【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
214 / 361
第15章 アプロンティア王国編

第212話 王女リアンナを見舞う

しおりを挟む
 翌日午前中、ジェスティーナを伴い、リアンナ王女を見舞った。

 侍女を通じて面会を申し入れると、妹のレイナ王女が出迎えてくれて、リビングルームで待つリアンナ王女の元へ案内してくれた。

「お早うございます。
 リアンナ王女殿下、お加減は如何ですか?」

「シュテリオンベルグ伯爵、ジェスティーナ王女殿下、わざわざお見舞い下さり、ありがとうございます。
 お陰様で、一晩ぐっすり寝たらだいぶ良くなりました」

「そのようですね、顔色が良くなられて安心しました」

「ご心配をお掛け致しました。
 その節は一方ならぬお世話になり、ありがとうございました」
 2人は深々と頭を下げた。

「今、妹たちとお茶にしようと話していたのですが、ご一緒に如何ですか?」

「それはありがたい、頂くとしましょう」

「今日の茶葉は、ハイランドフォレストの『プラトー・プラチナム』なんですよ」

「えっ、本当ですか?
 嬉しい、わたし、そのお茶飲んでみたかったんです」
 ジェスティーナは、その茶葉が希少で滅多にお目に掛かれない最高級品であると知っており、とても嬉しそうだった。

 リアンナ王女は、自らお茶を煎れてオレ達に振る舞ってくれた。
「どうぞ、召し上がれ」

「それでは、いただきます」
 オレとジェスティーナはティーカップを手に取り、まず始めに香りを楽しみ、次に黄金色の液体を口に含み、華やかで芳醇なアロマを楽しんだ。

「とても美味しいわ。
 味もさることながら、香りが素晴らしいですね」とジェスティーナが『プラトー・プラチナム』を褒めた。

「気に入っていただけたようで嬉しいわ」とリアンナ王女も満更ではなさそうだ。

「これは白磁ですか、素敵な茶器ですね」
 オレは真っ白で、高級そうな器が気になり、リアンナ王女に聞いてみた。

「そうなんです、これもフォマロートの特産品の一つなんです」

 リアンナ王女が説明してくれたが、フォマロート王国の高原地帯は、茶葉の育成に向いた気象環境で、希少な茶葉が何種類も生産され、古くからお茶を愉しむ文化が形成されたそうだ。
 白磁の茶器もフォマロート王国の名工の手による数々の名品が、高値で取引されているらしい。

「ほぉ、それは素晴らしい。
 ぜひ一揃え備えたいものです」

 リアンナ王女は、フォマロート王国の名産品である茶葉や陶磁器などを自慢気に話したが、故郷や亡くなった肉親のことを思い出したのか、急にトーンダウンした。

「ところで、お二人揃って今日は何か御用でもございましたか?」

「はい、実は我々ソランスター王国使節団は、今日にでも帰国しようと考えているのです。
 王太子殿下が亡くなられて、フローラ王女の婚礼が無くなり、滞在する理由も無くなったのです」

 事実、今回招待された7カ国の同盟国の内、5カ国は既に今朝帰国の途に就いたのである。
 もちろん、その前に各国使節団は国王に面会し、王太子殿下の急死に対しお悔やみを述べ、国に戻ってフォマロート王国へ援軍を派遣すると約束して帰国したのだ。

 ライアス王太子殿下の葬儀は、王室のみの密葬で行われることとなり、各国の葬儀への参列は、ご遠慮願いたいと通知があった。

「まぁ、そうでしたか、それはとても残念です。
 せっかく、皆様と親しくなれましたのに…」
 リアンナ王女は、そう言って寂しそうな表情を見せた。

「それで、ここからはご相談なのですが…
 もし、宜しければリアンナ王女も一緒に私の領地へ来られませんか?」

「えっ、私がですか?」

「はい、私の領地で気分転換がてら、滞在されては如何かと思いまして…」
 リアンナ王女は、オレの突然の申し出に戸惑いを見せた。

「ソランスター王国の援軍が、リーゼンベルグに到着するまで、20日ほどかかります」

「それまでの間、私は一度領地へ戻り、2週間後にまたここへ戻って来ようと思っておるのですが、もし宜しければ、リアンナ王女も一緒に如何かなと思ったのです」

「もちろん、レイナ王女とクリスティーナ嬢、それにお付きの侍女や護衛の方々も一緒にです」

 オレが招待した目的は、レオニウス国王にも話した通り、精神的に疲弊しているリアンナ王女をアクアスターリゾートへ招き、静養してもらうためである。

 体力的にはかなり回復したようであるが、精神的な疲労はまだ癒やされていない様子で、弱々しい微笑みを返してくれた。

「私の領地には、森に囲まれた湖の畔に建つ館があり、3つの温泉がありますので、温泉に入られて疲れを癒やされては如何かなと思ったのです」

「えっ、領内に温泉があるのですか?
 良いですね、ぜひ行ってみたいですが、こんな国の一大事の時に行って良いものでしょうか」

「リアンナ王女、物は考えようです
 国の行く末を憂いて、ここでジッと待つよりも、気分転換して頭を切り替える方が良いアイデアも湧くと思うのです。
 決戦の時期は少なくとも2週間先、それまでは現地の将軍たち戦の専門家に任せて静養されては如何でしょう」

 オレの言葉を聞き、リアンナ王女は暫く考えていた。
「分かりました、妹たちと相談して参りますから、少々お時間を頂いても宜しいでしょうか」
 そう言うとリアンナ王女は別室へと消えた。

 オレたちは、その間お茶を飲みながら待った。

 暫くすると隣室のドアが開き、リアンナ王女が戻ってきた。

「お待たせしました。
 皆んなと相談した結果、伯爵の御厚意に甘えさせていただく事にしました。
 仰る通り、ここに籠もっていると、ウジウジと良くない事ばかり考えそうですから、思い切ってお邪魔したいと思います」

「分かりました。
 アクアスターリゾート一同、皆様を心より歓迎いたします」

「準備が出来次第、出発したいと思いますが、荷造りにどれ位掛かりますか?」

「そうですね、1時間ほども有れば出発準備は整うと思います」

「分かりました。
 それでは11時に出発しますので、前庭に停泊中の飛行船までお越し下さい」

 オレたちは、リアンナ王女の部屋を退出すると、帰国準備を済ませ飛行船に乗り込んだ。
 11時を10分ほど過ぎた頃、リアンナ王女一行が姿を表した。

「お待たせして申し訳ありません。
 荷造りに思ったよりも手間取りまして…」
 そう言って船室に衣裳などの荷物を積み込んだ。

 今回同行するフォマロート王国の一行は、リアンナ王女の他、妹のレイナ王女と従姉妹で公爵令嬢のクリスティーナ、それに王女付きの侍女3人と女性の護衛3名、女性文官1名の合計10名である。

 タラップを上りながら、リアンナ王女はオレに言った。
「やはり飛行船って便利ですね。
 道が繋がっていなくても、空を飛んでどこへでも行けるんですもの」

「確かにそうですね。
 でも、離陸したらもっと便利なモノをご覧にいれますよ」

 飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、迎賓館前の前庭を静かに離陸した。
 離陸して、まもなくステルスモードへ移行し、上空6000mに到達すると全自動航行でアクアスターリゾートを目指した。
 一度来た場所はマッピングシステムに自動登録され、自動航行が可能となるのだが、今回はアクスターリゾートの飛行船ポートに埋め込まれたビーコンを目指すので寸分の狂いもなく航行できるのだ。

「さて、人目も無くなったことだし、『ゲート』でショートカットしよう」

 オレが『エントランス・オープン』と呟くと、眼前の虚空に金色こんじきに輝く、ドアが現れた。

 何もない空間に浮かび上がるように現れた『自由ゲート』は、眩い光を放っていた。
 オレがドアを開けると、中は4畳半くらいの小部屋があった。

「さあ、みんな、このドアから中に入って」

 突然、虚空に現れたドアに、フォマロート王国の一行は驚きの声を上げた。
「これは、何ですか?」
 オレはリアンナに『ゲート』の機能を簡単に説明した。

 サクラとメイド長のソニアが先導してゲートの中へ導いた。

「大丈夫ですから、サクラとソニアの後に続いて下さい」
 オレに急かされてリアンナ王女たちは、恐る恐るゲートの中へ入って行った。

 4畳半ほどの小部屋を通り、その先の『アクアスター・リゾート自宅』と書いたプレートの付いたドアを抜けると、アクアスターリゾート12階にあるオレの部屋のリビングルームへと繋がっていた。

 全員がゲートの中へ入り、誰も残って居ないことを確認し、『自由ゲート』のドアを閉めようとした時、ジェスティーナが聞いた。

「飛行船が無人になっちゃうけど、このままで大丈夫なの?」

「うん、全自動航行にセットしたから、4時間位でアクアスターリゾートの飛行船ポートに到着する筈だよ」

「へ~、こんな使い方が出来るなんて思ってもみなかったわ」

『自由ゲート』のドアを締め、『アクアスター・リゾート自宅』のドアをくぐるとオレの自室リビングであった。

 先に到着していたリアンナ王女を始めとするフォマロート王国の10名は、狐に摘まれたと言うような顔をして呆気に取られていた。

「シュテリオンベルグ伯爵、一体これはどういうことですか?」

「リアンナ王女、驚かせてしまって申し訳ありません。
 これは『ゲート』と言う装置を使って、ドアとドアの間を距離に関係なく移動できる魔道具です」
 オレは女神フィリアから授けられた、特殊な『ゲート』と言う魔道具を使ったと説明した。

 リアンナ王女は、オレの説明に半信半疑な様子であったが『女神』と『魔道具』というキーワードに納得したようだ。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...