領の総督が、領地経営を適正に行っているか書面で提出させ、それを監査する。
②汚職や脱税、人身売買等、王国法違反が行われていないか秘密裏に調査する。
③周辺国の情報を秘密裏に探り、国内情勢、侵略等の兆候を監視する。
④それらの情報を中央に集約し、分析した結果を定期的に国王に報告する。
⑤定期報告は年4回、緊急時は可及的速やかに報告する。
表向きは『情報省』なので、各領地の施政が正しく行われているかチェックする情報収集と監査が業務だが、裏の実態はスパイ組織なのだ
「カイト殿には『情報省』のトップとして情報大臣をお願いしたい考えております」とロカレ・ブースが言った。
「なるほど、そういうことですか…
言い出しっぺが責任を取れと言うことですね」
「まあ、そう言うことじゃ。
だが、タダでとは言わんぞ。
大臣なのだから規定の報酬もあるし、大臣特権も使えるようになる。
それに、そのうち良いこともあろうぞ」と国王は笑った。
後で聞いた話だが、大臣報酬は年間で金貨6千枚(6億円)だそうで、大臣特権として王宮周辺の一等地に専用の屋敷が与えられ、専任の執事や侍女、庭番、護衛部隊など30名が付くそうだ。
ここまで外堀を埋められれば、もう逃れる術は無い。
オレは熟慮の末、こう結論を出した。
「陛下…、このカイト、情報大臣の職、謹んでお受けいたします」
「おう、よくぞ申してくれた。
細かいことはカイト殿に任せるから、後は宜しく頼むぞ」
オレは、国王から正式に情報大臣を拝命した。
そういう訳で、まんまと国王の計略に嵌まりオレはスパイの親玉、もとい『情報大臣』に就任することとなった。
後日決定した情報省の概要は下記の通りである。
ソランスター王国情報省(SKMI)
・国内情報本部 国内の情報収集分析管理、各領地の監察
・国外情報本部 国外の情報収集分析管理
・諜報本部 秘密裏に国内各領地の情報収集を実施
・特務本部 武力行使も可能な特殊部隊
また、国王と関係省庁の定期連絡会議(王国安全保障会議)が年4回開催されることとなり、オレもメンバーとして加わる事になった。
情報省が正式に発足してから間もなく、王国全土に勅令が発せられた。
その内容は、情報省の設立と国内全領地の下記情報の報告、並びに定期監査実施についてである。
全領地に対し、領主の家族構成、領民数、税収額、私兵等の人数、農林水産業の規模等を1ヶ月後までに報告せよと言うものだ。
それに基づき、報告に齟齬がないか、現地で監査を行い、報告と実情が異なる場合はペナルティが課されるのだ。
なお、対象者に拒否権はなく、勅令を受けて慌てた領主も多いことであろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次の日『アクアスター王都アリーナ』に於いて『アクアスター・プロダクション』新人発掘オーディションの最終審査を実施した。
審査員はサクラ、アスナ、リオナ、リーファの4名にオレが加わった。
午前10時から始まった最終審査は、応募者72名を4人1組の18組に分け、1組15分の持ち時間でグループ全員のダンス&ボーカルパフォーマンス、個人別の質疑応答を行った結果、1期生25名(女性21名、男性4名)を採用した。
第1期研修生は『アクアスター・プロダクション』と専属契約を結び、6ヶ月間の合宿の間にダンスレベル、ボーカルレベル、スター性などの適性を見極めながら、デビューさせるのだ。
第1期研修生は『アクアスター・プロダクション』の研修所で合宿生活に入るため、アクアスターリゾートへ向かうこととなった。
アクアスターリゾート内には、MOGで『アクアスター・プロダクション』の専用施設を建設した。
これらの専用施設はオレがBIMで設計したものだ。
本社棟 事務所、会議室、研修所、レッスンスタジオなどが入る5階建ての建物
宿泊棟 研修生専用の宿泊施設(5階建て1ルーム120室、収容者数120名)
公演棟 研修生と卒業生が定期公演を行う施設
各棟は連絡通路で繋がっており、行き来できるようになっている。
何れにしても将来性豊かなスター候補生を25名も契約できたことは、芸能事務所『アクアスター・プロダクション』にとって喜ぶべきことだ。
カイト殿は、国の情報を王宮で一元管理する必要があると、儂に進言したことがあったのう」
「はい、確かに申しました。
ソランスター王国は広大で、王都から1200kmも離れた旧サンドベリアで、エレーゼ前伯爵やルハーゲ子爵のような悪徳領主がいても、王宮でそれを把握するのはなかなか難しいかと存じます。
それを調査し、中央で一元的に管理できる仕組みがあれば良いと思い、進言致したのでございます」
「儂も、それは的を得た話だと思おておる。
だから、カイト殿が申したように情報収集専門の行政機関を作ることにしたのじゃ。
それで重臣たちとも相談したが、責任者はカイト殿が適任と言うことになってのう…
カイト殿やってくれぬか」
国王が言わんとすることを、オレは一瞬で理解した。
要するにオレにスパイ組織の親玉をやれと言うのだ。
国王の『カイト殿やってくれぬか』は、決定事項であることをオレは知っていた。
「え?、私がですか?
他に適任者はおられないのですか?」と一応言ってみる。
「発案者のカイト殿が適任だと皆は言うし、儂もそう思うのじゃ」
「陛下、それを引き受けるにしても、どのような組織になさるおつもりか、まずお聞かせ願えますか?」
オレがそう言うと国王は目配せし、代わりに内務大臣のロカレ・ブースが答えた。
「我々が検討したところでは、内務省、外務省、財務省、軍務省、王国親衛隊から人員を異動させて600人規模の『情報省』を作り、国内と周辺国の情報収集を行う計画です」
ロカレ・ブースの説明を要約すると次の通りだ。
①国王が任命した公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、準男爵、騎士爵と王室直轄領の総督が、領地経営を適正に行っているか書面で提出させ、それを監査する。
②汚職や脱税、人身売買等、王国法違反が行われていないか秘密裏に調査する。
③周辺国の情報を秘密裏に探り、国内情勢、侵略等の兆候を監視する。
④それらの情報を中央に集約し、分析した結果を定期的に国王に報告する。
⑤定期報告は年4回、緊急時は可及的速やかに報告する。
表向きは『情報省』なので、各領地の施政が正しく行われているかチェックする情報収集と監査が業務だが、裏の実態はスパイ組織なのだ
「カイト殿には『情報省』のトップとして情報大臣をお願いしたい考えております」とロカレ・ブースが言った。
「なるほど、そういうことですか…
言い出しっぺが責任を取れと言うことですね」
「まあ、そう言うことじゃ。
だが、タダでとは言わんぞ。
大臣なのだから規定の報酬もあるし、大臣特権も使えるようになる。
それに、そのうち良いこともあろうぞ」と国王は笑った。
後で聞いた話だが、大臣報酬は年間で金貨6千枚(6億円)だそうで、大臣特権として王宮周辺の一等地に専用の屋敷が与えられ、専任の執事や侍女、庭番、護衛部隊など30名が付くそうだ。
ここまで外堀を埋められれば、もう逃れる術は無い。
オレは熟慮の末、こう結論を出した。
「陛下…、このカイト、情報大臣の職、謹んでお受けいたします」
「おう、よくぞ申してくれた。
細かいことはカイト殿に任せるから、後は宜しく頼むぞ」
オレは、国王から正式に情報大臣を拝命した。
そういう訳で、まんまと国王の計略に嵌まりオレはスパイの親玉、もとい『情報大臣』に就任することとなった。
後日決定した情報省の概要は下記の通りである。
ソランスター王国情報省(SKMI)
・国内情報本部 国内の情報収集分析管理、各領地の監察
・国外情報本部 国外の情報収集分析管理
・諜報本部 秘密裏に国内各領地の情報収集を実施
・特務本部 武力行使も可能な特殊部隊
また、国王と関係省庁の定期連絡会議(王国安全保障会議)が年4回開催されることとなり、オレもメンバーとして加わる事になった。
情報省が正式に発足してから間もなく、王国全土に勅令が発せられた。
その内容は、情報省の設立と国内全領地の下記情報の報告、並びに定期監査実施についてである。
全領地に対し、領主の家族構成、領民数、税収額、私兵等の人数、農林水産業の規模等を1ヶ月後までに報告せよと言うものだ。
それに基づき、報告に齟齬がないか、現地で監査を行い、報告と実情が異なる場合はペナルティが課されるのだ。
なお、対象者に拒否権はなく、勅令を受けて慌てた領主も多いことであろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次の日『アクアスター王都アリーナ』に於いて『アクアスター・プロダクション』新人発掘オーディションの最終審査を実施した。
審査員はサクラ、アスナ、リオナ、リーファの4名にオレが加わった。
午前10時から始まった最終審査は、応募者72名を4人1組の18組に分け、1組15分の持ち時間でグループ全員のダンス&ボーカルパフォーマンス、個人別の質疑応答を行った結果、1期生25名(女性21名、男性4名)を採用した。
第1期研修生は『アクアスター・プロダクション』と専属契約を結び、6ヶ月間の合宿の間にダンスレベル、ボーカルレベル、スター性などの適性を見極めながら、デビューさせるのだ。
第1期研修生は『アクアスター・プロダクション』の研修所で合宿生活に入るため、アクアスターリゾートへ向かうこととなった。
アクアスターリゾート内には、MOGで『アクアスター・プロダクション』の専用施設を建設した。
これらの専用施設はオレがBIMで設計したものだ。
本社棟 事務所、会議室、研修所、レッスンスタジオなどが入る5階建ての建物
宿泊棟 研修生専用の宿泊施設(5階建て1ルーム120室、収容者数120名)
公演棟 研修生と卒業生が定期公演を行う施設
各棟は連絡通路で繋がっており、行き来できるようになっている。
何れにしても将来性豊かなスター候補生を25名も契約できたことは、芸能事務所『アクアスター・プロダクション』にとって喜ぶべきことだ。
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