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第19章 社員旅行編
第301話 マリウス王子の秘密
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マリウス・ソランスターは、ソランスター王国第1王子にして王位継承権第1位の正統な王位継承者である。
絶世の美女と呼ばれる3人の優秀な姉に隠れ、目立たないキャラクターであるが、彼の基本スペックはかなり高い。
眉目秀麗にして超絶美少年、しかも頭脳明晰で王立学園高等部トップの成績を誇っているのである。
性格は優しく内向的で、国王はもう少し男らしくなって欲しいと思っていた。
マリウスを一言で言い表すと、親の言いつけを良く守り、素直で賢く優等生な超絶美少年なのである。
15歳のマリウスには、親が決めたセリーナと言う許嫁がいる。
彼女は、アプロンティア王国第1王女であり、宝石のようにキラキラと輝く才色兼備の超絶美少女で、しかも良く気が付くと言う非の打ち所のない女性である。
セリーナはマリウスと同い年であるが、半年ほど早く生まれたので先に16歳になっているのだ。
マリウスは、もうすぐ16歳となり成人すると立太子の礼が執り行われ、王太子となることが決まっていた。
そんなマリウス王子には、誰にも打ち明けられない悩みがあったのだ。
その悩みとは、世間一般に美しく魅力的だと言われる女性がいても、マリウスにはその魅力が一切感じられないことだ。
むしろ、美しい男性や逞しい男にトキメキを感じることがあり、自分はおかしいのではないかと悩んでいた。
完璧な婚約者と言われるセリーナと一緒にいてもトキメクことはないし、ましてやベッドを共にしようと思うこともなかった。
15歳と言えば世間一般の男は女性に興味津々で、嫌らしい目つきで胸をガン見するなどヤりたい盛りの年頃である。
マリウス王子には、その衝動が一切無く、むしろ男に目が行ってしまうのである。
セリーナは、聡明で教養もあり、また分を弁えており、自分には勿体無いくらいの婚約者だと思っていた。
この世界には、婚約が決まった時から男女が一緒に暮らすと言う習わしがあり、マリウスとセリーナは王宮内の同じ館で生活しており、実質的に夫婦同然の生活を送っているが、セリーナと夜を共にしたことは無かった。
セリーナは、時々淋しそうな表情を見せて、マリウスが心配になることはあるが、彼女の体に触れたいとか、ましてや性的な衝動に駆られることは一切無いのである。
マリウスにはもう1つ悩みがあった。
それは王子の責務として将来的に子を成さねばならないと言うことだ。
正統な王位継承者であるマリウスが王太子となれば、子を作ることは義務であり、そのためにはセリーナと子作りをしなければならないのだ。
つまりセリーナを抱き、子種を蒔かねばならないことは知識として持っていたし、自分にその能力が備わっていることも確認していた。
自分の股間にある独特な形の性器を、セリーナの股の間に挿入し精子を注ぎ込めば良いのだが、果たしてそんなことができるのだろうか。
そして、最近ある疑問を感じていたのだ。
それは、自分の体は男でも、心は女なのではないかという疑問だ。
そう考えれば、全ての疑問に説明が付くのだ。
マリウスの中で、それは日に日に確信へと変わっていった。
マリウスには3人の姉がいるが、何れもこの国に於いて『美の女神』と呼ばれるほどの絶世の美女である。
あろうことか、その3人の姉を1人の男が尽く娶ることとなった。
その男の名はカイト・シュテリオンベルグである。
彼は、女神フィリアの加護を受け、3番目の姉であるジェスティーナを盗賊団の襲撃から救い、更には国王クラウスの暗殺未遂を阻止したのだ。
その後、エレーゼ伯爵の悪政を暴露し、その功績により伯爵位を叙爵され、広大な領地を手に入れた。
更には、友好国であるアプロンティア王国とソランスター王国の国家存亡の危機を救い、またデルファイ公国のソランスター侵攻を、想像も付かない奇抜な手段で防ぎ、国王から公爵位に叙爵された国の英雄なのだ。
マリウスが初めてカイトに会ったのは、姉のジェスティーナ王女を救った褒賞を授与する時であったが、どこにでもいる普通の男に見えた。
その後、姉たちは次々とカイトに惹かれていき、3人とも婚約者となったのだが、その頃には彼女たちが何故カイトに惹かれるのか理解できるようになっていた。
そしてカイトと接する内に、自分自身の中である変化が起きたのに気付いた。
それは、自分が同性であるカイトに惹かれ始めていることである。
その想いは日増しに強くなり、自己嫌悪さえ覚えるようになった。
これが、マリウス王子の今の悩みであり秘密であるが、その事は誰にも相談できず、毎日1人で悩んでいるのである。
しかし、マリウス王子は王宮内では沈んだ表情を一切見せず、努めて明るく振る舞っているが、内面と外面のギャップを埋める手段をまだ見つけられないでいた。
そんなある日、王宮内で開かれたASR39の特別講演を見たのだ。
王室中央庭園に特設ステージを作り、王室関係者約300名を招いた。
国王や王妃、3人の姉や将来義兄となるカイト、従妹のアルテオン公爵夫妻や従妹のエレナも一緒に観覧した。
幕が開き、15人の少女たちがステージに現れると自らのポジションに付いた。
スピーカーからアップテンポなイントロが流れ、それに合わせてメンバー全員が踊り始めた。
美少女たちが、歌や踊りで爽やかなお色気を振りまくのを見て、観客は一瞬にして彼女たちの虜となった。
それを初めて見たマリウスは、雷に打たれたような衝撃を受けた。
アイドルと言う存在自体初めて知ったし、この世に人を楽しませる職業がある事自体、マリウスにとっては青天の霹靂であった。
リオナ、マリン、トリンの3人は声を揃え、爽やかな笑顔で観客に語りかけた。
「みなさ~ん、私たちASR39の特別公演へようこそ~。
最初は私たちのデビュー曲『ポニーテール記念日』でした~、如何でしたか?」
観客は全員王宮関係者と言うこともあり、最初はどんな反応をして良いのか戸惑っていたが、その内リオナたちASR39の躍動感あふれるダンスパフォーマンスと魅力的な歌声に魅了された。
マリウスはいつの間にか立ち上がり、身を乗り出してリオナたちに手を振り、大きな声援を送っている自分に気づいた。
2曲目は『錬金術師の恋』という曲でトリンが作詞し、メインボーカルを務めると言うポップな曲である。
3曲目は『憧れのリゾートライフ』、この曲のメインボーカルはマリンが務めた。
4曲目の『Sweetジェラート』はバレンシア・ジェラートのCM曲でリオナたちがイメージ・キャラクターを務める曲だ。
5曲目の『パレット39』はASR39のテーマ曲でメンバーの個性を色に例えた曲である。
6曲目は『ツインテール記念日』はポニーテール記念日に対抗して作った曲だ。
7曲目は『お願い!、女神さま』はリオナがボーカルのアップテンポな曲だ。
8曲目の『恋人たちの星空』は、リオナが作詞作曲のラブバラードだ。
9曲目は『無重力Lover』という曲でマリンがメインボーカルを務めた。
マリウス王子は、リオナたちのステージを瞬きをするのも忘れ、食い入るように見つめていた。
「皆さん、大きな声援ありがとうございま~す。
最後は、私たちの新曲『エメラルド・サマー』、聞いて下さい」
夏の渚をイメージさせる軽快なギターのイントロから入るこの曲は、リオナ・マリン・トリンが代わる代わるリードボーカルを務める爽快感満点の曲だ。
この曲はエメラルド・リゾートのテーマ曲としてリオナが作詞し、サクラが作曲し、エメラルド・リゾートのプロモーションに使っている曲である。
予定していた10曲が終わっても拍手は鳴り止まず、誰も席を立とうとしなかった。
拍手に答えて用意していたアンコール曲の演奏が始まった。
その曲はアイリス・リーンの『アクアスターのテーマ』で、リオナがカバーして歌ったのだ。
ボーカリストとしてのリオナの実力が良く分かる、伸びやかな歌声に観客たちは引き込まれ、リオナの歌の巧さに感心した。
アンコール2曲目もアイリスの『美の女神』という曲だ。
ソランスター王室の王女3姉妹、つまりフローラ、アリエス、ジェスティーナの美しさを美の女神に例えた曲である。
3人の王女は、自分たちのテーマ曲とも言える曲が流れてご満悦であった。
伸びやかで美しいリオナの歌声に観客たちは感動していた。
そしてラストは、これもアイリス・リーンの曲『エメラルド・ブルーの楽園』をダンスバージョンにアレンジして、リオナ・マリン・トリンが代わる代わるリードボーカルを務めた。
躍動感あふれる曲となった『エメラルド・ブルーの楽園』は、とても良いアレンジで、観客の反応も良くリオナたちは他のステージでも使うことにした。
アンコールが終わると観客たちは、スタンディング・オベーションでリオナたちを称えた。
そんな中、1人でいつまでも拍手を送っていたのは、マリウス王子であった。
マリウス王子は、自分のやりたいことを遂に見つけたのだ。
絶世の美女と呼ばれる3人の優秀な姉に隠れ、目立たないキャラクターであるが、彼の基本スペックはかなり高い。
眉目秀麗にして超絶美少年、しかも頭脳明晰で王立学園高等部トップの成績を誇っているのである。
性格は優しく内向的で、国王はもう少し男らしくなって欲しいと思っていた。
マリウスを一言で言い表すと、親の言いつけを良く守り、素直で賢く優等生な超絶美少年なのである。
15歳のマリウスには、親が決めたセリーナと言う許嫁がいる。
彼女は、アプロンティア王国第1王女であり、宝石のようにキラキラと輝く才色兼備の超絶美少女で、しかも良く気が付くと言う非の打ち所のない女性である。
セリーナはマリウスと同い年であるが、半年ほど早く生まれたので先に16歳になっているのだ。
マリウスは、もうすぐ16歳となり成人すると立太子の礼が執り行われ、王太子となることが決まっていた。
そんなマリウス王子には、誰にも打ち明けられない悩みがあったのだ。
その悩みとは、世間一般に美しく魅力的だと言われる女性がいても、マリウスにはその魅力が一切感じられないことだ。
むしろ、美しい男性や逞しい男にトキメキを感じることがあり、自分はおかしいのではないかと悩んでいた。
完璧な婚約者と言われるセリーナと一緒にいてもトキメクことはないし、ましてやベッドを共にしようと思うこともなかった。
15歳と言えば世間一般の男は女性に興味津々で、嫌らしい目つきで胸をガン見するなどヤりたい盛りの年頃である。
マリウス王子には、その衝動が一切無く、むしろ男に目が行ってしまうのである。
セリーナは、聡明で教養もあり、また分を弁えており、自分には勿体無いくらいの婚約者だと思っていた。
この世界には、婚約が決まった時から男女が一緒に暮らすと言う習わしがあり、マリウスとセリーナは王宮内の同じ館で生活しており、実質的に夫婦同然の生活を送っているが、セリーナと夜を共にしたことは無かった。
セリーナは、時々淋しそうな表情を見せて、マリウスが心配になることはあるが、彼女の体に触れたいとか、ましてや性的な衝動に駆られることは一切無いのである。
マリウスにはもう1つ悩みがあった。
それは王子の責務として将来的に子を成さねばならないと言うことだ。
正統な王位継承者であるマリウスが王太子となれば、子を作ることは義務であり、そのためにはセリーナと子作りをしなければならないのだ。
つまりセリーナを抱き、子種を蒔かねばならないことは知識として持っていたし、自分にその能力が備わっていることも確認していた。
自分の股間にある独特な形の性器を、セリーナの股の間に挿入し精子を注ぎ込めば良いのだが、果たしてそんなことができるのだろうか。
そして、最近ある疑問を感じていたのだ。
それは、自分の体は男でも、心は女なのではないかという疑問だ。
そう考えれば、全ての疑問に説明が付くのだ。
マリウスの中で、それは日に日に確信へと変わっていった。
マリウスには3人の姉がいるが、何れもこの国に於いて『美の女神』と呼ばれるほどの絶世の美女である。
あろうことか、その3人の姉を1人の男が尽く娶ることとなった。
その男の名はカイト・シュテリオンベルグである。
彼は、女神フィリアの加護を受け、3番目の姉であるジェスティーナを盗賊団の襲撃から救い、更には国王クラウスの暗殺未遂を阻止したのだ。
その後、エレーゼ伯爵の悪政を暴露し、その功績により伯爵位を叙爵され、広大な領地を手に入れた。
更には、友好国であるアプロンティア王国とソランスター王国の国家存亡の危機を救い、またデルファイ公国のソランスター侵攻を、想像も付かない奇抜な手段で防ぎ、国王から公爵位に叙爵された国の英雄なのだ。
マリウスが初めてカイトに会ったのは、姉のジェスティーナ王女を救った褒賞を授与する時であったが、どこにでもいる普通の男に見えた。
その後、姉たちは次々とカイトに惹かれていき、3人とも婚約者となったのだが、その頃には彼女たちが何故カイトに惹かれるのか理解できるようになっていた。
そしてカイトと接する内に、自分自身の中である変化が起きたのに気付いた。
それは、自分が同性であるカイトに惹かれ始めていることである。
その想いは日増しに強くなり、自己嫌悪さえ覚えるようになった。
これが、マリウス王子の今の悩みであり秘密であるが、その事は誰にも相談できず、毎日1人で悩んでいるのである。
しかし、マリウス王子は王宮内では沈んだ表情を一切見せず、努めて明るく振る舞っているが、内面と外面のギャップを埋める手段をまだ見つけられないでいた。
そんなある日、王宮内で開かれたASR39の特別講演を見たのだ。
王室中央庭園に特設ステージを作り、王室関係者約300名を招いた。
国王や王妃、3人の姉や将来義兄となるカイト、従妹のアルテオン公爵夫妻や従妹のエレナも一緒に観覧した。
幕が開き、15人の少女たちがステージに現れると自らのポジションに付いた。
スピーカーからアップテンポなイントロが流れ、それに合わせてメンバー全員が踊り始めた。
美少女たちが、歌や踊りで爽やかなお色気を振りまくのを見て、観客は一瞬にして彼女たちの虜となった。
それを初めて見たマリウスは、雷に打たれたような衝撃を受けた。
アイドルと言う存在自体初めて知ったし、この世に人を楽しませる職業がある事自体、マリウスにとっては青天の霹靂であった。
リオナ、マリン、トリンの3人は声を揃え、爽やかな笑顔で観客に語りかけた。
「みなさ~ん、私たちASR39の特別公演へようこそ~。
最初は私たちのデビュー曲『ポニーテール記念日』でした~、如何でしたか?」
観客は全員王宮関係者と言うこともあり、最初はどんな反応をして良いのか戸惑っていたが、その内リオナたちASR39の躍動感あふれるダンスパフォーマンスと魅力的な歌声に魅了された。
マリウスはいつの間にか立ち上がり、身を乗り出してリオナたちに手を振り、大きな声援を送っている自分に気づいた。
2曲目は『錬金術師の恋』という曲でトリンが作詞し、メインボーカルを務めると言うポップな曲である。
3曲目は『憧れのリゾートライフ』、この曲のメインボーカルはマリンが務めた。
4曲目の『Sweetジェラート』はバレンシア・ジェラートのCM曲でリオナたちがイメージ・キャラクターを務める曲だ。
5曲目の『パレット39』はASR39のテーマ曲でメンバーの個性を色に例えた曲である。
6曲目は『ツインテール記念日』はポニーテール記念日に対抗して作った曲だ。
7曲目は『お願い!、女神さま』はリオナがボーカルのアップテンポな曲だ。
8曲目の『恋人たちの星空』は、リオナが作詞作曲のラブバラードだ。
9曲目は『無重力Lover』という曲でマリンがメインボーカルを務めた。
マリウス王子は、リオナたちのステージを瞬きをするのも忘れ、食い入るように見つめていた。
「皆さん、大きな声援ありがとうございま~す。
最後は、私たちの新曲『エメラルド・サマー』、聞いて下さい」
夏の渚をイメージさせる軽快なギターのイントロから入るこの曲は、リオナ・マリン・トリンが代わる代わるリードボーカルを務める爽快感満点の曲だ。
この曲はエメラルド・リゾートのテーマ曲としてリオナが作詞し、サクラが作曲し、エメラルド・リゾートのプロモーションに使っている曲である。
予定していた10曲が終わっても拍手は鳴り止まず、誰も席を立とうとしなかった。
拍手に答えて用意していたアンコール曲の演奏が始まった。
その曲はアイリス・リーンの『アクアスターのテーマ』で、リオナがカバーして歌ったのだ。
ボーカリストとしてのリオナの実力が良く分かる、伸びやかな歌声に観客たちは引き込まれ、リオナの歌の巧さに感心した。
アンコール2曲目もアイリスの『美の女神』という曲だ。
ソランスター王室の王女3姉妹、つまりフローラ、アリエス、ジェスティーナの美しさを美の女神に例えた曲である。
3人の王女は、自分たちのテーマ曲とも言える曲が流れてご満悦であった。
伸びやかで美しいリオナの歌声に観客たちは感動していた。
そしてラストは、これもアイリス・リーンの曲『エメラルド・ブルーの楽園』をダンスバージョンにアレンジして、リオナ・マリン・トリンが代わる代わるリードボーカルを務めた。
躍動感あふれる曲となった『エメラルド・ブルーの楽園』は、とても良いアレンジで、観客の反応も良くリオナたちは他のステージでも使うことにした。
アンコールが終わると観客たちは、スタンディング・オベーションでリオナたちを称えた。
そんな中、1人でいつまでも拍手を送っていたのは、マリウス王子であった。
マリウス王子は、自分のやりたいことを遂に見つけたのだ。
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