【R18】異世界リゾートライフ~女運が最悪だったオレがチートスキルで理想のハーレムを作りあげる~

永遠光(とわのひかり)

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第19章 社員旅行編

第297話 フェアウェル・パーティー

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 早いもので7泊8日の社員旅行も一日を残すのみとなり、それぞれが思い思いにリゾートの休暇を満喫していた。

 今日は18時から、リゾート恒例の『フェアウェル・パーティー』が行われるのだが、今回は特別にサンセットクルーズを企画していたのだ。
 大型クルーザーに乗船し、水平線に沈むオレンジ色の夕陽を眺めながら、パーティーを楽しもうと言う贅沢な趣向である。

 パーティー参加者は、三々五々桟橋に停泊中の真新しい大型クルーザー『エメラルド・ヴィーナス号』に乗り込んだ。
 船内中央部分は2フロアーの吹き抜けになっており、合わせて360人がパーティを行える広い空間がある。
 定刻18時に出港した大型クルーザーは、エメラルド島を離れ外洋へ出てエメラルド諸島をゆっくりと1周するコースへと入った。

 環礁やジャングル、島全体が山など、それぞれ特徴のある島々と水平線にゆっくりと沈んで行く夕陽を眺めるのは実にロマンチックである。
 船内ではパーティーが始まっており、参加者はテーブルに用意された数々の料理や飲み物を楽しんでいた。
 今日はサンドベリア近海で捕れた鮮度抜群の海老や蟹、平目などの魚介料理やステーキ&ワイン黒ひげ亭の希少なリブロース・ステーキ、セントレーニアの名物料理エスコンフィなど80種類の料理と36種類のスイーツ、100種類のアルコール飲料、ノンアルコール飲料が提供されていた。
 パーティー会場の正面には本格的なステージがあり、そこでショーが催される予定である。

「カイト様、乾杯の挨拶をお願いします」
 パーティーを仕切るサクラがオレの元へやって来て挨拶するよう促した。
「サクラ、ありがとう」
 オレはステージへ上るとスタンドマイクの前へ立った。
「皆さん、こんばんは、当グループ会長のカイト・シュテリオンベルグです。
 この旅行も明日で最終日となりますが、皆さんリゾートの休暇は楽しまれましたか?」
 オレがそう言うと客席からは大きな拍手が沸き起こった。

「皆さん、存分に楽しまれているようですね。
 今夜は特別に大型クルーザーを貸し切って、サンセットクルーズを催しました。
 名残惜しいとは思いますが、エメラルド・リゾート最後の夜を存分に楽しんでいただきたいと思います。
 後ほど、ステージでは滅多に見られない豪華なライブパフォーマンスが行われる予定ですので、どうぞお楽しみに。
 既に料理とお酒を楽しまれていると思いますが、ここで改めて乾杯したいと思います。
 皆さん、グラスを満たしてお立ち下さい」
 オレがそう言うと一同はグラスに思い思いの飲み物を注いで席を立った。

「さて準備は宜しいですか?
 それでは、皆さんの健康とアクアスター・グループの繁栄を祈念してカンパ~イ!」
 オレはセレスティーナが持ってきたビアグラスを掲げると、それに合わせて会場の一同はグラスを高々と掲げて乾杯し、一斉に拍手した。

 乾杯が終わるとステージには、癒やしの天使レイチェルと七拍子の歌姫アイリスが登場した。
「アクアスター・グループ、並びに家族の皆さま、こんばんは~。
 トップバッターを仰せつかりましたアイリス・リーンです。
 そしてピアノ伴奏は、癒しの天使レイチェル・エイントワースです。
 みんな~、盛り上がりましょう~」
 アイリスの挨拶に会場からは、大きな拍手が沸き起こった。
 ステージ上にはグランドピアノが用意されて、レイチェルがスタンバイしていた。

 最初はレイチェルのピアノソロからスタートした。
 聞く者を虜にする彼女の癒やしの音色は、見事の一言であった。
 途中からアイリスの伸びやかな歌声が加わる。
 美しい金髪ポニーテールを左右に揺らしながら、小柄な体のどこから出てくるのか不思議なくらいにパワフルで圧倒的な声量はマイクが不要なくらいであった。

 最初の曲は『アクアスターのテーマ』である。
 森と湖、そして背後にミラバス山が聳え立つアクアスター・リゾートの美しさを歌った曲で、アクアスター・グループのテーマ曲に決めた素晴らしい曲である。
 続いて2曲目は彼女が作詞作曲したオリジナル曲『ライズ』である。
 大平原に朝日が上がる力強い朝をイメージした曲で、アイリスのデビュー曲となる予定だ。
 3曲目は『美の女神ビーナス』という曲だ。
 ソランスター王室の王女3姉妹、つまりフローラ、アリエス、ジェスティーナの美しさを美の女神に例えた曲である。
 4オクターブの音域を自由自在に操る伸びやかで美しい歌声に人々は感動していた。
 レイチェルのピアノ伴奏も素晴らしかった。

 4曲目は『永久とわの光』と言う曲だ。
 いつまでも変わらぬ愛を、輝き続ける永久とわの光に例えた静かなラブバラードである。
 スローテンポの曲であるが、低音域から高音域まで淀みないアイリスの澄んだ歌声は人々を魅了した。

「最後の曲は、このエメラルド・リゾートの美しい自然を歌った曲です。
 曲のタイトルは『エメラルド・ブルーの楽園』です」
 この曲は、エメラルド・リゾートのプロモーション用にアイリスが作詞作曲した曲で王都などでCM曲として使う予定である。
 リズム感、音程、声量、表現力、声質こえしつ、音域、容姿すべてが揃った七拍子の歌姫は聴衆を虜にした。

 予定していた5曲を歌い終わると、その場にいた全員が立ち上がりスタンディングオベーションでアイリスの熱唱とレイチェルの伴奏を讃えた。

 ファーストステージの余韻も冷めやらぬ会場でセカンドステージが始まった。
 打楽器の激しいリズムに乗って登場したのは、躍動感あふれる激しい腰の動きに爽やかな笑みを浮かべた11名の美少女ダンサーであった。
 白地に花柄のビキニトップに、腰蓑のようなモレスカートを腰に巻き、背中までの長い髪にプルメリアとハイビスカスで造られた花の冠を載せ、激しく腰を振り、まるでタヒチアンダンスのような(というか、どう見てもタヒチアンダンス)踊りを披露した。
 まるで、スパ・◯ワイアンズのような激しい踊りと言ったらお分かりいただけるだろうか。
 中央には、SDT(シュテリオンベルグ・ダンシング・チーム)のリーダーでトップダンサーであるリーファが誰をも釘付けにするダンスを披露していた。
 時折、オレと視線が合ったような気がしたが、気のせいだろうか。

 次に登場したのは、ASR39のメンバーであった。
「皆さぁ~ん、こんにちわぁ~。
 私たち、ASR39のスペシャルステージへようこそ~!」
 そう言って39名の美少女たちの真ん中でマイクを握り、魅力的な笑顔を振りまいているのは、ポニーテール姿のリオナであった。
 ASR39は『歌って踊れるメイド』のリオナがメインセンターを務め、『歌って踊れる錬金術師アルケミスト』のトリンと『歌って踊れる専属客室係バトラー』のマリンがサブセンターを務め、そこにメイドロイド36名が参加し結成した、この世界初のアイドルグループだ。
 今では絶大な人気を誇り、トップアイドルとして王都と領都を中心に定期公演を行っているのだ。
 この日はメンバー39人が勢ぞろいし、最初にデビュー曲の『ポニーテール記念日』を披露した。
 スピーカーからアップテンポなイントロが流れ、それに合わせてメンバー全員が踊り始めると、会場は異様な熱気に包まれた。
 社員やその家族の中にも熱狂的なファンがいて、ASR39が生で見られるとあって真剣な眼差しで、押しのに声援を送っているのだ。

 オレの席の隣には、ヒカリが座りステージを見つめていた。
 元の世界で、リオナの大ファンであったヒカリは、間近で見るリオナ達ASR39のライブパフォーマンスを食い入るように見つめ声援を送っていた。
 オレたちのテーブルはステージに一番近い特等席であり、ステージまでは僅か10mほどの距離である。
 そのヒカリの横顔を眺めていると、彼女は本当にまだ16歳のピュアな高校生なのだと思わせた。

 2曲目は『錬金術師の恋アルケミストラブ』という曲でトリンが作詞し、メインボーカルを務めると言うポップな曲である。
 3曲目は『憧れのリゾートライフ』、この曲のメインボーカルはマリンが務めた。
 4曲目の『Sweetジェラート』はバレンシア・ジェラートのCMタイアップ曲でイメージ・キャラクターをリオナたちが務めているのだ。
 5曲目の『パレット39』はASR39のテーマ曲で39人の個性を色に例えた曲である。

「皆さん、大きな声援ありがとうございましたぁ~。
 最後は、私たちの新曲『エメラルド・サマー』です、聞いて下さい」
 夏の渚をイメージさせるような軽快なギターのイントロから入るこの曲は、リオナ・マリン・トリンが代わる代わるリードボーカルを務める爽快感満点の曲だ。
 この曲はエメラルド・リゾートのテーマ曲としてリオナが作詞し、サクラが作曲した曲である。
 アイリスの『エメラルド・ブルーの楽園』とダブルでエメラルド・リゾートのテーマ曲として今後プロモーション活動に使う予定である。

 約2時間に及ぶ3グループのステージが終了すると、大型クルーザーはエメラルド・リゾートの桟橋にゆっくり近づいて行った。
 それを待っていたように高層ホテル『エメラルド・ウイング』から空に向けてレーザービームが照射され、荘厳な音楽に合わせたレーザーショーが始まったのである。
 合わせて夜空には5千発の花火が次々と打ち上げられ、光と音の一大ページェントが繰り広げられた。
 間近で打ち上げられる花火はド迫力で、約300名の乗客は最高潮に達した。

 花火が終わると大型クルーザーは桟橋に接岸し、乗客たちはライブステージと花火の余韻に浸りながら下船し、それぞれの宿舎へ戻って行った。

 こうして、7泊8日の社員旅行は社員全員が大満足の内に終了した。
 社員の家族は王都への飛行船に、社員は領都行きの飛行船に乗り、それぞれ帰途に着いた。
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